君の笑顔が見たいから
見つけてくださってありがとうございます!
やあ、やっと来たね。君を待っていたんだ。
え?何をしているのかって?⾒ればわかるでしょ?
ウザい⼦達がいたから、ちょっと懲らしめようと思って。
あぁ、もう SNS は⼀つ残らず特定してあげたよ。
後は⼆度とあんなことができないように後悔させるだけ。
どんなことをするのかは…君には、ちょっと刺激が強すぎるかな。
…ん?なんで⽌めるのかな。君にとっても悪い話じゃないはずだ。
もちろん僕⾃⾝も⼈⽣含めて⼆度ともとには戻れない程に傷をつけてくれちゃったあいつらだけど、君も相当ひどい⽬に遭っていたことは知ってるよ。
⽌める意味がわからないな。
影で泣いて、⾟くて苦しんで、もう⽣きるのに疲れちゃったから、ここに来たんでしょ?
あのさぁ。どうしてやめてなんて⾔うの。君だってスッキリするし、
これからのことももう⼼配する必要がなくなるんだよ?
ちゃんと復讐とかは出来ないようにするし、これ以上酷くもならない。
これ以上君が傷つく必要なんてないのに。
…なんでそんなに泣きそうな⽬で僕を⾒つめるの?
僕の⼿はもう後戻りできないくらいには汚れているから君が気にする必要なんてないし、君のその綺麗な⼿が汚れることもない。
なのに…どうして君が悲しそうに⾟そうに泣くの?
っだって!このままだと君は死を選ぶんだろ!やめてなんて⾔うなよ!
ぼくは…僕は、君に死んで欲しくなんてないんだ。僕がどれだけ君に救われてきたと思ってるの、どうして今君の前に、今ここにいられてると思ってるのっ、?
僕はどうすればいい?
きみに泣かれると、君の涙を⾒るとどうすればいいのかわかんなくなるんだ。
君を泣かせる奴はすべからく殺してやりたいほどに憎い。今君を泣かせている僕⾃⾝も⾸を締めてやりたい。でもそうしたらきっともっと泣くんでしょ?君は優しいから。
ねぇ。どうすれば君は泣き⽌むの?
どうすれば、君は笑ってくれるの。
昔⼀度だけ、⾒かけたことがあるんだ。君が春の花が咲き綻ぶかのように柔らかに笑った顔を。
君は疑問に思ったことはない?周りから距離を取ってばかりの僕が、なぜ君にだけ話しかけてきたのか。どうして、仲良くなれたのか。
僕は、現実の全てに絶望して、希望なんて⾒たこともなかった。だから、⾃殺しようと思って場所を探していたんだ。なのに、君の笑顔がどうしても忘れられなくて。ずっと脳裏にちらつくから。
ねぇ、またあの時みたいに笑ってよ。君の顔を曇らせる奴は僕が全員君の前から消してあげる。君の笑顔のためなら、なんだってするよ?
どうして……どうして、頷いてくれないんだよ‼
僕にはこれしかできない…僕には君を笑わせる⽅法がこれしか思いつかないんだ!
僕に何かさせてよ。じゃないと、何のために僕が⽣きてきたのか、君のそばにいるのかわかんなくなる…。
……!
なんで、抱きしめるんだよ。ちがう。僕は、君の笑顔が…っ!
な、んで…なんで、ここで笑うんだよ…俺は何もしてない。できなかったのに、っ。
へ…ぼく?僕が、笑わせたの?
ぼく、ほんとに、なにもしてないよ…?ぼくがわらわせた?
ぼく、僕、君を救えてるの?君の、⽀えになれてるの?僕がいるから、笑うの?君は、しあわせ?僕のそばにいれば、僕がそばにいれば、君は、笑えるの……?ほんとうに…?
っく、ひっく、うぇ。いい、の?僕がそばにいても、いいの?
僕、汚いよ?こんなに、汚れちゃった…どうにかしようと思って。
僕にためにも使ったし、⼈のためって⾔ってどんどん汚して⾔っちゃったよ…?それでもいいの?
僕は、綺麗じゃない。綺麗じゃないよ。
…?僕の、涙?あれ、なんでだろ。今まで⼈前で泣いたことなんてないのに。
それどころか、最近はなにがあっても出てこないから、枯れたんだと思ってたのに…あは、あははははははは!なんか、笑えて来ちゃった。君はすごいね。
あの時も、今だって僕をこうまで簡単に救っちゃうんだから!
ねぇ、ほんとにいいの?そんなこと⾔われちゃったら、もう⼀⽣離れてやらないけど?離れることなんて、できなくなるけど。今回よりもっとひどい暴⾛するかもよ?
もしかしたら、君を閉じ込めたりしちゃうかもしれない。
もしかしたら、⼀緒に死んでって⾔うかも。それでも?
っ!ふふ。君は、本当に強いね。もし実際にそうなったとしたら、君は⽣きていいんだよ。僕を捨てていい。
さっこの話はこれで終わり。
君を泣かせるやつを、懲らしめてやる!
あぁ、安⼼して。⼤丈夫。今までみたいに僕だけでなんとかしようとは思ってないよ。君が悲しむからね。
ちゃんと⼤⼈の⼿を借りるよ。
君ももちろん、協⼒してくれるんでしょ?
うん。そう⾔ってくれると思ってた。
……ありがとう。
え?なんでもないよ。
愛とかは愛されたことがないからわからないけど、君は、初めて僕が仲良くなりたいと思って、⼀⽣離れたくないと思った⼦だよ。
これからずっと、君の笑顔を守る。これは絶対。
忘れないでよね。もし僕がこれを破った時は、君がいなかったら、僕はここにいなかったことを思い出させてくれる?もちろん、⾒捨ててもらってもいいんだけど。
さ、⾏こう!もう下を向く必要なんてないんだ!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
よろしければ感想等コメント待っています。これからまた少しずつ書いていこうと思っています。