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$33 新しい施設 仮契約の日

前回入れた税金の話で1話を割ったのでこの話は少し短いです。


目の前に見える施設は2つ、

1つ目は巨大な他階層のいわゆる巨大マンション風な施設で、

外見はコンクリート打ちっぱなしなコンクリート地肌が丸見えな施設で、

そして2つ目が小さい4階建てらしいマンション型のビルなのだが、

どちらも見た目が激しく尖ってる。


まず入り口にキリスト教とは全く関係ないと言っているにも関わらず、

十字の両サイドに金色の○が付いて居る、

すごく大きい金属製のモニュメントが外壁に付いてて、

宗教施設だったと言う名残が残ってる。

さらに両方とも屋上が見える場所に空に向けてモニュメントと同じ、

マークの小型版が高々と掲げるように付いてる。


そして壁面は一応数年放置されてた結果として、

ファンキーな人が不法侵入して来てペイントしていったらしい、

抽象的なマークか名前かよく分からないがペンキでしっかり書かれてる、

そしてソレ意外は屋上から真っ赤なペンキか何かを振り撒いたのか、

あちこち赤い塗料が付いたままだ。


見た目は完全に呪われた宗教施設って感じだが、

コレは未だマシな方で許せる何しろ削るなり取れば良いのだから、

そしてソレは印象を悪くするだけで有って、

施設として見れば意外と傷んでは居ないようだ。


ただ周囲は雑草が生えまくってて施設に向かうまでの1本道を、

あらかじめ向井不動産さんが作ってくれていたらしく、

雑草地に道が出来ていた、結構こういうのって大事だよね、助かる、

こうったサービスって意外と来るものが有るよね、これ大事だ、嬉しい。


だが不法侵入者で絶対にやっちゃ駄目なのがペイントでは無く、

破壊行為コレは修理や交換・最悪施設ごとの解体が居るし、

放火と為れば完全に犯罪なので、逮捕が必要だが、

放置された施設に監視カメラとか有意義な物など無く、

時たま動画をUPしてる自分から発信している駄目な人が捕まるらしい。


だがこの施設はダメだよね、これ赤いペイントで、しかもスプレーでは無く、

ペンキ缶を使ってるし、教祖の名前とか書いて有るし完全に嫌がらせだから、

元の宗教を恨んでいる人が居たのかな?、

まあ中に入って確認しよう、と俺は玄関でまず最初に見たのがそれで、

中に入るにも安全を確保する道具が居る、そして彼ら津田さん等は、

当たり前の様に施設の前に用意されたワンボックスカーの荷台から

各種ヘルメットや、安全靴軍手などの道具が大量に入った、

プラスチック製のカゴを出して来て、中から自分に合う物を出しつつ言う、

「この安全用道具、自由に使って良いので、付けてから中に行きましょうか!」

と元気に俺に声を掛ける津田さんだが、

ウチの社員側は彼ら津田さんの言い分は分かるのが、だからと言って、

彼の用意した道具を手に取るわけも無く、即行動に移る訳でもなく、


彼らが持って来た安全用の道具を、

俺達シュウやアナさんミハエル・ジョンとで道具を見聞するが、

その顔は完全に駄目な物を見た顔で、

「コレって結構な傷物だねしかも古いのも有るし」とシュウがズバッと言い

先輩や津田さんの部下達は装具を装備し終わって

「はい、行きましょう!」と津田さんが行ったが、

シュウの話を聞いた連れの女性はその話を聞き少し嫌な顔をした、

津田氏は気が早いと言うかスポーツマンとか似よく居る清潔系だが、

仕事に関しては余り深く考えないタイプっぽかった、

その結果先輩や若い女性社員さんらも装具は付けているが、

何故か装具の下が服装はスーツ姿で俺達は唖然とした。


俺たち佐藤貿易は、会社の設立時に俺と体格の大体同じか小大の道具を、

用意して置いたし、アナさんらが来た後で、

建設業御用達の作業服店で服も用意して各人が快適で且つ、

怪我の無いようにしたのだが、ウチが事前に作業着を買って用意した、

難燃で簡易の金属の尖った棒とかが刺さらないような、

連合の防貫通繊維をコッソリ班員さんの1人に、

縦横30センチのを買って来て貰って何も言わず俺が買った作業衣上下一式、

6人分を2重になってる作業着の中に縫い込み、

防刃軍手とヘルメット姿に為ると、

「はぁ、佐藤さん達は何と言いますか凄いですね」

と津田さん等が逆に呆れて言うので一応言い返して置く。


「まあ、最悪では無いですが、その古いヘルメットですが、

ブラスチックは基本作った時から劣化するから古いと、

買い換えが必要ですし装具も同じで古いし何度か使用感がありますよね?

ヒビとか皺とか入って居ると、動作した時やいざって状況だと、

スーツも含めて破けますよ、後火や危険な液体が有ると危険ですし、

ウチは一応、資源回収の視察とかで、こう言う装具や服を用意しました、

が、それらも一応高級で無くても良いので、

新品に買い換える事をお勧めします、

まあ、ここで溶解する薬品とかは無いでしょうけど、

危険が有るかも知れない状況では、安全に行きましょう」

と笑顔で言うと、津田さんは少し青ざめた様な顔に為り、

他の不動産社員さんらは少し顔色が悪いように見え無いような、

引きつった笑顔で誤魔化すが結構怖がって見える、

歩き形も急にゆっくりに為った。


そして俺達は草地を進み、着いた入り口の玄関扉を見て、

まず俺が腰バックから取り出したのは50メーター仕様の巻き尺だ、

ソレも作業員さんとかが使う方、それで入り口の縦横の幅を図る俺。


「ええとここは、元宗教施設だって話でしたが、

意外と元の原型はありますね、玄関が大きくてそこは安心できます」

と入り口のサイズを測り見た感じの感想を言う。

本来医療施設でも無い限り入り口や玄関は特段普通たからだ、

だがここはそれ以上に大きい、


「ええ、まあ、ここは厚生労働省が昭和期に開発した、

元保養所だったボロボロの施設を改装するって事に為って

つまり宿泊施設だったのを民間運営にして経営してましたが、

例の行政の無駄が大々的に報道されて、

叩かれて担当行政の資金が減った為にまともな経営など出来る筈も無く、

今から21年前に資金の有った宗教法人が購入しました。

その後大改装し全面改修と同時に改造していますが、

その時に基礎的な壁や地下を、修繕では無く、資金をかけて修理した、

と資料にはあります」

と女性社員さんが後ろで説明してくれた。


「へえ、さすが宗教、金がある宗教だとそういう所しっかりするんだよね、

無いと見た目だけ変えて使うけど」

と両腕を上げてぴょんぴょん跳びはねながらシュウが話す、

シュウは自分の体重を周囲の人には行って無いが意外と重く、

140キロ有るだからバランスを取った上で床の状態を調べているのだが、

俺には完全にやる気がないよコイツと思って居た、


そして俺達一行は入り口を入って進んでいくと、

ロビーについたホテルのフロントそのままだ、

ただしそこには[喜捨受付]と書かれた木の看板が着いてた、

ここの宗教結構浅ましいなと思いつつ。

「まあいい次だ」と言ってフロントを調査して更に進む、

次の場所には映画館の様な両開きの豪勢なドアが有る通路に出た、

ドアの奥を胸の部分に付けてる安全ベルトに取り付けたLEDライトで、

ドアの隙間を照らして鍵や罠を確認する。


「あの~佐藤様?そこになにか?」と言われてハッと為った、

完全にトラップを警戒する探索者の癖が出てたらしいので、

適当に返答する。

「いや~、このドアまだ使えるかなって?

ほら、ここ分厚い防音ドアっぽいから改装するにしても、

ホールのドアとか防音の方が良いでしょ?できるだけ安く上げたいしね?」

と言いつつドアを開くと、

そこは広い客席の有るすり鉢上に地下へと下る形で出来てる、

大きな劇場というか映画館風な部屋だった。

「こちらは元映画、鑑賞施設でその後宗教の指導施設だった部屋になります、

舞台上で宗教指導者が宗教を広めていたらしいですね」

そう言いながら、見た部屋は東側に窓が付けられてて、

そこには色付きステンド・グラスの窓が有り大きさは有に1メートルはある、

大きさだった。


映画を見る事はもうできない様に改造されてるし、

更にそのステンドグラスは絵が酷い事になってた、

恐らく特注で発注したで有ろう下品なグラスで

1人のやけにリアルな男の顔を描いて有る絵で、

メガネを掛けた男性の下側から周囲に女性が群がる絵だった。


多分教祖様が描かれたステンドガラスに、

群がる女性信者って構図なのだろうが、それにしても酷い物で、

何しろ新興宗教が有った施設だから素材や保存状態は施設としては良いが、

何が酷いって有っても可怪しくないと天井などの、

ホールの音響を調整する板がどうなってるか見るが、

変更されたり取られた事もなく残ってた。


更に中央の壇上には宗教のシンボルマークが付いてるが、

ソレは取れば済む感じなので簡単で安く済むように見える。

そして俺は次の場所奥の方に廊下を進むと有ったのは、

大きなフロア型の空間で、

中央にグランドピアノがホコリを被って放置されてた。

「これは廃棄されてるって事でいいのかな?ウチが使うときは、

廃棄しちゃうけど?」と俺が女性社員に聞くと、

「ええ、資料では施設内には有る物は基本この施設の付属物扱いです、

買い取られた後は付属物扱いですのでご自由にって形ですね」

と教えてもらい、少しお得感が有ったなと、

一応ピアノを見ると、メーカーの名前がZteinway & Sonsと書かれて居た、

「おいおい、コレって偽物だろう、最悪だ、こりゃゴミ処か製造メーカー案件だぞ」

と俺が頭を抱えると皆不思議そうにしているので話す、


「このピアノなスタンウェイってメーカー製に似せて作ってあるんだが、

最初のSがZに為ってるだから偽物、そしてコレは警察は動かないけど、

スタンウェイ社の所では偽物の調査と一応可能なら回収もしててな、

前職の仕事時に頼まれて運んだら輸送時と輸送後で中身が、

入れ替わってて偽物にされたって受取手が警察呼んで大騒ぎでさ、

結局は発送人が犯人だったが、輸送物には保険が30万円まで掛かる奴と、

掛から無いのが有るから結局はトラック運転手が大損だった、

多分コレは連絡すると調査に来る奴だ、そして輸送費はこっち持ちだな、

偽物を持って居る方が悪いって奴だ。


解りやすい例で言うと、ジャネルのバックを買った君が本物と信じて売って、

買った人が偽物だと鑑定して分かった場合、

売った君が賠償金をメーカーに何故か払うって奴だ、な?変だろ?

と女性社員に言うと凄く理解したらしく、うなずいててる。


「勿体ないが、輸送費をを考えるとウチでは要らないし、

別な意味で良く無いから、欲しい人が居ても運送費やら調整やらで、

100万単位で金がかかるし、何も言わずに廃棄だな」

と俺が言って皆は納得した感じで進むと、


次に有ったのは、

入口側が全面アクリル製の透明な壁面でドアも同じ素材製で、

ひどく趣味が悪い巨大な風呂だった、中を見るとそこは外側の、

ガラスが割れて外の空気とホコリが入り込んでる元風呂場だった


「こりゃこの宗教が作ったのならもの凄く趣味悪いし、

政府施設時代の風呂を改造した施設なら別な意味でヤバいな」と俺が言うと、


「まあ、多少趣味が問われますがアクリルは生きてます、素材は生かせるかと?」

と元のエロい風呂場を趣味で片付ける女性社員が言葉を濁して、

素材は使えるとか言うけど、俺は否定した、

「そりゃ駄目だ、アクリルも圧が掛かると見え無いヒビが入る、

検査して再使用とかするなら交換の方がまだましだ、コレも廃棄だな」

と言う俺だが、目の前の女性社員さんは、

普通な顔でそのまま話を続ける優秀な人だった。

「では1階はこの様な状態ですのでどちらも廃棄で終わりですね?、

2階以上は、基本宿泊部屋ですので修正された様な記載は、

行政に出された図面上は無いですがどういたしましょうか?」

と話し続けて聞いてくるので。


俺は「まあ、見て逐次判断だね」と言って、

元が保養所つまりホテルだったからソコは納得の施設だ、

外壁は問題なさそうなので、ここをくり抜いて倉庫にするか、

建て替えるかを今後検討しなければいけないらしい。


そう思いつつ全員で2階3階と上がり見ていくが、

基本宿泊する普通の洋風ホテルの部屋って感じで、

変な汚れや傷など立て替えまで行きそうなヤバい傷や腐食も無く、

そのままで、

ちなみにこの宗教、上階はホテルとして宗教の人達が従業員的な働きで、

収入を得ていたらしく普通でエロくは無かったが

4、5階と各階を見て普通と判断するが、やはりそこは元ホテル風な部屋類、

こちらとしてはここの施設の基礎さえ生きて居れば内装を剥がして、

倉庫とする予定だしと壁や柱を重点的に見て移動して階を上がって言ったら、

10階の最後の階の奥に図面上は無い筈の階段を見つけた俺達は、

ゆっくり上り最上階の上に上がると。


そこの外壁には図面上は屋上と書いて有って図面上は構造体は無いらしい、

そして俺たちが見たままで言うと、そこは巨大な元露天風呂が崩壊した跡で、

穴が空いて屋根に当たる部位の外壁などが下の部屋に落下してる状態で、

コンクリ鉄筋更に防水関連のシート類やと大体20m×30m程の、

露天風呂構造が設置してある中が崩壊して落ちてるが原因は不明、

俺の予想じゃ風呂を作って湯を張ったら底が抜けたって主張だが、

まさかそれは無いだろう、見れば排水用の管も有るし、

ここは屋根に当たる部分だしきっと想像外の何かがあったのだろう。


「なあ、これって屋上上の露天風呂の有った場所の底が抜けてるよね、

排水用のパイプも折れて落ちて見えるし」と俺が女性社員と、

津田さんに言うと、

「ええ、私も今見て驚いてます、図面上は何も無い場所なので、

ここまで昨日は下の階までしか上がって見て居なかった物で…」

と眼鏡がズレてて津田さんは指で押して直してるが、

かなりの動揺が見えると言うか全員が驚いてる、


まあ俺だってそうだ、

10階建ての元保養所の天井が何故か綺麗に穴が空いて抜けてるとか、

普通の日本の施設なら、かなり強い爆破とかショベルとかで破壊しない限り、

普通はまず無い事態だし、

日本の、しかも政府系の施設を更に監修工事しているなら、

頑丈に出来てるはずだから予想していなかった問題だった。


そして今後改装か建て替えか分からないが、

「まあ、こりゃ兎に角金が掛かるって事は分かったかな?

さて、ここは落ち着いて、見るものは見たから、

次に隣の小さい建物の方を見に行こうか」


そう俺が自分を落ち着かせるように言って、

次いでに皆も落ち着かせて、次の建物に心を向けさせて階段を降りていく、

一緒に付いて来る一団が次に向かった我々は、

横にある小ぶりの施設は中に入った、

そこはかなり金を掛けた純和風の白木作りの部屋がたくさん有った、

どうやら道場的なイメージで改装された施設らしい、

図面上では元はここ政府系の保養所で働いてた従業員用の寮だったはずだ。


だが今はその面影も無いようで例の宗教のエンブレムが輝いてて、

しかし[外側]つまり施設の壁や屋根といった外側は、

かなり状態が良く金をかけて立てられた施設だと見て取れた。


「ん~とっここは倉庫の作業員用宿泊施設的な立ち位置にする予定の、

所謂うちの会社の寮か管理事務所的な位置取りにする予定なんだが、

出来るのか?見た目酷そうだし内装はすべて入れ替えれば行けるか?」

と俺は床を[ドンドン]と踏み鳴らして強度を確かめる、


「うん、築30年位経ってるが大改築してあってこの程度なら、

こっちは改修工事程度で済むか?」と築年数は経っているが、

宗教が改築として立て替えに近い大改装をしたらしいので、

作りは変な形だが建設としては比較的施設の年数は若いので内装の改装で、

住む分には問題無い施設として使える可能性も有る。

俺が言うと津田さんは答えて来た。


「ええ、ここは元宗教の職員の人達が住んでいた寮なので、

その手の施設としてなら多少の改装で申し分ない使用が出来るかと、

思います、それにここ周辺の土地は先ほどの高層施設も含め基本、

草木丸ごとこの辺りの大体施設の周囲半径3キロがここの施設の土地です、

音を立てる工場や倉庫としても申し分ない場所です」

と言ったが俺は最後までこの小さい方の施設も含め探索した、

結果として元寮はそのままで中には変な廃墟マニアや肝試し的な奴らも、

正面玄関から裏口まで、

金属製の隙間が空いてるが入れないシャッターがしまってて入って無かった、

何でもこっちの施設に資金等を保管する為にこう言うのが付いてたらしい、


かくして俺たちの確認作業は終了した。


「そういえば先輩、ここって曰く付きって言ってましたけど、

見た限り割と良い所じゃないですか、何かあったんですか?」

と俺は先輩が前に言っていた事を思い出したので、

ここに来た車の置いてある場所に戻る際に聞く。

すると「ああ、ソレな、忘れてくれないよね?」と先輩は狼狽えつつ聞くので、

「無理ですね、買うかも知れないって時に必要な情報は欲しいですよ、

先輩が買ってくれる所探してるって言ってた所じゃないですか~

特段問題も無さそうですけど、何が有るんですか?言ってくださいよ~」

と俺は津田達を気にせず話を進める為に聞くと。


と言われて先輩は女子社員さんからも(空気読めよって顔で)

鋭い目つきで睨まれつつ笑ってる、

ここの施設の元々担当は先輩なんだよね?と俺は呆れつつ、

津田さんも俺と先輩を見る目が凄い事に為って見てくるので、

先輩も言い出せ無さそうだったが俺が近づいて笑顔で居ると、

無言の圧力って奴でついに先輩が言ってくれた。


「いや、なに大したことじゃないんだ、ここの新興宗教の教祖な、

そいつは元銀行員でさ、いわゆる宗教を語って投資家を集めて、

将来的に宗教にでもしたかったとからしい、

そして元々脱税で大儲けしてたから資金をこの施設や他の場所にも、

色々土地建物を持ってたらしい、だからここは単なる別荘的な扱いだ、

で、ある日、教祖本人の投資が失敗して一気に参加者見捨てて、

逃げたって話だが、それでここの施設は閉鎖で死人とかは居ないし、

教祖が居なくなって普通に閉鎖されて債権者が中でも一番資金を持ってた

関係者に売り、現在まで売り物件だ」と途中まで言った先輩が停まったので、

何かまだ隠している態度だったので追求する。


「先輩隠し事はいけませんよ、何か隠してる時先輩は必ず足が動くから、

丸わかりです」と言うと


「え?バレてた?この癖抜けないんだよね~、

大学の頃ストレスでこの癖が出来てから、隠してきたのになぁ~、

まあ仕方がねえか、お前ならそれでも買うだろ?、

ここの土地って、コレは一応宗教では無いんだ、

当の教祖が宗教のほら良く在る権限や資格が無いから、

税金も無税じゃ無いし…だけど、

そいつ自称宗教の本拠地で自分は指導者だって言い張ったまま消えたから、

まだ行政に積み上がった税金や脱税とかの資料が登記されたままなんだ、

だから買う時には後で問題に為らないように、

しっかり購入者は別の会社ですよ~って届や、

登記した宗教家名乗ってた男が来ても問題無い用に、

別ですよ~って手続きをしっかり変更が必要で、

其処の登記を一旦破棄してと手続きが大変でさ~、

だから俺一人じゃ手続き無理でさ~だから曰くって訳」

とあっさり暴露した先輩に津田さんが物凄い怒った顔で叫んで来た。


「安川さん、あんた何言ってるんだ、それじゃ誰もここ買わないだろうが!

逃亡してる奴は今の持ち主と確かに関係は無いが、

所有の変更手続きが自称宗教だから逆に大変だって解るだろ?、

売るためならそういう事は黙ってろせっかくいい話が流れたらどうする?」

と怒ってるが、

まあ俺と先輩は大学時代からの付き合いだが気心がしれてるから、

俺が買う気が変わって無いと理解して話したのだろう、

それにシュウも確認したのかハンドサインでOとしてるし。


「まあまあ津田さん、ウチは一応今もここ買う気ですよ、

宗教じゃないけど自称宗教ですって登録がされてるだけでしょう?、

それにその教祖的な人も逃げてるにしても、出て来るにしても

ここ管理してる司法書士なり団体なりから買う契約してしまえば、

もし別の所で誰かがここを宗教施設って言っても宗教では元々無いので、

その宗教の人達に引き取って貰えばいいですよね?

ダメでも警察とかに任せますよ、

土地の持ち主が別に居て売ってくれるのでしたら問題ないですよね?」

と俺が言うと津田さんは答えてくれた。


「ええ、まあここの土地は今現在、ウチ、

つまり向井不動産が書類上は取得している施設です、

ですが税務やその他への登録は宗教関連ですから調査も入って大変ですし、

社長が佐藤さんとお会いになった後、

ここの土地の所有権はウチに移りましたので買い取り契約等問題なしですが、

ただ先程、安川が言った様に自称宗教の教祖が消えたままの状態で、

宗教を名乗って登録されたままの土地なので扱いが難しかったのは事実です」

と言ってくる津田さん。


そこにシュウが話に入って来た

「今確認したけど、結局その自称宗教がここの土地に書類上、

関わって来るってだけで実際は問題ないみたいだね、

ネット上でも実際も、その投資に失敗してから金銭の動きは消える一方で、

活動して無いしね、

これなら登録を抹消する様に司法書士に頼めば問題ないでしょ?」

とシュウが言ってくる其処の更に先輩が笑いながら話に入ってくる、


「まあ、そういう事よ、ただ手続き上は、自称宗教自体がここに無いって、

認めて貰う手続きが面倒なだけで、

それは弁護士さんに宗教では無く例えば詐欺師って事で弁護士さんに任せて、

土地関連は司法書士とかなら簡単だって」


そして最後に俺は社員のみんなに聞く

「さてみんな、ここの施設を見て貰ったけどここを買うのに、

反対か賛成か意見を言ってくれ、

意見を聞く理由は今後ここを買うなら全員が利用するから」

と俺が聞くとミハエルは言ってきた。


「そうですね~ここは価格がもう一箇所含めて、

トータルで68億円って聞いたけど悪くないと思う、

日本でこの広さでもう一箇所含めてなら安い、

地図上だと買う土地の広さは32ヘクタールとある、

それと別に一箇所有ってこの価格なら買うべき、

ロシアならここまで登録される土地の計測しないから後々問題になるけど、

コレ正確だしあの天井も補修は一カ所だけ他の箇所問題は無かった」

とミハエルさんが言うと、アナさんも話をして来る。


「私む賛成、ここは東名と言う高速道路きゃ、

ら直ぐに来れるす流通が良い、それでいてとれだけの広さなかなか無い、

物流倉庫とするなら買うべき」

と相変わらず日本語が不自然だが、

日本に来て慣れたのか言葉が正しくなりつつ有るアナさんが言うのも事実だ。


元々ここに目を付けたのも高速道路に近いからだし、

流通の面で立地が良さそうだったからだ、

だが長くここの土地は買われた後自称宗教と関連が有ったため放置され、

ここ以外は周辺の買える土地は既に買われて居るし、

売れて居て住宅地化して居るらしいと前に先輩が言ってたっけ、


「先輩、私としても良い立地だし施設をどうするか後で決めるにしても、

十分買うべき土地だけど周辺、

ここの土地の外側に当たる土地の所有者ってどうなってます?、

ここを整備するなら繋がってる土地に道を通さないと物流できないですけど、

市道ですか?」と聞く俺に先輩は、

周囲の向井不動産の社員さん達から凄く圧を掛けられつつ話して来た、


「ああそれね、俺が最初、調査兼担当した時にその辺も調査したんだけど、

手前にカビてたガードレール有ったでしょ?

彼処までが市道、で御殿場市の土地だから

その奥に当たる場所からここまで繋がってる土地はすべて、

ここの土地と一緒にウチの買った土地だから、

売るときは一緒に購入して頂きたいですね」

と先輩が大学時代に見せていた悪い笑顔で言ってきた、

甘いかもしれないが、

先輩がこの顔の時は信用できると俺は思ってる。


「よし!契約書ください、契約しましょう、

とそれから後で少し相談もあるんで手早くお願いしますね?」

と俺が言うと、女性社員はまるで俺がこの程度気にもしていないよって、

感じに映ったのか、かなり驚いて一瞬だが呆然としてた、

そして焦りつつも仮契約書を出してきた。


この契約書、[仮]と付くだけに飽くまでも念書扱いで、

本来は法的には契約に当たらない形だが、

一応一緒に遠く離れた北海道の土地も買うので、

ここの土地をウチが買いますよと言う念を押す形の契約扱い、

億単位の契約だからしっかり向井不動産本店で契約する予定で、

現地では仮の抑え程度の書類だがしっかり目を通して、

俺が佐藤貿易の名前でサインして判子を押す。


「これでここの土地を購入する意思があると認定する、

契約書にサインがされました、ありがとうございます、

今後は本店にて正式な契約を行いましょう」

と津田さんが笑顔で言ってくれた、

こうして俺たち佐藤貿易はここの土地を買う前段階に入った、

今後は向井不動産の方で手続きをして契約する契約書と、

それ以外の手続きをしてくれるという話を聞いた。


つまり不動産会社が土地に繋がってる道を通れるようにする手続きや、

電気ガス水道とここの建物を解体するなり、

改装するなりの工事に関連する一連の書類手続きのみ契約料金に含まれると、

話を言ってくれた。

それで58億円は安いんだろうか?庶民の俺には分らないが、

其れ位くらいしてくれるのが普通なのか?と俺は感覚がわからず、

シュウ頼みの手続きの価格なので適正値らしいが困惑していた、

その後は解散して帰社する為に向井不動産の社員さん達は来た道を帰り、

俺たちはそのまま自宅の有る会社のマンションに向けて、

2台で来た道を戻る。


途中で御殿場市内最大の書店に入り地図を買った、

ここ周辺の土地の地図は意外と地域の書店でしか売ってない場合があるのを、

俺は勤めてた運送会社で道に迷った経験から知って、

買うようにしてた経験で探して買ったその地図を見る限り、

あの物件の周囲は本当にゴルフ場とかしか無い事がわかった。

今まで不良物件だったらしいが、

俺たちにはいい物件だ、東名高速で一気に行けて広い土地だなと、

帰りに車の運転をしながら思ったそして高速道路を飛ばして帰ってきた。

「はあ~休み明けでいきなり税務署と、

物件の下見って2件も気の張り詰める案件とか疲れるな~」

と俺がシュウに言うと、


「それは仕方がないよ、こうなると僕は予想してたよ?

予想外はあの屋上の穴だけど、

それ以外は休みの計画と違って、

僕はあのジグ星系での騒動の方が予想外だったよ~」

とシュウでさえ愚痴ってる、


すると社員3人が部屋に入って来た、

「社長、車駐車場に止めてきました」

とジョンが言って鍵を壁のキーロッカーに下げている、

なぜか知らないがジョンは俺の車を駐車場に入れに行ってくれた、

なんでもアメリカの軍隊じゃBOSSである上司の使いって活動みたいな事も、

仕事の内みたいな感じらしい。

頼んでいないのだが率先してやってくれる、

と言ってもこれだけだが、

そして俺とシュウとアナさんとミハエルとジョンが揃った。


今この5人が全社員だ、

今後はあの倉庫になる予定の場所の管理人も必要だし、

人を雇う必要が有るのかもと思うと不安だった。

ここまで俺は人を部下として使った経験が無い、

正直今の5人が経験上限界だった。

だからといって不安ですとは言えないし、人手も少ないので必要だし、

飽くまでも心の中で不安だし人手足りね~と叫び、

そして俺は今日見て来た施設の資料を机の上に置き、

各自が取った写真やメモから、を分別しつつ話をする、


「さて、

皆も取り敢えず下見は終わったし、

今日の所はもう作業は事務仕事だけだが、

お陰で今日はまた問題が発生した、

それが関東信越国税局の課長に言われた本社移転の件だ、

全くシュウがお膳立てしてくれて無かったらあそこで何言われていたか、

本当にシュウには助けられたよ、で、そこでだけど、皆はどうする?

やはり会社はここでは無くしっかりした社屋に移転したほうが良いかな?

シュウそこの所在地は何処なの?ここから近いかな?」

と俺が聞くと、シュウは少し黒い笑顔で言って来た、


「何、今頃言ってるのさ、ほら資料、所在地と扱ってる不動産屋さんのリスト、

そこは家でお世話になってるこのマンションの管理会社と、

今倉庫の契約進めてる向井不動産どっちでも扱ってるよ、

要するに持ち主が両不動産屋さんの入会してる、

全国の不動産情報を共有してる団体に登録されてる施設みたいだよ、


ここは入り口が、西向き2階建て約150坪の施設で、

車輌は全部で中型トラックで5台止められ、普通車なら10台、

そして1,2階で各60坪在って1階は多目的な作業場で2階が事務所、

門やドアなどは交換はできる作りだから改造し放題、


そして地理だけど、驚きの工業地区に有って、

近くにはコンビニ、飲食、ランドリーがある、完全な工業用の立地、

男の労働地って感じがムンムンする場所で、何が良いって、

ちょうど良い広さでここから原付きで通える程度の距離に有る、

だから僕でも一人で通える近さ、まあ御殿場はもっと遠いけど、

ここから東方向って意味なら大体東だよ、


はい、これが物件の資料」と一通り説明を受けてここに要る全員で、

物件の資料が印刷されたペーパーに目を通すと、

元は何かの少さい事業所だった様な施設だ、水道関連だったのか建物の奥が

やけに中途半端に空いてる、タンクとか置いてあった様な空き方だ、

ここならコンテナとか置いて輸出用の詰め込み作業もできるか?

とか付い思ってしまった。


「ううっん、さて俺はこの事務所的な大きさの施設は、

まあちょうどいい規模だと思う、

ええと、トータルで7千万円に各種契約書類代とか入っても、

7100ってか、皆はどう思う?」


一応販売のプロであるアナさんは、

宝石関連の輸送手続きが出来るかシュウに聞いてて、

シュウに事務関連の手続き上の事を輸送や、

その辺もミハエルがシュウに輸送ルートなど通行出来る道の事を聞き、

ジョンはその輸送に関心を示して物件の資料を見てる。

俺はいう事言ったので今日見た施設を思い出して見る、

あの倉庫を作る予定で決めてかかっててた倉庫予定の建物は、

以外と周辺も結構広かった、その分草木も生えてたけど、

元が政府が何かの施設として建設途中で用途が保養施設に為って、

しかも建設完了と同時に理由は分からないけど

その後採算に合わないと放棄する感じで転売されて、

宗教が買った物件だ。


曰くが無くても面倒だと言われて放置されてた物件だった、

だが流石に政府系の立てた施設頑丈だったから、

基礎の柱や土台等は頑丈だったし、

何故か天井部分を無理やり露天風呂にしてて、

その結果かどうか分からないが、

何故か屋上が抜け落ちて下の階のフロアに上の階の資材が落ちてた、

理由がわからないのが本当に残念だった。


と思ってたら結論が出たのか俺とシュウを除く3人の意見が出たようで、

話して来た、

「社長、これイイ、買うべき、安い」

と何故か単語ばかりを並べてアナさんが言い、

ミハエルも「社長、ここは立地も良いですし、安いので賛成です、

事務所として設定されて要る2階も室内を改装すれば海外の事業者も呼べます、

1階はまあ資材等を置いておけば良いでしょう、

海外や倉庫に移動する時に使う物資などを置いておくには十分でしょうし、

2階への天井を補強して2階側からも補強すれば事務所はかなり強固で、

24時間作業ができます、我々貿易業の者にとって一番の敵は時差ですから、

常に音を出して作業が出来る施設はいい物件です」

とミハエルが興奮していって来る、


だがそれは御殿場ではダメなのか?とも思うが、

確かにここのマンションは少しお騒がせし過ぎな感が有るよね、

と俺は最後にジョンを見ると、彼は笑顔で「ここが良いですYO社長!」

と彼もまた興奮してヒップホップか?って言いたく為るような言い方に成ってた、

「シュウ、じゃあ、ここも買う予定で進めようか?」と俺は折れるしか無かった、

まあ、名ばかりな社長ですよ、どうせそこまでの能力はないですよ、

と俺は拗ねるしか無かった。


ああ、休み意外と短かったなぁ~と俺は逃避してため息をつく。



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