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夜澄みの蒼月、闇堕ち少女の夢革命  作者: 民折功利
マギアガールズ銀河紀行 -悪夢星誕-

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277/294

261-総力戦Lv.NIGHTMARE

削って7000文字…

力尽きたよ


【───…】


 手始めに自分を閉じ込めていた星(誤解)を吹き飛ばしたムーンラピスは、自動防衛のシステムに全てを引き継いだ暴走状態のまま行動を開始。

 黒黒とした魔性の瞳で宙を見上げて、諸悪の根源たちに殺意を飛ばす。


 ちなみに、今のラピスに相手のほとんどが味方であると識別する能力はない。

 皆等しく敵である。


 無事虫ケラ判定したライトたちに向けて、暴走ラピスは先手を打つ。


───悪夢魔法<デモンズメアー・タブー>


 黒紫色の魔力、悪夢の光が破壊光線となって放たれる。直線上の全ての生き物を悪夢に誘い、肉体諸共精神を闇に溶かして消滅させる魔砲。

 星の中心から大気圏の外までを、一気に駆け抜ける。

 当たれば即死、予想しなくてもわかる殺意の光に一同は全力回避を選択する。


「速っ!?」

「あっぶねェ!!容赦ねェな!?」

「流石はラピスちゃんだよねぇ〜……本当に自我ないの?実はあるパターンじゃなくて?」

「嘘だと思うでしょ?本当に無いんだって」

「ヤバ〜」


 間一髪ですれ違いながら、魔法少女たちは苦笑い。


 味方が暴走状態にあるのにも関わらず、どうにも呑気な彼女たちであるが……その顔に帯びた真剣味に嘘はなく、どうやって意識を取り戻させるか悩んでいた。

 悪夢を取り除く、浄化するのは最悪消滅してしまうのでアウト。物理的に叩き起すには頑丈すぎて望み薄……故に取れる選択肢は限られている。

 それを実行できるかどうかは、近付けてからのお話だ。

 極大光線が避けられたとわかるや否や、ラピスは悪夢を帯びた魔力弾を宙へとばら撒く。どうやら物量で攻め殺す算段らしい。


「知ってはいたけど……やんちゃにも程がある、ねっ!」


 生存の為に一時休戦して協定を組んだサジタリウスは、暴走けずとも自由奔放な自分たちの主を思い浮かべ、どの支配者も似たようなもんだなと半笑い。

 微笑を湛えながら、強弓より魔矢を放つ。

 同時に三本、星空を射貫いた矢は一瞬の内にラピスへと突き刺さる。

 だが。


───月魔法<ムーンクリスタル・ウォール>


 月結晶の魔法障壁に阻まれて、三本の矢は貫通はできたものの防がれた。ガラスのようなひび割れが結晶の全体に広がった為、もう障壁としては使えそうにもないが。

 ただ、目眩しにはなるだろうと、ラピスは魔力の巨塊を前方に押し出して破壊。

 爆散した障壁の破片が宙に飛び散り、そして……

 軽快に指を鳴らした瞬間、破片が魔法少女や将星たちの眼前に転移する。


「ッ、全員防御ッッッ!!」


 ブランジェが大声でそう叫ぶと同時に、点滅した破片が爆光を放つ。


───爆弾魔法<スーサイドボンバ>


 一斉に起爆した障壁の名残りに、魔法少女や将星たちは大小様々な傷を負ったが……幸い爆発に悪夢由来のユメは付与されていなかったのか、大事には至らなかった。

 だが、一方的に攻撃されるのも癪であるので。

 魔法少女たちが果敢に攻め込む───よりも早く、双子将星が躍り出る。


「ナメるなよ、青いのッ!」

「星の怒りを知りなさい!」


 カストルとポルクスの魔法は、名こそ違うものの性質は同じモノ。星を呼び出し、その星をどうするか。それだけが明確な差異と言える。

 カストルの崩星魔法は、星を生み出し滅ぼす魔法。

 ポルクスの奏星魔法は、星を掌握して動かす魔法。

 凶悪度はカストルの方が上だが、彼が生み出した流星をポルクスは操れる為、双子が揃っている状況下の戦場では常に流星群に襲われる目に遭う。


「始まりから終わりまで」

「全ては、私たちの掌の上に!」


───崩星魔法<ディスインテグレーション>


───奏星魔法<メテオリック・ブラスター>


 カストルの背後に惑星が無から創造される。創造されてすぐは生命力に満ちた惑星だったが、秒と経たずに惑星は色褪せて、灯火を失い、荒れ果てた死の星と化す。

 ポルクスは80万km離れた位置にある恒星を喚び寄せ、その恒星からエネルギーを収集……

 双子揃って、星からエネルギーを吸い取り、掌握。

 星の生命エネルギーの全て。恒星のエネルギーの全て。

 両の手のひらに込めた星の命そのものを、下にいる憎き蒼月へと解き放つ。


【……】


 地球ならば一瞬で干上がって死を迎えるであろう威力の星のエネルギーに対して、ラピスは不動の構え。差し迫る殺意に対して、静かに魔力を練るだけ。

 数瞬後、迫り来る破壊の力に漸く手を差し伸べて。


───渦魔法<メイルストローム>


 空間がぐにゃりと歪んで円を描き、手を中心に空間ごと渦巻かせる魔法。それは、全てを吸い込む虚空の穴。本来開くわけもない空間の穴を開き、渦巻きの奥の存在しない領域へと全てを葬り去る吸収の渦。

 万物を呑み込む謂れの通り、闇の渦は星のエネルギーを忽ち吸い込んでいく。


「なっ!?」

「……想定外の芸当です。全ての攻撃に対しカウンターができる、でしたか。あながち間違いでもなんでもなかったようですね…」

「冷静に分析してる場合かッ!」

「ごめんなさい!」


 星二つを犠牲にした攻撃は、渦の中に消滅した。ただ、その余波はまだ戦場に残っており……残存したエネルギーにとある魔法少女が目をつける。

 本来ならば、達成不可能な困難ではあるが……

 どうやら、彼女が有する星の魔法と、双子の星の魔法は頗る相性が良かったようだ。

 青い輝きが、宙を征く。


「星魔法───<スターライト・ブレイカー>ッ!!」


 “彗星”のブルーコメット。その名が示す通り星々の力を司る魔法少女は、星槍に霧散したエネルギーを掻き集め、その全てをムーンラピスへと解き放つ。

 収束した星の一撃は、明るく青く光り輝く。

 宙を突き刺す一条の輝きは、今まで以上に煌々と世界を照らす。


【ッ!】


 大渦を展開したままだったラピスは、そのまま星の槍も吸い込んでやろうとするが……コメットの槍は渦を貫通、破壊して通り過ぎるという離れ業をやってのける。

 要は、吸い込める限度を超えてしまえばいい。

 渦魔法では吸い込めないぐらいの一撃を。将星二人分の力を継ぎ足すことで、漸くできた至難の槍撃が、ラピスの防御を貫通する。


 爆光に包まれた蒼月───だが、やはりと言うべきか。彼女は未だ健在。掠り傷で被害を食い止め、星々の残骸を振り払う。


「やるじゃんかお前!」

「お褒めに預かりどーもっ!でも、あそこまでやって軽傷なのはおかしいわよっ!」

「わかりますっ!」


 仕返しで魔力弾を撃ち込まれるのを避けながら、双子に引っ張られてコメットは退避。

 代わりに飛び出たのは、2人の天使。


「何処まで行けるかな?」

「無論……行けるところまで!」

「いいねぇ!」


───天掌魔法<ヴィルゴスシエラ>


───重力魔法<ヘブンズ・トランペッター>


 スピカがラピスの周りの“空”を折り畳み、手足を強引に封殺する。突然身動きが取れなくなったことに対しても、ラピスは冷静に対処しようとするが。

 それよりも早く、天使の重力砲が降り注ぐ。

 “空”を無理矢理正常に戻してすぐ、破壊光線をその身に浴びてラピスは苦悶に目を見開く。だが、ただではやられないと反撃する。


【───!】


───月魄魔法<フェンゴスアート・イーオケアイラ>


 それは、一本に纏めあげられた月の光。矢の形状をした天誅の破壊光は、重力砲を中心から貫いて突き進み、障害全てを素通りする。

 “空”に何度阻まれようと、月の天矢は抑えきれず。

 仕方なく、スピカはブランジェを盾にすることで軽傷に抑えた。


「ちょっと!?」

「あなた、ゾンビなんでしょう!?再生できるんですから守ってくださいよっ!!」

「いやだよ!?ぶん殴ろっか!?」

「はぁ!?」


 先の戦闘の傷は恩情で治癒して貰えたが、それはそれ。すぐ近くに頑丈な盾がいるのであれば、使うことに越したことはない。

 そう高らかに主張するも、肉盾扱いされたブランジェが納得するわけもなく。戦闘を他所に取っ組み合いを始めた天使たちをフル無視して、総力戦は続く。

 遠距離での戦闘は、次第に近付いて中距離へ。

 物量はより強く、より分厚く。殺意の奔流がお互いへと炸裂する。


「せんぱーいっ!!」

「オラァ!!」

「ゴーゴーエクスプレス!なのです!」

「あたしの歌声を、聴けーッ!!」

「黙って沈みな、後輩!」


───花魔法<ブロッサム・ピクスカノン>

───兵仗魔法<ディストーション・アームズ>

───列車魔法<ミュータント・トレイン>

───歌魔法<メロディランド>

───歪魔法<タタリビ>


 大輪の花の魔光が、銃弾の嵐が、超特急の暴走列車が、音符の弾幕が、冥府の業火が乱舞する。

 暴走ラピスの防御を貫いては次々と破壊する。

 デイズの花の浄化が悪夢の出力を弱め、カドックたちの物量攻撃が攻め込み、フルーフの呪詛が防御を素通りしてその身を蝕む。


「どーせ死なねェんだ!これでもかってぐらいに浴びて、好きなだけ苦しんでくれッ!!」

「手加減はしてよ!?」

「すまんな!」


───黒堊の魔法<オプファー・ツィーゲ>


 カリプスが解き放つ死の森が、フルーフが操った呪いの軌跡に乗って繁茂する。四肢に絡み付いた呪いは、即座にラピスの身体を包むが……七十二層の障壁、“耐全装甲”に敢無く阻まれる。

 だが、ただで終わる呪いではなく。

 コズミックカラーの植物の根が装甲に根付き、ジワジワ無力化していく。


「ラピ様っ!早く目覚めてくださいっ!!」

『アオーンッ!!』


───鉄工魔法<アイアンワークス>

───螺旋魔法<スパイラル・ロア>


 追撃として、ダビーと鉄骨が大量に降り注ぎ、星狼へと変身したナシラの咆哮が、ラピスの動きを更に制限する。どんどん重くなる障壁に苛立ったのか、螺旋咆哮に全身を貫かれたと同時に、ラピスは転移。

 攻撃が集中していた空間から逃げて、その前に。

 魔法少女たちとの距離を縮めて───自身の周囲に光を収束させる。


【……】


───闇晶光波<メアリーレーザー>


 次いで放たれたのは、【悪夢】を濃厚凝縮した魔の光。触れた瞬間肉体が結晶化して死に至る、対宇宙決戦兵器の一つが宙にばら撒かれる。

 その脅威を知っている魔法少女たちは、即座に散開。

 光線の道中にあったデブリが次々と結晶化していく様を見せつけられながら、全員回避を強制させられる。防御や迎撃は難しい。


「っ、嘘っ…」


 そして、枝分かれするように飛び交う悪夢光線が、敵を見逃すわけもなく。逃げた場所が悪かったのか、まさかのチェルシーが光線に囲まれる。

 目の前を横断した光線に進路を阻まれ、真後ろも光線が駆け抜け退路を封じ。

 動揺の隙を突いて、ジグザグに曲がり進んだ悪夢光線が背後に迫る。


「チェルちゃ───うぐっ!?」

「なっ、デイズッ!?」


 友情とでも言うべきか、近くにいたデイズが飛び付き、チェルシーを押し出す。大親友の代わりとなったデイズの背中に、即死の光が掠めてしまった。

 動揺するチェルシーの目の前で、デイズの背中に無数の黒紫色の結晶が出現。

 瞬く間にデイズの身体全体を覆っていく結晶に、全員が悲鳴を上げる。


「デイズッ!チェルシー!」


 結晶化によって自由を奪われたデイズは、そのまま下へ自由落下。悪夢光線からの集中攻撃を浴びてしまいそうになり、魔法少女たちが必死に手を伸ばすが、間に合わず。

 だが、デイズの隣にはチェルシーがいる。

 庇われたチェルシーは落下したデイズを必死に伸ばした手で捕まえる。そのまま親友を抱き締め、自分たちの方に飛んでくる光線に睨みを効かせて……

 魔法を唱える。


「夢幻魔法───<ガット・ヴィジオーネ>!!」


 チェルシーの魔法は、この世の全てを夢と幻にして消滅させる悪夢の力。暗い夢色の輝きが、チェルシーを中心に解き放たれて……向かってくる光線を、そして、デイズの身体に付着した結晶に魔力を当てる。

 すると、悪夢光線は夢幻に触れた瞬間、消滅。

 そのまま、デイズの身体にまとわりついた結晶までもを夢幻へと消していく。


「うっ、チェルちゃ…?」

「ッ、このおバカ!私は兎も角、お前は!悪夢の住人じゃないんだよ!?死んでもおかしくなかったんだ!なのに、なんでっ!?バカなのッ!?」

「……えへへ、ごめんね。勝手に身体が動いちゃって」

「ッ」


 珍しく怒声を上げるチェルシーに、一瞬の気絶から目を覚ましたデイズは、親友の感情の表れに恐れを抱くのではなく、嬉しくなって微笑んでしまう。

 何処までも冷たくて、温かみはこっそりと見せてくれるだけの親友が、ここまで親身になって怒ってくれるから。

 そこまで想って貰えていることに、改めて喜ぶ。

 そんな風に微笑まれたチェルシーからすれば、溜まったものではないが。


「っ、はぁ……もういい。でも、ありがとう。あまり……無茶はしないで」

「うん!」


 息を詰まらせて、怒る気も失せたチェルシーは、手短に感謝の声を投げてからデイズを抱え直して飛翔。未だ飛び交う悪夢光線を避けて、回避を再会。

 その様子に全員が安堵して……同時に、魔法少女たちは身内が危険な目に遭ったにも関わらず、一向に目覚めないラピスに苛立ちを脅えた。

 いい加減にしろよ馬鹿野郎。

 決して口には出さないが、全員の想いが一致した瞬間であった。


 そして、微笑ましい友情を見ていた異星の天使が、もう二度と同じ惨劇が起きぬようにと、自身の異能を最大限に活かそうと決意する。

 光線を避けながら、発射源をジッと見つめる。

 その座標を頭に叩き込んで、自分たちに襲いかかる光の軌跡も把握して……その全てを掌握せんと、魔力を込めて手を振るう。


「これならどうです!?」


───天掌魔法<ヴィルゴスシエラ>


 スピカは“空”に干渉。四方八方に撃たれた魔光を一つも取りこぼさず、空間を捻じ曲げることで掻き集める。景色諸共巻き込んだ歪曲は光を巻き込み、全てを収束させる。

 そのまま“空”は丸められ、圧縮され……

 悪夢の光は、閉じ込められた“空”の中で対消滅。完全に消失した。


「ナイス!」


 やってみせたスピカを口々に褒めながら、一同は果敢に攻め込み、道を切り開く。

 作戦は念話を通して通達済。

 後は蟠りを一旦捨てて、全員で協力して彼女たちを送り出すだけ。


「信じるッスからねェ!」

「ヘマァこくんじゃねェぞ!!」

「ご武運を」


───時間魔法<アクセル・プリテンダー>

───無双魔法<ジャスティスブレイカー>

───虚無魔法<ヴォイド・スクロール>


 絶えず撃ち込まれる魔法の嵐を蹴散らして、総出で道を切り開く。暴走状態である為なのか、ラピス本人ではなくシステムによるモノだからなのか、多彩な魔法攻撃による大嵐は何処か一辺倒に感じる。

 無論、余裕がある訳ではないのだが……

 適材適所、対応できる攻撃は凌ぎ、対処できない攻撃は対処できる仲間に託す。そうして一同は、暴走ラピスとの距離を縮めていく。


【───!】


 魔法、斬撃、銃弾、あらゆる攻撃を繰り出すラピスは、近寄る不埒者を一掃せんと止まることはなく。

 終わりの見えない戦いに、彼女たちは───飛ぶ。


「準備は!?」

「できてるよっ!」

「往くぞ」

「はっ、はいぃぃぃぃ〜!!」

「「「うるさい」」」

「んめぇ…」

「酷いぽふ」


 選出メンバーは、ライト、エーテ、リデル、アリエス、そしてぽふるんの4人と一匹。正確には、アリエスは道を繋ぐだけでお役御免なのだが……それは兎も角。

 暴走したラピスが一同の猛攻に気を取られている内に、彼女の元に接近する。

 当然察知されて邪魔されるが、聖剣で切り開いて突破。

 魔力を練るアリエスと、呑気な顔で欠伸をするリデルを護衛しながら、選抜チームは迷いなく、一直線にラピスの元へ。


【───ッ!】


 その時、ラピスの動きが変わる。

 攻撃に構わず特攻を仕掛けるライトたちを警戒してか、彼女は大小様々、多種多様な色とりどりの魔法陣を同時に展開。幾重にも重ねて、並べて、噛み合わせる。

 そうして顕現するのは、美しくも恐ろしい魔法の境地。

 彼女の代名詞である蒼色の輝きが、世界を支配して……全てを呑み込む。


───魔加合一<魔法大全──…


「やらせないよっ!」


───真・極光魔法<リリー・ホーリーカノン>


 だが、魔法が成立するよりも先に、ライトの解放された聖なる輝きが魔法陣を斬り砕く。余波で周辺の星が幾つか吹き飛んだが、そんなことに構う暇もなく。

 霧散する魔法陣の破片を飛び越えて、手を伸ばす。


【───…】

「行くよっ」


 茫然と目を見開いたラピスの黒眸と、目を合わせ───呼び掛ける。


「アリエス、今ッ!」

「はいっ───夢繋ぎの魔法ッ!<アリース・リリウム・アルゴナーテ>ッ!!」

【ッ!?】


 最後は、アリエスの魔法、しかも完全詠唱でラピスとの夢を繋いで。エーテ、ライト、リデル、ぽふるんが、魔力の導きに従い、ラピスの精神世界に飛んでいく。

 決戦の地は、夢の中。

 内側から叩き起して、事態を収束する───総力戦は、次のステージへ。


 現実世界に残る仲間たちに見送られながら、夢の世界に入るのだった。 


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― 新着の感想 ―
次の話を楽しみにしています。やはり回想編です。「月」の原点について、本人がとっくに忘れた記憶(96話)は「ムーンラピス」ではなく、「宵戸潤空」という人生の軌跡です。 余談 同じ暴走 ,同じ内外の二…
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