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茫乎  作者: 犬冠 雲映子
9/9

おわり

 春の風がガタガタと窓を揺らす。朝日が登りつつある空が急速に橙色に染まっていき-割れながらも機能を果たそうとする窓や、眩い光を反射するマンションが今日も周囲を照らした。

 見慣れた朝に三津子は少し寂しさを感じる。日常であった世界から踏み外してしまったのが怖かった。

 …でも受け入れるしかないのだ。

 そうしなければ自分は生きてはいけないのだから。


「何してるの?」

 微かに開けたカーテンから覗く、鮮烈な光が唯々の黒目にあたる。眩そうに顔をしかめ、彼女はカーテンに手を添えた。

「今日は何もしないようにしよう。」

 人は人がいない空間では生きていけないのを知っているから。

 2人は居場所を求めた。

「床になっちゃうって言っていたのに?」


 三津子と唯々がお互い独りになれないように。

これにて完結になります。

ありがとうございました!

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