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知は力 戦略は刃 能力はオマケ  作者: かりんとう
パシリ奴隷編
26/27

26話、剛討伐計画5 -リザレクション・ウェザー-


「...だから、この時にこうっ!」


小宮(兄)が剛の顔写真が貼られたお面を被って変なポーズを決めている。


正直意味がわからないし何が会議なのかはまず会議ではないしそれにここは電脳空間である。


しかし小宮の話を聞いていると行き当たりばったりではなく、しっかりと決まっているものがあったり有力な情報があったりした。


「まず、高橋が飛ばした灰のお陰でいくつかのあいつの弱点...クセが見つかった」


そこからは長い間剛の動きのクセの話になった。



まず攻撃の時のクセだが...目と腕だ当たり前だがな、しかしその中でも目の動きがすごい。


例えば、左腕の大振りのサインは拳の握り直しだ、その後肩まで腕を引いて、そこで一回フェイントがきて、その後に一発デッカいのが飛んでくる。

その後に右足を半分ぐらい前に出すからそこがスキになる。


相手が弱いと確信するサインは...


回避するときは...


疲れを隠してる時は...


そんな説明が何分も続いた。




何事もなく次の日になる。



昨日通り適当に学校に来て真面目に作戦を練る事になると誰もが思った。


しかし...







今日も、教室に剛がやってきたのである。


どうやら剛に僕があの孤児院に住んでいることがバレたらしく、自分の秘密を知られた感じで怒ったのかは僕らが知る由も無いがここに来たのは確かである。



「私〜たちは〜お金〜持って〜ませんよ〜」


そんな堂理の言葉に何故か苦虫を噛み潰したような表情をしながら学生証をこちらに向けてくる。


「勝負だ...全員学生証を出せ」


まるで親の仇を見るような目でこちらを睨みながらドスを効かせた声で言ってくる。


それと同時に...


ガラガラ...


「おーい、遊びに来た...ぇ?」


「は?」


「なっ!?」


三浦先輩と岸村先輩と清島先輩の3人がこの教室に入ってくるが入った瞬間にそんな声を聞いたせいでつい脊髄反射的に学生証を取り出してしまう。


そのせいでその3人の先輩も巻き込まれたのだ。


そしてそのまま勝負が始まる。



やはり無機質な音声が鳴り、電脳空間が形成される。


ステージはこの前と同じ地下鉄のホームで、特に何も変わっていない。


先輩たちがいる事と、この試合が公開である事である。


公開試合というのはその名の通り学生証からスマホなどで簡単に見ることができる試合のことである。


と、いうことは僕らDクラスの人をコケにしようとする魂胆であろう。



すると、地下鉄の電子掲示板に合計戦闘力の表示が行われる。


これは公開試合特有のもので、どちらが強いのかなどを見ることができるのだが...


現在の表示がこれだ


Aチーム

【Dクラス1P×18】


計18P




Bチーム

【Cクラス5P(上位+10)】


計15P



Aチームの優勢です




「あぁ、正直言って皮肉としか思えない表示だな...」


そんなことを佐々木が俯きながら呟く。


それに鈴木も賛同し、他のみんなもほとんど同じ意見だった。



やはりこの前と同じようにホームの端っこに僕らは転送される。


ガチャ...


佐々木がB.B弾を込める音が聞こえる。


「あの時は全く効かなかったからな...俺はサポートに回るようにするよ」


「わ、私は...どうしようかな?ねぇ、お兄ちゃん」


そんなことを全員で話し始めた時...



ドカァァァン!!!



「「「「っ!?」」」」



聞きなれないほどの轟音が耳に飛び込んでくる。


「鈴木!高橋!索敵だ!!」


和笑の大声でハッとなった2人が索敵を開始する。


「と、取り敢えず私と多々間川さんと一緒に突っ込むから、佐々木くんと栗原くんはサポートお願い」


そんな鼓矢さんのお願いに僕と佐々木は軽く頷いて、僕は周り全員に回復を掛け、未だまだ見えない剛に対しての毒の準備をする。



だが...



ゴウッ!!



「グギァッ!!」


橋本の頭が吹っ飛んだのだ。



「「「「な、なにぃぃぃ〜!!!!」」」」



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