表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/78

$11 第3回艦内探検 2日目


翌朝・朝7時、


現在ちょうど通路の明るさが感覚で言う早朝の感じのする、

かなり明るい明るさとなってる、そうそう例の通路の明るさ問題だが、

朝起きてみると俺の予想してた読みが当たったらしい、

予想通り俺の勝ち、(やった!)シュウは人の移動が関係してると言ってたが、

俺の予想してた明るさが時間を表すという予想が当たりだった、

つまり凄く明るいってことだ、

早速ホームセンターで買った20リットルタンクから水を出してコップに注ぐと、

その水で歯を洗い汚れた水は同じく用意してあった同型の空き容器に、

事前に俺が赤いビニールテープで赤いバツ印を付けた汚水入れ用に、

用意しておいたタンクに廃棄する。


何しろこの艦内は未だ調査が済んでないから、

排水も出来るかどうか昨日は確認し忘れたし、

昨日はこのタンクに廃棄する事を念頭に入れていたので、

すっかり調査して無かったはっきりってミスだ、

反省し当然この後もし模樣してしてきたらと考えると、

かなり危険だと今気づいたがその時だった。


目の前の下士官用の部屋からイグさんが普通に出てきたのだ!

「いや~スッキリしたっす」とか遠くからでも聞こえる。

「イグさん?もしかしてトイレでしたか?」と俺が本気で驚いて訊くと、

「ぐわっ~ユウジさん、それ女性にいきなり言って良い質問じゃないっすよ」

イグさんは恥ずかしそうにしてるが俺的には必死だ何せ個室が使えるかどうかで

今後の対応が変わるから当然と言える。


「いや生理学的にも艦内構造上の話として、今後重要なので聞かせてください、

そこの個室使えましたか?」と訊くと、

凄く嫌な虫でも見た様に「言うんすか~」と言って来た、

そこは我慢だと思って訊くと、

「まあ女性に失礼ですができれば言ってください、

今後俺らが他の個室が使えると言う事は確認しますが模樣してきたら、

使うから凄く大事で必要な事です」と俺は力説したが、


「はあ、普通に使えますけどね…何しろココうちの社内でも有るんですから、

使えますよ」と言われて俺はここでやっと気がついた、

そうだ!ここって一応敵も出ない平和な社内だったと。

「あ!」という俺に、

イグさんもシュウが呆れた様子で話してくる。


「裕二…もしかして使えないとか思ってた?出発前に安全だって言ったよね、

まあ探査が目的だけどさ、安全だって事前に言ってるんだから、

ここって言ってみれば誰も来ない古いけど、

安全な会社の使ってない高層ビルとかマンションの一角みたいな物だから、

人は居ないけど施設は生きてるから」

「そ、そうだったな、うっかり未知の探検気分でさ~」と凄く焦りつつ言うが、

「まあ、気分的に分かるっすよ、まあでもいきなり訊かれるとイヤっす、

一応ここはウチの銀河接続企業の所有物件ですから安全ですよ」

と言われて「ああははは~」3人で笑い合う事しばし、

結局昨日の賭けの話はそのまま流れて有耶無耶になっていた。

つまり忘れて話はそのまま朝食の流れに突入して朝食の準備で忙しくなる。


基本目玉焼きを焼いて、食パンを持ってきてたのでそれに乗せて

トマトをスライスして野菜と炒めたウインナーとを、

食パンに挟んで軽いサンドを作る。

調理器は電気式ホットサンドメーカーだ、これで一気に挟んで

焼き上げるそのための電力は同じく大手電気屋で買った、

大きいポータブル電源だ、この大きい宇宙戦闘艦内と言っても、

一応其処は宇宙なので火は空気を汚すし、

万が一二酸化炭素中毒とか笑えない。


それに艦内のコンセントも有るが規格が違い使えないそのため検討して

買ったのがこの電源と小型冷凍庫と調理器だ、

しかもシュウがローダーを改造したので、そのバッテリーを、

そのローダーから充電出来る用にしてあって、

この戦闘艦の電力がローダーを充電してそこからこのポータブル電源へと

充電されるから面倒では有るが一番確実で安全だった。

結果、

離れたところでその電源を使って家庭用コンセントが使える、

良いことだ、そのお陰でめちゃくちゃ使用範囲が広い設計になった、

ココが自宅レベルの安心気分で調理できてるのだが良いのだろうか?

と思いつつ朝食を並べる、横ではコーヒーメーカー

が湯気を上げてコーヒーを入れてるいい匂いをさせてる。


ここは一応宇宙戦闘艦内でしかも未調査区域の通路だが、

キャンプ用のテーブルにプラ食器が並び焼きサンドとコーヒー

が入った金属カップが湯気を出してて、

俺がその横に調味料やサラダ風にまとめた野菜が並ぶ、

イグさんと2人分だがいい感じだと思った時だった、

遠くから何かが走ってくる音が聞こえて来た。

「ッタ・ッタ・ッタ」と凄く不審な音だった、

何しろ先ほど俺たち以外にはこの辺には誰も居ないと訊いたばかりだし、

音の方角は誰もいない場所の筈で耳を研ぎ澄ませて聞くと、

その音は「しゃしゃっ」と言う聞き慣れない擦れ音に変わった。


機械音も今はローダー等は動いてないしコーヒーメーカーがコポコポ

言ってるだけで、俺が気づいた頃にはシュウもイグさんも聞き耳を立てて

静かにしてるが、次第にその不思議な音は近づいてくる、

俺達はすぐに装備品を集めて置いてある場所で身につける、

「危険は無いって言ったよな」と俺が聞き返すと、

「無いはずです」とシュウは言い切れないで、

「ここはの元とは言え軍の戦闘艦内だよ、安全でなければおかしいんだ」

と言って来るので、

確かにそうだがここ辺り一帯には俺達以外の作業員さん等は居ない。

俺とイグさんは不思議がってるがシュウは一人安全なはずだが異常な音に

不安感が隠せていないので、俺はそんな中ベストを着けて、

買ったばかりのバールやナタに手をかけつつ待機する。

そして俺たちに一番近い通路の分岐点に音が近づいた時だった、

突然音が止まり通路の分岐の壁に皆の注意が向く、

其処はコーヒーメーカーだけが音を出してる状態になった、

通路から何かの影が通路の壁から見えた時だった、俺は声を掛けた。


「そこに居るのは誰だ!大人しく出てこい!!」ありきたりな警告だが、

俺の趣味である海外ドラマで見た外国の軍隊ではよく見るシーンを真似して

警告をしたものだ。

もしこれで危険でない機械等ならそのまま出てくるし、人などの生き物なら、

驚くはずだと思ったが、

その影から「グル~ルルルル~」と聞き慣れない大きな警戒するような声らしき、

音が聞こえてきた1、2度ちらっちらっと先端を出して何かが動いた瞬間だった、

それは姿を表した。


「しゃあああああ~」と威嚇しつつ出てきたのは[巨大な猫]だった、

見た目は黄色っぽいライトな茶色と黒に白い斑模様が混ざった

一見普通の三毛猫だが、問題は大きさだ。

「お!お~大きいな」と俺は驚きを通り越して呆れた感覚だったすると、

横でシュウが「でけ~」と驚いてる、

そして「大っきいっす~ね~」とイグさんも只呆然としてて、

全員が驚いて声を上げるが、問題の猫は最初から警戒したままだった。


そしてその大きさが異常だった、何しろ有に1メートル半から2メートルは有る、

馬鹿デカイが見た目は普通の猫だし、

そして吠えてる口の中の歯が妙に尖ってて怖い。

よく見ればその猫が警告音を発しつつ近づいて来るが、

近づく程によく見える状態になるとその猫がヤツレて居るのが分かった、

つまり路上で見るボサボサとした痩せた猫だった訳だ、

病気の類には見えない程度に顔はしっかりしてるが胴体が痩せて毛並みも悪い、

俺的には今にも倒れそうに見える。

「なあ、このバケ猫ちゃん痩せ過ぎじゃないか?」

と俺が聞くが2人は警戒したままだった。

「猫は猫でも連合宇宙猫っすよ」と言うイグさんが言い、

「裕二気をつけて離れて」とシュウが言うが俺の気持ちはなぜか逆だった。

「まあまあ、よく分からんがそれより猫よ、こっちのサンドでも食うか?」

と俺は対策としてこの大きい猫と戦う気が最初から起き無かった、

何しろ痩せてて楽に勝てそうだったからだ、

そしてホットサンドメーカーの蓋を明けて中で焼いてたホットサンドを、

皿に出して猫の前に出す猫は鼻でスンスンと匂いを2度程嗅いだ後、

サンドを少し食べる。


そして安全を感じたのか一気に一口で一個まるごと食べてムシャムシャと

噛んでる俺は皿にもう一個追加して乗せると猫は「にゃあ~」と迫力の有る、

底から響く声でご機嫌顔で鳴くともう1個もムシャムシャ食べ始める。

かなり気に入ったらしくいい顔で食べてるので俺は追加で食パンをホットサンド

メーカーに2枚載せて卵を落としてトマトを載せウインナーを載せて

強加熱にメモリを合わせてタイマーを掛けて焼いた猫の前の皿に焼く前だが

解凍済の冷凍してたウインナーを2~3個乗せると、

それも待ってましたと言わんばかりに素早く食べる。


「どうやらかなり腹が空いてるみたいだな、この猫、可愛そうにほらコレも飲め」

と俺はすっかりこの猫が気に入ってしまったようだった。

俺は別のまだ使ってなかった深皿に粉末ミルクを水筒の水と、

一緒に混ぜた物を入れると猫の前に置くとペロペロ舐め始めた。

「おお、食って飲んでるな、待ってろもう少しで焼き上がるぞ」と言って更に

材料を載せたサンドを用意する一応こっちは俺達の分として手元に

置いて置くと猫がスンスンと鼻で匂いを嗅ぎ出した、

恐らくホットサンドがいい感じに熱を貯めて中の具が焼かれ始めたのだろう、

香ばしい肉汁の香りが立ち始めた中のウインナーから汁が出て、

鉄板で蒸発してる音がする。

「ハラ減ってきたっすけど猫が……」とコッチでもイグさんがお腹をすかせている、

「どこから来たんだろうねえお前は、しかしデカイけど痩せてるなぁ、

もっと食わせてやれればよかったが、今は作り置きが無いんだ」

と言ってやり俺は焼き上がったホットサンドを猫の皿に乗せてやると行儀良く

しっかり4つ足でしっかり座り直してムシャムシャと食べ始める。


俺が更に自分たちの分を焼き始めると猫が目線をこっち

に向けてきたのでしっかり「これは俺達の分だぞ!」と言ってやると、

なんだ~って感じでムスッとしつつも手元にあるミルクを飲みだす。

俺はローダの中に仕舞ってあった缶詰を出して来る、物は激安のサンマ缶だ、

割り箸で猫の皿に出してやると少し食べてこっちを見ると、

「にゃお~ん」と軽く鳴き、

機嫌の良さそうな声で鳴く恐らく満足できたのだろう、

只問題はすぐに食べてしまった事だ。


猫はまだ皿の前で待機してるし困ったが俺は仕方が無く、

すぐに食べられる物を探す。

「う~ん、こいつかなり大食いだな、何かすぐ食べられるものは~」

しかし用意してきた食料は殆どが冷凍してきた物か缶詰なので、

凍ってるか缶切りで開ける安い缶詰ばかりですぐには出せない、

猫が食べられる物は残りはクッキーか食パンぐらいだ。

「もう無いぞ、仕方が無いこれでどうだ?」と食パンにクッキーを載せて、

いちごのジャムをがっがと活きよい良く乗せて猫の皿に載せてやった。


「どうよ!」猫はソレを見て少し待つと、

ホットサンドが出てこないのを気にしつつ遂に諦めたのか、

ジャムクッキーサンド?が乗った皿の上のソレをムシャムシャ食べてしまった。

猫は「にゃお~ん」とまた俺に寄越せとでも言いたげに鳴くが、

流石に俺も食材がないので。

「済まないがもう無いんだ、こっちは俺達の分な」

と焼き上がったホットサンドを1個ずつ皿にとりわけイグさんに渡す。


「さあ出し尽くしたのでこっちも食べるよ、デカイ猫よ朝の分は終わりだ、

次は昼だがそれ迄待て」と理解できるかどうか分からないが言ってやると、

「にゃあ、」と鳴いて通路の隅まで移動して。

ぐるりと右に一回転して周囲を観察した後しゃがんで丸まるわけでは無く、

何故か横たわってしまったよほど体力が無かったのだろう。

「う~む、こいつかなり頭いいけど弱ってるな、まあ敵ではないと

理解したって事でいいかな?さあイグさん食べましょう」

「うっす、しかし凄いっすね、ユウジさん連合宇宙猫に餌付けするって

凄いことですよ、こいつは獰猛なハンターで有名っす、

しっかし何だってこんな場所にいるかな~普通は動物園とかに居る猛獣っすよ」

と言う。

「ならこの軍艦内に有った動物園でも居た奴の子孫とかでは?

其処で飼われてた動物が野生化したとか日本じゃよく聞く話だが、

しっかし連合宇宙猫って何だ?それ」と俺がイグさんに聞くと、


「いや連合宇宙猫って言うのは連合の生物的な猫種の正式名称です、

元は小さく大体手の中に入る大きさだったのを、

宇宙で生物への影響を研究しようって科学者が大昔に、

連合発足前の立法前の無法地帯な宇宙で様々な遺伝子実験やら環境実験に、

野生の猫を使ったっす、

結果、実験動物の子孫で宇宙に適応する実験したら、

まあまあデカくなったって言うのがこの猫の元で、人の手で誕生したけど、

特別な遺伝子を持った猫で、連合が出来て直ぐに初認証でって言う事で、

連合って名称の付いた猫でしてね、それで一応新種扱いです、


それを子どもたちに歴史を教える為に動物園で飼われれことが多いんすよ、

展示しているのを私が見たことが有るのはそれでもこの猫の大きさと違って、

この猫の4分の1ぐらいっす、地球の中型犬サイズっすかね~?

こいつデカすぎるっす」とイグさんは何だこいつって顔して見てるけど、

俺は結構酷いなと思った。


「それって結構可哀相な歴史をたどってる猫だな、それに見れば現在は、

餌に困ってるらしいし、しかし困ったなぁ、

こいつを飼い猫にすることは出来ないしな~エサ代とかで、

一日でも結構行きそうだし無理だろうなぁ」

と俺が言うとシュウが文句を言って来た、

「裕二其処じゃないでしょ、この猫が異常な大きさなんだって話なの、

それに飼えないよ、この猫はデカイんだよ、野良で良いじゃないか」

と言うので俺は「ああデカイんだよソレが問題だ」

と困った顔で見て居るとシュウは俺を説得しようとしてくる。


「いやエサ代の事じゃなくてね、大きいから襲われたら裕二は、

パンチ一発で殴られて喰われるよコレ、トラと同じ大きさだよ?解ってる?」

と言うがどう見ても知性が見える猫だと俺は思った、

「いや~そんな悪やつじゃないでしょ、ソレより餌を安定してやれるかが、

問題でしょうよ、こう見えて猫派なんだ~俺」と言うと、

「いや、「ネコ派なんだ~俺」じゃ無くてね、危険だって言ってるの!」

とシュウは呆れた、


そんな呆れ顔をしてるが何とか飼わせないようにしようと言ってくるシュウ、

どうやら猫が怖いらしい、

「いや食事さえ取れれば良い奴じゃないか?結構言葉解りそうな顔してるぞ、

なあ」と言うと、「にゃお~ん」と鳴く大型猫に俺は「ほら」

と俺がシュウに解るだろって顔をするが、

シュウはまだ説得しようとして怒ってるとシュウが「ホラじゃなくてね」

と言うので「まあ襲われ無かっただけ良いじゃないか、

さっさと飯食って朝のミーティングしたいから」と言うと、

俺は言葉を切ってホットサンドを手にとってコーヒーを飲み食いし始めた、

それを見て諦めたのかシュウは砂糖を限界まで溶かした砂糖水を飲み始めた、

かなり苛ついている様子だが、

俺は気にせず食事をしつつこの連合宇宙猫の名前を考え始めた、


(う~ん普通ならタマとかミケとかだがな~良い名前が浮かばないな~)

「なあ、タマ?、・・・ミケ?」「にゃお~ん」

「おおミケが良いか?そうか、おし、今日から君はミケだ、決まりな!」

「にゃう」とミケが機嫌よく鳴く。

「ああ、ユウジさん名前つけちゃった~後で困るっすよ~、

名前つけるって事は情が移るっすよ、

飼うって決めないと後が困るっすよ適当につけちゃ駄目っす」

とイグさんは心配してくれるが、

俺はその時にはもう飼うと60%は決めていた感じだった。

「まあしばらくは餌出せるし、最終的にはこの艦内の家の前辺りで

餌上げればこの船の中で飼えないかな~と」

「むう、それって日中はウチらに押し付けようって事っすか、

只でさえ人手不足だしトラブル対応で休みも少ないのにキツイっすよ」

「まあまあ、エサ代を自分で稼げれば一番いいんだけど、

無理そうだったら俺が稼げば良いんだし」

「裕二っい無茶言うねえ、現在いまは僕が率先してこの探索で稼ぐための

仕入れになる捜索の仕事してるんだよ、安定して稼げなければ行き詰まるし…

別の仕事探さないと行けないし大変な時期なんだって分かってる?」

とシュウは言うが、

「ああココが正念場だって言うのは分かってるさ、

でも稼げるかとさっきの餌上げとは違うと思う、

稼げなければミケに諦めてもらうしか無いけどさ」


「にゃう、」とデカイ連合宇宙猫ミケは小さく可愛い泣き声で、

裕二に甘えるように鳴いてるのが全員に分かるが

果たして言葉を理解してるのかは以前不明なままだった、

少しして全員で朝食の為に用意した

道具を片付けてミーティングを初めた。


「さて探索2日目に成ったわけだけど、やはり効率が悪いよ、

僕の計算だと1日で最低でも3カラット以上の宝石1個以上か

金属を金で2キロ以上かプラチナ2キロ銀は10キロ以上は最低ラインだよ、

全く稼げて無いから今日からしっかり調査の仕方を、

全員で実地込みで探しながら、話し合って行きましょう良いですね」

と子供的な言い方で言うとシュウも乗って「はーい」と多少嫌がりながら言い、

イグさんも[分かったっす」とつづき「にゃう」…と、猫君も続く。

「猫くんは…ミケは探す事出来るの?」とシュウが言うが、

ミケは困惑した顔をするだけだった、


結局、

この猫は居なく成らないので追い返すことも出来ず、

猫を連れたまま全員で調査する標準的な回収物を決定する為に移動し始めた。

「まず最初は入り口のロッカー等だね、玄関周りはすぐに逃げる為に、

少量だけど隠されてる可能性が高いんだよ、


そして次がトイレとシャワーだね、ここは定番だから余り良い物は

多く見つかって無いね、一番多いのが机などのデスク周りとロッカーと

ベットの3箇所だねで着替え等が入った引き出しも怪しい、

と定番はこんな所かな変則で隠されてるコンセント周りとか隠し金庫が偶に

あると銀河ネットのトレジャーサイトには書き込まれてるね、

後宝石類以外では古い酒瓶とかは良い値段がするよ、

普通は観賞用に加工したりヤバいと入れ直したやすい酒でそのまま高く、

売ったりね、兎に角古いと1本で数万ビットぐらいは取れるね、

食器類は意外と陶芸師の手作り品

が有るといい値段で1皿数万ビットから数十万ビットぐらいかな~、

何しろ数百年経ってるから価値が上がっててね~

それ以外は価値がないね、軍の制服とかは結構更新されてて古いのは

コレクターに結構いい値段で売れるよ、

所謂軍モノって奴らしいねジャケットとか作業服は1着3000ビットから

高くて2~3万ビットぐらいかな~

軍装備品だと機械類とか専門的なのががかなりの高値で30万

とかするよだけど、地球じゃ売れないけど見つけたらまず言ってね、

調べないと危険なものも有るから」

「「は~い」」「にゃ」

「うん?、猫くんは探せるかな?まあ犬じゃないし無理かな」

と俺が言うと何故かミケが「にゃ」と鳴いて付いて来いと言わんばかりの顔で

待ってる感じがした。


「これは頼っていい感じかな?む~ん分からないね」

とシュウがミケを見て悩んでるがミケ自身は頭を捻って何?と言った感じで居る。

「まあ、ミケはとりあえず置いておくっすよ、さあ捜索しましょうかね」

「そうだね、」「やるか~ミケ行くよ~」「にゃう」

と全員で分散して捜索し始めたんだが、

ミケはしっかり俺の所に付いてきた、

何か新しい仲間が出来た気がして楽しく探せた、

結果昼に成って再び全員がローダーの所に再集合した時には、

結構な量を回収できてた。

「おまたせ~」と俺が言うと「遅いっす」とイグさんが少し怒り顔で言って来る。

「待ってたよ、食事の準備は出来てるよ」

とシュウがイグさんの横で食材を調理してくれてたらしい、

ほのかに食事のいい匂いがする。


「にゃ」と早速ミケも嗅ぎつけたのが気分的に笑顔に見える顔で鳴く。

「はいはいお前の分も解凍してあるぞ」

「にゃう!」となんだかんだ言ってもシュウも、

このデカイ連合宇宙産の宇宙猫とか言う種類の猫の食材を用意して

置くだけ気に入ってるのかもと思いそして昼食前に見つけた物を披露する。


「さてみんな見てくれ」と俺がシュウとイグさんに見せたのは5センチぐらいの

結構大きいサイズの石が付いた指輪が入った布袋だ。

「これ結構大きくないか?」

「おおこれは良いねリング周りは純白金プラチナかな?で、

石は赤いね良く分からないから後で調べるね、

でも5センチなら結構いい値段行くね、更にプラチナだし地球ならこれだけで

数十万は行くかな?、もっと行くかな?、でこれどうしたの?」


「おう聞いてくれ、このミケが探索中の部屋で見つけたんだ、

『にゃあ~』って1鳴きしたから見てみたらこれを咥えてた、

同じ部屋から大量にこの女性兵士の写真が写ってるデジタル

ペーパー?みたいなものがびっしり貼られてた。


かなりヤバい奴の部屋だったみたいだな、

まあそいつは大昔に退艦したかどこかに行ったんだろうけど、

結局はその危険な恋?らしきストーカー行為も終わってるだろうよ」

「うへえ~かなりヤバい奴の部屋ねぇ居るんだよね~

そういう奴、僕も昔は同型が同じ目に合ってたっけな~。

「それ私も遭ったっすよ~ああ言う奴って限度を知らないっすから困るっすよ、

うちはそれが嫌でこの仕事が寮住みで長期間この船とともに

移動するから安全だって聞いて即就職したっす。


うちの会社には似たようなトラブルで入って来る綺麗な女性社員さん

多いっすよ、お陰でうちの社は美人が多いっすけど、

ウチと同じこの支店担当はすぐ結婚して居なくなるから、

常に人材不足で入れ替わりが激しいっすよ」

「あ~そうか~そう言うのって有るよね、

世知辛いなぁ、何処も似たようなもんか宇宙も女性問題は有るんだな」

と俺が察したら、

「そりゃ有るっすよ、連合はデカイっすから、

弁護士とか付けられる程弁護士も居ないし、

安い弁護士は大体がAIっすしトラブルが多すぎて、

基本この腕の端末で連絡取るから、

こういった閉鎖された生活ってトラブルを解決する時間稼ぎや、

相手が諦めるのを待つほとぼりを冷ますための意味合いで、

この仕事って女性の間で結構有名になってて結果人材不足ですからね、

最近は人事が男優先で取るって聞くっすけど、それって差別じゃ無いっすか?」

「はは、まあどっちに傾いても悪循環だねそりゃ、なら普通に半々の数で、

採用すればいいのに、でもあの重いケーブル運ぶのなら男性が良いか~」

と分かるような分からないようなモヤモヤした気持ちで考えるが、

「僕も何となく分かるなぁ、追いかけられたこと無いけど、

好かれすぎるのも問題だよ、そう言う欲望を他人に向けないで欲しいね」

とシュウは呆れてて、

「まあ、今は誰も居なくていいじゃないか、平和だよ」と俺が空気を誤魔化すと

「だね」とシュウが賛同して「っすね」とイグさんも賛同してくれたと、

「にゃ?」とミケは「僕の見つけたのはこれだね」

とシュウが見せて来たのはプラっぽい素材の瓶に入った石だった、

沢山だジャラジャラ言ってる。

「はあ~数で勝負っすか?」とイグさんが呆れ「だな」と言い、

「らしいね、この石は恐らくダイヤの小石だよ、

結構溜め込んでたんじゃないかな?ベットサイドに在ったから

貯めて退官後の生活費にでもしようとしてたんだろうねぇ」

「ダイヤ貯金か~有りだね」「重さは?」

「うん、全部で2キロ半程かな、結構有るよね」


「それは良いな、だが本当に隠し財産は宝石だけだな金本位制じゃないのか?」

「まあ連合では昔っから宝石、特にダイヤはありきたりな物質だからね、

だって、

炭素を高圧と高温で出来ちゃうから比較的手に入りやすい安価な財産だね、

安いんだ、何せ船乗りがエンジンで炭素を高圧で熱して作って遊んだり、

小遣いにする程度なんだよ、大体ガラスぐらいの価格かな?。


次が貴金属で地球とかで価値の有るのはプラチナぐらいで、

金銀類の殆どは低価格で価値は低いね、

高いのは地球のレアアースって言う電子部品の材料になる金属類だけ、

それ以外は今では凄い下落率だよ、

ダイヤモンドで出来てる小惑星とか金の小惑星とかも結構見つかってから

連合初期の段階で価値が無いしね、

一番の投資先は土地の所有権か宇宙船とか長期保有資産だね、

土地本位制って所かな?でもいきなり星ごと消えるとか偶にあるしね、

絶対じゃないしね」とシュウに教えて貰うと、

俺は半分諦めて「まあ探すしか無いな」と言うしか無かった、


「私の見つけたのは結構凄いっすよ、このスターマガジンの創刊号っす、

連合の最初期に創刊された歴史的なネット情報誌の初出版の版っす、

前に金持ち貴族の部屋の映像を見た時に、

住み主が額に入れて飾って在ったっすよ価値高いっすよ」

とドヤるイグさんが持っているペーパーは、

一度しかデーターが入れられない、

所謂印刷物に似た機能の有るデジタルペーパーだった。


「あ~これは連合じゃないと売れないから価格は判定できないね、

まあ結構価値有るけどね地球で分かりやすく言えば、

本家フランス版ののミシュ○ンガイドの創刊号とかって感じかな?、

連合で本物なら大体民間用ローダー一台買える額は稼げるよ」

とシュウの説明で一気に価値が上がり、

「うおっ凄いな、俺は価値がわからないがだいたい百万くらいか?凄いな」

と俺が褒めると、シュウはニヤっとした目で俺を見てくる。

「裕二は何見つけたのさっきの指輪はミケが見つけたんでしょ?」

「ああ俺はこの箱に入れて持ってきた奴だな」

と言って見せたのは地球製の俺が持ち込んだ台車に乗ってる連合製のコンテナに

入ってる雑貨類だった。

それを見せると、「うわ、これ分別大変そうだな」

「でもいい感じの物も結構あるっすよ、ほらこれとかアンティークだし」

「うん、このデスクスタンドは結構良いね、おお連合歴2158年製だよ

本当にアンティークだね、今が連合歴5897年だから3739年間も、

保管されてた?にしては状態が良すぎるね?本物かなぁ?」

とシュウが疑い連合版のインターネットで調べ始めるが。

「…う~ん何だこれ?判らないから持ち帰って調べるよ」

と分からないらしく持ち帰ると言う、

「面倒な品だったか、悪いね連合の物は価値が解らないからね」と俺が言い

「まあ仕方がないよ」とシュウは優しい、

「っすね」「にゃ」とイグさんとミケが同意して、

「さて、昼は[うどん]だよ、基本はかけうどんだけどミケは汁と

別々にしてヌルくしてやるな、かまぼこと揚げ肉付きだ、さて作るか」

とうどんを作り始める。


結果2人分から3人分に成っても良いように用意してきて

良かったと思った訳だが、

「いやいや猫がうどんは食べないでしょそれってどうなの?」

とシュウが唖然としてる。


その横ではイグさんも変な目で見てるし、だがその目を気にせず、

なんと驚く事に

ミケが普通にうどんの載せられ皿の前に向かうと美味しそうに食べ始めた。

「にゃ!」「そうか美味かったか、良かった」と俺は普通に考えていたが、

よく考えれば猫がうどんを食べるはずもなくだがよく見ればしっかり食べていた。

「この子、深皿を手で押し出してきてるっすよ、お代わりって事じゃないっすか?」

とイグさんが驚き言って来るので、それを受けた俺は

「おぉまだ食べるのかい?、さっきのでも大盛りだったんだけどな、

かまぼこも肉も3セット分乗せたんだぞ、

仕方がないな残ってる分全部のせてやるけど昼はコレでお終いな」

と追加でおかわりを出すと「にゃ」と一鳴きしてまた食べ始めた、

「まあ、自分で稼ぐ分にはその額分出すけど、

今は材料の持ち合わせが少ないからなぁまあ最悪俺の分分けてやるな」

と言うと「にゃ~ぁ」と鳴く、


するとイグさんが「畏まってるっすよコレ、絶対言葉分かってないっすか?」

と言って来て、「不思議だよね連合宇宙猫」と俺も賛同すると、

「裕二も変に飼う気満々だよね」とかシュウに言われる、

ので「え?可愛いじゃないか、デカイけど普通に猫だし」と養護すると、

シュウは「まあヒョウじゃないし、ライオンでも無いよね、地球のトラ位あるかな?

猫のでっかいだけだし、良いかな?」と諦めてくれた用で。


俺も「そうだろう、可愛いって」という、

するとイグさんが急に「ちよっと休憩したいっす」

と言い出すので「良いね」と同意「じゃ昼休憩って事で」とシュウが言って、

全員が納得してそう言った後1時間ほど休憩となった。


ミケのライオンと言う比較表現をトラにしました、トラの方が大きさ的に近いと思ったからです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 読みにくい [一言] 誰の台詞なのかわからない。 句点(。)や会話の「」で改行しないと読みにくくてしょうがない。 1話は面白そうな内容なので、頑張ってほしい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ