ご飯を作ろう
沢山の子供たちがやってきた。最初に私のもとへ来た子たちは、身体はすごく痩せ細っていたけど元気だった。でも、今きた子たちの中には目が虚で今にも死にそうな顔をしている子も何人かいる。
「••••••やっぱり、許せない。王族たちはあんなに無駄にお金を使っているのに••••••」
ミリエスがぼそっと小声で言うと、
「ん? なんか言った••••••ってお前そんな格好で何してんだよ!!」
「え?」
「え? じゃなくて服着ろよ!!」
ユニカは真っ赤な顔を右腕で隠して、ミリエスの体を見ないようにする。
「服なんて着たら泳げないじゃない。それにちゃんと下着は着てるし」
「おまっ••••••それでも令嬢かよ! もっと恥じらいってもんを••••••!」
うるさいなぁ。別に良いじゃない。減るもんじゃないし。それに下着着てれば水着とほぼ変わんないでしょ。
「なんだって良いでしょ! そんなことよりも海に行って食材とって来なきゃいけないの!」
ユニカは大きなため息をつく。
「まぁ、ミリエスがいいなら良いけどさぁ」
「ええ! 別に私は気にしないもの! じゃあ、海に行ってくる!」
ミリエスは海に向かって走り出す。