廻っている
この世界は廻っている
ボクの手から何が零れても
僕の足が何処から離れても
この世界は進んでいる
ボクの声が何れ途切れても
僕の心が何の鍵をかけても
この世界は逆回転を始めたりはしない
解らない
分からない
いや、本当は、
わからないふりをしているだけだ
目をそらして
耳を塞いで
何も知らないようなふりをしてる
自問することさえも
忘れてしまったような顔をして
どうしたらいい
なにができる
この小さな手でも、本当は何かつかめたんじゃないかって
いつだって終わってから考える
いつだって終わってから嘆いて
そうしてやっぱり何もなかったようなふりをする
世界は廻っている
いつになったら、ぼくは、
ぼくの世界を僕の手で廻せるようになるんだろう
目をそらすことも
知らない振りをすることもなく