5話、閑話 6番ボール
ごめんなさい!
ものすごい遅れたので今日は1時間後ぐらいにまた次の話を投稿したいと思います。
「おい、《6番ボール》さんよぉ〜、G-01出入り口はまだですかぁ?」
助手席に座っている男が運転席に座っている男に向かって話しかける。
「..........」
一台のラグランド・ボイルジャー (車名)が鉄のトンネルを走っている。
運転席と助手席以外の後ろの席は全て取り外され、機材やライフル、パイナップルやナイフなどが綺麗に吊るされている。
「あと少しでG-01出入り口から外に出る、外に出たら目標地点は多々間川学園だ」
「りょーかい、んで、目標は?」
「Bランク、2組、1番 浅川って言うガキで...能力が《見た相手の心の闇を読み取る》能力、削除理由は学園内に潜伏している我らが組織【SMN】の工作員がバレる可能性があると言うことでだ...」
「...いつも思うんですけど、なんでそうなったんですか?名前」
「どうやら、ボスが組織の名前に悩んだ時に、思いついた適当な言葉を紙に書いて箱に入れて一枚を引いたらサバの味噌煮で、じゃあ頭文字でSMNでいっか、みたいな感じらしい、あくまで噂だがな」
「...なんで鯖の味噌煮と言う単語を思いついたんだ?」
「どうやら名前に悩んだ日のお昼ご飯が鯖の味噌煮としじみの味噌汁と白米だったかららしく、鯖の味噌煮以外のしじみの味噌汁と白米って単語も入ってたらしいぞ《批判的な赤》」
「ははっ!批判的、ねぇ...」
そんな言葉を呟いた後、しばらく静寂が続く
「じゃあ外に出るぞ、」
天井を見ると蛍光灯が途切れたところにG-01出入り口と書かれた看板がある。
「それじゃあ、上がるぞ」
「へ?」
《批判的な赤》は後ろを振り返って見ると黄色と黒のシマシマの線が見える。
「って事は...うぐっ!!」
いきなり自分にかかる重力が強くなる。
「うぅ...なんですかこれ」
「エレベーターさ、それも、超高速の」
ガガガガガ...
チーン、
「おっ、これで地上についた...確かG-01出入り口はSMNが所有しているガレージの中につながっていたはず...よし、合ってた」
「おぉ...ひさびさに地上を見ましたよ、でも空があるだけで特に地下と変わらないですね」
ブロロロロロッ
ラグランド・ボイルジャーの屋根には月明かりが強く映っていた。
「で、その浅川だっけか?そいつの家はどこなんだ?」
《批判的な赤》が質問をするといきなり車が止まる。
「あっ...いや、すみません」
「ん?なぜ謝る?ここだぞ?目的地は」
そう言うと車を止めた所から一番近い白色の清潔感の漂う家を指差しながら言う。
「あっ、そうですか」
そう言うと《6番ボール》はポケットから金色の鍵を取り出し、その家の鍵穴に入れて回す。
「《6番ボール》さん、ここの家の鍵持ってたんですか?」
「いや?これはどんな鍵でも外すことができるんだすごいだろ?」
「はぁ...」
ガチャ、
扉を開き、玄関から靴を履いたまま中に入る、
「予想だが、目標は2階だ」
「まぁ、そうでしょうね」
周りを警戒しながら階段を登り、扉を開けるとそこには眠っている浅川少年がおり、浅川少年の喉にナイフを刺してナイフを抜き、また車に戻って去って行った。
〜次回予告〜
「6話、Cランカーの来宮 】
1時間後!!