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$09 会社設立?俺に出来るの?


前の会社を[自主退職]という形で辞めさせられてから半月が経った。

3週間後の現在、

俺は退職直後の日から必死に知り合いの行政書士さんに毎日の様に相談したり、

地方の貿易会社で見学が在ったので見に行ったりしたりしながら、

関係本を買い漁って読んだり、

シュウはネット上で膨大なその手の調査をしたらしい。


税務署や役所で相談したり、ネットで調べたりして定款を作り様々な役所で、

書類を提出し続けて、

古物商や酒類販売と薬事法の販売許可等取れるものは大体書類の提出をした、

行った先の人達の文書の書き方が為って無いと、

担当の女性と仕事上で何故か仲良くなり、

公文書用の書き方の本を勧められたり、激しい叱咤激励を受けたりしていると、

その間に何故かシュウが興味を持ったらしくて、

個人で勝手に[通関士]とか言う貿易関連の一連の申請ができる、

凄い国家資格を一発で取ってたが、

何でも大量の貴金属を扱うにはそれなりの資格持ちが信用されるとか言ってた、

がまあ大企業でも無いと要らない資格らしいけど国家資格取れるが、

1発で取れるアシストロイドって凄ぇよ。


まあそんな感じで、俺達は必死で考え、金の仕入元を考えた結果、

ネットでシュウが調査して見つけた、

それは「都市鉱山」と言う人が使う家電に入って居る

金のメッキを溶かして集めて金塊を作ると言う理論から、

実際に会社を作った人が居ると聞きシュウは調査を始めた。


その間に俺が書類を申請していた会社の申請がやっと通過して、

俺は代表として法人での会社を開設する書類手続きを完了した。

後はその後の細かい申請が通るかどうかだが、それは後にして、

やっと今会社名は「(株式会社)佐藤貿易」という極々平凡で、

ありきたりな名前で登録した会社の設立が認められた。


基本業務は[国内・海外からの金属と宝飾品類の買取・売却による輸出入]

そして[国内での各種金属のリサイクル事業からの購入や貴金属の取引・売却]

と行った業務扱いで申請して立ち上げ待ちの[会社]だ。

仕入先は先ほど言ったシュウが見つけたベンチャー企業で、

として立ち上げた人物が親族から貰った土地に作った古い金属加工所跡地を、

会社として立ち上げたまま休眠として放置されてる会社を買う予定だ。


住所は北海道の中央部の辺鄙な場所で、

記録上では金属加工まで出来たらしいが会社は採算が合わずに、

手放す気で売りに出したまま売れずに残って居て、

既に休眠してるらしいので其処の土地にそのまま寝ている形だ、

だから俺達はそこを買い取るべく、

既にシュウがネット上でシュウがコンタクトを取っていて相手は乗り気だそうだ、

仕事内容はいわゆる日本国内の電子基板とかのゴミを買い取って溶かして、

集めた金属を分類して型に溶かし入れて作る工業型の加工貴金属だ、

この金属だがホントはインゴットにするまでの抽出・他金属との分離等のコストが、

掛かりすぎて試作で他企業も停めてる程コストがかかるのも有って、

作られていないが[あの会社は出来た!方法は秘密だ]と言って、

ウチが仕入れると言う形に持っていく気で、

登記上は問題なく実在する会社なので買えるらしい。


全くシュウ様々と言うか、

日本は全部ネットに繋ぎ過ぎだと思う程に簡単に上書き出来たと、

シュウは言ってたが商品の金属は国内で売ると細かく調べられそうなので、

工業用金属として輸出すると言う名目でなら、

日本の税務署等も詳しく調べないと考えたが、

その代わりしっかり納税しないと後が怖いと見て、

仕入元は工場で溶かしたゴミから作った金等の貴金属で、

それを幅広く売った代金で払う予定。

細かい調査をされ無い様にする気なのだが…そうは言っても、

現在は俺の会社の方は無店舗状態なので、

それではそもそも会社の別の土地として登記できないと言われた。


会社の本社が無い形で一度税務署に申請しに行って、

受付さんに「本社が無いのに工場買うとか馬鹿なの?逆でしょ?」

と普通に言われ今度は自宅を会社としようとしたが、

シュウに「調査が入ると連合の事がバレるから、それダメ」と言われてダメだった。

流石に窓の外とか見られたく無いし聞けば会社として登記するなら、

しっかりした所が良いらしい、

これが意外と大変で[何処だよ?]とか[規模は?]とかかなりのご指導を頂いた、

何しろ素人が一から起業するんだから、

会社の営業内容の申請よりも店舗の方が大変で、増々不明な点が出て来る、

分からないから聞きに言ったら、「まずしっかり調べろ!」

と笑顔が激しい税務署の女性職員のお達しで、

[どうするか]を調べるという事が一番時間がかかった気がする。


その後、臨時で会社として使う部屋が必要になって、俺が部屋を借りてる、

不動産屋に電話で連絡を入れた結果、

俺の自室と同じ金額の家賃で、2軒隣の空き部屋を借り受ける事になった。


ウチのマンション築数十年の1フロアー4区割りしてある建物で、

俺とお隣を入れた2軒が塞がっている、だから丁度俺の部屋から1軒挟んで、

次の部屋が空いていたのでそれをシュウが目をつけていたらしい。

でシュウから電話で訊いて見ろと、

とりあえず聞くために電話を入れたら不動産業者は即OKを出して来た。

俺の部屋と同額の低価格帯を提示したのだが、

今借りてる俺の部屋と同額出すと言って聞いたら、

何故か使用目的を聞かずにあっさりとすぐにOKの返事でとりあえず、

借りる契約で話が付いてそれからが大変だった。


一応すぐに其処を店舗を決めて書類を申請、店員を募集するとは言ってあるが、

先立つコネがが無いので、

とりあえずは募集手続きはハローワークに出したが、

「条件に見合う人は高学歴で大体大手に入って居るから来ないよ」と、

担当者の人にも呆れられたから結果としては多分無理だろう。

だから、全て決まるまで業務は開始出来ないと言っても、

宇宙戦闘艦探索で見つかった物品の売却(予定)や班長さんらの買い物、

その時発生する金銭のやり取りが現状は基本業務だ、

だから簡単ですと言いたくても、現場が見せられないある意味危険地帯なので、

そんな事誰にも言えない状態で現在に至っている。

「はい、ええ、わかりました宜しくおねがいします」

ガチャリと自宅の電話の受話器を置き通話を切るとみんなに話の内容を教える。


「はあ~やっと借りた部屋を仮の取引場所として企業登録する申請、

通りそうだとさ」と言った瞬間、全員が一気に安堵して、

「それは良かった~こっちは毎日のご馳走で食べてた、

お風呂上がりのアイスが怖くて食べられなくて困ってたんだよ~」と言われるが、

こっちは別の意味で対人関係でスリ減ったよ。

日本の行政ってどうしてあそこまで拘るんだろうと思うが、

一度ミスると一気に崩壊する怖さを知ってるから俺もそうすると思うと、

何も言えない。

「いやアイス程度の出費なんて大したことじゃ無いから、

それよりシュウ君?君が俺の退職金つぎ込んで支払った金で、

通販した謎の機械のほうがすごーく高いんだからね」そこ理解してる?

と言うが、シュウは当たり前って感じの顔で、

「ん?アレは仕事の機材でしょ、こっちだって、

仕事のために大変なアルバイトしながら稼いだお金も使って、

やっと材料だけは用意して自力で作ったんだよ、少しは褒めてよね~」

とどや顔で言って来るが俺はその[アルバイト]という単語が気になった、

なにしろ童顔で見た目は連合の科学の粋を使った黄金比的な顔で、

男女どちらにも狙われそうな奴だ一気に不安になって可笑しくない。


「え?、おい今アルバイトって言ったか?」と俺が焦り、聞き逃さなかった、

言葉について訊いた、するとシュウは「うん」と屈託無く笑う、

「お前、前にも言ったけど、何か夜中に出かけてる事有ったが、

ヤバいバイトじゃないだろうな?犯罪は駄目だぞ」と俺は聞き返すが、

「はあ~違うって!、どうしてそっちに行くかな?」

と子供っぽく膨れた顔で、

「違うからねしっかり説明しておかないと何言われるか、」

と言うシュウが俺に言うが俺は言う、

「そりゃこの国の人間からすれば、お前は凄く中性的で、

男女別け隔てなく人気出そうだし、ちょっと変装すれば、

かなりディープな場所で非合法な商売とか簡単にできそうで怖い、

それにこの星の人間でさえヤバいと思える人間一杯居るからな…お前なんて…」

と言った時だった、

そう本気で心配する俺にに誤解を解きたくてついにキレたらしいシュウが、

「う~がっoqaf~」とシュウは顔を真っ赤にしながら、

言葉にならない声を出して怒ってるみたいだった。


「だ~から~違うっての!そういう人とは関わってないから、ほらこれ」

と言って見せてきたのは複数のカードが入ったケースの内の一枚の資格証だ、

見れば[情報基本技術者]と書いてあるカードだった。

「うん?どうしたのこれ?」と俺が訊くと、

シュウは「試験に合格して取ったんだよ、今は夜に派遣で、

ネットワーク関連のケーブルとかの敷設工事の補佐のバイトして稼いでるんだ、

昼は外注のプログラムを書いてるよ、

アシストロイドがプログラム書くとか自尊心との戦いで凄く辛いんだけど、

頑張ってるんだからね、

言っておくけど僕は絶対にそっちの方に関わる気は無いから!

絶対!変な誤解は止めてよね」

とシュウが凄く真っ当な言い分で反論してきたので。


俺はそれを受け入れ、「…うん何だか変な事言ってごめんな、でも心配したんだ、

ここしばらく聞こうと思いつつ忙しくて心配しながら話せずにいて、

不安だったんだ」と俺は言いながら安心したのか、

俺の顔はだらけ切ってる見たいだ体の力が何処か抜けてる気がする。


「で、一体何作ったんだよ、このデカイのまあパソコン?らしいと分かるが、

大きさが異常だろ?冷蔵庫位の大きさとか有るだろ」と俺が言うと、

シュウはふふんと不敵な笑みで説明を始めた。

「うん、それはこの星の技術が遅れてるから仕方がないよ、外装は文字通り、

業務用のよく冷える冷蔵庫を中古で買って中は手作りしたんだ~、

連合で売ってる民間用の中古基盤を沢山買って来てサーバーみたいに、

一段ずつで配線して一枚として全部で40段で合計120個の連合製CPUを、

まとめて載せられるようにしたんだよ。

連合の基幹CPUを入れてデッカイサーバーを作ったんだ!、

サーバー用の専用ボードとか、機材は高くて買えないからね~、

これでも遅いぐらいさ、連合製のトリプル記憶メモリは、冷凍庫の方で、

冷やしてるから大量に搭載出来るし、

排熱は家庭用エアコンの室外機を改造して屋上に設置したから排熱が出ても、

安心して冷やせるから部屋の中は熱くないでしょ?

これで今連合の民間用に昔作られたプログラムを、

地球向けに翻訳と調整しててね、

完成したら新製品のソフトとして売り出す予定だよ、

1つだけでもかなりこの星の役に立つから、

かなりの大金が匿名で稼げるようになるって話だし良いでしょ、

まあ暫く掛かるからそれまでは稼ぐ方法を別に持っておかないと行けないから、

地道に稼いでるんだ!後こっちのは地球製の3Dプリンターで、

抽出部分を金属で作って、連合製の回収して来た修理用のロボットに付いてた

レーザー端末を使ってそれで金属を加工して作ったんだ、

連合では多少古いデーターを使って汎用のプリンターを作ったよ、

地球では作れない、

繊細な規模の加工もできるし、

ここじゃ大規模な電気が使えないから小規模になっちゃうけど、

いずれは大規模な貴金属類の金属加工も出来るプリンターだよ~

完成すればこれを利用して金属製の小さな物なら、

指輪とかティアラとか凄いのや何だって作れる用になるよ、

まあこの国じゃ違法な物は極力作らない方針だけど、

一応日本では違法な拳銃とかの機械とかまで作れる予定~、

まあ一部設置箇所が連合側に出てるから宇宙は日本の法律の圏外だからね、

身を守るためや生活のために必要なら何でも作るけどね」


とか言う顔が子供が凄いパソコンとか作ったよ的な事言ってるけど、

内容!内容がシュウ以外から聞くと、

連合製の中古とか言ってるけど地球じゃ科学力の差が、

スンゴイのに子供がパソコン作ってプログラム作ってるって言ってる絵だけど、

連合製の機械で地球用の作ってるって、地球じゃ最新の凄いの出来ない?

「つまり今は金属の部品類は小さいのが限界だけど、

いずれは大規模なのが作れる為の機械を、

今ここで地球製の3Dプリンターで作ってると、後は超高性能な、

よく分からないが地球向けなプログラムを作る大型で連合製の、

パソコン的な物を作ってると」


「そう、そのためには夜の仕事が稼げるんだよ、

まず髪が僕は白いから誤魔化すなら帽子かぶらなきゃだし、

よく見えないように誤魔化すなら夜の方がその手の個性的な人で、

誤魔化せるからね~」とスンゴイの作るためにシュウはバイトしてるらしい。

うん聞かなかった事にして置こう、

きっと凄いことになるんだろうけど…知らないと俺は聞かなかった事にして、

「そっか心配させるなよ、まあ分かった、

今度からは事前に何するかぐらいは言ってくれ」と言うとシュウは屈託なく、

「うん、分かった」と軽く返事をしてくる。

「さて、俺の方だがシュウが通関士資格を取ったからかどうか判らないが、

会社設立も申請が一応形式的には普通より気分相手の態度が和らぎ、

早めに登録し終わったが、

今まで売り買いとかしたことが無いから、

営業仕事の仕方が今一分からん状態だし何しろ今までは、

運転手から苦情対応する社員一筋で、営業対応は素人だしなぁ~、

まあそんなだからその手の業務のプロ、

つまり営業マンを募集しなければいけないんだが、

変に正義感を持ってる様な奴や下手に欲のある奴を社員としてしまうと、

俺の会社としての物品の出どころがバレて大騒ぎ、

からの…トラブルが普通に起きるんだよな~、

逆に悪そうな人を雇うと誤魔化し・偽装突然金を持って蒸発なんてざらだ、

だから信頼できる地球人が必要なんだが、

俺の人脈じゃたかが知れてるしなぁ~輸送関連なら当ては有るが、

畑違いだからあまり役に立たないしどうしたもんかなぁ」

と本気で俺は人材に悩んで居るのをシュウは感じ取ったのか聞き返して来た。


「つまり会社は作ったが売り買いしてくれるプロがいないと」

「まあな、連絡業務やトラブル対応と多少だが勉強したから、

経理関連ならある程度は俺も知識を持ったし、

それとシュウが取った通関士資格のお陰で一気に輸出作業出来るが、

それは早い話俺は後方支援みたいな仕事ばかりしてきたからな、

輸送は出来るんだそっち系の知り合いも居るし」

「はあ~、分かったよと、」AIでも在るシュウが何か自信たっぷりに言ってくれた、

「へ?何がだ、俺は明日ハローワークにもう一度正式に求人出してって話をだね」

「やっぱり、事前にそれ関連の資料持って来てたから変だな~とは思ってた、

けど、別に日本人でなければ行けないって話でもないでしょ?、

其処まで凄い人材って日本人なら給料凄く払わないと駄目でしょ?」


「う、」と俺は言いよどむ、

するとシュウは正論をどんどん言って来た、

「はあ~やっぱり、この星のビジネス形態はもう国を越えて長いよね?

国内で売り買いとかだけを考えてたでしょう」とシュウはドンドン言って来る、

「う」とうめき声しか出ない俺にシュウは言い続ける、

「やっぱり~」と言いつつ否定するシュウに

「や、だってさあぁ」と俺は説明をする気でいたら、

「だってじゃないでしょ」と怒ってくる「すみません」と最後は俺が折れた。


「まあ、超高性能な僕というアシストロイドにその辺は任せなさい、後、

人材と言えばもう一人買った所からの輸送と持ち運んでくれる、

荷運びの労働者を1人雇ってよ」とシュウは両手を腰に当てて言って来るが、

「何でだ?」と俺は荷運び人をわざわざ雇うとか現状では必要が無い職種なので、

意味が分からずに聞く、

「いや・・・それがね~、通販で買った物を今まで運んでくれてた輸送業者さんから

今後は1階の荷物置き場を作ってくださいって、そこに置いておくからって、

この部屋まで運ぶの拒否されちゃった、てへ!」


それは俺達にとっては死刑宣告に近い日非情な発言だった、

何しろここはエレベーター無しの6階、

そこに最近は俺含めて作業員さん達と一緒に頼まれた買い物を、

買い込んで来た物を全員でコッソリ持ち込んでたのだが、

マンションまで持って来て貰っていた配達人の中には6階まで、

持って来てくれて居た業者がいたからだ。

彼らに拒否されると基本大半の物流や紙の重要連絡が死ぬ。


「はぁ~それってお前が凄く重い荷物を買い過ぎたって事だろうが~!

俺も配送業界で一端を担ってきたが、断るってのは最後の手段だからな!

どんだけ酷いことさせたんだ?可愛い顔では誤魔化せんぞ」

と俺が凄い勢いで急に怒り出したので少し驚いているシュウだが、

「酷いな~、ただちょっと純水をトータルで1トン程定期購入してただけだって、

飲水じゃないって何度も説明したんだよ?機械用だって言ったのにさ、

でも水はもう運べませんって怒ってさ~担当者が3回変わったとか、

怒っててもう何で怒るかな~」と不思議な顔で言って居るシュウだが、

俺だって怒る案件だった。


「お前は6階まで配達人に水を運ばせる鬼か、輸送業で一番こたえるのは、

「只の飲料水」なんだよ、考えても見ろただの水を運ぶって事だぞ?、

運んでも飲んだり廃棄して直ぐ流れるから水道使えって俺達は思うんだ。

だからいくら運んでも意味が無いだろうと思うと腰と心を砕くんだアレ!

良いか?営業マンは普通に笑ってしょうが無いでしょ、仕事ですものと、

言うだけで他人事だが水関係はヤバいぞ」と俺が言うが、


シュウはまるで人の事を気にしない科学者の様に、

「だからね純水ってのは半導体とか作るための特別な水なの?濾過材使って、

リサイクルもしてるけど限界も有ってね、

基盤やプリンター作りではどうしても必要なのさ~」と相変わらず、

何処で知ったのか人に鬼のような事をさせつつ、裏の顔を完全に隠して、

アニメとかで出てきそうな可愛い作り顔を作って居るが、

やってる事は夜に繁華街でよく見る笑顔だ。


「お前は何処でそんな笑い方を覚えたんだ?」

と俺は碌でもない笑顔の出所を聞くと、

「え~仕事で会うお姉さん達やネットで調べると良いって聞いて、

調べれば幾らでも出てくるよ~」と今度は上目遣いでウィンクしてくる、

こいついつの間にそんな人達や知識を元に技仕入れやがった!

と俺はやはり夜のバイトもヤバい繋がりが出来そうで不安だが、

性別が無いアンドロイドだからある意味無敵だな、

やはり最初はソッチ系で稼ぐ気だったんじゃ?と一瞬思ったが、

所詮は一介の元サラリーマンだ、宇宙人の技術で作られた、

国宝級の生体アシストロイドの持つ高性能であろう知能に勝てるわけがない、

おそらく言い負かされるのは確実だろう。

既に何かしら手を打ってると見て進めるべきだと感じた。


「仕方がないな、荷運びで求人を出すけど、あまり過度な期待するなよ、

まずは探索とかで得た金を換金する手段が有って資金を多く稼げると、

確認してから出ないと、沢山の求人はまず無理だ、

最初の内は自分たちで探索と金加工が出来るかの試行錯誤で実績づくりだな。

特に艦内から何かしら買い手が付く[売れる物]を見つけないと、

会社として活動し始められないが、

できればしっかりした貴金属や宝石類が出ると良いんだが」

と俺が言うとシュウは

「ああなるほど、

たしかに…でも最初は作業員さんらが持ち込む金のインゴットを、

大量に売れば良いんじゃないかな?」とシュウは言うが、


「駄目だ、アレは刻印も形状も素人製造で形が不安定だし、

そもそも金は形が厳正に決まってるのが普通だ、

だから1度はしっかりした所で型を作って、

しっかりした金とかを出来るだけ[工業抽出された金]として売って、

実績ができればあのケーブルの金も溶かして別途売れるだろうと思う。


対価の代金は今まで君たちが買ったり飲み食いしたものの代金として、

今後の資金としたいしそして売り買いする商材としては問題は低いが、

ウチの会社の初取引では目立ちすぎる、

扱うにしても最初は信頼のある取引で慣れてからだ。


最初はしっかり加工されたのをできれば扱って普通の会社にしたい、

会社として取り扱う商材の仕入先を金属加工会社からとして登録して売るけど、

それはそれとなくゆっくり、少しずつだろうな、

売り先を間違えて下手すると目立って調べられて捕まる、

何しろ出どころが不明な金だからな、

会社化したら金属加工会社から仕入れたって言って売るが、

その会社名を云えと言われるだろうし、

下手すると何処かの組織のマネーロンダリング会社扱いされちまう。


下手に強盗事件の物だとか疑われる可能性が出ると、

捜査で警察とか行政の検査が入って窓の事がバレて不味い、

まあ俺らは別に悪い事では無い売り買いをするけど、

担当行政には普通だと最初は思われていると良い、

最初は宝石類とかを扱って売って行かないと駄目だろう、

徐々に大きな額を扱える様になるまでは確実に安全な生活をしないと、

たぶん駄目だ」と俺が言うが答えまで行き着かない。


「う~ん地球に有っておかしくなくて、それでいて犯罪と結びつかない商材ねぇ」

「ああ、多分個人での取引はもう2回程金を売ったから、これ以上はダメだろう、

無理に売るならヤバい人達と関係する所でしか売れないから危険すぎてだめだ」


「じゃあまずは探索をして素材を探すしかなさそうだね」

とシュウがあっさり言うので俺は「だな」と頷くしか無かった。

「じゃあ明日から日中探索しようよ、持ち帰ったローダも基盤が一部故障してて、

機能して無かったみたいでさ、実はあの時かなり危険だったのが分かってさ、

今基盤のプリントアウトしてるんだけど明日には出来るし、

完全に安全な動作させれるかの試運転する気だったし丁度いいよ」


「そうか、そりゃ良いな」と金策も兼ねてドライブも気が晴れて良いかもな、

と思った俺はそう言うと

「じゃ明日からってことで」とシュウは言って、

機械の製作か何かに部屋に戻ってしまうので、

その前に「ああ、だが日中って事は夜の派遣仕事は続けるのか?」と訊くと、


「当然でしょ収入は入れるけど多少は個人的な買い物をさせてもらうよ、

あのアイスが明日からまた食べられる~」と言い合っていると、

シュウは気に入っているアイスを思い出したのか凄く喜んでいた、


「まあ、俺も会社の登録が終わったから、夜何かしらバイト出来るように、

仕事探して来るよ」と俺は仕事明けの感じで言うと、

「ん~分かった~」とシュウは明らかに何か女子を意識させる動作で、

それ系の女子ウケしそうな、

カラフルな一回り体より大きい部屋着らしい服を振って部屋に戻って行く、

どういう服のセンスをしてるのか俺には分からないが、

予想はネットで仕入れた情報(知識)の可能性大だった、

俺はシュウを特段気にしてないがどうやら、

このマンション周囲の女性住民の只の好感度を上げる気で、

別の方面のウケを上げている可能性まである。


そう思うと俺はなんかアイツあざといな、

いや俺はモテないからって拗ねてはいないぞ、

だが彼処まで私服が偏って持ってるのを見ると、

そうとしか考えられない俺が居る。

何かイラ立つ俺、

だって一度は結婚できたんだモテないって訳じゃないんだが、

もういい年だしな~、だめだ、弱気は禁物だ、

とにかく申請で連日夜遅くまで書類書きで死んでたから、

その生活から開放されたとは言え働かねば、

微々たる額だが退職金が消えちまうと考えてさて俺も寝るかと、

ベットに入り寝ることにした。


翌日の朝、

朝食を取ってると普通に俺の部屋からイグさんと班長さんが出てくる、

どうやら他の社員さんらは食事さえ取れれば良いと、

朝はゆっくり起きてくる方を選んだそうで、

2人が代表して俺の部屋で朝食を食べに来る様になった、

そして帰りには必ず用意した朝食用の食材を持って帰る用になった、

思えば俺も変わった生活を送る用になった目の前のテーブルには

異星人2人と朝食を用意する男子風のアシストロイドが居る朝食風景、

はっきり言って異常だがココではもう普通となった光景で、

そして2人と1台?の目線はうちのテレビに釘付けになってる。

そう、今の彼らのトレンドはテレビらしい、

見てるのはよくあるワイドショー的番組で朝から総理の昨日の対応がどうとか、

言ってるのを異星人が見て朝食を取ってるまあそれを悪くないと思う俺がいて、

まあ楽しければ異星だろうと地球だろうと何処だって良いさと思っている。

「なあ、あの回収したローダーってどのくらいの荷物量が乗るんだ?」

と俺がシュウに聞くと。


「ああ、それなんだけど実は問題が有ってね前回持って来た荷物だけどね、

あれ本来なら全部乗らない重さなんだよ、つまり過積載で普通はローダーが、

緊急メッセージが出るはずなんだけど、普通に乗って帰ってこれたでしょ、

おかしいと思って調べたら基盤の一部が壊れてたって訳だったんだ、

でも普通はそれでも重すぎるし変だな~と思って型式を調べてみれば、

普通はあのパワードスーツと言う作業用簡易着用型作業機械なんて、

乗らないはずだけど乗れてたので、高速偵察型かな?と思って、

乗ってきたローダーを調べて見ればてっきり偵察型と勘違いしてたんだけど、

よくよく調べてみれば結構な重さが載せられる、

実際は軍用の重装甲偵察型だったって訳まあそれでも壊れてたんだけどね、

で、重装甲型だから出力が大きくてあれだけ載せられたって事だよ」

「ふ~んなるほどな~」

と俺はよく分からない話をわからないと思われない用に頷く。


「まあアレは軍の兵員輸送型かどうか素人がパット見でわからないって奴だしな、

頑丈だから性能まで気が回らなかったぜ、…って、

そういえばウチの古い機材廃棄所にも似たの有ったな?」

と班長が豪快に言いながら、

ソーセージやら野菜などを食パンに挟んで齧りついてる、

見た目は豪快さが売りのどこぞのアメリカンな中年のおっさん風だが、

地球から光の速さで移動しても俺の残りの人生かけても、

たどり着かない先の星の住人だし。

そんな事言ってもそれ自体が今の姿と全く合わない発言だった、

「え?有るの?」とシュウが驚くと、

班長は「ああ、全く動かねえし、修理する技術も部品も何もかも無いし、

使い道が無いからそのまま放置してるな」と言って、

普通に横でテレビを真剣に見てて、

手元の食器から野菜がずり落としてるのは発音不明な班長の横に居る、

地球外の種族の女性だし、まあ見た目は普通の外人さんなんだが、

実は目の色が赤色だと明らかに違ったりとかする、

地球での買い物ではカラーコンタクトで青目にしてたが、やはり赤目は目立つ、

その目が今はワイドショーで日本の総理の昨日の誤った発言とやらに夢中だ。


「ねえイグさん、そんなにうちの国の総理の発言の何が気になるの?」

と俺が聞くと、「ああ、あれッス」と指差す先には、

大型モニターを指示棒でメインアナウンサーが後ろのモニターを指差してる、

どう見ても誤魔化して話をそらす話だ、

「あの棒って何なんスか?、うちらの世界にはない文化っすね」

と言われたので感想を言う。


「へぇ無いんだ、レーザーとかで示したり、PCの矢印みたいなのが出てきたり、

もっとこう進化してそうな感じだけどなぁ」

「うちらのだとこれっすからね、端末っす、地球じゃウェアラブルとか言うっすね」

とイグさんがする腕のバンドから立体表示された、

アナウンサー的な人物が話してる姿が回転して情報を話してる。

「これはいわゆる連合の標準的な相互通信機器で、

この星のパソコン・電話・今の立体テレビ?とか普通の時計や、

お金のやり取りとか輸送や兎に角何でも基本通信で出来る事なら何でも出来る、

通信機能や各種機能が集約されてる機械っす、連合政府の指導下で、

各惑星政府が規定の規格の装置を税金で作ってるっすけど、

地域によって形がまちまちで、無料で住民に配ってる、

いわゆる身に付けるパスポートみたいな物っすね、

時たま珍しい奴や数が少ない端末が高値で売り買いされるっす、


そして通信で取引する時に使う通貨の名称は[ビット]って言って、

元は現物の貨幣名[クレジット]って名前が合ったンスが、

電子通貨の名称で[ビット]って言い出した会社が始めた結果、

今じゃ海賊に襲われるから現金を持たなくなって、

現金も段々偽物が多くなって、

更に地方の戦争で貴族が軍隊の兵士に払う給料をデジタル化にしてから、

現金がどんどん廃れて、今はみんな現金もビットって言ってます、

ウチの会社の支払いはビットっすね。

そういえば、この艦内で1度だけ現物のお金が見つかって、

連合政府が今でも発行してる現金[クレジット]が少しだけ見つかったって、

酷い騒ぎに為ったのを見た記憶が・・、まあ庶民は現金なんて見た事ないっすね、

で今表示されてるように、端末が時々データで表示されてる

棒グラフで現在の資産がどの位あるとか注目させるんですが、

私のは見にくいのでつい見るのが面倒で忘れちゃったりするっす。

後、これで買い物から何処に居るか?まではっきりして、

地域によっては自動で税金を前払いで支払いができてしまうから取られるっす、

ウチらのような、この支店で何世代も変わらない生活してると、

税金って結構取られずに貯まるから、概念が薄くなって、

思わず忘れてしまうっスよ、

だからいきなり別の星に行くと税金取られてて所持金が減ってて、

買い物する時たまにマイナスになってたりして焦るっス」

と言うイグさんの腕のデータを覗き見た班長が見てびっくりしながら怒る。


「お前、ここに居て最小限の税金取られて、残金が残ってるのが普通なのに、

マイナス表示ってどんだけ所持金が無いんだ?何に使ってる?」

と班長が慌てて注意するとシュウも参戦する。

「そうですよ、貯金しましょうよ」とシュウが心配そうに言うので、

俺は疑問を聞く事にする、

「う~んと、所々分から無いんだがどういう意味だ?何故イグさんが、

税金が前払いで取られてるんだ?、資金の管理はどうしている?」

と聞くが、彼らは気にして無いのが不思議で、

俺は発言が理解できないの出来ないので聞く。


日本なら税金は基本後、つまり働いて稼いだ分からだから後だが、

申請してやる奴が有っても、大体って所だから決まってから税務署が取っても、

後から帰って来るけどかなり珍しい形だし、後は払わ無いと急に払えって、

来るかどちらで、どちらにしても結局支払わないと最終的には、

取り立てまで来るらしいが、資産が無ければ先に取るとか出せないだろうと、

俺は税金が今マイナスという概念が一瞬分からなかった。


そして説明を聞く、

「ああ、わかりやすく言うとつまりは、この端末自体が社会インフラと直結してて、

そして連合はAIで働いてる職業によっては、

固定給で且つ無職になる可能性が絶対無いと、連合の端末のAIが判断して、

税金を先に取るんだ、だからそれで今月の衣食住に使う資金が指定しておけば、

自動引き落としで、それから自分の使える額が計算が出て、

月頭には大抵最初から表示されるのを見てるはずなのにマイナスってのは、

端末と契約してる保証銀行がその人の保証金分を肩代わりしてるけど、

つまりその分が限度額で借金して借りてるって扱いになるんだが、

基本政府の予測支払いシステムがその人個人の税を収める額を決定して、

予想して居るから限度額も決まってる。


少し少なめだけど会社から給与が出る前に、

事前に行政から会社の給与から補償費を天引きで取られるんだが、

普通の奴は出た給与を使い切って、更にいきなりマイナスになったりしない。

普通に働いてれば普通は時給で会社からの入金されてるから稼いでる額が、

時給でリアルタイムに計算される額に入って来るから取られても、

政府AIはそう予測に失敗しないからそうそうマイナスにはならないはずだ。

つまりマイナスになるって事は生活資金の計画的な使い方がダメな奴って事と、

行政のAIみられる、つまり信用ランクが下がるし、まあある程度は、

担当の行政が代わりに銀行が金融サポートとして生活の中での、

金遣いを強制的にアドバイスしてくれるんだが、

突然一気に借金が増えて酷い額額まで行くと、刑務所では無いんだが、

保証銀行が経営して居る強制的な労働所に行かされるって噂があってな、

そこでの生活は無償だが働いた分で借金返していくって所があるらしい、

ただそこから帰って来た奴は俺は知らねえ」と班長が、

イグさんの貯蓄額がマイナスだと今後かなり危険が有ると説明してくれる。

要は行政公式で税金を貸し出すがそれを返さないと、

かなり危険な借金の返済する所が有るらしい。


「ああ地球全土でも今は普通になりつつ有る電子マネーだな、

それを更に進化してまとめて行政も加わるとそうなるのか~、

しかし政府は金銭管理にAIを普通に導入とか、

市民がいきなり困ったりせずに対立とか無さそうで楽で良い?のか、

しかし借金ってダメだろう」と話を聞きイグさんが借金してるのだと理解しつつ、

俺はデジタル化の先にはそういった社会構造が来るのかと思って、

少し税金が追いかけてくる怖さに焦りつつ、

その大型の時計風の色々使えて悪くないなと思いつつ手枷にも見えて怖かった。


「まあ・・そうだな、俺らは宇宙で働いてるやつも居るから、

金の支払いも含めて時差ができるから、

政府は税の取り立てるためにAIを導入したんだ、

そしてその先が予測徴収って訳だ、何せ船乗りは突然死ぬから、

税金が取れないまま死なれると困るって行政は考えた訳よ、

何せ宇宙の遠い場所で働いてるような奴は宇宙船内では金を使わないから、

多少は時給が多い分貯まるし宇宙輸送会社の社員とか軍人とか、

危険な職業は入って来る額も多いぞ、

まあ逆に海賊に全部取られる船乗りも多いがな、そういう時の保証銀行だ、

だが船乗りは保証料金がバカ高いぞ。


ウチラは会社の支店内での作業ですが、衣食住の内、寮と食事が出てるって、

書類上なって居るので遠隔手当が出るのですが、単純労働で、

すぐ生活事態が上がらないと判断されて下のランクだからと給与は上がらず、

貧乏なのさ、何しろ俺らは下から2番めだが、

安定した富裕層は空気の綺麗な星に住んでて広い緑の有る空間住みらしい、

そんな奴らには会った事さえねぇが、中流階級は大体宇宙に有るコロニーとか、

人工的な所とかに住んでる事が多いな。


だいたい綺麗で清潔な服を着てる、ほら前にイグが地球で服買ったろ?、

あの程度でも中流の中でも上流って認識されるから、

連合じゃ着れない服だ、直ぐに誘拐や強盗に狙われる、

そして大多数が労働者階級で大体が俺たちの事だ普通に服とか、

清潔な服装が出来て無い奴らは全部そうだが、

リサイクルした合成化学樹脂の服を更に継ぎ接ぎして、更に滅多に洗わないから、

連合の汚れは普通の合成洗剤では落ちなくてな、

特殊な奴だと落ちるが高いから、結果として放置だ、

だから地球の天然合成剤とか品質が良いと良く落ちるから、まず普通なら、

俺らは手に出来ない代物だな」と班長の説明を聞き。

「ほうほう。」と俺は感心しきりだった。


「まあ、そういった生活が普通だからね、連合に加盟してる惑星の貴族同士の、

戦争とかが時々有ると、各惑星規模で食料や医薬品と金属とか備蓄するんだよ、

大量買いするからすぐ解る。

例えば各惑星の貴族が領地債を買えとか行ったりするんで、

上司に買えとか言われてお金を取られないように、

ビットを宝石とかに換金して持ち歩くって訳だね、だからこの艦も同じで、

予想では一人程度なら金持ちになれるほどの貴金属や宝石が僕の居た艦内に、

隠し忘れられた物とかが有るはずな訳よ」とシュウがドヤってる。


「なるほどだから貴金属を探せって言う訳だな」と俺が納得していると、

「まあ、そうなるね、僕の居た時の艦内は何でも有ったからね、何せ伊達に、

世代間戦闘艦とは言われ無いよ」

とシュウが聞き慣れない戦闘艦の事を言ってきたので聞き返す、

「なんだ?その「世代間」って言うのは」と素朴な質問を俺はする。


「簡単に言えば、艦内で人生を終える人が世代を掛けて戦える軍艦って、

言われた建造艦でね、この軍艦だけで10億超えが生活出来る設計の軍艦で、

形状は軍事機密で、僕含めて誰も知らないし、外側から見て知っているのは、

当時の艦長と外で戦ってた戦闘機乗りたちかな?見てるはずの人って、

大体敵の船の乗組員や敵と戦う戦闘機乗りだから生き残っていても、

既に寿命で死んでるはずだし、そもそもこの軍艦って戦争でも戦ってた、

特殊な軍艦だよ?もしかしたらまだ艦内で戦争が終わったのを知らずに、

生きてる軍人も居るかも…あはは、まあ退艦命令出ると、

人を探知センサーで調べるはずだから居ないよ、

本当にそんな人居たら面白いけどね」とシュウは脅かす。


「まさか」と俺は思ったのを顔に出して居たらしく、

「ははは、流石に居ないって、退艦命令は緊急時に出る奴と、

ゆっくり半年程度掛けて出される廃棄や修理の時とかに出る奴と、

2種類有るから出てる方は大々的な出ている方だから、

僕の居た部屋付近はまでは作業員さんらが漁ってたって聞くけどさ、

10億人超えの人間が住んでた超巨大軍艦だよ?

完全に物が無くなったわけじゃないし忘れ物で生活出来る規模だよ?

緊急でない廃棄のための軍によって命令で出たら、

住人向けの退艦命令を聞いた人は別に兵士や業者が物を持ち出すし、

軍が後で下請け企業に搬出業務を任せるつもりで残した物とか、

意外と大きい物で持ち出せなかった物とか有るかもだけど、

廃棄扱いで残ってる事はある事だよ大抵が基本業者の手抜きだけどね」

と中途半端な否定する言葉が飛んできたが、いまいち不安だ、

「そっすよ」とイグさんが知りもしなかった筈の話題に得意げに肯定する。

「へぇ、そういうものか~」と俺は言っておくいくら俺でも、

宇宙の軍艦の事までは知らないしね。


「まあうちら会社の作業要員は代々調べた結果では、

軍が残していった物を結構見つけてるっす、初代班長の日誌には軍が、

売却手続きをした時にはまるで軍人が出かけたばかりと行った、

印象を受けたと書かれてたっすから、

おそらく軍の搬出さえ無かった場所が有る可能性は高いっす」

とイグさんが言ってくれたので、「だね」とシュウも言うし、

「となると何らかの資材が残ってる可能性が高いな」

と俺は少しやる気が出てきたのだった。


「そっスよ、だからウチラは班員は代々捜索して見つけた物を内緒で売って、

小金を稼いだっス」と様々な情報でこの軍艦の中には、

かなりの物資が放置されてる可能性を知った、

が同時に朝食が冷めていたことに気がついた時にはもう遅かった。


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