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$45 さあ、第4回艦内探検に行こう!3

周囲は相変わらず暗い。


この区画は宇宙戦闘艦の艦内でも外側では無いだろう恐らく、

丁度真ん中とか内部に面した場所だと想定しS字に敢えて、

蛇行する様な進み方をして周囲に何が有るかを見て、

調べる事にしたのだが、先程の商店街以降は大体が壁でドアも無く、

唯の広い通路って感じで、

「なあ、何にも無くて拍子抜けだよな」

と後ろに乗ってるコンラットに言われる始末だが、


俺は何か不信感を抱いて居た、だってそうだろう、

商店街は近くに大規模な住宅街が在っての存在だ、

つまりここ一帯は本来住宅街が無きゃ行けない

と思って進んでいたのに何も無い壁って変だ、

と、ローダーを一時止めて俺は無音にしてから皆に言う。


「なあ、今、ローダー止めたから少しだけ音立てないようにしてくれ、

今から周辺の違和感が有ったら其処で教えてくれ」

と言うと、理解は出来ないが何か有るのだろうと

「ああわかった」とアレンが言って全員が黙った。


次いでにミケまで静かにしてくれて、

助かってるが本当に言語を理解してる気がする、

「………」とシンとして音がしない、

静かな暗い空間がその場を支配したが、その時だった、


おれのグラスは今音波探査モードだが残念な事に、

発振器が小さいから近距離しか見えないので、

暗視モードならいけるがそれだと今度はLEDを消さないといけない、

と様々な制約がある中で、ケイトリンが裸眼でふと偶然らしいが、

気がついたらしい、


「あ!、アレ!アレ何」と指差す先は上だった、

そう今まで下である壁ばかり見てたが、

俺たちが何も見つけられ無かった俺達は、ケイトリンの機転で気がつけた。

「ああ、上は盲点だったな、見てなかったよ」と言った俺でさえ、

上を見て驚いた!、

何と上に巨大な商店より大きいモール的な店と住宅が、

組み合わさった感じで見える多層構造の状態で存在してた。


つまり上に店と家が積み重なってるかのように見える、

恐らく両サイドの壁の上側は何かの照明器が照らす機構か、

或いは上からソーラー光的なコロニー的光構造で、

照明か何かが照らす構造では無いかと思う、

だが今は何も明かりを照らさず、見えないので判ら無いが多分そう。


と半ば呆れつつも見ると兎に角上に向かって階層がある空間で、

両サイドの家々は窓がはめ殺し的な超高層マンション風な状態に見える、

一瞬良いなあ~こういう所住めたら~とか思った、

多分生活施設としては良い設計だが停電で困る感じに見えるので却下、

そんな感じな部屋が複数積み重なって有るように見える窓が有るので、

恐らく長年ここの上に広がる空間を少しずつ両サイドの居住者が、

壁を膨らませたり装飾を付けたりして、

家が在るように見える形になったのだろうと思えるほど、

上に伸びる街が広がってた、


急きょ俺たちはローダーの投光器を上に向けると、

ここが上に伸びる空間の底面で、両サイドに物が落ちてくるのでは?、

無いかと不思議に思うほどの両サイドの街が上の天井に向けて、

伸びて行ってるが良く見れば、頂点である部分は何も見えなくて、

照明で明る過ぎて眩しいからある程度進むと、

其処から窓がない状態で両サイドが、

高層マンション的な構造が伸びてた。

「凄い、上に向かって無理やり高層化したマンションで

各階層に商店か?利用出来る店が近いしいい発想だけど、

空気漏れたら終わりじゃないか?

当時はコレで良いとなったのかな?一定の階層の間隔で橋?

が有るな繋がってる建物も有る?剛性さえ有ればこういうのは

違法じゃないのか?ここに本気で住んでたのか?

しかし何で普通な高層マンション内部に店?

普通は超科学的な異様な俺の想像を超える設計しろよ連合の人!

夢が無いなここの設計者は」

と俺が落胆しつつ怒ると、

ケイトリンが俺を慰めるのか説明なのか?話をしてくれた。


「それはきっと船の剛性ね、確か丸って剛性一度壊れると弱いですよね、

四角か台形が頑丈だったはずですけど軍艦内もそうですけど、

この縦空間はきっと空気チャンバーですね、保管庫を兼ねた感じですかね?

だから敢えて無難で強い四角系のマンション的な構造で、

この縦の柱は頑丈な金属フレームか何かが覆ってて有るでしょうから、

かなり頑丈かな?」と一人で一生懸命考えながら説明してくれた、

多分大体は連合の宇宙船の知識を総動員して考えたりしながら、

説明してくれたらしい、


そしてどうやら、この縦に長い空間は中心は空気を確保する為なのか、

意図的に空間が合って、

其処が今俺達のいる空間は丁度、

筒の中心の芯的な構造の可能性が出てきた。


「だがよ、ここ空気を保管する目的とついでに町を作る空間を作りたいと、

考えた奴が作った街だとしてもだぞ、中途半端じゃ無いか?

狭くは無いか?高くも無いし確かここって、

軍人含めて10億人位住んでた動く惑星って言われてた軍艦だったよな?

確か俺はここの空間接続業作業員募集の面接でそう聞いたぞ、

すごく大勢の人が住んでたから電力が膨大に使えて、

空間接続に適した船ですってここじゃ精々千単位しか人が住めないぞ!

狭すぎるだろう?」とアレンが言う話を聞き俺は説明をする。


「それだが、俺は今まで3回探索してきたが、逆だ、

ここの巨大な広さが異常なんだ、普通空気を保存するならタンクだろう?

それを空間にして確保してるって、長い通路しか見て来て無い、

俺が軍人の住居は画一的な部屋が通路にドアがびっしり並んでる、

のから見たらそれだけで凄いと思ってたぞ、

ここみたいな民間人用の空間を用意した奴は、

気の滅入るとか精神的にも良い開放感有る空間とか、

作りたかったんじゃ無いか?悪くない案だと思うぞ

多分ここに下の階は商店街と開放できる民間住宅で、

きっと上は窓が開かない閉鎖窓の商店や一般住居だろうな、

空気確保なら他にも唯に空き空間とか巨大ボンベとか、

そういう施設が有りそうだな面白そうじゃないかさあもっと行こうぜ、

あの上の住居見て見たい彼処って眩しくないのかな?、

あ今は照明が切れてるか?」と俺が言うと、

「そうだよな~両サイドに部屋が有るって事は奥までずっと、

空間見えるから何かあるのか~」と今までよく分かって無かった、

らしい後ろのコンラットが言って来る。


俺はローダーをそのまま更に進むと、

またも例の黒い石版風の看板が上下付いて見えて来た、

恐らくここローダーとかが進む事を想定した通路では無い、

可能性が出て来た、所謂歩行者ゾーンって奴だ、

人とコミュニュケーターつまり自転車とか電動キックボードとか、

が進む元は少し騒がしい程度な住居と商店って感じだった、

可能性が有る所に俺たちは元は軍用のローダーと言う、

浮遊トラック的な乗り物で乗り付けてる。


暗いので分かり難いがきっと明るいと違和感が満載な存在だろう、

と進んでいたら中央に売店らしき建築物が見えたので、

早速其処でローダーを止めると「丁度いい調べようぜ」

とデレンスが言うここに来て思ったがデレンスは雑だと思うが、

敢えて言わないで見てると車輌から飛び降りて駆け足で、

売店風の店内にサブマシンガンをぶら下げて走り込んで行った。


肩から下げたLEDライトでバックを揺らして進み、

室内の中でフラッシュライトであちこち照らしているらしい、

光の移動が見える。その光が上下左右に動くのが見える俺も、

降りると、店内風の中から「おい!ここ凄いぞ、全部未だ生きてる」

と大声で言う声がしたので、俺は何か生き物でも出たのか?と

一瞬不安になって振り向いてミケを見るが普通なので、

一応銃のセイフティーを外して中をライトで照らしつつ

落ち着いて向かうと其処に合ったのは大量に有る。


小型のスティック型の何かを真空密封されたプラスチックな箱、

そして小型で筒状のプラ系の500ミリボトル位の容器が、

積み重なってガッチリ梱包されたまま大量に奥まで積んで有る

店のバックヤードだった「これ何?ええと店の奥?」と聞くと、

俺はグラスの標準機能に設定した、

文字翻訳が完了するのを1~2秒待つと、

表示が変換されて出た文字でそれらが

小型のエナジー系ドリンクと各種味が違うスティックフードだった。

中にはこれ一本で30時間睡魔が来ない元気系ドリンクと書かれてる、

これを巨大高層建築でも居住区の中央エリアの、

売店風なショップで売ってるとかココって商業区だった?と、

一瞬今のビジネス街と為った方の秋葉原を、

想像すると大丈夫だったのか?とココで働いてただろう、

ブラックだった人達を思いながら、

今も超絶ブラックが少しゆとりが出来た人達が探索してる店内に、

俺も入って見渡すと奥にはドリンクとフードが梱包された、

ケースが積んである見ただけで数百ケースは有るだろう数だ。


「こりゃもう作って無い古い製法のエナジーフードスティックと、

ドリンクだぜこれだけで大量にコレクターズアイテムが、

一気に見つかるとか普通無いぜ」

とデレンスが興奮してる、彼はこっち系が詳しいらしいので聞く、

「コレって1本幾らくらいで売り買いしてるんだ?」と言うと、

「まあ、大体10万って所だ、今は規制されてるが、

吹っ飛ぶが合法な成分の量が数十倍入ってるからな」

選別は任せて1本取って消費期限とかを見てみると意外と普通に

[この商品は興奮作用が有る指定素材を使用しており、

20歳までのご飲食を固く禁じます]と書かれてて、

横に[当商品は完全殺菌完全真空加工品です。

劣化・破損等による膨らみが無い限り永遠に食することが出来ます]

と地球的な食品の概念を馬鹿にする様な文言が書かれてる。


これを信じる限り永遠に食べられるらしい、

「そうか、そりゃ大もうけだが取りあえずこれだけ有るんだ、

1~2本ドリンク貰ってくぜ飲んでみたい」と言うと」

「ああ良いぜ、おれも話に聞いてたドリンクだ味を知りたいし、

何処までぶっ飛べるか気になる所だ」

と言って2人で1本ずつ開けて飲み比べて見るが、

味はまんま某エナジーに高級な甘さと言うか、

酒の高いのを少し入れた感じの味で美味い。


しかもこの食品が腐らないという事は、

長期保存して売れるので消化吸収できる物なのか?

と少し不安に為るがそれとも保存技術が凄いのか

破損とかって書いて有るから技術かな~?

と不安になる俺だが結局売って仕舞えばソレまでなので、

考えることを放棄した。


某国でよく有る永遠に腐らないバーガー疑惑と似てるが、

こっちは連合の超科学的保存技術だろう、たぶん?

きっと普通に食べられる可能性がある。


と俺は前向きに考えることにして

「これって本当に膨らんでいない限り食べられるのか?」

と俺は詳しいらしいデレンスに聞くと、

「ああ、食べられるぜ、連合の世界記録じゃここの会社の製品は、

過去に254年前の未開封品が、開けて食べられる事が、

科学的に確認されたって報道が過去に合った、

間違いなくこれは食べられる」と自信満々に言って来る、


だが少し不安だ、だって俺は目の前に有るそれを見て思った訳だ、

だってここがホコリっぽいから灰色な砂っぽいホコリで汚れてるし、

何かで下部分がベトベトな部分もあるし一部は良くても、

全部の中身は問題ないとか言われてもなぁ、

多分持って帰れる安全な品は半分程度だろうと思いつつ、

他の人員がビニール袋に放り込んでかき集めてるので、

それに使う袋に入れて縛って持ち帰る為に持って来た袋の束を、

一応売店前に積み上げるが、俺は悩む、

だって問題はこれ含めて前の薬や酒等を含めて、

到底1台のローダーじゃ持って帰れない量だし困ったな、

と思うのだった。


少なくとも全部で20トンは有るのでトラック4台は要るし、

このローダーじゃ4回は往復しないといけない物量だった、

更にこの後も探索する予定で食材を組んで持って来てる、

つまり探索で軽く4~6日は全員で生活できる量を持って来てる、

ローダーの後ろでは1ドアの小型冷蔵庫が中で肉やビールを、

キンキンに冷やしてくれてる最近はシュウに言われて節制してるし、

庶民な俺は第何次かのビールとか言われる、

様々な発泡酒を渡り歩いて来てる身ではリアルビールは逃せない、

探索の後のビールとか良すぎるだろ!と心の中で叫びつつ、

今日含めて彼らに見つからないように俺だけビールを飲んで、

彼らには秘密で隠す?と考え直ぐバレると悩んだ俺は、


明日も含めて更に探索で奥に行かなければ行けないからと、

考えてふと思った、

探して見つけた酒を少しだけ持って帰るには、

俺と彼らが今回もって来た冷えたビールやドリンクとかも一緒に飲んで、

更に食材も一気に調理して食べれば荷物も軽くなり更に荷物を積んで、

一度帰る時に多く持って帰れると言えば更にやる気が出るのでは?と、

邪悪なオレの心が馬鹿な事を言い俺はつい妥協して皆に言ってしまった。


「なあ皆、ここから奥に行くためにもって来た食材や酒類を、

一気に消費して仕舞えばその分商材の量が減り、

持ち帰れる量が多くなるナンテ思って居たり…」と俺が焦りつつ言うと、

皆が荷物として持って帰れる品とダメな物を仕分けしてたが、

痺れた様に動きを止めて、数秒は完全に全員が停まったと思った、


「それは良いアイディアでは無いっすか、それで行きましょう、

皆良いっすね?」とイグさんが目をランランとさせて仲間たちを見ると、

反応は2つに分かれた興奮した様に目を爛々したのは、

アレンとデレンスで冷静な目をしたコンラットと、

涼しい目で見て来るケイトリン、思うが彼女は少し冷静過ぎると言うか、

厳しすぎて?些細な事で怒る様に感じると思いつつ、

俺とイグさんを入れて4対2で俺たちが勝訴して、

スティックフードを全部積むと、

ローダーで酒を保管してる場所まで一旦戻った。


「おし、ここにもって来た食材と酒飲み水代わりのドリンクを一度、

全部下ろして今日は食べられるだけ食べる食材パーティーだ、

飲み食いしまくるぞ、その開いたスペースに、

ここで見つけた物入れて一旦帰るぞ」と俺が子供の冒険に行く感じで、

腕を上げて言うと、

「「お~~」」とイグさんやデレンス達も笑顔で言い、

1人だけケイトリンが恥ずかしそうに顔を伏せて小声で言ってた。


まあ恥ずかしいとか有るよねと思いながら、俺たちは進んだ、

ローダーの速度を上げると一気にさっきの売店を抜けて進む、

と目の前に金属フレームむき出しの構造体が見えて来た、

まるで巨大なH型鉄骨が上に向かって建ってる感じだが、

どう見ても鉄柱て訳でも無いし、

見上げるとそれは上までつまり天井の最上階まで繋がってる、

巨大な横幅1メートルは軽く有る鉄骨?風な不思議な質感の、

H構造の何かだった、ただこれは鉄骨では無く、

恐らくは連合の不思議な超金属だろうと俺は見当を付けると。

「ああ、これってアウト・クレイドルじゃ無い?

乗る機体の周囲が樹脂系素材だし、これってそうでしょ?」

と何か感動したようにケイトリンが言って来ると、


それに釣られてイグさんが俺達知らない人達の為に説明してくれる、

「そっすね、これって確か樹脂に、

今じゃレアメタル系金属粉末を混ぜることで、

強度を出した素材を使ってて、樹脂だから縦横だけでは無く、

S字やL字迄どんな形の移動も可能だからって未だに需要がある奴っす、

周囲のH型樹脂のフレーム内部のレアメタルを一時的に磁化して、

上まで組み付く部分がむき出しの箱型機体で上がる奴っすね、

凄く目立つっすから覚えてます。


確か[楽しそうって]子供が群がって近くに来て、当時は何もなくて、

後から透明樹脂壁が付いただけだったので、

乗り越えて下で見てた子供が下敷きに成りかける事故が多くて、

重力下環境では撤廃された奴っす。

剥き出しの機体本体を下から見る子供が多くて、

賠償金掛かるからって直ぐに作ってた会社が製造中止した奴っす、

ガキの頃ですね~懐かし~っす、こんな前から在ったっすか~」

と言うイグさんにケイトリンが、


「ig$i$;$gkpさん、それは第2次ブームの時の話と、

初期の話が混じってますよ?これは私達が生まれる遥か前の、

最初期の奴よそして透明樹脂では無く初期は鉄柵だったの、

だから2回めに作った製造所も多分別の会社で違ってて、

同じ理由で消えたからこれは初期の奴だと思うわ」と言い、

「そんな事ないっす、あの会社がずっと作ってたって聞いたっす、

[時期が来た!だから作るんだ!]って、

当時の社長が言って作り始めたって、

ドキュメンタリー番組見たっす」とイグさんは言い返してて、

「それは別星系で制作された実際と違うフェイク番組よ!」

とお互い言い合ってるが、


俺的にはコレが使えれば結構上に直ぐ行けるんじゃないかな?

それだと楽で良いのだが、と思って取り敢えず近づいて、

使えるかだけでも確認しようとローダーを進めると、

到着してみて驚いた。

今までドアやエレベーターの類は喋らなかったが、

この機械は優長な言い方で突然話して来た、多分グラスが、

今も翻訳してるのだろうが、この機械の話はよく聞き取れた。

「ポ~ン、当アウト・クレイドルへようこそ、

当移動機は現在規定により閉鎖中です、

別の移動手段のご利用をお願いします、ご了承くださいませ」

と言う艶のある女性風な合成音の言葉を、

繰り返し流す昇降機が居た。


「あ~閉鎖か、そりゃ問題が在ったとか言ってるし、無駄だし、

使う必要が無いなら当時から停めるか~そんなもんかもな」

と俺は残念に思いつつボヤいていると、

「仕方が無いな、未だ他に上や下に行ったり出来る場所は有るだろう、

さあ次行ってみよう~!」とアレンが言い出し、

「「お~!」」と作業員さん達は軽く流して言ってる、

おそらくは酒の力だ仕掛けた俺も俺だが、

勢いに付いて行けず押されるようにローダーを進める。


やはり周囲は真っ暗だが、先程の事でココがどう言う施設かが分かり、

取り付けて来た投光器をこまめに動かせば、

壁や近くの突起物も解るので、

既にケイトリンとアレンが左右の投光器の照射係に臨時で為ってて、

海外向けの商品だけ合って良い仕事をしてくれて居るが、

代わりに左右とも放熱板が加熱して凄く暑そうだった。


正面はオフロード用の細長い強化ライトが照らす凄く照射線が、

集中してて手前の奥まで明るいが、

乗れたら良かったアウト・クレイドルは閉鎖中で、

それ以外の移動手段は何も無いのでローダーで進むしか無く、

地道に進むが、先程の売店から約2キロほど進んだ所で、

突然ミケが「ギャオーン!」と鳴いた。


今までミケの温厚な性格とは裏腹に食べ物や、

俺達が望むものに忠実だったけど、

人並みの理解力と認識能力で俺達の誘導役みたいな奴だし、

危険が有れば教えてくれるだろうと思っていたら、

どうやらそのようで、今は凄く怒っているように

危険を知らせて大きさに合った鳴き声で警戒してくれて居る。


まるで本物のトラの鳴き声みたいな前にも凄い低い声で鳴いたのだ、

俺たちは当然ローダーの後ろで丸まって寝てたミケの、

突然の鳴き声に全員が慌てて「え、何っ?」

とデカい猫に聞き返すケイトリンや鳴き声で半分寝てたイグさんや、

他の面々も「何だ何だ?」と騒ぎ出し、

俺はローダーを止めて一応進行方向を決めるレバーを後に入れて、

アクセルに該当するフットレバーも踏む寸前にして待機する、

当然俺も持って来てる実弾型の銃を警戒で威嚇用に座ってる

シートの後ろにベルトを掛けてぶら下げて放置してたのを取り出し、

周囲を見回すと前方に銃を向けて警戒する、

ただ問題はこの銃試射もしてないので照準が合っているか解らない、

とその時だった、


上の方から「ギャーギャー」とまさかの鳥の鳴き声らしき、

甲高い異様な声がする、しかも聴いたこともない特殊な叫び声に、

俺たちは一斉に上を見上げた時だった、

上空をデレンスがローダーについてるLEDの広域ライトを上に、

向けて照らしてぐるぐる敵を探す、居るとしたら上だ、

そして周囲を全員で銃を向けつつ上を見上げるとそこには、

見た目は完全に翼竜って感じの黒い膜系の翼の

まるでモンスターの様な巨大な黒い巨鳥の存在が有った、


それは暗闇に紛れてて姿がよく見えないが、デレンスのおかげで、

巨大な生き物の姿がライトで追われて逃げ回るがかろうじて見える、

俺たちを襲おうとしてる事は分かった、それが急降下して来たので、

「撃て撃て!!」と誰かが言った瞬間、俺たちは素人にありがちな、

動揺によって、銃器をやたらめったらに敵対する鳥っぽい何かに向けて、

液体火薬の詰まった薬莢から金属の弾が飛んでいくように撃った瞬間、

凄い反動と共に銃本体から飛び出して行く。


「パパパッ」とサブマシンガンに「パーンパーン」と狙撃系のライフル銃、

が弾を出し「タタタタタ」とアサルトライフルを持つ俺と

誰がどれを撃って居るか解らないが複数人が撃つと、

完全に訳が分からなくなる程の凄い射撃音で、相手の鳥系のモンスターに

マガジンから引き上げられた弾が打ち出され当たって居る筈だが、

弾が飛んでいき当たって居る筈だがその都度空と為った高温の薬莢が、

空中に舞い上がり俺達を焦らせる、

更に熱いし五月蠅いし、それでいて俺の銃は何故そうした?と、

設計した相手を問い詰めたくなる様な変な銃構造で、

他の作業員達も妙な銃器で少し焦って居るが、

俺の銃はフレームとストックに何故か油圧サスペンションが付いてて、

射撃感覚を抑えるので反動が殆ど無く違和感しか無く射撃時の

当たった時の衝撃が無いので当たって居るか全く解らない。

何も反動が無さすぎて撃ってる間隔が全くないイカれた銃だった。


だが怖いので弾が続く限り撃つ、相手は逃げ惑うし暗いので、

何処に居るか、当たっているかも見えない、だから結局撃ち続けて、

連続発射音が鳴り響くが全員が怖くて引き金の指が引いたまま、

撃ち続けるしか無い可能性が高い。

当然俺も「ダンッダンッダンッ」と腹に響く、

大口径の弾種らしいのが詰まったアサルトライフル銃を、

3点射バーストで打ち込み続けるとそのどれかが何度か当たったのか、

敵対する筈の鳥風な相手の大声が「ぎゃーー」と数回鳴き、

ついに相手は止まりその黒い存在は我々を襲う事を成す前に、

大量の銃弾の威力の前に墜落した。

「………」音が反響し終わったが耳が少しオカシイ俺たち全員は、

何も言えない状態で墜落した相手の存在を、

じっと見ているしか出来ない、何せ動き出したら、

また撃たなければ行けないからだ、撃ち終わっても、

残ってる弾の有るマガジンを詰めて警戒する、そしてしばらくすると、

どうやら完全に息の根を止めたらしく、相手は全く動かなかかった。

大体体感で1分程度動かない相手を見て、


そこで俺はローダーの運転がこの中で俺以外で出来るイグさんに、

俺は大声で、

「イグさん運転変わってくれ運転席乗って何か有ったら逃げろ」

と真剣な大声で言うと、イグさんは今までの軽い口調と違う言葉で、

言ってた声が替わり「分かった!」と一言が返って来て俺を安心させた、

俺が運転席から降りるとイグさんが変わりに座る、

そして俺たちが凝視してる謎の黒い鳥系の空飛ぶ存在に、

近づいた俺が銃口で突くと動きは無く、

俺はゆっくりその存在の顔や姿が見えるように、

使い捨ての料理用に持ち出して、

ズボンの後ろポケットに突っ込んで居た使い捨ての手袋を、

出して付けると青いニトリル手袋を両手にして、

問題のモンスター?な鳥翼を広げて見ると、

それは映像でしか見たことが無かった一番見たくない存在だった。


「ヤバい、これコウモリだ」と直感的に俺は言うと、

ゆっくりとだが息を止めて直ぐに離れて、

手袋を袖口近くから講習で見た用に慎重に外して、

そこらの床にそっと投げ捨てる。


その直後俺は息を止めて歩く程度の速さで5Mは離れ

「病気の危険だ!急いで帰るよ、取り敢えず薬局に戻ろう」

と言いつつローダーに戻り、

当時取り敢えず有れば良いだろうと、

適当にドラッグストアで売ってた緊急救急箱セットの中から

消毒用やら有る中うがい用ヨード系薬品を取り出し両手と、

手袋を外した時の袖口周りから口鼻頭と服に付くのも、

気にぜず掛けて行き触った可能性の有る箇所にはガンガン掛けて、

その後は口を更にうがいをして口の中にも入れ水でゆすぎ最後に、

もう一度別の水で口をすすぐ、当然全部地面に垂れ流しだ、


その頃には俺を見た全員がそんな異様な行動をする俺を見て、

焦って「どうした?」「何だった?」と不安視して聴いてきたので、

ゆっくり説明して全員にうがいをさせる

当然その頃は既にイグさんがローダーを半回転させ、

一気に速度を出して薬局目指じて進んでたが、

それでも説明しなければ行けないので説明する。


「今のは病原菌やウイルスを運ぶと、よく聞くコウモリだ、

種類は知らんが夜行性だから菌を保菌し易くて連合だろうが、

地球で今もずっと広まり続けて人に移り続けてるウイルスも、

元はそのコウモリを介して広まったって話が多く言われててな、

だからああいった野生化した中でも夜に飛ぶ動物は、

菌を持ってる可能性が在って中でも病原菌を持ってる可能性が、

多いって説もある。


兎に角動物とかだとネズミとか衛生的では無い種類が良く無いって、

聞くだろう?コウモリは危険だ、

アレが居るならあの辺りはしばらく近づかない方が良いだろう、

それに見つけた物も袋に入れて縛って置いて良かったな、

簡易だが密封してるから後で回収できる、それと期待させて悪いが、

対策しないと危なくてもう戻れないぞ」

と俺が言うと「え!」っと全員が驚く。


俺からするとあのウイルス騒動が始まった時の

「コウモリから感染した可能性が~」と言う話は覚えているし、

今見たあの大きさのコウモリと成ると、

良く見て見れば羽で判った筈だったと反省してるしで、

今は近づくのも怖いと思う俺が居た。

そして俺は一番に戻った薬局で事前に見つけてた消毒用アルコールを、

持って来て貰い頭から全身にかけて、

他の皆も全員が先ほどのうがい用のヨードで手足目鼻口と、

全て消毒すると薬局内に在った何とか系とか書いて有る、

[抗ウイルス]の名称が書いて有る薬を探して見つけた薬を各自1錠飲み、

俺は外に出て一人飼い主としてミケの居るローダーまで行って、

「さあ、ミケさっきは助かった、

だが念のために前後の足と口消毒な、ほら足出して」

と言いミケが嫌そうにしながらも足を出して来たので、

アルコールを掛けて新品の持って来たタオルで拭いていく、

更にミケの口や鼻もカブれないようにヨード系薬品で浸したタオルで、

ゴシゴシ拭いて最後に、

「さあ、これ、本当は良く無いかもだけど念のために抗生物質な、

ほら予防だ、飲んで」とミケ用では無いが、

薬局で見つけた抗ウイルス薬を1錠持って来てたので、

効くかどうかもわからないが無理やりそれを飲ませる、

そして俺達はミケを連れて薬局に隠れるように、

今日一日の最後として逃げ込む。


「全く、ここは宇宙の元軍艦だろう?なのに何だってあんな巨大な、

プテラノドンみたいな巨大なコウモリが居るんだよ、巨大で異常だし

居る自体で病原菌とか持ってそうで危険過ぎる」

と俺がミケに言うように言うと聞いてたケイトリンが意見を言って来た、

「アレが病原菌を持って来る動物だとは聴いたことが無かったです、

そもそも私ら連合の人間はそう言う動物自体見たこと無いし、

病気って言っても詳しく教育された事も無いのが普通ですから、

基本的に野生も動物も見た事も無いですし下手な鉱山系の星とか、

テラフォーミングした星じゃ生き物自体が居なくて、

人だけって星ですからこうして一緒にいるミケもそうですが、

私たちは人間以外は普通に近寄ら無い、未知の怖い見た事も知識も、

何もかも無い存在で動物を知らない人も多いです」と言われた。


たしかに連合でもイグさんが住んでた星とか生き物、

居なかったなと思い返して居たら、

「そうっす、初めてミケ見た時もビックリしましたが、

あの生き物は邪悪感が在って感じで怖かったっす、

裕二がウイルスの対応とかしてる時狂ったと思って怖かったし、

その後話聴いて今も凄く怖いっす」

と何時もと違い大らかな性格のイグさんも青ざめた顔で言って来る。


それに比べて3人の男子たちは意見も言えず震えてるだけだった、

仕方がなく俺は薬局内に保管されてた酒の瓶を1本取り出すと、

「ほらコレでも飲んで少し落ち着け!」

と昭和のおじさん風に俺はアレンに強く言う、

イメージは昔の腹巻きとかしてた近所のおっさん的な言い方で、

恐らくウオッカだと思う透明な液体の入った瓶を渡し飲ませる気だ、

何しろ今は精神的に皆物凄く辛いはずなので、

ここで一気に安定させるしか無い、

何せ専門家も居ないから仕方がないと俺は強気で行く。

するとその酒は一応イグさんらがチョイスした強めの酒の内でも、

中々強かったらしく、

売ると価格が高い種類では無い酒の口の封を切って渡すと、

アレンはぐいっと一口飲み、「強っ」と一言行ったので、

俺は手を振りコンラットに渡すように促すと、続いて飲み、

「グッ」とコンラットは唸った。


そしてデレンスは「苦いですね」と何気に評価して、

ケイトリン、イグさんと続いて一口飲むと俺に回って来て、

そこで俺も飲む、「か~~これってジンだな、味は違うが似てる、

原料が違うのか?不思議と甘く感じるな、後味は日本酒に近い?、

匂いも無いし意外と料理に使えそうだ」

と色々言ってしまうと今度は女性陣たちからも文句が来る。


「はあ?こんな強いお酒を料理に使うとかどれだけ金持ちよ!」

と怒るケイトリンとは逆にイグさんは、

「こんな高い度数で美味しいのに料理に使うとか無いっす、

これは単体で飲む物っすよ」とか言ってくるので、


「いや~もっと旨く飲むならライムとか酸っぱい系の果実とかは、

こういう度数の高い酒に合うぞ、料理なら肉とかの下味つけに使ったり、

意外と魚の臭み消しとかで使うとさっぱりして美味しいかも、

そうだ今度作って見よう確かジンなら近くの酒屋に結構な種類在ったな、

あの酒屋洋酒が好きらしいから良いの有るだろ」

と思い出して言うと皆は、

「ああ~そう言う美味そうな話しないでよ、高いお酒がここに在って、

お肉とかも有るのだから使って見たく成るでしょ?」

と気になるのかケイトリンが言い出した。

「それ良いっすね、祐二作るっす、腹減って来たっす」

とイグさんまで言い出し、逆に男性陣は、

「任せますよ」「そうね」「だな」と何かもう人生終わりって顔して黄昏れてる。

俺はそれらの意見を無視しようと、逃げるように離れようとすると、

「にゃ」と大きい前足が俺の背中から肩に置かれ、

そのフサフサした毛が俺の耳をくすぐる、

「分かったよ、ミケ、仕方がないなぁ、つまみ食いは無しな」

と言いミケが少し悲しそうに「ニャ」と1鳴きして俺たちは、

撃った銃を整備する道具を取りに片手に銃を持って外に出た。

ローダーで整備道具を見つけるとブラシで銃身をこするが、

火薬カスは出なかった、代わりに弾が無いのでローダーの上に、

転がってる打ち終わった空薬莢やマガジンを拾いマガジンに、

残ってる弾を詰めていく、空薬莢はゴミ袋に入れそこらに放置だ、

今は持ち帰る余裕は無い、そうして弾の補充が終わると。


外で直ぐに電気コンロのスイッチを入れて、

温め始めてその間に日本で買って俺が持って来た艦内に移設された

業務用冷凍庫で冷凍保管してた少し古い順に、

作業員さんらが食べてた古くなった肉を今回もローダーで、

持って来てるし他にも各種持って来た野菜のカットしたまま、

凍らせた野菜の一部等冷蔵庫から取り出して、入り切らなかった分は、

発砲スチロール製のトレーに入れてたのを取り出すと、

牛肉をガバッと豪快にクッカーの深皿の奴に入れ、

持って来たジンらしき連合の酒をドバドバと入れて、

肉が全体的に浸る量入れると更に冷蔵庫から出したカットして、

持って来たネギと数滴のレモン果汁の容器から入れて、

箸で混ぜて油がいい感じにはねて温まってるフライパンに投入して、

焼き始める。


持って来てたライターで着くかどうか解らなかったが、

火を点けて見ると少しだが「ボッ」と燃えたので、

アルコールを飛ばして更に調味料として香辛料を複数混ぜて、

持って来た瓶から振りかけて最後にミケの好きな、

乾燥ガーリックも少々入れて焼くと、

肉から出た汁までが煮えたぎってタレに為って肉に絡みついて、

焼けて良い匂いがする。


これを大皿にドバッと出して「はいミケ」と言いつつ出してやると

「にゃ~」と鳴くのでもう一食同じく作る、こっちは俺たち人用だ、

量は同量と為ってて本当にミケは食べる、

しかも魚も食べるがそれはグルメ的な感じで食べてて、

魚を食べる量は意外と少ない猫だ、そしてこの猫、

本気で量を食べるのは肉と来てる不思議猫だ。

そんなミケの食べてる横でガンガンと肉を、

ジン風な酒を入れた肉を焼き横ではイグさんが、

このローダーには電子レンジまで持ち込まれてるので、

非常用で持って来たパックご飯をレンジで温めて

楽ができると俺たちはいつも通りに白米にいい匂いをさせながら、

用意されてた白米の上で出来たタレ付きの牛肉を豪快にパクツク。


更にそこに今回は追加でオシャレではないが、

塩をまぶした金属のクッカーのカップに連合のジンモドキを入れて、

レモン果汁を数滴入れて飲む。

「ふう~意外と良いなこの酒、連合も今度は日本酒的な物を作れば、

意外と良く売れ無いかなダメか?」と何となく言うと、


突然イグさんから「アレはダメっす、生産技術が細かすぎるっす、

アレは連合の風土に合いませんって、

ウチらが作ってるソレっぽいのが精一杯ですって、

アレは日本人が居ての酒っす、作り方シュウにネットの画像で、

見せて貰ったっすけど無理っすよ作れませんって、

作るなら職人さらって完全密閉な、

クリーンルームの有る工場じゃないと無理っす」と言いながら、

違う酒の瓶をもう一本別に開けた女性陣達が言い合ってる、


「そうですよ、アレを作るって話になるなら、

温度を完全に管理した宇宙で作る工場で完全なクリーンルーム仕様で、

ロボット生産になりますよ、きっと凄い高いお酒になりますって、

しかも生産に必要な米って今食べてるコレでしょう?

主食をお酒にする日本人って馬鹿なんですか?、

それともそれだけ気候に恵まれた種族か何かですか?」


とどうやらケイトリンは絡み酒の徴候がある人らしい、

だが俺も日本人の端くれ、ここは後日忘れられても良いから反論しておこう、

「それはね、日本にはそもそも昔は白米食べられる人が居なかったから、

粟麦とか食べてたらしいよ、それで日本酒って言うけど、

そう言い出したのってここ200年程度らしいし、

それまでは自家製酒で誤魔化してた、

農家さんばかりしか居なかった国だったらしいし、

近代でやっと米の大量生産法が確立されたって言う話だ、

兎に角庶民は大変だったんだって、って今も大変だけどさ、

だからドンドン作れるなら良いお酒作れば良いんだよ。

酒なんて暴論で言えば糖分を含んだ物を発酵させれば酒だって」

と俺が話している横で、


気づけば男性陣3人は酒をお互いに酌を交わして、

黙々と飲んでた、俺も彼らの今何か不安や落胆とか有るのだろうと、

冷蔵庫から持って来たビールのパックを開けて、

缶を1人に2個ずつ渡すと。「ささ、飲むぞ明日へカンパ~イ」

と缶をぶつけて俺は先に飲み始める、結局彼ら飲み始めて、

その後の記憶は曖昧だ、ただ交代で歩哨に立った記憶は有る、


気づけば朝らしく腕に付けたままの端末のタイマーが、

ピピピッと鳴った音で起きた。

目覚ましに指定した時間は前職の会社員時代の起きる時間と同じだ、

学生時代含めて既に10年は同じ時間で起きてる癖が付き、

この時間に起きないと生活に支障が出るレベルになってて、

下手すると生活する時間なども、もしかしたら同じかもしれないと思う、


そんな風に同じ時間で起きると俺は周囲を見渡すとアレンは倒れてる、

人っぽい感じで床で寝てる、

コンラットとデレンスはビール缶を持ったり酒の瓶を持ったまま、

潰れるようにうずくまってる、


女性陣2人はローダーの荷台でミケに抱きついたまま寝てる、

そして何故かミケまでが酔ってるのか何時もとは違い、

仰向けで両足をくの字に曲げたまま、

いい顔で「が~が~」と巨大な生き物独特な感じで寝てる、

良いのかお前は一応野生猫だろう?と言いたいが、

多分薬の影響も有るだろうとそう思うと起こすのでそのまま放置した。


俺は一応ライフルを肩に掛け、

反対側には洗顔セットを持って500ミリのペットの水を持ち近くの住宅に、

洗面所とトイレを使いに無理やり探して進むと、開いてた窓から侵入、

そこは普通の住宅だったらしく、家具は異様な感じで全て金属製、

タンスや椅子までが金属と樹脂製で腐っても、

劣化もしていない不思議な部屋だった。


俺は先に早朝の歯磨き洗顔を優先した結果、

そこの部屋を通り洗面所に進み見つけた洗面所で朝の身支度を済ませる、

その後一通り済ませてから元の部屋に戻り確認して見ると、

驚いた事にここの部屋ラックに残ってるデジタルペーパーの表示は、

今の連合の統一歴が解らないが結構な年月が経ってる表示で、

本当ならここの部屋はその時から窓が開いてた計算だ、

それだけ時間が経ってても生活してた感じが残ったままで怖い、

地球のメアリーセレスト号事件みたいに違和感しか無い、

何せ衣類や洗面所にはタオルまで残ってた、

更に言えばラックに新聞デジタルペーパーだがや、

それに食器や鍋までが出たままだった。

「まるで生活してた当時のままだなこの気味の悪さが、

きっと後で変な改変されて伝説とか事件化されるんだろうなぁ」

と思いつつも、

端末でデジタルペーパーの文面を読んで見るが、


特段、戦争に関してや生活に関する、

この軍艦だった時の問題も書かれておらず、

特に事前に何かが有るという話も書かれていない、

やはりだから急に言われて急いで出ていった説がしっくり来るなぁと、

思いながら俺は皆の居る薬局まで戻った。

「おう、皆起きてたか」

と起きて来たばかりと言った感じの全員を見て言うと、

「もう、五月蠅いっす、頭がガンガンするンスから」

と言って来るイグさんを含めて、

全員が頭を押さえて頭痛の症状を見せてたので、

常温だが持って来てた普通の水500ミリリットルボトルを配っていく。

「さあ、持って来た洗顔セット持って彼処の光ってる窓を超えて、

奥の洗面所に言って歯洗って来いよ、普通に汚いが水は出る」

と言って全員を送り出す。


そして、寝ているミケに近寄って行くが、この猫最近では人にも慣れて、

近づいた人が知り合いだと分かったら起きようとしない用になった、

ふてぶてしい猫だ。

「さて、ミケここでは近くにトイレも洗面所も広くて、

ドアの無い場所が無いからここで歯と顔洗ってしまおう、

丁度誰も居ないから、良いだろ?」

と俺が優しい感じで言うが、

言葉がはっきり分かって居るらしく素早く逃げようと空きを伺ってるが、

「諦めろミケ」と言い放つと俺は、既に道具も水も用意済みだった。

獰猛なトラに飛びか掛かる様に一気に心を決めて掴みかかり、

口に歯磨き粉が付いた住宅掃除用の硬いプラ製のブラシで、

ミケの歯を一気に奥まで突っ込みゴシゴシと歯の汚れるのが、

分かってる部分を磨いていく。

コレばっかりは相手の同意がないと半分感で洗うしか無い、

そして上下奥と前の尖った鋭利な歯を最後に丁寧に洗うと、

空の2Lペットボトルにキャンプ用のウォータージャグと言う、

水の保管ケースで汲んで来た、


安全な水を用意して更にミケの顔を泡立つ男性用ボトルの洗顔泡を、

丁寧にこすり付け目の周りもしっかり洗い口腔内から顔まで、

水を掛けて洗い流し素早くミケから離れると、

予定通りミケが盛大な否な顔で顔を勢い良く振ると、

水しぶきが飛び散り周辺に泡立った水が飛散る、

「さあ、終わりだ今朝は我慢もしてくれたしと秘密で持って来た、

イナタのシュールを出そう」とこっそり言った時だった、

ミケが盛大に「ニャオ~~ン」と凄い真正面の近くに居た、

俺に叫びかけてとても喜んで居るが多分周囲の一般人からすると、

トラ的な叫びに聞こえるかもしれない大音声の鳴き声だった。


その後、戻って来た彼らから「さっきのミケの凄い鳴き声何だったんす」

とか言われて、俺は「まあ、アレだ今後は生活が少し辛くなるだろうから、

ミケの好物を食べさせただけだよ」と言った。


「へ?それってどういう意味ですか?」とケイトリンが聞き、

皆はうんうんと頷いてる、そこで俺はしっかし説明した、

「いいか?、これからが大変だ今ミケにご褒美を渡して、

食べてご機嫌だが俺たちはミケ含めて今、

この元軍艦である意味かなり危険な状態に有る、


それはウイルス感染だ、俺にとっては未知の、皆にとっては、

かなり古いってウイルスを持ってた可能性が有る

【コウモリ】を1匹だが倒した、その時、結構距離を取っていたが、

その相手の[コウモリを倒した時の血飛沫を含んだ空気に触れてる]

だからこれから自主的隔離をして感染していないか、

様子を見るのと、その間に血液やら何やらを検査に出して貰って、

調べてもらう必要がある、特に連合の専門の病院か何かでだ、

つまり金が掛かるし偉い奴のコネも居るつまり貴族だ、

それだけ言えばヤバいって解るだろう?


この艦の閉鎖された独特な環境で、しかも巨大コウモリ、

更に突然居なくなったような生活感の残る商店、

ってどう見ても何かに怯えて逃げたか、強制的に避難したか、

可能性は有るがだから俺らはこれから、

最低1週間自主隔離に入ります。


と持ってるパットを出して地図を表示して出す

「場所はここ、この代々の作業員さんらが探った中で、

もう既に捜索済みのここ下士官用医療官舎って言う名称の、

治療を目的としたらしい区画を使って自分を隔離します。

異議は受付ません、逃げると漏れ無く、

俺のこのライフルで撃ち殺しますこれは残念だが強制です。

俺も仕事が明日から合ったのに行けません、皆もそう、

ミケもそう、ミケ君は今日から俺たちとしばらく検査をして、

結果が出るまで隔離だ、幸い、

シュウが残ってるし班長も居ない、だから班長に検査を頼み、

シュウには俺たちが、

隔離されてる期間の食事と検査の為の血液を取る仕事を、

して貰うしか無い、皆辛いだろうが、

これは生きる為なので従うように、

今回見つけた物は今回の調査用にもって来た食材と交換して、

持ち帰り薬と酒とエナジーバー等を出来るだけ持って帰ります。

特に薬は全部と酒系の物は持てるだけ、

そして残りで積めればエナジーも少しは持って行きましょう、

では積み込み作業を皆でしましょう、

エレベーター下りてあのATMを出た所で班長らと連絡を取り、

隔離に入ります、絶対に逃げたり妨害しないように」

と俺は言い切り。


皆はお先真っ暗って暗い顔で黙々と荷物を積み出す、

特に優先される薬を一番に積むのは優先度通りで積んでいくと、

ミケも何となくローダーの隅で縮こまって丸まってる、

そして15分程度で積み込み終わると、

俺たちは上がってきたエレベーターに乗り込み下の階へ戻った。


1月から新話のストックを貯める為休止に少しだけ入ります

ご理解頂けるとありがたいです。

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[良い点] 面白くて一気読み。 地球フェイズと宇宙フェイズと宇宙戦艦探索フェイズで、伸び代が普通の3倍あってクオリティも高い。 これは末永く楽しみたい作品です! 個人的には地球側での他者視点がもっと…
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