表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知は力 戦略は刃 能力はオマケ  作者: かりんとう
パシリ奴隷編
18/27

18話、作戦会議は静かに...


「...そこまで分かるのか、スゲーなお前、目潰しだけじゃねーのな」


そう横で僕らの話を聞いていた桐条が感心した様に呟く。


「まぁ、最近思いついた奴だし、さっき言った通り風があるとほぼ意味がなくなるがな」


そう残念そうに溜息をつきながら言う。


呟き終わると、真剣な顔に戻り現在の廊下の様子を僕らに伝え始める。


「さっき鳴ったメキメキッて音、あれは大体横10cmぐらいの木材を思いっきり折った時の音だ、そんなことが出来るのはCクラス辺りの人だ...」


そう、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ左手に物凄い力が入り、灰が大量に零れ落ちる。


「と、取り敢えずに、逃げましょうよ!」


そう小宮(妹)が叫んだと同時に、


今回の敵が現れた。


「あームカつく、ムカつくムカつくッ!!お前ら!!有り金全部この俺様に渡せ!渡さなければどうなるか分かってんなあ!?」


相手は何時ぞやの身体強化系の剛であった。


「「「.............」」」


僕の周りの人達はほぼ全員が固まって動けなくなり、数少ない動ける佐々木も相手を警戒しまくって敢えて動かないと言う選択をするほどだった。


この状況に腹を立てた剛が学生証を出してくる。


「おい、お前ら全員でかかって来いよ、俺が勝ったら全員に好きなだけ命令できる...謂わば奴隷って奴?でももしお前らが勝ったら俺をお前らの奴隷にしてくれても構わねぇ〜ぜ?」


あれは...完璧に調子に乗って居る目だ、それはDクラスの全員が一瞬で理解できることだった。


だが同時に、完璧に調子に乗っていたとしても倒せるか分からないほどの強い敵であると言うことも一瞬で理解できた。




なぜ、《身体強化》と言う単純な能力が強いのか、解説していこう。


まず、身体強化をする際に一点に集中して強化(主に五感など)した際、例えば視覚であるとすると動体視力、視野、視力が大幅に強化される。


それと同じ様に聴覚、嗅覚、痛覚、味覚、なども強化することが可能であり、シンプルでありながら多彩である、特徴的でこれしか出来ないと言う様なものと比べると万能な素晴らしい能力なのである。




この事は、中学校の授業で習うので正直今の世界では常識であり、誰でも知って居る事である。


そのため、この時逃げようとした小宮さん(妹)がいたのだが、


「おい、バレないとでも思ってんのか?」


そう問いかけられビクッと体を震わせて教室内へ戻る。


教室の中では全員がいつもの机の上に学生証を置き、逃げられない戦闘へと準備を始める。



学生証の無言無操作チャットが始まる。


無言無操作チャットと言うのは脳内に埋め込まれたチップを応用した通話方法で念じるだけで登録した人と通話できると言う便利なものだ。


桐条【さて...どうしようか】


鼓矢【どうしようかって言われても...取り敢えず栗原がバフをかけて、鈴木と高橋の目眩しからの私の特攻でいいんじゃない?】


小宮(妹)【も、もしダメだったなら?】


小宮(兄)【高橋の灰と桐条の炎を応用した粉塵爆発や清水さんの能力で相手の視界を真っ赤にして困惑して居るところを突く、まぁ、取り敢えずのアタッカーは佐々木と鼓矢さんと栗原かな?後良くて多々間川さんかな?】


栗原【とりあえず僕は最初っからリジェネを味方にかけて毒を相手にかければいいのね、了解】


堂理【私が〜、遅く〜して、おきまぁ〜す、よー、その、間に〜お願いね〜】


鼓矢【私は初っ端特攻かますけど...栗原?ヒール出来る?】


栗原【た、多分...あっ、でも___





ここで無言無操作チャットが強制終了する。


「おい、作戦会議は終わったかぁ?それじゃあ始めるゼ?」


そう言い終わると、僕らDクラス一年生は全員電脳空間へ吹っ飛ばされていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ