世界が滅亡するまであと7日
始めまして。
初投稿です。
書くペース遅いですが、がんばっていきます
___それはあまりにも突然で
理解に時間がかかってしまった
__4月3日の午後5時ごろ。
テレビから耳を疑う音声が流れてきた。
『地球は、1週間後の4月10日をもって、滅びます』
たった一言だった。
僕達に衝撃を齎したのは。
地球が…滅びる?
滅びるって、死ぬってことか?
なんで?
大地震でも起こるのだろうか。
宇宙人でも攻めてくるのだろうか。
隕石でも地球に落ちてくるのだろうか。
まだ、まだ僕は何も出来ていない。
この世に誕生して17年。
人生に楽しさを感じる瞬間など殆どなかった。
でも、死ぬにはまだ早すぎる。
僕には、ひとつ小さな夢があった。
僕は昔から文章を書くのが好きだった。
暇さえあれば小さな頭で考えた小さなストーリーをノートに書き出し、自分だけの『本』を作っていた。
高校生になった今でもそれは続いている。
ノートはとうに10冊を超え、沢山のノートに話を書いている。
いつか、機会があれば。
世に出そうと思っていた。
ただ、それは叶わぬ夢になってしまう様だ。
先程のニュースについて、もうネットで騒がれている。
ネットを確認すると、「死にたくない」や「なんで」等の身勝手な言葉が綴られていた。
それは僕も同じだった。
多分誰だって死にたくなかった。
まだ生きていたかった。
でも、それは叶わない。
1週間後に、僕達人類はどう足掻こうと死んでしまうのだろう。
僕はもう既に諦めていた。
どうせ、何したって変わらないのだから、流されながら最期の時を迎えようと、覚悟していた。
色々考えているうちに時刻は12時を回っていた。
今日は、もう寝よう。残りの時間を楽しむためにも。
お読みいただきありがとうございました。
次話もお楽しみください。