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詩*見つめて*

The Park at night

作者: a i o

熱を和らげた風が吹いて

軋むブランコ

さびれたベンチに月が座る


ならされた砂場

端っこの足跡

皆どこかへ行ってしまって


ジャングルジムのてっぺん

いつか一番月が近かった場所で

見下ろした世界は

随分小さくなってしまって


誰かが瞼を閉じる度

深まる夜

無邪気な静けさに

一人取り残されてる


片側の空いたシーソー

私の重みで飛び立つ夢

あなたどんな温もりに包まれていますか


賑わいの裏で

泣いていた日もあって

躓いた日に

大地を蹴ったりもして

高く漕いだブランコ

飲み込まれそうな闇に

近づいても

この夜は怖くはない

怖くはない


手放すような風が吹いて

ならされた砂を少し乱して

誰かが寝返りを打つ度

深まる夜

古ぼけたベンチに一人

月と肩を並べて座れば

外灯に飛び交う羽虫

明るい方へ生きている








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