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$05 初探索


翌日の探検1日目、


今日は会社が休みなので、

前日の内に掃除・洗濯・食料などの購入も済ませておいた。

お陰で朝起きてから興奮して仕方がないが、

俺にとっては子供が周囲の街を初探検するようなものだが、

現場の作業要員である班長さん以下の班員さんは、

そんな場所を捜索する気力も出ない程に酷い生活を毎日しているので、

[調査]自体が休暇日で無くとも[酷く時間のかかる辛い行為]だそうで、

嫌だと避けてるらしい。


金に為ると解ってても労働自体が辛いって奴だ、解る解る、

彼ら側から言って来ておいて何だが、

俺が地球外の元軍艦に探検に入る前なのにも迎えの人員は居なかった程だ。

まあ向こうは時間外労働に為るから嫌なのだと解ってるので、

仕方がないかと思いつつ、

事前に寝室でシャツとパンツの上から宇宙服を初めてしっかり着て、

軍用のタクティカルベストとベルトでガッチリ身を固めて、

ベストとバックパックの中身は非常用品や食品で固めた物が入ってる

そして腰にはバールと金槌を金具に通してぶら下げて装備すると、

ゲートで繋がった窓から地球人として初の異星人側元宇宙艦内に、

初めて足を踏み出した。


…重力は1Gより重いって話だけど本当なの?

思ったより違和感ないね?と違和感が無いので驚いたが、

おそらくこの時点で俺は地球から物凄く離れた場所に一瞬で移動して、

足を踏み入れた初の地球人だろうと言う事実と同時に、

このゲートはコピー理論のゲートでは無く、瞬間移動論のゲートだと聞いたが、

それがどれだけ凄いのか分からず違和感が特段無さ過ぎて驚く。


多分逆にもう一人のさとうさんを名乗る人や、

班長らが堂々と行き来してるので彼らはそこは気にしていないから、

良いのだろう、ただ、この感動を誰とも共有出来ないので、

俺は感慨深くても伝える相手もいなくて寂しい。

俺の窓から出ると両サイドに広く細長い一面のトンネルが、

ゲートだらけの[接続通路]とされる場所で、イグさんから

聞いてた一番近い番号の艦内に通る通路のドアをくぐって、

内部通路に足を進める。

班長は好きにしろと最初から放置だったし最初は[イグさん]に、

連れて行って貰う予定が忙しくなったと本人が言っていたので、

キャンセル、恐らく面倒に成ったのだろう、まあこんな物かと、

仕方なく俺一人で彼ら代々の作業員らが作って来たと言う

簡易地図をノートパットにコピーして貰いそれを元に通路を歩く。


「何か班長と取引で決めた話は騙された格好に為ったな、

全く酷い取引をした感じだ」と一人で愚痴っては言っても、

これはこれで一人での探検的で結構楽しいが、

「しかし「イグさん」による案内は何処に行ったのか?全く適当だなぁ、

こっちは初めてでドアの出入りから照明の付け方まで分からないのに」

と憤りつつ1人歩く不満を言いつつ、

宇宙服着ててもヘルメットは閉鎖してないので未だ気楽な物で、

まあ1人でも初めて入った元宇宙艦の中の通路は平和其の物だが不安は残る、

四方がアルミ風の質感の不思議金属を更に上から

油で汚した感じの質感であまり居心地の良さそうに見えない、

金属製通路で天井横両サイドが俺が歩くたびに俺を感知して、

俺を起点に前後4つの通路分の照明が光るので暗く無く進めるが、

やはりというか既に空気は淀んでて油を使う料理店の裏口とかに有る、

換気扇から出る空気的な油っぽさが有り湿ってる。


早い話空気の濾過と循環が悪いと言う話は本当だった、

渡された宇宙人技術製のノートパットの地図作成機能をONにして、

現在位置を確認し進み、何事もなく近くの初調査する、

空き部屋を続けて多数調べたが聞いてた通り空き部屋は事前に、

彼ら歴代の作業員たちに調べられた後なので、有用なものは、

持ち出された後で何もない状態だった事を再確認しただけだった。


偶に備え付けの家具が付いてる個人用のチョット高級らしい

部屋を見つけたが、中は何もない部屋で古いRPGゲームと同じく

引き出しを調べる、

勇者一行みたいに[捜索]と言う名の家探しをするが何もない状態だ。

まあ長く廃棄されてた元軍艦だ廃艦指定された時に乗員が荷物ごと私物や、

小物類は持ち出している事だろうとは想像していたから何もなくてもOK!、

とは思いつつも誰も居ないし一人だし何も無しで、

最初の1時間黙々と捜索したが飽きて来た、「はあ~何もねえ」

(もういっそ探索してないと言う未調査地区に行くか?)とも考えたが、

初日にいきなり行くか?とも考え、安全とお宝を天秤に載せ検討すると、

期待度のほうが勝ち、俺は外に行くと決めた。


自分で自分を納得させて一気に地図か記録されてる外まで一直線に向かって、

歩いて進んだ、

方向は俺が出た出入り口の窓から直線で出た簡易エアロック風のドアから、

1回だけ左に曲がってから直進で進んで居るので、

それを考慮すると、多分船首方向に進んで居るのだと思う、

と言うのも右側に当たる俺が曲がる前の先には作業員さんの中でも、

女子寮と命名されたブロックがあるのでその先は進めないと言う契約だ、

そんなこんなでしばらくは地図の外、つまり捜索する範囲外の部分まで、

到着してそこから一気に各部屋を捜索するも、

空き部屋で特段他の部屋と変わらず何もなかったが、

一人通路を歩いてた時に持ち歩いていたLEDランタンの光が自分側にも、

当たって眩しいので、何とか当たらないようにと持って来た、

強力だと聞いて買ったテープを貼って光を目張りして止める、

これで自分側は眩しくないと少しイラつく原因が解消され、

トコトコ探索と歩いて居ると不思議素材らしき物で潰された妙な壁の一部に、

貼り付けられた四角い場所を発見した。


「おっ?なんだコレ?」と一人言いつつ見れば、

それはおそらく真っ白い通路の一面だったが淀んだ空気と通路の油汚れと、

埋めた素材の違いで、隠されていた場所が逆に目立って浮き出て来た

場所らしかった。

それは上下に細長い通路風な四角い跡で恐らくキレイに清掃していたら、

解らなかっただろう、だからあえて俺は早速買ったラベルが付いたままの、

バールで、周囲の塗り潰された跡を軽く削り続けたら遂に、

その壁を埋めていた物質が削れて剥がれた、更にドアノブの部分に当たる、

跡が見えたので、その場所にも何かが在るとそれも削ると、

それは非常ドアとかに良く在る、円形のスリット付きの半円形の部分を、

引き出して回す感じの簡易ドアで予想通り赤表示が出た、

そして俺は、その埋められてた物質を四角い全部を完全に剥がし取ったら、

隠されてた鍵の掛かった謎のドアだと分かった。


俺は初日でいきなり探検初の未発見な謎の有る場所を発見した訳だが、

どうしたら良いか?と俺は悩んだ、

何しろ秘密部屋と言う事は秘密にしたい物が有るわけで、

それを俺は見つけたがその問題は入って良いのか?

と言う単純な問題だった、「さて、問題は入って良いものやら」と言い

自分で「う~ん?聞いた方が良いかな?」と言いながら悩む、

誰かに言い訳するように言いながら、周囲を探すが誰も咎めるものは居ない、

完全に俺は優柔不断になってると実感した、

今までならここに来る前までは、大体誰かが意見を言ってくれて、

大体方向が決まっていて俺はそんな方向性に向けて解決に進むだけだったが、

だが、そのドアは自動ドアで、いつでも気楽に入れていたが、

今は全てが謎なので俺が決めなきゃいけない。


俺は取手に当たる部分を調べると周囲の鍵にあたる部分を探すが、

無いので、ドアのノブをただ開けるために回そうとしたが、

違和感が有った、それは地球人的な誤解だったが、普通ネジ穴って丸いが、

その小さな穴は四角い穴だったので違和感が有って見つけた。


それは蓋付きの何かの接続用の穴らしくそれ以外はタッチパネルすら無い、

只の半円の引き出すノブだったがそれを回しても開かなかったので

細い四角い穴が隠されていたのでLEDフラッシュライトで照らして中を見ると、

通信用のUSB風な沢山の溝が有ったので思い出した、

これって受け取ったノートパットに付属で付いてた、

アクセスケーブルが内蔵されてたなアレの先って四角かったなと思い出し、

早速そのケーブルを引き出してドア横の先端を穴に繋ぐとパットに、

[ロック中を確認しました、解除しますか?]と普通に表示されてしまった、

そして結構あっさりなので俺は普通に「よっしゃ!来たこれ!」と浮かれて、

早速[OK]のボタンをタッチすると、

自動でツールがドアのロックを解除にかかる、流石に軍用のプロテクトが、

かかってるらしいが、こっちは連合の民間宇宙人特製ので、

数百年後の現代に開発された、最先端の非合法?な感じの、

ロック解除プログラム入りの宇宙人製ノートパットだ、その手の軍用暗号とかは、

既に情報開示されててこのパットにインストールされた

有志作製の非合法なプロテクト解除ツールらしくすぐに解除された。


こういうツールは漂流船などを捜索するいわゆる[探索者]とかが、

この銀河連合にも居るらしく、その手の人向けのツールとして、

連合ネットワーク上で個人間取引されてるらしい、

但し古い物に限るらしく現用の暗号とかだとバレると、

官憲の手入れが自分が居る場所に入って即逮捕だそうだ、

また古い軍用のロックとかもデータが一部有料で一般公開されていて、

地球で言う政府による情報開示的な物や図面の閲覧とかが、

ネット上で閲覧できるらしく、

そういった情報もこの艦で働く調整課の接続操作担当者である、

オペレーターが連合内のそういったソフトをネットから探して購入し、

ツールに入れて有ると言ってたので、問題は無く更に最新だろうと推察するが、

彼曰く「いや~趣味でしてね、こう言う暗号って言うのを様々なツールや、

変数とかの組み合わせって楽しいですよね」

と言う結構なマニアックな彼のお陰でドアが簡単に開いた訳だが、

問題はその中だ、「ガシャン!」と金属製の鍵が開く音と共に、

静寂の中に「バシュウウ」と空気の圧搾音がしばらく続きドアが開く、

おそらく部屋の中は空気が薄かったらしい通路から、

空気が入っていくのがわかる。

つまりその部屋は先ほどまで気圧が低い部屋だったらしい、

そこまでして保管する必要が有る部屋って何があるのだろう?

と思いながらもその中が少し怖い、

「おお…凄えな、隠し通路か?」とかワザと独り言で言って不安を誤魔化して、

真っ暗な室内に買ったランタンのLEDの明かりで照らしながら、

明かりを頼りにゆっくりゆっくりと入る、そして俺が進み入ると、

同時に真後ろのドアが前へを見てた俺が気が付く前に活き良い良く閉まった。


「ガシャン」と背後でドアが閉まると同時にロックされたらしく、

室内に照明が光る、

「はあ?マジかよ、定番の罠じゃねえか!とドアを確認して見るが、

余程内部の気密を守りたいのか、あるいは劣化の抑制なのか?」

俺は結構定番の罠に掛かった素人の様に閉じ込められた。

この室内は空気とか気密を、とにかく守りたいらしい作りだと理解したが、

そこにある機械が何やら凄い。


其処には両脇に四角い金属のコンテナっぽい縦1m程で横幅が長く2~3m有る

物で更にそこには中が見えるような透明なスリットも有るし、

謎のケーブルが繋がってる機械が両サイドに各5機ずつ並んでるのが見える、

何かの機械だとは解ったが余程精密な何かなのだろうと思うが、

その機能が想像しても分からず俺はしばらくして焦って来た、

理由はその機械は宝では無く、敵も居ないし只閉じ込められただけだったと、

判断した為だ、何しろドアが勝手に閉じる事は有っても、

ロックが掛かる事なんて今までは無かった。


先ほどまでは、何かすれば開くだろうとばかり思ってたが何も無いので、

開かない可能性を見落としてたらしい、

どう見てもドアが閉じててさっき開いた時に聞いた金属のロック音が鳴った、

うん、確かに鳴った。

「え?これって閉じ込められた?もう開かない?」と俺は思った瞬間、

焦ってドアの横の手動開閉スイッチを回すが、いくら回しても開かない、

この時点で俺は結構焦ってたらしい。


「おい開けって、ヤバイだろ初日から閉じ込められる罠とかあり得ねえって」

と焦ってスイッチだと俺が思っている場所を押し続ける事を2分程経ってから、

やっと気づいた、…他にも出入り口があるんじゃないかって。

そう考えたら少し緊張が溶けて周囲を見る余裕がやっと出た、

「そうだよな出口って1つとは限らないよ焦った!調べようきっと出られる」

と自分で言って、ようやくこの部屋に有るデカいコンテナ風の機械を

調べる気になった俺は一つずつ機械や壁を調べ始めた。


一機目、右側の一番上から調べる、中央のスリット内を持って来た、

中華製の中でも高額なヤバいぐらい光ると言う歌い文句の大型で数千円した

太さが500円玉程のLEDフラッシュライトで照らしてみるが、

何も入って居ない、

何しろそのケースらしき物のスリットは車の遮光窓のように成っていて、

強すぎる光が反射して中が見えないからだ、そして2機目3機目と調べるが、

何も無しとどうやら中に空間が有って中に何かを入れる機械らしいと、

云う事が分かった。

そして結果として右側の5機には何も無し、そこで空きケースに書いて有る、

楔形の連合文字を1つずつ写真を取って画像を保管する、何かの役に立つだろ、

と言う感じでそして左側の3機目を調べた時だった。

そのケース内部になにか解らないが何かが入ってるのは分かった。

「おお、なんか入ってるな、く~見えねぇ」と俺が文句を言う程に、

いくら強力なLEDフラッシュライトの光で照らしても、

謎の黒色は見えない程の黒く、凄いLEDの光を通さない液体か物質かで、

覆われて中身が見えず不思議物質が入った容器が1機有るがどうにも、

出来ないので次に行くその後4機目5機目と中を見たが何も無し。

「何もねえな」とぼやきつつ、その時の俺は何も考えず、

ただ調べていた事を後で後悔する、ハンターとか専門の人なら、

普通は慎重に進めるべきだったんだろうが俺は当然初心者だ、

よく映画で後先考えずドアを開けて死ぬ脇役とかのやる失敗をしてしまった、

そう、俺はやってしまったらしい。


なにげに見つけた機械の横にある隠れてたレバーの蓋を見つけた瞬間に、

「お!何か有る!」と気楽に言いつつ、先ほどまで後悔していた筈なのに、

そのまま何も考えず、開くであろう方向に持ち手型レバーを引いた、

そんな馬鹿な俺がここに居た。


「シュゴオオオオオ」と水蒸気の噴射音のような音がどこかの配管から発する、

振動がして来た。

俺はつい「うおおおおおっ」と焦って大声を出しながら焦り、

2分程音のする方向の反対側の壁に張り付いてた、そんなダサい姿の時だった、

恐らく中で液体が何処かに排出去れ切ったのだろう。

目の前の見えなかったコンテナが奥側に向かってスリット状のドアが、

「ガシュゥゥゥゥ」と映画みたいに音を立ててタンパーが見える状態で、

ケースの横の部分がスライドドアみたいにゆっくり、上がっていくと、

中から排水出来なかったらしい残ってた黒い液体が床に、

ダバダバとあふれて来る、ドロッとした黒い液体の残りが床の排水溝らしき、

スリット内に流れ込んで行く、恐る恐る中をライトで照らすと、

其処には子供?らしき少女なのか少年なのか分からないが、

とにかく見た目は地球で言う所の中学生か小学校高学年位の子供らしき、

宇宙人?か誰かが寝てるように目を閉じて斜めになってる

台に横たわっている、よく見れば種族が違うのかこめかみ部分に、

金属製の飾りらしき物が張り付いてるのが見えた。


さらに着ている服は完全に首上まで有る全身極薄に見える、

不思議素材で出来た不思議な首から足首までが白っぽい、

レオタード見たいな密着した多分宇宙服なヤツを着ていて性別は不明で

とりあえず、俺は生きてるか気になって、

そっと相手の口元に耳をかざし呼吸してるか確認するが、

…息をしては居なかった、

次に心音を確認するために体の中心に耳を当てると、

…振動しておらず恐らく心臓が動いてなかったし、しかもすごく冷たい。

「…これって不味くないか?低体温って復活出来ないって噂だがどうなんだ?」

そう一人言った瞬間、俺は気づいた、このままだと死ぬかもと…、

そして焦った俺はとにかく急いで自動車教習所で習った通りに、

心臓マッサージを一心不乱で両手で心臓を押していた。


「いち、に、さん…」と焦ってとにかく押していたが20まで数えた時だった、

少女か少年か知らないが、子供の目が突然[クワ!]っと目が見開かれたと同時に

「辞めろって、壊れるわ!」と突然大声を出して来たので、

俺は驚いて飛び退き尻餅をつき転んでかなり格好悪い体勢になって居たと思う、

「何をしてるのかな、こいつは」としゃべる少年?少女?とにかく言葉が、

通じるので俺は「い、生きてた~」と俺が心底ホッとしながら言うと、

それを見て起き上がった謎の子供が声を掛けてくる。

「生きては居ない僕は生体型アシストロイドNo.356w76だ、あなたは兵士か?」

といきなり聞いて来た少年の言動が俺は理解できず、普通に答えてしまった。


「へ?いや違うぞ、俺は今日探索者デビューした者だ、この艦内を調べてる」

と俺が言うと、「つまり軍人じゃないと?」と少年は普通に返答をしてくる

「ああ、そうだよ、というか連合人ですら無いんだけど、とにかく君が

生きててよかった~出てきた時に心臓動いてなかったからね~」

と俺は言いながら、凄く安心して生き返ったんだと誤解する俺。


「だから、僕は:生体型:アシストロイドつまりは機械であって人では無いから、

心臓とか無いのだが、で今は連合時間で何の位経ったのかわかる?」

と、この子供は聞いてきたが俺には解らないので、

「え?さあ、俺は部外者だからちょっと解らないかな?、ここの人に、

聞けばわかると思うよ」と言うと子供型の自称アシストロイドは起きて、

歩き出てきた。


「ふむ、ここは僕らの長期保管用のコンテナで間違いないな」と言う子供、

その子に俺は「そうなのかい?とにかくいきなりドアが閉まってしまってね、

俺は閉じ込められて困っててさ中を調べたらこの中に君が居たんだが」

と言うとやはり子供が真剣に聞いて来た、「他の子は?」と聞かれ、

目の前の子に俺は正直に答える、「うん?他には居なかったよ、君だけだ」

と言うと「そうか…」と少し落ち込んだ風に見えた、

「俺は佐藤裕二、裕二でいい、佐藤が名字で祐二が名前で連合に属して無い、

星の出身で、この元軍艦を休暇を利用して調べる、使える者が有れば売って、

臨時収入にして良いと聞いて探索して居る、パートタイムの[探索者]を、

今日から始めたばかりでね、未だ初めて半日で君を見つけたんだが、

君は帰る所は有るかい?知り合いに送ってもらおうか?」

と心持ち子供相手な対応で言ってしまい、

「だから、子供じゃないからって言ってる」と言う少年と、

どう説明したら良いか困惑して居る子供と思い込んでいる俺は、

「いやいや、どう見ても子供でしょ、なんでここで寝てたの?」

と反論して俺とこの相手との子供と思い込んでいる俺と、

人じゃ無いと言う相手の言い合いが続く。


「だから子供じゃないの、どう説明すればいいかな~」

とイライラしている雰囲気な子に俺はちょっと疲れたので別の話題を振る、

「まあ説明はとにかく、このドアが開かなくて出られないんだよ」

と優しく言いながら困ってる事を言い指をドアに向けて指すと、

「ああ、それならほら開いた」とあっさりと相手が子供らしき手首から先を、

上下に振るとドアが先程と同じくあっさり「ガシャン」と音を立てて開いた。


「おおこれで帰れる」と今までの事を一瞬忘れて喜ぶ俺を見た子は

「ふう、仕方がない送っていこう、で、この艦はどうなったんだ?」

と少しふて腐れた態度だがどう判断して良いか解らず悩んでいる様子だった、

だから俺はこの子供は連合の子だろうから班長達が何とかするだろうと、

勝手に思い

「まあ、ここで働いてる人が居るから彼らに訊くといいさ、悪い人では無いし」

と言うと、「そういった人物がいるのなら助かるな」と言うので、

俺は子供?の迷子を連れて来た道を帰る事にした。

そして、

結果として初めての探検1日目はこれ以上どうにも出来ずこれで終わった。

俺がやっと見知った作業員さん達の生活エリア内の場所に帰って来たら、

班長やイグさんら作業員さんがちょうどやって来て皆一応に呆然としつつ、

迎えてくれた。


そして班長が目の前の子を見て唖然としつつ一言

「…お前は引きが良いのか悪いのか分からんが、いきなり大物を、

持ち込んだものだな」と言うと後ろの作業員さん達も、同時にうなずく、

しかも頭の上下の振りが全員一致してて怖い。


俺が「え~と?この子が何処の子か解るんですか?」と聞けば、

普通に驚いた班長が「ああ、祐二は知らないのか、そうだったな、

ここに居る子供みたいなのは、軍用の生体型サポート用のアンドロイドだろう?

しかも子供型ってのは小さい分高性能な部品構成だって聞いてる、

こりゃまた…、いきなりの伝説級のレア物持って来るとか凄いな…

何しろその道の好事家が数千億単位を普通に金を出したり、

奪い合ったりするほど皆が買いたがる超高性能なもんだ。


普通は見つかっても機械ロボット型が普通だし、

そもそも人の形をした精巧な機械は連合政府が、

子供のおもちゃレベル以上は厳格な審査基準以上だと、

ダメだと法で禁止していてな、「見た目が人型なのは倫理面で問題が有り」

として、第二次統合戦争以降に法律で禁止になって、

製造も指定された基準以外は禁止されて以来作られてねえ。

普通はロボット型やユニット型つまり四角や人の形以外の形だとOKだが、

だが完璧な人形を1から作れば違法ってわけだ、

だが抜け道も当然在る、当時物は法的な規制の対象外だから、

所持しても合法だ、そんな訳で更に動いてるとなると、

博物館に収蔵されるレベルだ。


下手すると闇の中でも俺達の知る中でも凄く危険な組織が誘拐して、

バラバラにして1体のアンドロイドから6体作るってヤバい事する奴らが在る、

だから政府の威厳で保護対象に成る機体だ、どうずんだ?売るのか?」

と班長は面倒くさそうな反面、売ればすごい値段になると知ってるだけに、

俺の対応を見つつ嫌な感じで恐らく困って居て、

それと同時に下品な顔も見えて来る。

俺としては(いやそっちから持ち込んだ調査の話だよね?)と思いつつ、

下手するとこの子供型のアンドロイドは確実に自由を奪われると考え答える。

「いや、売却とかは人を売るみたいで無理だし、

それに高いって言うけれど、それどう扱っても問題に為るだろ?

だったらそのままでね…」と俺は問題の本人を見て、

売ら無いし本人次第で放置と言うと思いつつどうすべきか考える、

「う~む、しかしなぁ下手に連合政府の警察程度なら未だ良いが、

軍や貴族の奴に見つかったら凄く不味いぞ…まず、

お前は連合のID登録して無いからこっちで見つかれば[非合法な所持]で、

祐二お前は捕まって、即死刑にされるぞ」と班長がナチュラルに言ってくるが、

それが連合の普通なの?と思うほどの威力が在る言葉で、

言い方はとても普通だった、本人もその気は無いのだろうが俺は焦った。

「そ…そこまでか?

人間の子供っポイし俺は売るとかそういう気が無いだけでさぁ…」と言うと、

班長が困った様な顔で行って来る。

「だがなぁ、連合ではこの星の惑星の宝レベルって言えば解るか?

完全に連合のお宝レベルだしなぁ、1体最低でも約数千億ビットはする筈だぞ、

かなり前に行われた発見後のオークションで、その位の額してたぞ、

どうするんだよ?貴族に見つかったら殺しても奪われるぞ」

と言っているとイグさん達が何かを想像した顔で幸せそうに

「…国宝級ですか~?」とお金にまみれた今後を想像した顔をしてる。

それとは逆に班長は

「ああ大体そのレベルだ、確か俺の知ってる初期型は国宝認定されてる筈だ」

と班長が焦りつつ言い、俺が考え込んで話してると、当の本人が声を掛けてきた。

「お二人共騒ぐのは良いですが、僕の処遇は今は後回しにして、僕の質問に、

何時になったら答えてくれるのでしょうか?」

とこの背の低いまるで人間の子供っぽいそれらしい声だが、

言い方がかなり年上風な威厳在る言い方で訊いて来る。


「お、何が聞きたい?」と班長さんは面白そうに話に答えると、

「はい、まず銀河歴何年かと言う事と、この艦が現在どうなってるのか

知りたいですね」と言い「おう、説明しよう…」と班長さんが、

ここに関して説明していくと自称生体アシストロイドだという子供だと、

思った相手が、次第に顔色が悪くなるような眉間に皺が出来る様な、

険しい表情をした。

「つまりこの艦は軍から民間に売却され数百年立っていて、私は存在すら、

忘れられて居ると?」と言い班長も、

「まぁ多分そうなるな、何年経って居るかは解らねえってのが本音だ、

それでお前さんはどうする?連合政府は生活も優遇されるし、

仕える貴族の子孫が残って居れば行くのも良いだろう、

どっちでも生活は苦労はしないだろう?」と班長は多分報奨金とかを、

想像して居るのだろうが、すこし金にイヤラシイ顔で言っているけれど、

「どうもこうもないですよ、僕は眠らされた時に起こしてくれた、

担当者のサポートをするようにと担当者から設定がロックされているし、

更にこの方が我が軍のしかも戦闘用宇宙服を来ていたので、

完全に私はこの人が連合人では無い人物でもサポートをする登録が、

自動でなされました」と言うので班長が理解したように質問をする、

「あ~じゃ、何か?つまり佐藤のサポートをすると?」と聞くと、

「僕は機械ですのでそれ以外の道がありません、解除も出来ず最悪です!」

と断言されてしまった。


「おいおい、流石に言いすぎだろう、そんな話聞いてないし俺も怒るよ」

「貴方は連合加盟の惑星人では有りません、つまり、あの未開の地に住む、

野蛮な帝国の戦闘種族と同じでしょう?今後貴方の星の組織がここに、

乗り込んで来るのでしょう?」

「いや、今の所秘密にしてるからバレていないから今は大丈夫だ」

と俺は必死に否定するが、「怪しいです偵察兵の可能性も…」

と目を細めて疑ってくるので、ついに俺もキレた。

「いい加減にしろ、其処まで言うなら自分で調べな、

班長さんとりあえずこの子、ウチで暫く預かりますね、

現実見て貰った方が早いでしょう」と俺は今日は初の探索で疲れていたのに、

更に来た面倒な案件で精神的に疲れてて早く問題を解決したくて、

ついそう言ってしまった。


「ああ、良いぞ、この手の生体アンドロイド型は変換炉搭載型だったはずだ、

ある程度の物なら食べられるはず・・?だったよなぁ?」と言うと、

「今更聞きますか?まあ、そのとおりで変換炉を搭載していますから、

ブドウ糖類があれば私は動き続けられますがね」

と言う子供風なアシストロイドに班長は一言言った、

「まあ佐藤は良い奴だ、とりあえずお互い様子見て判断したらどうだ?」

「…仕方が無いですね、この危険人物の調査をして判断しましょう」

と言って彼は祐二の後について行った、

俺は部屋に戻るなり、アシストロイドと言う子供風なロボットに、

「全く、子供だと思ったら酷い言い様だ、とりあえずまずは帰ったら、

風呂入っておけ黒いドロドロがまだあちこちに付いてるぞ」

と行って俺は子供っぽいアシストロイドの手を取って自宅に帰ったのだった。


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[気になる点] 宇宙船内の探索に必要かどうか分からない物を、考え無しに大量買いする行動が理解不能。 作者様的には、先々の展開で必要な買い物かもしれませんが、読者には伝わりません。 ただ無意味に散財して…
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