表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

帰り道・・・。

受験八日前です。

帰りのHRが終わり放課後になった。

要達は部活に所属しているので帰りはいつも一人だ。

今日も一人のはず・・・・・・だった。


「今日は本当にありがとうございました」

彼女は深々と頭を下げた。

「もう良いって、過ぎた話は無にしよう?

しかも今日みたいな話は・・・ね?」

俺は何回も頭を下げる彼女を横目に見つつフォローもした。

実際こんなに目立つ行動をして欲しくないんだよな・・・。

なぜって?

だって・・・・・・ねぇ。

周りの目が痛いんですよね。


「あっ!名前聞いてなかったね。教えてよ」

俺は無理やり話題を変えた。

「はい。私は坂神優果です」

「坂神さん・・・ね、よろしく」

「坂神さんなんてよそよそしい呼び方やめてください」

「えっ?でもそしたら何て呼べば?」

俺ら二人は考え始めった。


「じゃあ

優果ちゃんで良い?」

俺は彼女に提案した。

「はっ、はい!

冴島君がよろしければそれで」

彼女は顔を赤く染めて承諾した。

「そしたら俺も冴島君って言わないでほしいな」

「じゃあ悠介君で」

「うん。OK」

俺たちは自分たちの呼び方を決めた後に

また並んで歩きだした。


-----------------------------------------------

優果の家まで送ると言い一緒に歩いていると

意外に家が近くにあった。

「優果ちゃんもここらへんなんだ」

「そうですけど悠介君もですか?」

「うん。俺はもう少し行ったところかな」

「そうなんですか?

あっ!そしたら今度遊びに行ってもよいですか?」

「えっ?あっ、うん。多分大丈夫」

「本当ですか?

では来週の日曜日に行きますね!」

「わ、わかった」

彼女はとても可愛らしい笑顔で歩いていた。



そうこうしていると優果の家へ着いた。

「じゃあまた」

「うん。じゃあね」

彼女は俺に手を振り家の中へ入っていった。

俺はそれを見送り自分の家へ向かった。


----------------------------------------------------


「ただいま」

「おかえり!お兄ちゃん!」

「ただいま沙茄」

「くんくん・・・。」

「どうした?」

「お兄ちゃん。女の人の匂いがする」

「えっ?」

「田中さんの匂いじゃない

別の人の匂いがする」


こいつ感が鋭すぎる。


「じゃあ俺着替えてくるから!」

「あっ!お兄ちゃん!」

俺は沙茄を振り切り部屋へ駆け上がった。


「もうお兄ちゃんのバカ!」


沙茄が下で怒ってる。

後で遊んでやるか。


「はぁ。

うちの家族は感が鋭いし

何かしらはプロも超すぐらいのステータス持ってるからな」

俺は家族が怖くて溜まらん。


「あっ!優果ちゃんが来ることどう説明しよう・・・・・・。」

俺は飯ができるまで優果が来ることをどのように伝えるのか考え続けた。




登場人物


・冴島悠介

・坂神優果

・冴島沙茄

・西島要

・田中美紀

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ