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9、怖い人

…凪ちゃんが烏一さんと輝くんと一緒に行っちゃった。どうしよう、とりあえず凪ちゃんに言われた通り待っていようかな。

凪ちゃんは心配性だなぁ、そんな弱くないし、簡単に死なないのに


「…大丈夫かな」


凪ちゃんとは最近はほぼずっと一緒にいるかも。前の時も多くはあったけど、あの一件があってからは特に…しかもダンジョン内では絶対に一緒にいたから、余計に不安になる。


「早く帰ってきてくれないかな…」


寂しくて不安だ私も最近、凪ちゃんに甘えすぎな気がするなぁ…でも、これは甘やかしてくる凪ちゃんが悪いし!…これは言い訳かもな、はは


「いだっ…あ、あれ?ここどこ?」


「え」


ドンッと何かが落ちた音が聞こえた…びっくりして声が出ちゃった!もしかして誰かいる?…隠れてた方がいいかな?凪ちゃんにここにいてって言われたし…


「ま、また間違えちゃった…どうしよう、怒らちゃう」


何か困ってるのかな、もしかして声をかけた方がいいのかも…でも、もし怖い人だったら大変だし…


「ひっ。だ、誰かいる?」


え?気付かれちゃった?何もしてないのに、なんでわかったの!?凪ちゃん、怖い、助けて…


「だ、誰かいるなら、へ、へ返事をしてください」


少しづつ近ずいて来る足音が聞こえる。怖いよぉ、凪ちゃん…あ、涙が出てきちゃった。どうしよう、どうしよう…


「ひっ、ヒ、ヒト!びびびびっくりした!えええ!なんでこんな所にヒトの女の子がいるの!?え!ななんで!?」


「…ヒック、ヒック」


怖いよぉ、怖い、凪ちゃん、怖いよ、誰?しらないひと、たすけて、こわい。


「えっ、泣いてる?だ、大丈夫?」


「ヒック、グスン」


わかんない、怖い、こわい、こわい、やだ、やだ、やだやだ…凪ちゃん


「なんで泣いてるの?え?迷子?なんでこんな所に迷子っ!?君大丈夫なの?お母さんとかお父さんいる?」


「ぅ、え、あ、あれ?え、あ、ぃ、いません」


ぐちゃぐちゃになっていた脳内がハッキリしてくると、男の子?が正面にしゃがんで目線を合わせて優しく声をかけてくれた。

なんもわからなくて適当に返事をしちゃった!

あれ、ていうか、私さっきまで何考えてたっけ?誰か知らい人がいてそれで…まぁいっかぁ!なんで、男の子が目の前にいるんだろ?この男の子目の色、薄い茶色みたいな色してる透き通ってて綺麗だなぁ。


「ぁ、いないんだ?えっと…ねぇ、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


彼は私を不安にさせたくないのか、不安そうに垂れている目を細くして、優しく微笑んでくれている。誰か知らないけどいい人そうな気がする!


「はい、なんですか?」


「カラスっていう名前の背の高い黒髪でつり目のの女性を見なかった?」


背の高い、つり目だけなら烏一さんが当てはまっているけれど烏一さんの髪の色は銀色だし…黒髪なら、凪ちゃん?でもカラスって?鳥のカラス?よく分からないなぁ…


「ごめんなさい、わからないです…」


「ぁ、そ、そっか。ご、ごめんね」


何か少し気まずそう…うーん、よく見なくてもわかったけどかっこいい顔してるな。瞳孔が猫みたいになってる…珍しい、肌の色も少し焼けてるような色だし外国の血でも入ってるのかも?


「…い、一応だけど、君の名前を聞いてもいいかな?」


「え?あ、私は夏風 天です」


「ありがとう、ぼくは…ルゥだよ。ん?あ電話がかかってきたみたい…ちょ、ちょっと待っててね少し君ともうちょっと話したいから。」


電話?携帯とかはなって無さそうだけど…もっと話したいって言ってるけどどうしよう…凪ちゃんに知らない人とは関わるなって言われてるんだけど、怖い人じゃ無さそうだしいいかな?


「分かりました」


優しく微笑んでから少し離れていった。人が近くにいるのは安心出来るかも。ていうか今更だけど名前、ルゥくんって言うんだ。やっぱり外国の人なのかな?


でもルゥくんがいてくれても、心配ではあるかも…でもほぼ初対面だしなぁ、早く凪ちゃん帰ってきてくれないかなぁ。


あれ?ルゥくん、携帯電話使ってない?耳に手を当ててるけど口開いては無いし…あれかな、イヤホンみたいなのあれ名前なんだっけ?。あれ、何かに驚いてる?もしかしてエネミーがいる?

エネミーでもなさそう。通話終わったのかな?こっち向いた。


「あ、終わりましたよ。えと、天さん」


歩くのゆっくりだなぁ、あれ?なんか…


「っ!」


カキンッ


「え、あれに反応できちゃうの?どうしよう、出来なかったら、ご主人様にお、怒られちゃう!」


怖い人だった!急に殴ろうとして来る人初めて見たよ。咄嗟に反応できたのは良かったけど、どうしよう…さっきまで優しそうな目が暗くなって殺気を孕んだ目になってる…いい人だと思ったのに!


「急になんですか!?」


「え、と、ど、どうしよう。とりあえず気絶させたいだけなんだけど…」


その要件を呑む人はあんまりいないと思うけど…それよりも、凪ちゃんも烏一さん達もいないから私1人で戦わないといけない。


ザッ


「っ!え、そ、それは卑怯じゃない?」


誘拐されそうになっているのに卑怯もなにも無いよね?私は凪ちゃんみたいに速くないしパワーもないから、後ろからの奇襲が1番戦いやすいんだけど、ルゥくんに言われた通り卑怯だとは思ってるよ?


「うっ。あ、危ない…ていうか何か喋ってよぉ、僕がやばいやつみたいになっちゃうじゃん!」


やばいやつにはなってるけど…


ザッ ブンッ ザシュッ


「いたっ、な、何するのさー!殺す気なの?」


よし当たった!そんな殺人鬼を目の前にしたような怯えた表情をしないで欲しいかも、殺す気はないけど何も出来ない状態にはなって欲しい…この人本当に怖そうだし


「怒られちゃうし…少しだけ乱暴にしてもいいかなぁ…」


ふとルゥくんと目が合った。


「え…」


なに?ルゥくんとさっき目が合ってから頭がぐるぐるする。これ、前にも感じたことがある気がする。意識がふわふわする…夢見てるみたい、どうしよう。ここで、動けなくなったら何されるか分からない。これは、凄くダメな気がする…


「少し、寝ててもらえる?」





ここまで読んで下さった方々ありがとうございますヌノガシです!少し書き方を変えました。どうでしたでしょうか?まだまだ初心者ですけれどこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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