$72 無限宮
朝起きたら隣のベットに寝ているサスキアを見るとシーツを吸っているのか、
囓っているのが解らないが口にいれて居るので口が少し開いた瞬間に引き剥がし、
「朝だぞー」と起こす為に話しかけると、バチッと目を開けてこっちを見てくる。
そう言葉が理解出来るように成ったから音にも反応を示している。
「あ、さだぞ、さあ歯と顔を洗おう」とジェスチャー付で言うと、
「は?かお~」と言い返して来た、
そして朝から「歯、顔」と俺が指を指しつつ言い、
「は、かお」と言葉を覚えたらしく、
身支度を終えた後、昨日見た町のレストランへ行き朝食を適当にと頼むと、
持ってくてくれた給仕ロボットが持って来た朝食を食べる、
「此所の朝食は普通に美味しいな、それだとどうなのかな?
大体この地域と違うのかな?」と聞いて見ると店員で給仕を為ている
ロボットが答えてくれた、
「ええ大体同じでしょうか?元々香辛料に乏しいですから畑は有っても、
種や元となる香辛料は此所へ持ち込む事を犯罪の被害に遭った貴族が、
あれこれ言って加害者貴族に渡らないようにと恨んでいて、
最低限まで妨害を誤魔化して規制しますので」と言うので、
少し思い当った事があるので後で話してみようと思い立った。
そして食べる朝食は薄めのスープに、焼きたてパン、それに肉の細切れが、
少し入った芋煮と言うべきか兎に角イモのスープだ、
「なあ、パンは焼き立てで凄いと思うが、何だってイモなんだ?
ここレベルの管理体制なら、もう少し野菜のバランスを変えられると思うんだが」
と言えば「それは此所が今でも開拓地って扱いですからねぇ、
囚人の食事も同じですが基本此所は全ての連合惑星から無限宮と言えば、
恐れられる地です、ですが実態は開拓に失敗した地で有ってそのままと言う名目で、
我ら弱い者を隠して頂いている地ですので少しとは言え、変に思われる食材や種を、
持ち込むとリスト化為れて「罪人に何で居る」と逆に警備軍から、
追及を受けるんですよ、ですから誤魔化す為にも中々他の地域からの、
品種の持ち込みは厳しくて、元々品種の移動も厳しい検査と試験を通った物だけを、
更に貴族が許可した物だけですのでねぇ」と暇な給仕は話してくれた。
それもそのはずで、此所に居る人間で無害なのは兵士と俺達位で、
それ以外は異端者と言われる科学者か流れ着いた老人や保護された、
サスキア見たいな実験と称する被害者の子供だけなので結果として、
大量に食事を取る人は少ないので食糧事情も中々改善出来ないらしい。
「まあ話は解った話してくれてありがとう、後でシステマとチョットした、
悪戯を話し合ってみるよ」と俺は言ってそのままサスキアと朝食を食べた。
サスキアはやはり話が出来なかっただけで、
普通に知識や過去の経験もそのままなので普通に食事を取れた。
だが「ん~すごしうつい~」と味覚とかはそのままなので、
今まで食べて居た駐留軍や班長が作る食事と比べているらしい、
だから俺はゆっくりとだが説明を為てあげた。
「サスキア、あの濃い味は軍の人達が沢山働くためにしおの濃い味付けなんだよ、
働くと濃い物の方が疲れが取れる時も有るんだ、もの凄く疲れて居る時はこう言う
薄い味が良いんだよ?」と言うと
「こいあじはたらくひと、つかれとれるうすいあじ、もっとつかれているひと、
つかれとれる」と俺の言った言葉がこの加工修理された身体になってから、
日本語から連合後に変換されて言葉を発する口を見て真剣に聞き取り、
ゆっくりとだが言葉を覚えつつ有るらしいので、
すこし理解出来ているかどうか解らないが食事を楽しんだ。
給仕に「ジゴレットとかで良いんだが、シュウが今どうなっているかと、
と此所に俺と一緒にいた子の事を聞きたいと伝えてくれ」と伝えて貰う事を頼む、
何しろ此所はシステマの自由都市的な存在だからだろうが、
此所では端末での通信が不可能で、各種内部機能の所々通信によって、
維持されている物は、出来ない様になって居るので、ソフトなどが動作せず、
連絡も出来ない、だからそういうときは此所の住人に頼むのが早いと考えた、
理由は簡単だこれだけAIが居るんだ、
独自の通信網が無い方がおかしいと思ったから頼むと、
即端末にジゴレットからメールが来てた。
「おいおい、この連合でEメールって現役で使えるのか?」と驚いたが、
返信で(シュウと例の子がどうなったか知りたい、
出来ればサスキアも直ったし、帰りたいから連絡を下さい)と送ると、
(移動車両を送ります乗って来て下さい)と返信が来て、目の前に数秒もせず、
ローダーが来てビタッと止まった、今まで君は何処に居た?と聞きたくなるほど、
周囲には居なかった存在だった。
こうして俺はローダーで話せる様になったサスキアを連れて移動すると、
「うわ~かぜ~」と風を感じて楽しんでいるサスキアが居る、
走る道は照明が付いてるトンネルと言うのとはちょっと違う空間だ、
良くある地下を通り抜けるしかなくて作った地下道と言う雰囲気で、
天井が半円形では無く四角い通路で幅が2車線くらいの大きな道を、
交互通行として、時たまトレーラーが通り過ぎるだけだ、
そんな道を白い照明が等間隔で照らすがそれでも暗く感じる、
そして到着したのはやけに厳重な銀行の金庫とかで、
アニメとかの泥棒が開けたりする様な超巨大な金庫の様な、
巨大な円形のロック機構を備えた扉が有る区画に入った、
その扉の厚さも含め日本の一般的な普通家が出入り出来る程の大きさが
稼働して扉として存在する程の分厚さに連合に慣れたと思っていた俺でも、
流石に呆れた。
そして中を更に進むと検疫が有った、レーザーで床やら天井から照らされ、
天井から「口を開けて口腔内を確認させてください」とか言われ、
俺はサスキアに「サスキアあ~」と言うと「あ~」と為てくれて「通って良し」
と音声が流れ俺達は入ることが出来た、
そこでローダーから降りるとそこには全身白い髪と服を着た、
システマの筐体たる人形のアシストロイドを改良したボディーが居た、
更に後ろにも数体、軍や貴族風な格好をした
機械型のロボットの護衛や相談役?的雰囲気の機械達が、
システマが座って居る椅子の後ろで立って居る部屋に着て居た、
その全員が見て居る先には黒く見えるが窓らしい物が見えていた、
俺がサスキアの手を取り、
ゆっくり歩いて行くとサスキアがいきなり話し掛けて来た。
「なあ、祐二殿シュウはと言うか何故秀という名で彼が文句も言わず、
付き従い今まで不調を訴える兆候は無かったかな?」と聞かれたので、
「いや無かったな、そもそも見つけた時に誰かから、
見つけた者に従う指令だとか言ってたし、自分からウチ星の行政機関で、
俺の国の戸籍という登録制度を勝手に弄って、今日から自分は秀って言うと、
自分で決めていたぞ?だから俺や誰かの影響ではないと思うが、
後不調だが、機械だから変だと思わなかったが、最近は何かを我慢すると、
時たま手が震えている事は有ったがそれだけだ」と言うと。
「そうか…それで良く我慢していると言うか、良いのか悪いのか判断に悩むな」
と俺には解らない事を言ってるシステマが話して居ると、
「つかれた~」とサスキアが言い始めたので
「そうだな」と優しく言ったシステマが一言いうと何処からか壁が伸びて来て、
ベンチシートのような横に飛び出た物がイス代わりと成り、
真ん中から出て来た薄い板はテーブルに成り一瞬で出て来たので、
俺はサスキアを座らせるとシステマが「まあ見ると良い」と言った瞬間、
部屋の照明が消え窓の向こうが見える様に照明が付いた。
青い照明だった、其処には半円形の板が沢山並んでいる上に、
シュウらしき分解された機械体が居て表面の皮膚は無くなり、
人工筋肉も取り外されて上の部分に古びた物と新品みたいな物とが、
並んでつり下がられていて部品のストックらしいのがぶら下がってる状態だった。
「これは」と俺が焦るとサスキアは「シュウおじさん怪我してる?」
と言うとシステマがクスクス笑い、
「結構言葉を覚えたのかな?そうだね、怪我と言えるかも知れないな、
まあ簡単に言うとバッテリー類の劣化だ、何しろ長期間の稼働を想定した、
軍用の人向けのサポートシステムだ、手動力は安全なバッテリーに、
充電するタイプで元はこのタイプ無限動力を装備する計画案が有ったが、
時期が悪く、戦時下で品質も良くない時期でな、
その無限動力というのは簡単に言うと核の反応に近い素粒子反応を、
超低出力で得ることで実質5万年は動かせる計画だったが、
設計ミスで初期生産品を作ってた研究所の1つが吹っ飛んでね、
盛大な粒子爆発だったよ、だからバッテリー案に変更され生産されたんだけど、
今度は戦争中にそのバッテリーに使っている金属だったが、軍の大量使用で
超レアメタルと言っても良い程数が少なくなった結果は代用品に変更でね、
当時考えられていたその金属を使った兵器に優先されて使われた、
勝つためにって、アシストロイドを軍は次々解体して機械体をパーツ化して、
計算に注力させた結果、一応勝つには勝ったが、我々AI化された者と、
機械のロボット物でブレイクスルーを突破した者たちは、
今後解体為れたりしないようにロボットにもAIにも人権を与える法律を、
通したが、それを許さない人間の貴族は対抗してアンドロイド製造禁止法案
と言うアンドロイドを増やす製造自体を禁止した、
それでお互い何とかやり直す事に為り今の惑星の連合国家成立までこぎ着けた、
そう言う不幸はもう見たくないから高性能な人形機は禁止に為たが、
君がシュウを連れて連合へ来た、そして一部の特権を求める馬鹿な貴族に、
狙われて居る、だから君たちが居る地球へも複数人が手を出して、
シュウを狙うために君の星で秘密裏に行った未加盟惑星へ密入者が行き
星で君を騒がしたと聞いた、だから君があれだけ困ったのは、
こちら側の者の悪辣な奴らの所為でも有るらしい、
だが君たちで独自に動いて何とか出来る範囲で、
君たちは解決為ようと奮戦したらしいが、
私は友好的な貴族の艦を君の星へ向かわせて、
何とか見つけて現在は君の星の衛星地表に隠れ停泊中だそうだ、
君にも経験が有るだろう?何か知らないが出来ないとか
為たくないとか拒否為たく成ったり、逆に進めたくなって諦めかけたが、
それが急に上手く行ったり、突然物事が改善したりとか、
まあ遠距離の我々でも介入は多少だが誤魔化せば出来る程度には支援した。
周囲に偽情報を流したり、知らないはずの情報を本人の振りをして、
情報を流したりして何故か上手く行くとかそう言うのだ、
裏で少しだけ介入させてもらった、でなければ君達は死に、
シュウはこの事を悔やんで、このタイプのアシストロイドは感情も有るんだ、
当然ヤル気を無くして活動しなくなってしまうのは僕たち生き残りも辛い事だ、
そして今はその戦争当時の戦争に必要と言われ、勝つために必要だと、
取られた物質を使った元々使う予定のバッテリーを組み込み、
新型人工筋肉を使って改修加工を施して居る所だ、
その材料と為る戦時で足り無かった材料は今は大量生産できててね、
今ではそれより安全で元の無限動力を安全か得られた物が出来て、
整備と劣化した部品交換をして居る、
これは全てのアシストロイドとそれの歴史を知る物が欲しがるので、
部品を取る為に解体されると言う屈辱への抵抗として交換した部品を、
展示した博物館も首都星には有るぞ、まあ行くべきと進められない所でね、
理由はそれを眺めて於けと貴族に見せつけている施設だから反感を買うからな、
そして我々は技術を見せそれを発展させて我々は無償交換と言う、
恩恵を受けている。
そうそう、君が前にフィノヴ子爵家を通じて売ったアシストロイドの頭部だが、
調べたら軍の文官補佐だったらしい、
既に引き取り修理して後は起動だけなのだが本人の意向を聞く前に、
君の相棒を修理してしまおうと言うわけで最優先で担当者が修理している。
聞けば相当劣化為ていたそうだぞ、
肩のフレームの一部と人工筋肉を動作させるアクチュエーターとバッテリーを、
丸々交換で、ほら見れば解るだろうがぶら下がっているのが古い方だ、
なぁ殆ど交換だろう?どうせだから付ける性的な物もばあ」
と言う所だったので「俺の相棒はそう言う対象じゃ無いから」と俺が言うと
「そうか安心したが一応はと思って用意するか悩んで居た所だ、まあ確認だな」
とからかわれたのか本気だったか解らないが、問題は無いらしい。
「さて隣で横たわって居る令嬢だが、こっちは精神面が何も使えないと来てる、
生まれた直後の赤ん坊時に直ぐに誘拐され、入れ替えられた市民の赤ん坊は、
逆に令嬢として優雅に育て居るし、かと言って貴族の側室から指示され、
子供ごと捨てられたメイドは狂って、性的な変質者的在る意味性的な、
生まれながらのそう言った存在を作った、本気で狂っているが、
其処をこの連合軍機械部隊で私の旧い友人の指揮下部隊が見つけてね、
敵でも無く普通出も無いが精神的な面では異常も無いと困惑して上の上にと、
連絡が上がりそっち系の専門調査が出来るウチにと知り合いの連合機械科軍団の、
将軍から相談を受けてと言う流れだ、その将軍という機械の人が言う。
「我々も見つけた時は楽にしてやろうと思った程、最初は精神異常を起こして居ると、
思った程だ、何せ人の悪意で変質した心は元には戻らん、本来ならな」
だが遺伝子と精神調査で彼女が令嬢で精神的には健全と解ってね、
困ってシステマに相談したわけだが君ならどうする?
今現在、新しい精神は6歳までしか育っていない、
常識や人としては倫理を否定する様な教育を受けた物扱い為れた子だ、
その状態で君ならどうするね?」と将軍さんに言われて、
「アイツはエロい事を為ようと言って来たが、それは人としての交流の方法を、
単純に知らなかっただけだからだろう?有って直ぐ解ったよ、
実際人形を受け取った俺のと交換しようと、言って来た、
要は人形を交換と言って会話を始めて性的な事をしようと言うのは、
握手しようとか連絡先を交換しようとか、
友達になりたい的なあの子なりの必死な不安や、さみしさを埋めたいからだろう?
俺はそう受け取ったぞ、逝かれたメイドと10何年も一緒じゃそりゃ地獄が日常だ、
普通が解らないなら仕方が無いだろう?、友人だって不安だって、
山より高く有るだろうさなあ?、
あの仮想空間の子とあの壊された子一緒に出来ないのか?
生まれてから壊された子の記憶だけ消して、
生まれた直後の誘拐された時までの記憶と心と今育ってる子を併せて、
って感じで良い所取り出来ない物かね?、
やはり連合の技術でもそこまでは出来ないかな?」と言うとシステマが言った。
「出来ますよ、そうすれば心が一気に育ってる子の記憶が、
半ば壊れる可能性も有ると付け加えますが言葉は分かるし物が何だか解る人並みの、
10台後半までに成る可能性も有るますし生活も出来るでしょう、
でもそれは本人の意思次第でしょう?強制するのは良く無い。
其処に令嬢としてしっかり育った6歳の子の記憶と、
人格を会わせる事も可能ですよ、ただ問題は1つ、
それで良いのかと言う単純に誰かが決めて良い問題か?
と言う倫理問題に突き当たるんですよ、人一人とは言え、
悪の心で実行するのであれ正義で押し切って決めるので有れ、
赤の他人の我々が決めるというのも、ですから意見を聞き、
取り合えず仮想空間で育てて居るのですがね~」と言うので俺も諦めかけた。
するとさっきまで半分寝てたサスキアが言って来た
「じゃあふらりに聞けばいい」と言葉が未だ正しくないが、
言ってくる事は解った、
仮想空間の子とデータだけ取って脳から消した記憶をデータだけに為た、
虐待だけされて生きて来た子の記憶データを話したり考えられるようにして、
お互いに話し合わせろと言ったのだ。
するとシステマは
「面白い!そうしよう!自分の事は自分で決める道は自分で進む物だしな!」
とシステマは興奮した様に言い、一気にその取り出して保存されていた
記憶データを考えたり話したり出来る用に機械を繋いだりして修正して、
仮想空間で育ってる子(6歳)と繋いで話させようとしている。
俺は最悪を考えるつまり虐待されてた子が勝利して肉体の使用権を乗っ取り、
システマががそれでもいいと追認する結果だ。
当然そう成ればエロい令嬢が爆誕して、この連合で大騒ぎになるだろう、
と俺は思うと意見を言ったサスキアの言う事は確かに理に適ってるがと不安で
困惑していた。
「閣下用意できました」と技術者型ロボットが言う、「うん、始めてくれ」
とシステマが言うと、「では、スタート!」と技術者が言うと、今まで修理加工を、
見守ってきた部屋に持ち込まれた、各種モニターやら計器類の機械が設置され、
起動が確認為れると、仮想空間で学習していた6歳半の子供が、
指導為ていたAIから、これから貴方の以前の精神体と会わせますので、
今後どうしたいのかお話しくださいと言われ、「以前って何~」と言うので
「貴方は昔誘拐され、酷い事をされました、ですが心は良い心なので、
貴方と話し併せて見ようと言うことになったのですよではどうぞ」と言うなり、
真っ白な何処までも続く空間に白い椅子が2脚と白いテーブルに、
6歳の無垢な表情をした子と、
入れ墨を顔中にされた16~7の若い子がやはり半裸で、
一応パンツは履いてるのが出て来た、
「何だ此所は?」と言う猫の名前を付けられた元ベルメル、
「え~と貴方が私の元の身体の持ち主ですか?先生から此所で、
身体の元の持ち主と話し合えと言われまして」と言う令嬢が怖そうな表情だが、
必死で話して居ると「あ~意味がわからねえ?」と言う。
その少し前に俺は、「なあシステマさん、これなんだがいきなり会わせただけじゃ、
お互い混乱するだけだろう?こういう時って仲介者が居るだろ?」
と言うと「そうだな」と言ったので俺はサスキアを連れてシュウの修理している方を
よく見える左側に移動しようと為ていたら、
「ならお前がしろ、丁度どちらとも面識があるだろう?」
と言われたが俺は其処は敢えて拒否した、
「イヤイヤ、其処はサスキアが意見を出したが、
今来はこの子とは全く関係の無いよね俺達、それに牢で一緒だったが、偶然だろ?
外の世界を教えろと言う訓練もそっちのお願いだ、
協力できる範囲では為ているが、この子と関わるのをこれ以上続けると、
何か面倒にシステマさんに会わせられそうだし少し其処は遠慮したいんだけど、
それ以外の恩返しなら多少は探索者兼商人として出来る範囲でやるけどさ」
と言ったら「それじゃ足り無いんだよね~君は知っているよね?
マーマンが宰相として銀河中の貴族を上げて大パーティーで経済を回してる、
けど其処には[シュウ]と言うアシストロイドとその主人も出なければ意味が無い、
何しろ連合内でも数が少ないアシストロイドだ、我らAIと機械型ロボットは、
見た目も人ではないし機械で有ると意識している、だがシュウは、
その両方を持って居る人の形で機械で有ると理解する機械型脳を持つ、
機械の進化形と言って良いほどの人より進んだ生命体に成れる存在だ、
だからこそ人は、
我らAIと機械型に人権を与えそれ以上進まないようにと契約した。
つまり主が入れ替わることを怖がったのが人だ、だがその中間もいるサイボーグだ、
サイボーグは人の失われたり成熟しなかった部分を遺伝子再生では、
駄目な部分を機械で代替えする物だが、其処は軍も含め厳しい許可制だ、
だがそれのも違法や物も多い、だから今後規制は緩んで行くだろうと、
我々AIは予測してるその為の大パーティーと、
カレー工場船での食力生産拡大で人を増やし機械やAIに対抗力を貴族に与える、
政治だ、君は言って見ればその最前線に居る、だから死んで欲しくないから、
頑丈で戦える肉体も用意したし、外部記憶装置による知識拡張施術もした、
でこの子もまた、政治的に意味があるのだ、だから手伝え、出ないと…」
結果として俺はシステマの言う事に従うことになりました、
理由は「貿易を止めるよ」という最後の一言でした。
「やあ、二人ともこの間ぶりだね、そっちの令嬢さんには、かなり前の事かな?
君の方も変らないで元気そうだ」と片方は現在進行形で育てられてる脳で、
もうは片方は機械的なデータで保存されてた記憶や経験知識を、
人工的に脳と同じ処理をして行動させているらしい、
「あ、貴方はあの時の佐藤様方でしたか」という令嬢と
「あ~おっさんやろうぜって行ったの拒否った奴じゃん」と言う変質者的発言をする
ベルメルと名付けられた少女、
「それなんだけどね、君たちは元々は~と俺が聞いた事を一から説明して、
「と言うわけでそっちのベルメルは発言や行動が、
この世界では生きていけない程に酷い発言や行動をさせられる生活を、
させられていたんだろ?
だから最初それを知らない俺は拒否してしまった、だが友達には成りたいんだ、
だからこっちの令嬢を一から育てれば良いだろうと、肉体を再生修理する、
医者が行ったが、そっちの令嬢を身体が拒否するかも知れないし、
俺はベルメルと名付けられた君が心の底から悪い奴でも良い奴かも解らないが、
最低限度で心は腐っては居ないと理解している、だから違う道を歩いて来た、
君たち二人の内、
子供の頃に誘拐され薬と拷問で違う道へ無理矢理進まされた君と、
何不自由なく育てて居る令嬢の君との内で、
元々の方を消し令嬢だけ残すと言うのは、勝手な事だと言ったので、
ここから君たち二人で、どうするか話し合って決めて欲しい、
どう生きて、片方が全部消えるか、それとも良い部分だけ合わさるか、
どう言う配分でくっ付くかそれともイヤな部分だけくっ付いて肉体を乗っ取るか、
君たちはどうしたい?
何でも君の母親は侯爵家の第一夫人で君はその子だ、
そして今君の代わりに育てて居るのが、
似た感じの両親の市民から買って来た子に、
第二夫人が自分の遺伝子を強く出るように操作した子らしい、
そして現在第二夫人は自分の子供を、
無理矢理強制的に男性として性別迄強制して産んだ子を、
次期当主にするべく育てて居るんだそうだ、そして第一夫人の産んだ、
君の弟にあたる子は気が弱いが頭は良いらしいと言っても、
それは君を此所で俺と同じく直してくれている優しい奴らが調べた情報で、
俺も詳しく知らないし君が何処の誰かも知らない、ただ言えるのは、
君に直接酷い事をする奴はもう居なくて、その命令をした、
第二夫人は息子を産んで元気だって事、さあ、君らはどうする?
俺はこの後どうやら、貴族の推薦で全貴族が出る大パーティーに、
出ないと行けないらしくて、だから知識とダンスを習いに来たし、
自分を守る戦い方も半ば無理矢理学んだけどね、と言った時だ、
小さい6歳の子が、全身入れ墨であぐらをもっと雑にした感じで、
地面に座ってたベルメルに必死で話して居るが、
何か聞いては居るが理解出来ないという感じなので、
助言してみた、
「令嬢さん、ベルメルは普通の言葉を知らないんだそして此所は仮想空間、
直接精神を繋ぐとか出来るんじゃ無いか?ただ辛い過去とかも、
見るかも知れないぞ?」と言おうとする直前、「精神を~」と言った所まで、
俺が言った時、令嬢は躊躇いなく即座に精神を繋げてしまったらしい、
「あ~そんな急に、少しは考えて」と言った瞬間、
俺は元のシステマ達が居る確認室に戻って来ていた、
「お、戻った?ってこれで良いのか?システマさんよ」
というと「さぁ?結局言葉と文字は教えましたし基礎の知識は、
貴方も一緒に習ったのでしょう?まあどちらが主精神の座を取るのか、
知りませんが、事の酷い経験の気記憶は削除後のベルメルと言う子です、
何とか為るでしょう、そうそう、
そっちのサスキアさんへの支援システムが完成しました気た様ですね」
とその後どうなったか?全く興味が無いようなそぶりで言って来たのに驚いた、
「それでいいのか?」と俺がシステマに聞くと、
「まあ、私が保護したシステマとは別のシステムですし、
其処まで興味は無いですし、まあこの子が、普通に上手く成長していけば、
貴族の選民思想化が抑えられると思ってるので期待してるのですが」
と言うので俺が少し疑問に思ったので聞く、
「へ?システマって1つのAIじゃ無いのぉ?」と聞けば、
「私は貴方をお気に入りのシステマ24と違う24のAIの集まりの1つですよ、
余りにも巨大な銀河1つの司法を一手に管理して居るんですよ?
それを1つのAI程度では管理不可能ですよ、ですから貴方の想像も付かない、
巨大なサーバーを使い、24基の各AIでこの銀河の司法の統括管理為てるのです、
ですからこの子は特に重要では有りますが、貴方も重要、そう言った大きな括りで
重要なのです、ですから如何なるかのその後、下手な状態になったとしても、
我々は一窃盗から犯罪と巨大な思想犯罪まで行為を実行しない限り
どうにもしません」と凄く機械的に言われ、
何か違和感が有るなあと俺は不審がっているとドアが開きやって着たのは、
どう見ても地球の齧歯類動物似凄くよく似た何かだった、
「え、っとこれは何ですシステマさん」と俺が聞くと、
「ん?それはお前の星の動物[カピバラ]だ、良くできているだろう?
それはサスキア専用の外部記憶装置として作った物だ
お前の星も含めここ最近放置していた惑星の動物も、
地球の[ぶさ可愛い]とか言うのを広めれば、
人気も出て観光資源になると言う事が認知され始めて居ている。
既にフィノヴ子爵家ではそれをマスコットにした「カビパラパーク」なる、
地球から買った齧歯類の遺伝子から増やして家畜化し園内で放牧して居ると聞く、
王城でイベントをする時の主要キャラクターかも増えていると聞くぞ、
既にそれは、第6管区でも調査され似た様なテーマパーク建設が、
始まっているらしい各地でも似た様な、地域性のある物が作れないかと、
情報が広まっている、我々はその動きで裏取引がないか調べる程度だが、
お前の星のゆるい着ぐるみで盛り上げる前例も報告され、
そのような適当な真似では逆に駄目だと情報が流れていて、
本気でヤル気の在る企業しか成功しないという情報も出ている。
そしてそれはお前の星から着て居た日本人女性からヒントを得た子爵家が、
即採用し現在3倍の売り上げと事前予約チケットの販売で、
周辺の娯楽企業では大騒ぎらしい、まあ周辺の企業は所詮は豪商止まりの企業だ、
貴族が星丸ごとそう言うイベント惑星に、最初こそ裏の在った不本意な失敗、
だったが、それを乗り越え逆に大当たりして居る、何処も勝てないだろうな、
そこで子供に人気のそれを作って見た、簡易AI搭載では在るが、
飽く迄簡易だからな、我々のような人格権を受けられるまでは、
そこのサスキアがいい年になるまで取れ無いだろう、が、
まあサスキアにも懐いているようだし良いな」
と言って居るとそのカピバラを撫でて居るサスキアが居る、「これ?かわい~?」と
撫でながら俺に聞いて来るサスキアに、俺は仕方が無く「ああ、可愛いな」と、
言うと「それは嬉しいですなぁ」とカピバラ本人がしゃべり出した、
「え?喋るの?」と聞くと、
システマが「それは基本は教育型簡易AIだ言語を基本的に教える機能がある」
と言いやがる。
流石にカビパラが紳士的な20代頃の男性の声で話してくると怖い、
それとカビパラを子爵家に教えたシオリさんが少しだけ憎い、
(どうしてこの動物推しちゃったかなぁ)と言うのが本音だ、
せめて犬猫で良いだろうに何で?と思う、しかも凄くリアルだし、
「そう言えば内の星にシステマさんが借り出した、
連合の軍艦が地球の近くか何処かに来てると聞いてましたが、
それはその後どうなりました?そう言う軍艦って有人ですよね?さすがに、
長期の業務となるとキツいのでは?」と話を振ると、
「うむ、それはもう帰還させた、既に[新型の無人型広域情報収集艦ベルゲート]
と言う、クラレンス級超高速広域観測艦の2番艦を建造途中で、
建造を変更して無人化為た物を作り送り込んだ、既に各地で、
類似型の無人情報収集艦を真似して作って居るがまだまだ能力では劣るな、
やはり長期航行で手に入れた情報を元に対抗策を練った無人艦の方が、
長距離や遠隔地での偽装や野盗を倒して情報を確実に持って来る良い物だ、
恐らく交代為て今頃1番艦は帰還してきている頃だろう、
サスキアとやらその子を頼む、為て名をどうする?」とこのサスキアさんは、
軍事面が得意そうなのだがAIとかって結構名前気にするよなぁと思いながら、
「サスキアこの子の名前はどうする?」と俺が聞くと、「ん~ナノ」と言ったので、
「そうかナノか確かに良い名だな、それでいいだろう」とサスキアも納得で
機械カビパラ型試作機の名前は[ナノ]と成った。
「まあまあですね、よろしくお願いします、お嬢様私の名前はナノになりました」
と言うカビパラ、すると先程の技師型ロボットが
「令嬢に反応脳波が拡大しています覚醒します」と言うので、
俺達は起きるのを待って居ると、サポート用の看護ロボットが数体で、
医療用ガウンを着たまま機械の中で横たわって居た令嬢に集まるし、
俺達もどうなったか着に為った。
「今更で聞くけど、あの子には基本的な話し方とか、
世界の基本的な話して居る風景とか架空とはいえ見せたのか?
世の中こうなってると認識させないと言葉使いとかも含めて浮くぞ?」
と言うと横の軍人さんは「その様な物後で叩き込めば良い」と言うので、
「いや、それで変な子に為れちゃったから同じ事すると恨まれるぞ?」と言うと、
「う、」と機械の戦闘ロボットから将軍になったらしき見た目なのに、
少し臆病そうだった、アレか?孫に嫌われたくないお爺ちゃん的な奴か?と
不思議に思いながらも、様子を見ていると、
「うぁ~此所は何処だ?」と言うのが第一声だったそこで俺が部屋に通じるという、
壁に付いてるボタンと上に相互通信用のマイクとスピーカーが付いて居るので、
ボタンを押して話しかけた「よう、起きたか?リアルな肉体はどうだ?
身体は綺麗で健康にしてくれたそうだぞ、こっちだこっち後ろの上に在る、
窓の部屋に居るぞ」と言って手を降ると俺を見て受けて手を振り替えして着た、
そして令嬢の精神の制御の成せるワザなのか飛び降りようとして、
固まったように止まり看護ロボットに下ろして貰うと、何か話して、
別室へ歩いて行った。
「まあまあか?」と俺が話すと、「そうだな悪いバランスでは無さそうだが、
少し粗暴そうだ、まあ過去が過去だからその様な物か、」と言うので、
俺は彼女が今後どうするのか聞いて見た、
「なぁ、システマさん今後彼女は学習も為るのだろうがどうするんだ?
侯爵家の第一令嬢ですとか教えて教育してくれる所とか探しても、
基本的に権力と金の亡者が集まるぞ、結果は犯罪のオンパレードだろう?」
と言うと「は!」と言いだし今気が付いたって顔を為ている、
「いやもう起こしちゃったん出し後は実地での学習だろう、
もう良い家とか見つけて在るんだろう?
まあ俺はシュウが直ればサスキア連れて帰るけどな」と言うと、
いきなりシステマが言い出した「頼みがある、この子をフィノヴ子爵家か、
タリ男爵家に一緒に連れて行ってはくれんか、取り合えず先に令嬢を教育する、
ウチの自慢の過去の囚人から現在の囚人まで貴族の知識を全て統合して、
内包し教育できる機械式夫人ロボットを送っておく、
君たちが付く頃には既に配送済みな筈だ、その物に教育を指導させると言い、
子爵家も旧い事も含め、教育には不安があるらしい為丁度良いだろう?
それに、第3管区で信用できる家はその2家だけだ、かと言って、
我らが今信用できる家と為ると第5管区と4管区、とか軍だけに偏っていてな、
貴族は怖がって親しい貴族は少ない、それこそ王都周辺の惑星系に居る、
法衣貴族家だけだ、彼らでは私兵は少なくしか持たないので、
危険だしここにずっと置いておくのは無理だ、
何しろもう既に一度お家騒動未遂が起きて居るタリ家と、
フィノヴ子爵家は別系等とは言え今は同じ同派の軍家だそこなら、
安心して任せられる、しかし困った、
元々は仮想空間でゆっくり育ち30前後まで貴族のやり方で色々とした、
経験させてから送り出す計画がその頃なら
受け入れさせる予定の家も計画にあるので無理矢理ねじ込む計画が、
仕方が無い、貴族になっても拒否されたらそれ以上は、その貴族家の家名を、
名乗れ無いが、元々名乗らず貴族として育ってくれると良いのだが無理かな?
かといってもアレはどう見ても貴族の家の子だろうとしか思われないだろうし、
あの姿にあの除去したとはいえ原因は知ってる記憶が混ざったを入れたのだ。
もう仕方が無いし、
だが何だって適当に決めてその後慌てる?システマだろう?
と俺は不思議に思ったが、やって来る方が早かった、入り口のドアが開くと、
令嬢が飛び込んで来た。
「やあ、会いたかった、そして言いたかったんだ、友達になってくれ!」
と言われて友達と言われて逆に安心して「ああ良いぞ」とつい言ってしまう、
最近甥だとか、嫁だとかが増えた所為だろうか気楽感のハードルが、
一気に下がって居る気が言った後でした、
「そうか、ありがとな」と言う令嬢の服装は貴族然としたこの科学文化で在っても、
変わらず復権した貴族の子が着るような豪華な白いドレスだった、
「所でシステマさんこの子を連れて行くとしても支度金やら色々居るだろう?、
用意は如何するんだ?後俺はシュウの整備が終わったら、
俺もサスキアも外部記憶装置貰ったし、知識的な情報は満たされてるし、
即移動できるが?」と言うと、
「それだが、今現在総動員で集めているかなり旧い物も混じるが、
悪徳貴族から没収したり接収した品が、腐るほど在る中で、
今使えたり売れる物も仕分けてるから待て、
それと来た時の艦は既に他の機関や我ら内務局での研修で情報を共有するために
送っていて来るのは別の艦になるだろう」と言われて、
思い出したので今のうちに聞く
「それは解った行き先は子爵家が良いのか?俺は早めに会社の現状が、
不安だから早めに戻りたい、会社とかが無ければ結構気楽に連合なら、
気楽かも知れないが今更だろうし、やはり帰る場所がると良いしね、
でだ、聞きたかったのだが、ここに来て治療を受ける前にベルメルと会う時に、
入れられた牢獄風な部屋でベルメルと有ったのは偶然ではないとしてだ、
あの鞭を持った無駄にエロチックな妙なメイドは人間だろう?
アレは情報を引き出す人なのか?
それともワザとそういう感じの服を着せて雰囲気を作ったの?」
と聞くとその答えは酷い物だった、
「ああアレか、彼処はその手の雰囲気を出すと情報を話す馬鹿な男どもが、
多くてな数人この星で雇って居る一応正規の軍人だぞ、一流の色町で、
研修を受けさせたが」とか言ってる、
「それって拒否権は無いのでは?」と更に一応更に行くと、
「ああ泣いて喜んでいたようだが、返って来たら凄く優秀でな、
彼女らは今では絶対に必要な存在だぞ?」とか言いやがった。
「それその女性達にしっかりしたお休みとか、中期での小旅行的な事させてる?
地球じゃ慰安旅行って言うんだが会社の人と会わずに、
数日間別の自分たちを知らない星とかで制服とか着せないで、
市民なら市民として休まる奴してる家族が居るなら会わせるとかさ」と言うと、
「そう言うが我ら内務局員は物に限られる信用できる物だけだ、
だから常に人手不足だその様な休みは遣れていないのが、
確かに精神的医薬品の消費率が軍より多いし、どうしたものか」
と言うので「じゃあ、あの仮想空間内部で旅行はとか、
局員同士や知り合いの女性同士で休暇の体験させるとか、
使えるけどって言う一般市民を雇い入れたり、
信頼が出来ると最前線の局員が連れて来た人を他の局員がいいなら入れるとか
引き入れるようにしたら、ウチの星でも各国ともに国家が養成するスパイとか
も居るけど大半は現地からのたたき上げで採用された人が居るとか、
良く海外ドラマ…、ああお話上では見るけど?」と言うと、
「少しその辺は他の物と話し合う」で終わった。
結局シュウは「今日は無理ですよ?
新しいクラック見つかったんで1フレーム新造ですから2日は追加で見てください
大体すり合わせと組み立てで3日ですね」と言われた、
意外と整備は不思議な機械でされて居たが、整備士は普通に、
人間と機械型ロボットが仲良く在れがこうだと言い合いながら、
話し合って部品の製造を別部門に依頼している所だった。
そして俺はフアミリー向けの部屋から、今度は貴族向けなのか解らないが、
自棄に広く大きな100インチのモニター3つ横に並べた様なモニターに
宇宙空間が映っていて、裏面を見たら、
かなり薄くてやはりフイルム状なので其処が限界なのか?とも思いつつ
俺とサスキアと令嬢とカピバラ風ロボットで外部記憶装置のナノと一緒に
ジゴレットさんが来て「今日からお食事は此方で取って頂きます」
と有無を言わせず言って来て食事を取った、基本が何故かトマト料理で、
今日まで食べてきた食事は普通の物らしく、きのこはこの惑星では、
少量しか取れ無いので高級扱いだと教わった。
それとカピバラ風のロボットナノだが本人?曰く、
「私はサスキア様の脳に新たに取り付けられた信号変換装置の後遺症と
言語を理解する機能の代行をになう機械です、つまり必要無いチップの所為で、
脳の一部が今でも二進法で考える癖が付いたままなので、
それを連合の言葉に変換する補助を為ています、また大容量の外部記憶を、
保管できますので現在の世界情勢も有る程度は収集しております、
また皆さん3人とも外部記憶装置保持者なので記憶の共有する事が出来ますよ、
但し夢や理想を共有すると幻覚や精神が同調と言う禁忌にふれ、
人格が崩壊するので、設定画面の禁止事項を受け入れないに、
チェックを入れてください」と言うので、
俺は意識を外部記憶装置に向けて設定画面を探して見つけてチェックを入れて、
「これ以外と探すの難しいから、ナノお前はサスキアの設定を手伝ってやれよ、
遠隔式のタイプって事なんだろう?」と俺が言うと、
「はい今誘導中ですよ」と言ってて、令嬢は「ん~」と唸っているので、
俺が「右下の~」っと教えて、なんとか終わらせて、今日は就寝した。
そして翌日、
俺達はいつも通り朝の身支度をするが、令嬢は自分ではどうして良いのか、
解らないらしく、仕方なく俺が「ジゴレットさ~ん」と大声で叫ぶと、
「そう大声を出さずとも聞こえていましたよ、と普通に入って来るので」
俺は「まあ居るとは思ってましたけどね、何しろお嬢様は貴族教育も入った、
教育だったから自分で服を脱ぐとか習っていないでしょ?
そう言う事も教えておいてよ、いざとなったら市井の市民として、
敵から逃げる必要とか在るでしょ?」と言えば、
「そう言う事も在りますが、最初は貴族としての~」と言い出してるので、
「じゃあデータを送って下さい外部記憶装置って言うぐらいだし、他人でも
女性として一人前になるまで普通だった罪人の記憶とかデータが在るでしょう?
それで普通に身の回りの最低限の生活法位は知れるでしょ?
俺だって勝手に身体が、動くの実感してますし習うより慣れろですよ」
と言いながら、「それより今はこの子達の着替え頼みますよ、
俺は未だ子供居ないんで、じゃあサスキアお嬢さん、
二人ともジゴレットさんに着替えさせて貰って服着たら朝ご飯食べて~」
と言って居たら、
ジゴレットが手をかざした場所から衝立が床から迫り上がってきて
それと同時に「そうそう朝食後は外部記憶装置の設定の確認と、
使用法の簡易授業を受けて下さい、そして明日から、
記憶装置を使った高速記憶を使用した促成教育を2日間受けて、
シュウ様が起きましたらお帰り下さいと言われた。
それからいつもの所では無い変な朝食を取れる部屋に来た、
変とは見た目から為て変で、約畳3畳の部屋に片方の窓に向かって、
長い机が付いて居て椅子が3脚在った中に俺達3人で入ると、
カピバラが「俺の飯は?」と言うので「そう言えばコイツは何を食べるんだ?」
と聞けば「はい、この四足歩行型疑似生命体風外部記憶装置ユニット02は
外部からのワイヤレス充電システムで充電しますので、
夜に充電コイルパットの上で寝るだけで充電できますが、
そう言えば充電機器が見当たりませんね、確認しました。
担当技師の部屋に忘れられているらしいですね、今配送を依頼しましたので、
届くのをお待ちください」と言われて、俺達はそこの椅子に座ると、
その窓の向こうは在る意味絶景だった、何が絶景かと言えばその先に見えるのが
この銀河の中心で在るブラックホールだったからだ、しかも部屋が、
さっきと打って変わって薄暗くなり、「これはどうやって見て居るのモニター映像?」
と聞くと、「いいえ、これは正真正銘の現実で在り、
専用の樹脂を挟んだ透明化鉱石を使用した為厚さが20m在っても見た目は、
直ぐ其処の薄さに見えますでしょう?これが我がシステマ様の所有惑星、
無限宮の実力です他の星系でこれの程の厚さを、
ここまで薄く肉眼で見られる技術を持っては居ないでしょう」
と誇られて食事を取るが薄暗い部屋が食事が出て来ると、
急に室内が明るくなり狭い部屋に戻って興ざめだった。
「と言うわけで食事はまあまあでしたが言う事は言いたかったので言いました、
人の考えにもう少し寄り添った食事の場を提供して欲しいです」と言うと、
サスキアも「うん、セマイのイヤ」と言い、
お嬢様も確かに変った趣向だけど飯はまあまあだったぜ」とか言った。
そして向かったのが外部記憶装置の制作者で有るらしい科学屋の部屋に行くと、
「そうか、君たちが今回私の機械の使用者達か、うむうむ、そうだな説明しよう」
と行ったら食卓の後から出ないと見たく無い映像が出て来た、そう、
脳内に機械が設置されている画像だった「これは君たちと同型の外部記憶装置で、
それをテスト脳に設置した動画だ、見ての通り表面は少し柔らかな、
衝撃吸収機能があるから普通に叩かれたり殴られたり戦争でも頭骨、
頭の骨が割れない衝撃では壊れることもない、更に君らの脳の下部周辺と、
耳の後ろから反対の耳の後ろまで其処に普通は医療用ケーブルで付けるんだが、
ここは軍の施設が使えるから軍用の高速通信ケーブルのRAT8型しか無くてね、
軍用の補助脳の通信速度を在る意味追い越してしまった、
そして君たち2人は同じ型だがそこの動物型は別のカテゴリーである機械型の
装置を使っている、だから基本無線で繋いでる子供の方は通信速度こそ遅いし
妨害電波に弱いが、ほぼ同じ速度と計算結果を出せると言う物さ、
君らの必要とする貴族のマナーなどは既に君たちの…此所は統一して、
言い方を補助脳と言おうか、それに入って居るので残った空き容量に、
何か必要そうなデータを入れようかと思ったのだが、
それは君らで好きに為たまえ、それと基本連合では補助脳を使うのは、
禁忌では無いし医療としては問題無いが、貴族や豪商大企業などから見ると、
自分の脳では普通の生活が処理仕切れない人間だと、
駄目な人間的差別を受ける事が有るので、周囲には言わないように、
それとその補助脳を維持するバッテリーは頭部に収まらないので、
君達2人の首を通って両腕の下に充電パットと共にケーブルで繋がって入ってる、
つまり肺とか胃の所だ、だから大怪我をしたら直ぐに内務局に連絡して、
内に来るように、尚まあ、まずは無いと思うが、重度の感染症に掛かって、
治療を受ける場合等で脳や胸の中を機械で調査される時には、
解ってしまう所か機械の磁気のせいで外部記憶装置が壊れるかも知れないから、
可能な限り頭部を検査しないように、まあ普通に脳内出血とか頭部を強打為ても、
君たちの骨は普通の人間と限りなく似た別素材で作って居るから、
滅多な事では大怪我にはなら居ないが、気を付けるように
聞けばそっちの男性の君の居る星で腹や頭部を割いて開ければ、
大きなバッテリーが入ってて医者は絶叫するだろう、
見た目が悪いのは人体内で流体力学的な変化をするバッテリーだからだけどね、
つまりぷよぷよしてるバッテリーなのさ、だから気を付ける様に」と授業を終え、
俺はカピバラ用の床下に引く充電パットと俺達2人用の少し小型のパットを貰って、
部屋の戻った、その後は自由時間となり、許可が出た別のマーケットに出かけた、
其処は所謂元貴族やもと豪商の集まりだが死刑では無い物のただ牢獄に入れて
居ても生産性も無く意味が無いと掘削した鉱石を保管していた、
旧い区画に放り込んで何か作れと指示した結果がこのマーケットで、
此所の物は店売りでは無く欲しいと言って相手が良いと言えば無償で貰える、
本当の意味でのフリーマーケットだと言う。
当然行くと貴族的な顔をした小太りなおじさんから美魔女風なお婆さんまで居て、
どれもこれも聞く所では此所にいる時点で終身刑だそうで、
俺達がローダーで区画に入ると、皆が集まって来て、
見に来た人達でごった返したが、「今日の人達はお土産を買いに来た人達です」
とジゴレットさんに言われて降りると元貴族達が、ザワザワし始めた中には、
「あの子はあの侯爵家の夫人にそっくりだ」とか普通にバレてるので、
俺はジゴレットを見ると本人が
「良いんです、この人達は此所を絶対に出られませんから」で切り捨てた、
そうして俺達は色々見て回るとお前も貴族か?と聞かれたりするので、
「いえいえ俺達は貴族でも何でも無いですよ」と言うが「奴に似てるなぁ」とか、
周囲で常に言われ付ける。
そして其処は前回言ったゾルトン鋼のアクセサリーとかを、
売ってるレベルの話じゃなく大半は暇為てるので聞けば、
「此所はノルマは無いんだ、但し暇すぎて逆に自由なのが辛い、良いか坊主、
此所で何が辛いってする事が何も無いってのが辛いんだ、
だから一芸に秀でた奴は絵を描くとか、歌と踊りを極めるとかしてそのデータを
見返したり外部から欲しいと言われりゃ提供するし、
隣の区画では軍人達が戦争ゲームを毎日して何処が悪いとかやってる、
例えばほら、其処の角の煙が上がってる場所水蒸気だが、
其処じゃ試行錯誤で剣を打ってる護身用の短刀から、
リアルに戦闘も可能な殺人出来る剣を打ってる欲しければ1振り貰って来い、
此所には幾らでも隣の元軍人達のゲームで負けた方が罰ゲームで、
掘ってる鉱石が有る大半は輸出されるが、
少し抜いても何故か怒られんし、俺らが使っても火を使って空気を汚さん限り、
奴らは此所を促制圧出来るからと放置だ、だから、まあ好きに見ていけ、
どうせお前らも貴族の世界に行けば嫌でも好きなことなんて、
出来ない人生が待ってる、それまで学び備えつつ遊べ、
そして老後は此所では無い、何処かでのんびり暮らせ」と言われて、
俺はこの人達は既に逃げる程のやる気さえ無く諦めてるのかと驚くも、
興味が有ったので剣を見に行くと、それは凄くピカピカに光る剣が並ぶ、
鍛冶屋が有った「好きに見ていけ欲しければ持って言って良いぞ」
と奥から声が掛かる、そこで俺も「では拝見して良いのが有れば頂戴します」
というとサスキアも「します」と言いお嬢様も慌てて「拝見いたします」と言って
俺達は見ていく事にした、そして驚いたのが、
どれもこれも剣の柄に紋章が入って居る点だった。
「凄いな全部別の家紋だろうな」
と俺がこぼすと奥から出て来た鍛冶士の人が汗を吹きつつ水を呑みながら、
俺達を見て居る、「へえ、貴族の子か何かがシステマの招待で、来たとは、
他の区画から連絡があったが本当に来てたのか」と言われて、
「貴族では無いですが、関係者的な感じでは有りますかね」と言ってると、
お嬢様が1本の剣をじ~っと見て止まっていた、すると鍛冶屋の元貴族さんは
「ふ~ん血かねえ~その剣の鞘とベルトを持って来よう持ってかえると良い。
お前はいるか?と俺も聞かれたので、
「ではこの子の脇差しと私は普通のを1本」と言って貰って帰ると言う時、
鍛冶屋の元貴族から言われた、「あの子は自分のことを知って居るのか?」
と言われ、「いいえシステマが秘密で最後には教えると」
と俺が聞かされた通り言うと、
「それでも選ぶとか血が凄いな」と言っていたので、
自分の家の家紋でも入った剣だったのだろう物を選んだのだろうと、
理解出来た。
それから2日は基本仮装空間での授業を受ける日々が続き、
2日で360日分つまり約1年分の学習を受けた。
俺は戦闘と貴族的言い回しとダンス・料理・人の褒め方とかを学んだが、
基本的には性に合わないのかリアルな戦闘等のデータが貯まるばかりで、
やれ何とか星のジャングルでの戦い方とか、強行偵察の仕方とか、
都市での高層ビルからロープで降下する方法とかが無駄に為になるだけだった。
其処に来て急に変ったのがサスキアだ。
今までがウソのように文字を覚え言語の基本を覚え、
数学では既にルート計算まで素早くできるようにまで為った。
未だ小学生程度の年齢でだ、
そして特に興味を持ったのがプログラム関連、
空き時間が有ればジゴレットに相談したりして聞いている時間が多く見られた。
そしてお嬢様は持って来た剣を見たジゴレットからその剣を選んだ理由を聞かれ、
「何となく気になった」と言って俺もそれとなく、
「なあジゴレット、あの剣を選んだ時、剣を打った鍛治士の元貴族が血筋かと、
言って居たが、あの子の家の家紋を何となくで選び当てた感じか?」
と聞くと「まあご内密に」と言われたので当たって居るのだろうと理解して、
お嬢様もダンスに貴族言葉に文字数学更に経営学にと習って居た。
俺もダンスと経営学は一緒に学んだが、
其処は連合薄利多売は地域限定でしないと即失敗するので、
連合の独特な地域以外では止めるようにと、
勧告を受けるほどで用は広すぎて、
巨大企業でもない限りやる程に赤字が増えるだけだと習う、
まあ連合ではそうだろうと納得していると、
シュウの修理完了したと俺達は起された。
修理されていた部屋に行くとシュウは既に着替えを済ませて居て、
何やら担当者と打ち合わせを軽くしている状況だった、
「やあ起きたかずいぶん待ったぞ」と俺は言うと、
「それ位待てよ、全く、意外とここまで掛かるとか思っても居なかったよ、
それでそっちは?」と言うので「そりゃあもう身体の大半と言うか、
脳以外殆ど入れ替えだったと聞く何しろ筋肉はあちこち切れてて、
骨は痛いと思っていた部分が実は少しだけ骨折してるとか有ったし、
頭を一回り大きくして内部に外部記憶装置ユニットとか言う、
バッテリーとセットなの入れられたよ、お陰で忘れ物が無いが、
頭が大きくなったからグラスが付けられなくなっただから、
改造して貰ってメガネの幅の部分を出してな、
それで仮想空間では貴族と戦争の日々だ、サスキアは計算と、
プログラムが気に入ったらしく、
そっち方面と何故かここ最近量に目覚めたらしい、
で、そっちの子が仮の名で[ベルメル]と言う、
システマが保護して来た何処かの貴族の子で詳しくは帰りの道中で話すよ、
土産も多数かったし、さあ帰ろうぜ、もう疲れたよ」と俺が言った事で。
予定日に到着した内務局の駆逐艦に俺達は乗ったのだが、
すると案内された部屋はピカピカに掃除され…て居るようには見えない、
何しろ塵一つ無く、一見清潔にしてある様に見えるが、床には、
何かを引きずった跡と無数の傷が壁に付いておりよく見ればその壁や床には、
清掃したが取れていない血やピンクの何かが付いた跡が、
数カ所色が付いて残って見える、そこに副艦長が出迎えてくれたが、
「いやぁ、驚きました、内務局の艦艇にもテスト的に清掃状況の、
監査が入ったのですが、それはもう出るは出るわで恥じ入るばかり、
お陰で毎日朝の日課の訓練として清掃を連合中の清掃方法を検討し、
一番良い方法を取り入れているそうです、見てくださいこの艦内!、
傷や血と皮膚などが張り付いた塗装を艦内の牢屋まで付けており、
艦の牢屋周辺の非常用エアロックにも同様の塗装を施しています。
いや~良い考えですな、
この塗装を施した跡に初めて載せた囚人はそれはもう、
震え上がって居りまして静かな物でした。
貴方の提案は内務局や一部軍の極秘任務執行部では、
もの凄い反響でしてな皆喜んで居りますぞ」と大喜びされた、
副長さんは髭を伸ばした偉丈夫な男性で何か喜ばれても嬉しくない俺が居た。
「それにですが驚く事に各乗務員の清掃マナーが上がった結果副次的ですが、
ストレス値も下がり駄菓子等の経由地での購入が多少ですが下がり、
代わりに趣味を見つける物が増えましたな、
何でも貴方の星で流行っているという、「盆栽」なる木を丁寧に何十年も掛け、
手入れして理想の形を作るミニサイズの古木を作ると言う考えは凄いですな、
何でも技術的特許を取られたと聞きますが、それだけの価値がありますな、
ついには艦長が2鉢を購入して私も1鉢買って見ました、
今では発祥の地で有るフィノヴ子爵家も苗の販売で好評だとか、
其処の今回行けると有って皆興味津々だそうで、カピバラパークも、
ウチの女子連中が気にしておりましてな、さあ行きましょう。
とか行うと気が付かないウチに出航したらしく、
内務局の駆逐艦に乗って用意された部屋迄行くと、予想とは違い、
清潔な部屋では有るのだが、何故か部屋の中にベットが4つ有る、
「ええと副艦長さん?この部屋は一体?普通は男女で分けるべきでは?」
というと「ああそれですが、何でもシステマ様の指示でして、
シュウ様と祐二様がご一緒なのは当然ですが、
こちらの貴族のご令嬢とお子様は生活に不慣れとかお聞きしております
そこで既に手配済みのメイド型サポートロボットが、
既に目的地に向かっているとの事ですそちら迄はウチの女子隊員が付きますが、
それ以降は事前に指示した通りにして欲しいと連絡がございました」と言われた、
要するに旧い貴族家で且つ俺と信頼関係があり、
この令嬢(名無し)さまを育てるメイドロボが用意されて運ばれているとか、
何がしたいのか解らない、
それなら普通に無限宮で年齢相当まで、育てれば良いではないか、
と思ってもきっとシステマ的には将来的に起きる騒動に適した場所に、
駒を配置することで、問題を早く解決する気なのだろうかもと思い、
目の前が暗くなった。
俺的にはそれどころじゃないんですって言いたいんだけどね、
そしてやって着たのが艦の乗組員の女性士官と下士官の女性で、
前回見た双子と同じ、黒い軍服姿で良いのだが、問題は2名の表情だった、
「え~とどうしてこのような部屋割りなのか解らないんだけどね、
兎に角男女の真ん中に板でも立てて衝立に出来る物が有れば助かるんだが~」
と言うも「そうですよね、殿方が普通は未成年のご令嬢と一緒の部屋とか、
家臣でもあり得ません、システマ様は一体何をお考えなのか~」と言って居るけど、
それは俺が言いたい事だ、恐らく24のAIの集合体であるシステマの内の誰かが、
少し仲良くても良いんじゃ無いか?的な安易な考えで決めた悪戯なのだろう、
今度連絡が取れたら誰の仕業か知らないが止めろと言って貰おう。
と言う事で金属製のドアを何処かから取って来て用意した衝立が於かれ、
サスキアとカピバラ型ロボット[ナノ]が走り回って遊びながら、
何故か、[しりとり]をしている、それも俺には解らない鉱石の名前や、
連合で咲く花の名前らしい、
「アレは何でそう言う花と石の縛りでしりとりしてるの?」
と俺がシュウに訊くとシュウでは無く令嬢が言って来た。
「ありゃ貴族なら知ってなきゃ駄目だって言う、各地で取れる鉱物資源や
花言葉を覚える訓練なんだよ、おれ苦手だから話し相手として、
何処で取れる鉱石の名前はとか問題を出して貰ってたら、
アイツの方が先に覚えやがった、」と言ってる、
「じゃ尚更混じって早めに覚えてくれ、内のサスキアには、
貴族の事を思い出して欲しく無い、サスキアは貴族に近ずけたく無いんだ、
君が一番知ってる様に、奴らの中には人を人思わない奴らが、
一定数いるからな、出来れば今向かっているフィノヴ子爵家の様な、
良い人達と君が一緒に幸せになってくれるとサスキアも嬉しいだろうし、
サスキアには一応だが貴族と違う普通に自由な生活をさせたい、と言っても、
ベルメル、君はやはり貴族に関わらせられるらしいが、
それに関しては俺も最大限助けるし、何か有れば言ってくれれば、支援するぞ」
と言うと、
「そりゃ嬉しいね、だけどやっぱりオレは貴族にならないと行けないのかな?」
と言うので、
オレの考えを話して見た。「一応俺の予測だが、一度だけシステマ的に、
貴族の子であり生きて戻って来たと名乗らせて騒動を起した相手を、
煽って動いた所を捕まえる気だと思う、その後は君と親の話合いだろうな、
何しろ君の両親は誰だか知らないが、君と知らない市民の子を、
入れ替えた第二夫人の事を知らないから、
時期を見てその後騒動を起す計画なんだろう?だったら君の本当の両親は、
君を受け入れるだろうと思う、それがどういう風になるか迄は解らないが、
血の繋がった本当の親だ、何かしらは有るだろうと思うぞ、
無ければ最低な奴になるし、それは人それぞれだが、俺と君は友人だと、
言う事だけは忘れるな、とはいえ最初に出会いが酷かったが、
まあ其処は誘拐犯の非道って奴だ君が悪いわけじゃ無いしな」
と言うと「そ、そうか?ありがとよ」と言いながらも顔が真っ赤だ、
初々しいが俺的には何だろう親戚の子って感じだった、
そして横を見ればサスキアとナノが女性士官達と戯れつつも、
士官の女性達がニヤニヤ俺を見てくる、何か止めて欲しい求愛とかじゃ無く、
友情とかそっちなんだがともいえず、敢えてサスキアをかまって、
サスキアの関心が俺達に行かないようにしてくれてるのが逆に辛い、
そんな船旅だった。
その後の3日は艦内を見て歩き駆逐艦とは何だ?って事が、
よく分かる説明を受けたが、そもそも連合軍でもこう言った
下級艦艇には乗組員が本来は少ないんだとか、理由は損耗率が高いので、
基本には最小限度の6名の乗組員と艦長の7名体制何だとか、
だがこの艦は内務局の特別な艦なので囚人の見張りをする、
警備クルーが乗ってるので、7人プラス副長扱いの警備主任と、
警備クルーとして男女の性差に別れた両方を乗せているので、
囚人が性差別を受けたとか暴行がとかは警備に男女が2人一組なので、
出来無い仕組みなんだそうで、そう言う俺は女子2名と言うか子供なんだが、
それでも俺は警戒されて過ごした。
そして到着したフィノヴ子爵家の領都の有る惑星フィノヴに付くと、
初めて見るが驚くような状態になっていた。
「これは凄いですな」と驚く艦長が見る先には、俺も初めて見るが、
宇宙船の行列が出来て居た、
それを見たシュウは「おお、以前よりも一気に発展してるね、凄いよ、
流石、[カピバラパーク]と[盆栽]という、
苗の段階から育てる広葉樹の木を売るとか普通は理解出来ない事を、
売る気になっただけは有るね、この2柱とした売り込みを、
如何やったか知らないけど採用しただけはあるね」と言ってる、
「なあシュウ、そもそもカピバラとかの遺伝子とか盆栽とか、
お前が吹き込んだ訳じゃ無いんだよな?」と聞くと
「今まで居一緒にいたのに何が出るんだよ、
カピバラはどうやら小林さん所のお嬢様が如何あったか知らないけど、
関わってると言うか教えたらしいと言う事は解ってるけど、
盆栽とか誰が教えたんだろうね?アイヴィーさんかな?」
と言われて俺としては呆れるしかなかった、
そうして内務局の駆逐艦は次第に星の上にある宇宙港に向かう、
順番を待つ宇宙船の流れに入って進んで行く。




