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アレは1週間前の夜の事、

俺、佐藤裕二は32歳、バツイチ…独身、訳ありの離婚歴有りの、

良く居るくたびれたサラリーマンだ。


俺の務めてる会社は家から電車で通勤出来る立地で、

都内のギリギリ23区外という場所で埼玉県の外れに有る中堅の会社だ。


元々は運送会社だった会社も今や労働系で入社した俺も、

形式上は事務系務め人の社員として現在に至って居るのだが、

社長いわく「もう少ししたらここも都内に入ると今でも言われてる」

とずっと言って居ると言う話で買った土地に社屋が在るが、

間違いなく騙されて買った、土地にこだわりが有るらしく、

今も都内に為る事等無く、未だ執着して行政に話に行くらしい。

そんな土地に有る社屋と不思議な社長が居る会社だが、

建物は元々中堅の配送会社だった為に古いが広く、

今は配送管理会社に変わった会社に俺は務めている。


昔は自主的にトラックを持ち運送してたが、

現在は某大手外資系ネット通販会社が独自に展開する、

配送業務の都内周辺や一部県内地域の一端を配送する、

個人など等のトラック管理業務を委託される会社になって居て。


俺はその一部区域配送する現場ドライバー達の配送管理担当と言う立場で、

配送の運営上起きる大小様々なトラブル対処をする、

チームの班長という社員扱いだ。

そんなトラブルの複数を業務管理をする会社で、

俺の業務は電話対応とかでは無く、連絡を受けたら直接現場に行って、

話を聞き話が大きくなる前に解決する仕事している、

基本は俺の従えてる1チーム3人で現場に行くチームのリーダーだ。


担当する配送業者や個人ドライバーの一部230人で業務内容は、

名目上はドライバーさんがしっかり仕事をしてるか管理するという、

マニュアル通りの仕事で、実態はドライバーの態度に関するクレームや、

物損事故の後始末や、誤解による配送トラブルの謝罪も、

いつの間にか通常業務内となって居て、

毎日何かしら謝罪やヤバい人などのクレーム対応などで大変だが、

3人で動くので負担はそれ程でも無く慣れれば平凡な仕事だ、

と思う…まあ、俺もその仕事が大変だと思ってた時期がある、

平凡な人間だが、ある日を境に俺の生活は一変した。


だがそれを信じてくれる人間はこの世界に居ないだろう、

だから秘密にして密やかに生活してるというのも、

それはある日の勤務後の平日の深夜、

俺の自宅が有る6階建てで上階が斜めな外観の

いわゆる昭和な時期に制作された、

中途半端に日照権をアピールしていた頃のボロいマンションで、

エレベーターは無いが格安で広いので借りている所だ。

俺は夜寝る前に会員になってる動画サイトで海外ドラマを見るのが日課で、

趣味生活のサイクルを繰り返している、そんな今日も一日見終わったので

そろそろ寝ようと思った時だ。


久し振りにうちのマンションの横に伸びる大通りを、夜中だと言うのに、

騒音を立てて走る今どき古い排気ガスで音楽の音色を奏でる、

昭和の古式ゆかしい?暴走族と思しき音色が近づいて来てるので、

それ関連の車が近付いて来たと思い、久々に暴走族見たいなと思い立ち、

懐かしさから見ようと自室の窓へ行きカーテンを開けたのが、

運の尽きだったような……

今にしては良いのか悪いのか……と思う所だが、

とにかく窓の外を見た瞬間の事だ。


ビカッっと何色かわからないが光った瞬間、

窓の外の光で眩んだ目を両手で覆い隠したが遅かった。

「何かされた?」と焦った声が出るが、漠然と誰かが何かしたのか?

と一般常識内で考えながらも混乱が止まらない、パニック状態だ、

だが焦ってもどうにも成らないので見えるように為るのを待った。

……そして見えるようになった瞬間、

俺は窓の外の異常な景色に、まるで映画かドラマの撮影が終わった、

スタジオか何かのセットに見えるが、何処の国旗か分からないが、

立派な何処かの緑系な旗の幕がグレーな壁に垂れ下がっている。


その周囲を移動可能な照明が照らしていて、

その強い光はLED光より目に優しそうだが大出力の光なのか、

目を眩ませる程眩しい光に照らされた俺は広い場所に見える、

そして俺は異質な場所で映画でも見ない様な違う文明観を見た。

その下を白っぽいが灰色にも見える程汚れた人達が働く作業服が見え、

其処からこちらを見ている集団の内2人がのっそりと近づいて来た。


まるで現実感は無いが俺の部屋が撮影のセットだったと言った方が、

早い感じの理解出来ない空間で灰色服の人らが、

何やら巨大な回転する水車風の機械を押したり、

腕より太そうなケーブルを担いで運んで片付けているのが目に入る。

そんな対応が目の前で繰り広がっていて…、

白昼夢でも見て居るのか?あるいは俺はドラマ撮影の俳優か何かだったか?

と馬鹿な事を考えつつ、とにかく走馬灯では無く、

何がなんだか解らない状況の空間が現実に有る、

何にせよ6階に住んでるから其処はベランダと空で在るべき場所で、

地面は6階下なのに何故か地面は精々2階部分に見える程度だ?

それ程低い、と思っていると、やって来た相手らは旅客機で使う様な、

白い移動出来る階段を手で押して来て俺の窓の下まで持って来た。

窓の外は金属製の階段と思しき物が繋がり

床面と周囲は、煤けた白が灰色に成ってしまった感じの色で統一されて居た、

そして左右はよく見えないが巨大な高速のトンネルの感じがする、

広さの有る左右に長い通路かトンネルらしい場所に見えた。


良く古いSFチックな雰囲気が在る壁を今にも切れそうな、

頼りけの無い弱い照明の光が照らしてて、そこを行き来する集団から、

1人女性らしき人とムキムキな浅黒い肌の筋肉質に鍛えたらしい男が、

腰に白くて四角い布袋?を下げた状態で近づいてくるのが見える。


窓の外は本来はベランダの在る筈なのに押して来た階段が付いてるし

手前には洗濯物を干す金具の付いた壁が有ったはずだが、今は無い。

其処は何処で何がしたいのか?と漠然と周囲を見ていると、

タッチパネルを操作しながらゆっくりとと疲れを感じさせる歩き形で、

まあまあ若い感じの女性や身体が凄く細い男性達が、

太い消防のホースみたいな物より太いチューブを運んでいる、

作業員らしい人が行き交っている所で、

その中でも指示役の筋肉が付いてる人物の指導の元で、

皆動いて居るらしく、その一人の女性が階段を上がって来て、

コン、コン、と俺のベランダと繋がってる筈の窓ガラスを、

今まで疲れた歩き形で歩いていた女性で、

現場作業員風なスタイルのつなぎ服を着て、

両サイドから大荷物を下げたベルトを着けた人物が、

窓をノックするので俺は半分好奇心と焦りで、

そのまま普通な日本人にする様な対応で窓を開けてしまった。


[ガラララッ]と音を立てて引き戸を開けると、

俺はつい「はい、なんでしょうか?」と言うと、

相手は俺に何故か聞き返して来た、

「あの、つかぬことを聞きますが、

貴方様がサトウ・ユウジさんで間違いないっすか?」と相手は、

普通に日本語で聞いて来るので、

名前も同じだし返事と言うか一応だが確認をする。


「え?ええそうですが、これ何かのマジックとか?どっきり的な物でしょうか?」

と言うと相手の女性は普通に怒って反論して来た、

「え~とそれは何んすか、バカにしてます?ドッキリって何ですか?

嫌味ですか?これは冗談や幻覚では無いっす、はい!これ契約書」

とムスッと怒って居る女性から契約書為るものを渡された、

「お~いig$i$;$gkp@ppijtriajtio何してる、さっさとサイン貰え!」

と今話している女性の後ろで先程のムキムキな筋肉で、

スキンヘットな頭の厳つい男性が怒鳴ってる。

「うっす班長~今済ませます、いや~すみませんがこの書類にサインを、

貰えませんかねえ?こっち急いでるっす」と上司からせっつかれて、

女性が俺に男性に話した[書類]と言う物を見せて来た。


だがそれは俺はリアルではまだ見たことの無い薄さを誇る、

有機ELディスプレイとかEインクペーパーとか聴くように成った、

噂の向こう側が透けて見える程薄いフィルム状で在りながら、

多機能な樹脂っぽい銀色の縁が有る透明なフイルム状物体な書類だった。

渡されたもの自体が異様で理屈的には問題は無かったが、

俺にとっては大問題だ、何しろ表示されてる文字が地球の文字では無く、

全く読めない楔形文字風の字体で書かれた契約書風の書式で、

何かの文章の画面だった。


「ええとですね、この文字読めないんですが…何なの?」

と混乱したまま突っ込んで訊くとその女性が適当そうに、

「あ~そういうの別にいいですから、ここに早くサインをしてくださいよ~」

と急いでいるのか、

どうでも良いからサインしろと急かせるように突っかかって来たので、

俺はよく仕事柄困る対応の原因をする相手の要領で、

理解出来無い事を逆に取って怒った感じを出しつつ疑問を質問して見た。

「はあっ?読めないのにサインしろ~?そんなバカがこの時代に居るか?

詐欺だって分かっててサインするような物だろう!もう少しマシな嘘を付け」

と言うがこの女性はそのままで怒りもせずにそのまま話してくる。


「いや~別にこの書類は既に事後承諾なんすからどうでも良いっすし、

サインしてくださいよ~班長に怒られますって、さっさとするっすよ~」

と相手の女性は怯まずに泣き落としに近い感じで言って来るが、

俺は逆に冷めてしまった。

そのまま冷淡に「だったら、クーリングオフしてください」と言う

だっていきなり契約とか危険すぎてバカだろ?と誰だってそう思うだろうと、

俺は相手に抵抗するが、相手も怯まず言って来る、

「いや~ウチはそういうの管轄外ですから、無効ですねえ~」

と相手も飽くまでも管轄外と言って押して来る。

「ええい!、だったら契約してないし違法取引だって行政に訴える事に成るが?」

と俺は何処に訴える場所が在るかどうかも判らないが言って見ると、

相手は困った様子で、俺に詳しい説明をやっと始めた。


「ええとですねぇ、そちらとは既に取引契約済みと訊いてる話の筈でしてねぇ~」

と言う女性に「遅えぞig$i$;$gkp@まだ受領取れないのか?早くしろって、

いつも言ってるだろうが~!」と奥から、担当の女性を班長と呼ばれる、

中年のスキンヘットで口周りにヒゲが生えてる、

大柄で筋肉質のリーダー格のおっさんが俺に近づいて来ながら怒鳴ってる。

「サイン早くしてくださいよ、初とは言っても長期間契約コースでしょう?

貴方との契約はそちら側からの事前に申し込みなのにい~

今更それは無いでしょ?」と女性が怒って来ているが状況が理解できない。


「いや、事前とか俺はそもそも契約なんてして無いんだが?」と言うと、

「え?今更誤魔化して何言ってるんですか?~サトウさん、

ちゃんと契約してるでしょうが!ほらここ!」と楔形文字を指差すので、

ついに俺も切れてしまった。

「だから!読めんと言ってるだろうが!分からんわ読めんわ!だと言うのに、

サインとかしないわい!」そう言うと相手は反論して来た。

「じゃあ!これでどうですか!言い逃れさせませんよ~」

と怒った女性が薄いフィルムを数回タッチして、

もの凄く長いらしい言語欄?を出して来て、

必死に俺の理解出来るだろう地域の文字を絞り込んでいるらしく、

何やら操作して「さあ、この中から読める字を選んでくださいっす」

と言って来るので、俺はつい各国の言語などが記載された羅列の中から、

(日本語=Japanese)と書かれた、

リストを見つけて「なんだ有るじゃねえか」とつい言いながら

その欄を指で押してしまった。

その瞬間、契約書とトップに書かれた楔形文字が、

かなり古い日本語表示に瞬時に自動変換され、

[~なりけり]とか書いて有る明治時代とかの日本語?

とそれを見た俺は相手の女性につい文句を言ってしまう

「一応日本語在るじゃねえか、最初から表示しろって、

ええと~何い~?ああ~?、何だコレ?サトウまでは合ってるが、

名前の漢字が[佐藤]じゃ無くて[左東]だぞ?全然違うだろうが!

しかも住所も全く違うだろう?ココ!」と指で指し示しながら、

説明為て「それに俺の家は埼玉県さいたま市であって、

記載の住所はおそらく埼玉県の中の何処かの市内だろうが、

いきなり[さいたま]の下に番地とか記載が飛んでて無いとか、

県は合ってるが恐らくは市が違うだろうなぁ~、

ちなみに埼玉は市だと、ひらがな表記だからな」

そう丁寧とは言えないが俺はしっかり説明した。


「へ?……え~と……具体的にどこが違うんで?」と、

やはり相手は先ほどまで威勢の良かった女性だが、

間違っていると言われて、それは理解はしたものの、

どこが悪いか解らず混乱しているようだ、

何せ日本語は漢字以外にひらがなカタカナに加え、

数字に英語まで駆使して話す言語だ、

普通に1国語に3言語有るとか普通は無い

更に日本人でも関東圏住みで無いと、偶に[埼玉県]を抜かす記載するので、

よく起きる間違いを、誰かがやったらしいと俺は理解した。

まあ、配送だとよくある間違いで、

県と市の表記が違ったりする時がたまに有る、

しかもそういった時に限って郵便番号とかが一切書かれて無かったりして、

その結果、現場が混乱して配送が遅れるなどの間違い問題になるケースだ。

それで今回も問題が起きた訳で…、

「この埼玉じゃ、よくある間違いだけどさ~酷すぎない?

そちらさんは契約時の確認とか一体どういう受付作業してるの?

少なくともうちの会社じゃ起きない間違いだよ、

新人さんが困る案件だけどさぁ宇宙規模での間違いって、

聞いたこと無いんだけどさぁ、責任者出してくれる?話がしたいなぁ?」

と最後は凄んだ顔になってついつい女性に言ってしまう。


「まじっすか……」と女性は真っ青になってて、

やっちまったって顔でしゃがみ座ってしまいくじけ落ちてる。

すると後ろに居たおっさんが「おい、いつまで待たせるんだ~」

と先ほどから[班長]と言われる先程のおっさんがやって来てしまった。


俺はここぞと仕事で偶に当たる悪質クレーマー風に怒りをぶつけるように、

苦情を畳み掛けで言い続ける事にした、

「班長さんって事は貴方が責任者ぁ?この名前と住所だけど、

間違い過ぎだ、人違いだよ、

つまり同姓同名の別人間違いだね、一体ここはどこで誰と間違えたの?

不味いでしょ?早く戻してくれないかなあ?後、

違約金とか色々かかるって訊いたけどどうするの、ねぇ?」

と俺のチンピラさん風な付け焼き刃な言い方だが、

事態の問題を理解した班長さんは慌てた、

すぐに契約書を自分たちの文字に変換して戻すとじっくり見つめる、

「?はあ?これが別人だぁ?何言ってる?

お前さんはサトウ・ユウジなんだろう?」

と今も普通に悩んでいて理解できてい無い顔で聞き返して来た。


「そうなんだが名前の漢字が違うし、住所が同じ県だか、

県と同名な都市名でさ、更に別言語で記載されたそこの市に俺は、

住んで居るんだがこの契約書じゃ、

まず県か市かどちらの住所宛かが不明だし、番地とか数字だけで、

大雑把過ぎて位置が特定出来ない程間違って居るんだよ、

だから違うって事を言って居るんだ、そして名前も同姓同名だが、

漢字と言う字体も違うしな」と言い切ったら、

「はあ?そりゃ何なんだ?凄く面倒で不味いな!おいig$i$;$gkp、

お前ぇ今から調整課の座標入力室に連絡に行け!」と班長が言う、

急に嫌そうな顔をした名称が聞き取り不明な女性がふて腐れて、

上司らしい人物の班長に、

「え~班長が行ってくださいよ、彼奴らいっつも怒ってるし~」

と言うが、そこは上司、一喝されて終わりだった、

「馬鹿野郎!今回受付を間違えたのは奴らだ、今度はこっちが怒って良いんだ、

カチこんで行けや!」と怒鳴る班長の声に泣きそうな顔で先程の女性が、

「わかりましたって~言って来ます~」と言いながら走っていく。


「やあ、兄さん済まないが、やっちまった様だ、済まないな、

しばらく[これ]は元には戻せ無いんだわ、まいったなあ~

厄介な通路作っちまった、不味いだろうなぁ」と班長と言う人が、

謝って来たので質問してみる、「これが[通路]って、何なのですかここは?」

と状況を尋ねると普通に答えてくれた。


「あ~、まあ後で記憶除去の特別措置なるから、話してしまっても

良いだろう、つまりだ、

この繋がった空間は、あんたの所の星に密かに出入りしてる、

裏社会のビジネスマンが申請したゲートなんだ、

田舎風にいえば俺らは「宇宙人」だな、ここから入り込んで居る奴らは、

大半がマフィアのフロント経済部門の奴らさ、

今お前の星で今密かに、こっちでは相当古いが、そっちじゃ高度な知識や、

技術を高値で売り込んだりしてて闇の非合法バイヤーって行為を、

やってる奴らが居て、まあそいつらが出入りする為に、

ウチの会社は密かな稼ぎで裏家業の奴らからの、

普通は規制でダメな申請を受け取って作った通路がこれさ、

まあ繋ぎ先を間違えたがな」と両手を広げて言う。

「普通は地下室のドアとかバレない所と繋げるんだが、

今回は窓って契約でな繋げたって訳だ、横見てみればいい、

空間の一面が接続ドアに成っていてズラッと並んでるだろ?

そこが1つ1つ通路さ上は専用のタラップ付きで出入りする」

と言われて頭だけ外に出して横を見て見ると、

巨大なトンネルの様な半円形の通路が有って、その壁面にかなりの数、

俺の窓と同じく繋がっているらしい。

其処には一面にドアや窓が大量に有って、上は5階程までを、

依頼者がしたオプションのタラップ型やはしご形等や、

エレベーターの簡易版的昇降機で上がっては、

そこの窓やドアが繋がっていて出入りして瞬間的に移動するらしい、

[通路]が見えるし横は見えない程の奥までの長さまで通路が複数有って、

続いてると言う、「はぁ~」俺はショックで気落ちして項垂れる。

何しろ勝手にそんな凄い事が起きたんだ、

「まあ見ての通り、俺たちが居るのが巨大な場所だろ?

ここは凄くデカい宇宙船の中でな、元は軍艦だったんだと、

これだけ広いから、中継地点として使われてる施設って訳だ。

知ってるか知らんが、宇宙って奴は生まれてからずっと、

常に外に広がって外側に移動してる訳だ、当然其処では、

銀河は外側に移動し続けるので、宇宙船とかを長距離移動出来る拠点を、

常に制御して宇宙の拡大に合わせて移動をさせて無いと、

空間移動に使う座標に出てもずれが出る、だからそれを解消するのが、

移動誤差を解消する中継地点で、そこに繋げて空間誤差を解消して、

ワープ通路を通すんだ。


つまり勝手に大きくなる土地にトンネルを作っても切れて壊れるから、

トンネルの拡大幅に合わせて常に道を伸ばしてるここは工事業者って訳だな、

ここは基本的に一般人や小型貨物を運ぶ、特定小型認証サービス企業って奴さ、

大体は少量運ぶプライベートビジネスって感じで政府の認証受けてる、

でかい方は大量な物資とかを運ぶのは貨物宇宙船で、

ワープ運輸する別の認定受けた大企業が担当するのが普通で、

ウチだと親会社がそれをやってる、大型船とかを通す通路だと、

大体円形のリングとかだが、そういったの夜空に見たことないか?

あのリングは銀河と宇宙の膨張とかの移動に合わせて常に計算された地点に

移動し続けることが出来るから常に繋げられるんだ。

だが宇宙の膨張に合わせて星は常に移動してるから、

それに併せて其処を移動する小型の通路を作る契約をしてる奴はこういった、

通路系制作企業が大きい箱物の宇宙船とか使って中継地点を通して、

もう一つの契約してる通路を通って別の星に行き来するんだよ、

だからイメージから金持ちのプライベートリンクと呼ばれてるのが、

実体はこんな感じで違うがな、様はビジネスで経済的に安く使う奴だ」

とある程度訊くと、様は飛行機で会社持ちでの移動とかで、

大型ゲートとかは車両輸送などの豪華フェリー的な輸送での、

移動に当たる行為の事だろう、

なんとなく解るなぁ豪華な会社持ちの移動が、

実際はビジネスのエコノミーシートですし詰めで輸送される様に、

狭い席で移動する感じで、大きいのは金持ちが乗るファーストクラスとか、

そう言う感じか?

と思って興味が湧き、更に説明して俺は熱心に聞き続ける事にした。

「つまり宇宙が膨張で動いているからワープとかも調整が居るという感じ?」

と訊くと、

「そうだ基本、長距離を通路で通すのは宇宙の膨張率や重力影響を、

計算して運用する、ウチでは調整課が作業して料金計算したり、

請求とかしてて俺らは現場組だ、

元々長過ぎる通路は昔から通ったが謎の不具合で、

途中で次元の狭間が出来てて消えたとか、色々と危険だから、

調べたら膨張を計算に入れてなかったってオチさ、

そこでこういった短距離を通る通路を一時的な中継地として作って、

そこを経由して更に移動するのを俺たちプロバイダーって言う、

繋げる役割を担ってるのがウチらみたいな接続事業者って奴だ。


ウチはゾンブレロ・ワイヤレス社と言う子会社のミルキーウェイ支社で、

俺達は其処の接続部署の作業員で、其処の班長をしてるのが俺だ、

まあ今回は契約する時の入力ミスをどうやら変換時に間違えたらしいな、

ロックして繋げて仕舞ったからな偶に有るんだが、契約を実行する時に、

間違えた入力ミスかなぁ」

と班長と言う人物は頭をガジガジ掻きながら項垂れて落ち込んで居る。


ついつい俺も同情して言ってしまう、

「あぁそう来たか~うちの親会社はそういうミスをしないように、

配達住所の確認は2人で確認をするよう指示して来て徹底して対応するよう、

言ってるが、それでも上がミス為るからこっちも仕事が多くてさ、

俺はそれをサポートする部署で対応する会社の社員なわけよ、

だからそういった問題の管理の仕事をしてるからわかるわ~、

一度起きると解決までが大変だしなぁ」と言うと、

「へ~、地球とやらにもそういった部署が有るのか、

まあ近代的な世界じゃ何処にでも有るわな、

まぁウチの支店はそういうのが無くて、責任は全部現場の担当が仕方が無く、

受ける感じでな、だから直ぐに辞めるからなり手が居なくてなぁ。

それでだ俺的に言って今回のミスでは契約ミスで閉鎖されて、

お前さんは記憶消す行政の特別措置受けて、無かった事になる口だな、

前にも有ったし今回も同じだろう」

そういう風に大体同年代から年上そうなおっさんが言うので、

俺は一瞬嫌な想像をしたので聞く。


「というと、何か脳を手術的な物で切るとかチップを入れる的な方法で、

記憶消す的な?かなりヤバい感じですか?」と聞き返す、

すると班長さんは苦笑しながら言ってくれた。

「イヤ違うな、そんな古いやり方は今時してねえ、

そもそも考えが古代過ぎるぜ、今はデカいシナプス調整機って言う、

機械に無理やり頭を突っ込んで、特殊な超高周波の電磁波で、

脳を揺さぶってシナプスを切って消すんだ、

だから痛くもないし、人で言うと記憶を相手が自由に一気に切って、

その上から、曖昧で理解できない記憶を入れると

脳が自発的に理解できないと判断と混乱して記憶が呼び出せなくなるって、

話だから、まあ痛くも痒くもないって、ただ一気に頭全部やるから、

廃人に近い感じに成るから人生終わるがな、ガハハハ」と班長から、

物凄く物騒な事を訊き、痛みは無いらしいが人生終わるとかヤバい実態を聞き、

班長は誤魔化す気か笑ってる、俺は呆然とした。

このままでは俺には人権が無い可笑しなレベルの人にされちゃうらしい、


「なあぁ!、じゃ俺を捕まえる為にそのヤバい人達が俺の家に沢山来て、

捕まえてヤバいこと為れるのか?その前に事故った時のために、

消したい物とか捨てたい物とか整理出来るか?

後で部屋を掃除しなきゃいけない人が来るしさ~関係者に迷惑が掛かるだろう」

ともしミスで死んだ事を考え知らない人を極力家に上げたくないし、

後々騒ぎになるのはやだなぁと思い言うと。


突然班長が「あっ!」と叫び、俺も「へ?」と振り返り聞き返す。

すると班長さんは「あ~不味いわ~」と頭を両手で抱え込んで、

呻いてしまったので俺は不安で俺は事情を聞き出す。

「なっ、何か俺の身になにかする気ですか?」と焦る俺に、

班長が深刻そう質問して来た、「あ~いやな、地球と繋がってるって事は、

お前がいる場所は地球で有ってるよな?」

そう聞かれ俺は「ええそうでしょうね、この窓を越えなければそうなるかと」

と答えると。

「あ~やっぱり!不味い参った、俺消されるかもなぁ~」

と班長さんはついに頭を抱えて居たが両足から崩れ落ちてしまった。

「班長さんええと、どういった件で消されるんです?それって俺もでしょうか?」

と狼狽する班長さんの事態に彼に及ぶだけなのか、

他の俺にも関係在るのか不安で訊くと班長さんは話し出す。

「いやそれどころの話じゃ無い、

お前さん所の星は本来はウチの政府である惑星連合って政府の認識外の星だ、

契約対象外、つまり政府の認識している国交の無い星だ、

本来は契約しちゃだめな地域の星なんだが、

支社で有るここはいわゆる地方も地方の銀河の外れだから、

接続波が外側の他地域にもギリギリ届くんだわ、だから本来は、

その地域は利益が出るとしても禁止行為だし政府非公認の星に繋ぐ、

企業はふつう居ない、だがこう言う事業は元々が半公共事業みたいな物だから、

一応下層階級な人間も雇うと一応支援金は出るが大した金じゃ無い、

だが俺らも会社も生活が苦しい赤字で金が無いから困って、

それで代々違法な稼ぎでも食って行くために、ヤバいが裏の組織とかと、

秘密で闇契約で政府に秘密で現場単位の繋がりで、

作業員が裏の人から接続支援をする対価ををちょろっとな?

まあ、密輸みたいな物だ、今回も稼ぐための違法契約の案件だからさぁ~、

お前さんの記憶を消す申請が政府に出来ねえって奴でさ、

そいつで俺がペラペラ喋っちまったからな、親会社が俺をと言うか、

俺たちの班ごと下請け会社の地方支部なんて一瞬で秘密のチームが来て、

消される奴だわ」と既に諦めた感じで話してくれたが、

俺もそれだと困るのでその後の対応を協議する。


「それってすごく不味いじゃないですか、俺は下手すれば記憶どころか、

存在すら居なくなった人扱いって事でしょう?

何か対応策は無いんですか?こう上の人に頼む的な」と言うと、

やっとヤル気を出した班長が必死で考えて言ってくれる、

「まあそうだなぁ、俺もお前も全員が消されるからなぁ~ん~

じゃあ、そもそもこの話は無かった事にしねえか……つまりだ、

さっき行かせた新人が[勘違いして事故ったと報告したこと自体がミスだと]

言うことにして、こっちが間違えたって事で今の話は全てミスで、

何も異常は無く問題も無く契約は成功だと言う事で上には問題なしって、

報告する形で、このまま進めちゃどうだ?

あんたはうちと闇契約してるのが間違って無かったって事で、

このまま契約を押し通すと言う事でどうだろうか?

それなら普通に闇契約が上手く通ったって事で何も無く押し通せるんだ」

とかなりやばい解決策で話を持ちかけて来る班長。


俺も何処まで危険か良く理解らないが、

理由もわからず宇宙人的な不思議な方法で廃人や殺されるのは嫌だし、

仕方が無しに契約に同意することにした。

だって死にたくないし、

「じゃあそう言う事にしましょう、宇宙人にヤバい殺され方で、

消されるよりマシですしねえ、ここにサインですね、ひらがなで、

サインしとけば……何とか有耶無耶に出来ないかな?」

とさすがの俺も消されたくないので、[あえて]そう、[あえて]ひらがなで、

[さとう・ゆうじ]とサインしたら契約書の書面にウエイトカーソルが、

くるくる点が円形に回りながら通信しているらしく待たされそうだった、

しばらくすると切り替わって[契約控え]と表示が変った。


「やった、と言うか良いのか?普通に契約通過したぞ、これちょろいなあ」

と俺は機械の誤認識を利用して契約したらしい事に喜ぶ。

一応ニセではないが誤魔化したサインで通過したので内容をよく読むと、

契約年数が30年で俺が任意に場所を変更するときは、

位置確定装置のリース料が別途加算され掛り、

他は更に年に更新料が1万5千ビット掛かると記載されている。


この様な通路での基準が安いのか高いのかわからないが、

ネットのプロバイダー更新なら、

しっかりした管理している所との契約と同水準か?と一瞬考える、

「ああこれで契約完了だ、佐藤さんよ、くれぐれもそっちの政府とか、

その辺にはとにかく秘密で公にしないでくれよな、

あんたの命にも関わって来るぜ、何せ家の親会社はプロバイダーとしては、

闇の契約とか普通に政府には無い事にするから、

公になって無い時点で親会社が知ったら所属してる企業連合帯にバレると、

株価が他社にまで影響するから、同業他社がこの管理してる、

中継宇宙船ごと消しにかかるってレベルだからな、

まだ正式に登録されてない星ぐらい親会社は星丸ごと、

裏で政府の一部に手を回して見なかった事にして貰って、

中古の対惑星エネルギー破壊兵器でお前の星事消しに掛かるぞ、

古い戦争が終わって以降、そういうのは解体資金も無いから、

不良債権的な兵器はゴロゴロ余ってるし人が住んでいたりするしなぁ。


有名所では前に同業他社がマフィアの頼みで野蛮な種族の星に、

闇で秘密契約で通路通した別会社が通路繋いだ結果、

その途端に通路がバレて、その星の奴らが通路使って、

一支部が占領されて逆侵略されそうになってな、

焦ったその業者の本社が契約の強制解除って形で政府に事後報告で、

無理やり誤魔化すために、俺らの様な宇宙移動中継拠点や相手の星ごと、

自社所有してた古い居住型の惑星型惑星破壊エネルギー兵器を起動させて、

高エネルギー弾で相手の星ごと1発でパーン!さ、

一瞬で星が消されたが、

更に今まで使われて居なかった破壊兵器だったから、

勝手に住んでた住民もエネルギーの過負荷でソイツらもパーン!

とふっ飛んで、禄に退避勧告出さなかったのが大失態だって、

大々的に報道されてな。

その当時は俺も大笑いしてさバカたなぁって笑ってたが、

あんたも俺も今は、俺が同じ危険な立ち位置って奴だ、

それじゃあ俺は入力室にいった新人のミスだって誤魔化しの話をして、

調整課の奴らも巻き込みに行って来るわ、アンタもこの事は絶対に、

誰にも言うなよ、じゃ」

そう説明して言っておっさんは素早く走り俺の窓が繋がってる、

如何にもSFって感じの巨大空間の反対側にある隔壁っぽいドアから、

「バシュ」って音と共に上下に開いた扉の向こうの通路に走って行った。


どうやら宇宙は人権とか人の命が軽いのねと俺は理解した、

道理で記憶を消すとか殺すとか簡単に言うわけだ、

人口が多すぎるのかな?と俺は怖がっているがどうにもならないので、

その間自室なので海外でラマを1話見てた、しかもSF物、

すると見てる途中の丁度半分ほど見てた30分程して、

班長さんが先程まで難癖付けてた泣き跡を付けたままの女子と一緒に、

やって来たので、俺は何となく部屋のリビングに通し、

話すと細かな契約に関して等の危険な行為を説明してくれた。


要約すると俺の部屋の窓が、どこか別の星に繋がる中間の、

空間接続業者の中間接続船とか言う別の星との中間地点に繋がった、

そして俺は艦内を使う接続契約者なので一応はそこを移動はしても良いが、

ただ別の星には連合人じゃ無いので勝手に行かないで欲しいらしい。

また、艦内で本来の契約してる表側の一般の移動者が居る時に話したりするのは

俺たちの悪事がバレるので禁止、そして内部を見学などは良いが、

その時は、この女性は名前を[ig$i$;$gkp@ppijtriajtio]さんと言い、

地球の言語で無い日本人には発音が難しい銀河連合共通語という、

別言語で話してるそうだ。


そして俺には目の前の聞き取れない名称のこの女性に、

俺から出歩くときは声を掛けて行動して欲しいらしく、

では何故会話が通じているか?という疑問の答えは、

どうも俺との会話は彼ら連合人?彼ら全てが持つ「端末」という、

腕に付けてる見た目時計型な機械で翻訳されて時計が変換した言語で話し

2重で聞こえるのはその所為らしい、

ただその中でもグラスとかいう高価な機械を付けるとその変換された言葉が、

頭の骨を経由して骨伝導の音波技術で、耳で聞くように、

普通に会話が出来て聞くのも普通に受け答えが出来るらしく

基本的に違う言語で話しているような感覚はしないで、

話せる謎技術でコミュニケーションが金持ちなら出来るそうだ。


連合惑星同盟の星内の生まれでも、それぞれの言語が有り、

現在は大半が共通語教育に変って来てるが、それでも訛りなどが在るので、

連合政府は基本的に同時通訳出来る連合各国の政府が配給してる、

全てができる機械「端末」を無償で支給することで連合体を維持してるらしく、

彼らの世界では各国の言語で話しても良く標準語でもいいらしい。


それを翻訳する「端末」に日本語も何故か入っていて話が通訳されてる、

但しかなり古い言語で、俺が契約書で見た江戸時代から明治時代的な

俺も何とか理解出来る古い言葉だというと会話も何故か翻訳されて、

同時翻訳で俺の話す日本語と、連合共通語での会話が翻訳されて

成立した流れで会話した結果、繋がった窓の契約が出来たらしい。

俺はそう聞いて昔の日本でこの連合人達と接触した人が、

居るのかも知れないと一瞬思った。


そして今は、俺と会話してる言葉で言語が近代化されて、

いずれはある程度言語が集まればアップデートされるらしい、

結局は全員がその通訳や様々な事ができる端末を普通に使ってるから、

情報が常に拡散してフィードバックされ戻って来て話せるんだとか、

当然、今回の事は親会社は知らない事に成ってるので一部だけが知る事で、

ココに居ない正規社員は知らないらしい

そして基本的に俺との会話はどっかの団体なり研究機関に収集された、

古い翻訳言語らしくそれで会話出来るが飽くまでも古いので、

不適切な言葉は翻訳不可能な形で出るらしく、

それが名前とかで現れるらしく文字や名称に若干対応が出来ないから、

それが先程の女性名が分からない言葉の答えらしい、

また、言語の中でも特に日本語の名称は変換されず辛いとか、

まあ多少不便は有るが使えるので良しと、言う事らしく、

まあ今回に関しては闇契約は発音で対応しない扱いだったので、

気にして無いらしい。


かなり適当だがそれで今後困るので、

俺が聞き取れない名前を頭の発音を取って女性の名前を[イグ]と、

仮の名付けで翻訳ツールに登録してもらいこの問題は解決した、

その瞬間日本語で「イグさん」という単語がが生まれた瞬間だった

それでこの艦内を移動して行く時は連れて行ってくれるらしく、

まあお目付け役って所だろうと思って居ると訊けば、

その間は賃金が無料で対応してくれるらしく、

えらく良い対応だなと不審に思ったら、その間[イグ]さんは休憩中扱いで、

労働賃金は発生しない闇残業みたいな扱いだと班長が言った、

理由は俺を連れて案内すると理由が必要になり、理由がバレると、

親会社に違法契約がバレるから代金は班長と班全員が働いてる給与から、

少しだけ分けるというめちゃくちゃ、ブラックで危険な考えだった。


ちなみに俺がその悪い考えを訊いてから

「それは流石にダメだろう?無賃金でただ働き、更に休暇日の労働とか禁止だろ」

と否定したらイグさんは、

「じゃあ現地通貨で良いっすから、そっちで出せる範囲で気持ち的に…」

と出してくれると嬉しい的な誤魔化し方で言って来る、

まあこっちもぎりぎり時給1250円程度の最低賃金レベルで働いてる、

ブラックな労働してる俺が出せる金額は低いから、気持ちツアーガイドとかを、

雇う考えで同行してもらう事にした、「それじゃあ、移動時に案内すると、

少し出すよって事でどうだろう?つまり何度か内部を移動して、

土地勘が出来たりするまで、後は初めて他の安全な星で俺が移動出来たり、

する星とか、必要時に頼む形で、ある程度の額の物資でどう?」

と言ったら「まあ良いっすよ、それなら他の仲間からも文句出ないっすから」

と納得してもらった。


まあ最初や移動時等はしばらくは付くって話で決まった、[イグ]さん自身だが、

元々はツアーガイドとかCAさん的な旅行女子に生りたかった女性で、

ここの星間空間移動業者で働けば(有名人と会えるだろう)

と思って仕事内容見ずにこの子会社に就職を希望した人だったらしい、

聞けば連合では一般的にやはり長距離の空間移動は大型宇宙船を使うのが、

普通で個人での惑星間空間移動と言うのはイメージ的に、

金持ちの個人が通るトンネルって感じで、

プライベートで契約運用するような形式だと思ったらしく

会社に即採用され来て見れば海外へ移動する金持ちとかが使う所か、

現実を見たらしい、そこで今は海外を飛び回る会社員は結構出世もするので、

中にはビジネスで成功した、新興企業の社長さんになった直後の人とかと、

会えるらしいが、ここの担当地区は連合に加盟してるか、

連合に登録してる星系では、法律が聞く範囲ギリギリ外れの

地区担当だそうで、つまり地域的端なので利用率が低く、

逆に加盟していない外側の地域との通路接続が出来るので、

結果何かヤバい理由の金を持ってる相手とか社会の悪であるマフィアな、

人物らが通路を色々な理由で利用されてるらしく、

イグさん達はそれをここに配属されて始めて知ったらしい。


そんな人たちでも相手はお客様だからこっち側は対応するしか無いから、

彼らとは班長さんらが担当で作業員さんらは出来るだけお互い何を見ても、

見て見ぬふりで無難に過ごしてるらしく、

結果問題が起きないので親会社の接続会社で管理してる担当者が

資金や点数稼ぎで反社会系の闇契約が続けて居るそうだ。


結果として会社の運営上は常に赤字支店なので正規の給与は少なくされ、

細かい手当で給与を補填する形式で、備品類は制服や作業用装備の更新が、

出来ないでいるらしい、道理で作業員の服装と言うか全体的に、

ブラックな働きをしてる人っぽい雰囲気を放ち、髪もボサボサだし、

目も死んでる感じでかなりの異臭を放ってる、聞けばここは寮制で、

形式上は全員が寮住みと言う形の飼い殺しに近く

班長さんはもう2週間別途借りた自宅に帰っても寝るだけで

シャワーとか風呂とかは使って無いそうだ、

「じゃあ、会社は?シャワーとか風呂とか衛生的な概念は無いの?」

と俺が聞くと班長は嫌そうに言う。


「こっちは元々クリーニング装置が在るが2代前から故障しててな、

修理依頼も断られ続けているし、

ウチの支店で在る凄く古い元軍艦の循環水ってのは、

とうの昔から濾過装置が限界を超えて居るらしく、

濾過装置の場所が分からないからギトギトなんだ、

仕方が無くその水でシャワーを浴びると油を浴びてるのか判らん」

と班長がむさ苦しい顔で言うとイグさんも同じような顔に為り、

「そうっす、凄く臭いし汚れは取れ無いし廃油を浴びてると言っている程っす」

と2人は同意する、

確かにそんな感じがする程に彼らの目は心が削られてる感じだ、

「イグ」さんに至ってはほぼ謎水のシャワーを仕方が無く、

1週間に1回浴びてるが、べと付くのが嫌なので、各自社員は数人で、

共同自宅を借りて、交代で帰ってその時にシャワー等を浴びて居るが、

イグさんはその部屋も資金不足だから遠くを借りたとかで不便さから、

足が遠のき汚部屋で、その月に出せるゴミが出せず溜まってるらしい。


そういう話で同じ橋を渡ってる俺としては、

この人らがミスをしないようにと、とりあえず出せる程度の清潔な風呂場で、

どうせなら風呂にでも入ってもらおうと考えて提案してみた、

「それじゃあさ、今回の交換条件だけどとりあえずうちの風呂入って見たら?

ちょうどお湯入る時間だし、ウチの風呂釜は自動でお湯を張るタイプで、

少し高級な給湯器なんだ」と俺が言い、

うちの風呂が自動でお湯をはるタイプの風呂釜を使ってると言ったら、

「「良いのか(っすか)」」と同時に2人は言い目つきも変だ

「ちょっと風呂を見せてくれ」と言い出したので俺が見せると、

ちょうど湯が張ってあって、良い湯加減だったのが我慢できなかったようで、

班長が目の色を変えてその場で服を脱ぎだし、「ぎゃああぁ」と叫ぶ、

女性のイグさんを気にせず裸になり真っ先に入って行った、

「いやぁ~未契約星の自然な水っていいっすね~」と野生人的な班長に、

一番風呂を取られたが、その後バスタオルを巻いたまましばらく待ちの状態で、

班長が出て来てから、2番目に入り直したイグさんは脱衣所で言い、

それに反応した風呂場の班長は言う、「ああ、粗雑な合成じゃない天然油の、

石鹸で繊維の尖ったタオルで体洗ったから、ごっそり表面の汚れが取れたし、

いい匂いだ!」と風呂から出た後ご満悦で帰って行った。


その結果、それから俺の寝室の窓はカーテンが日中も引きっぱなしであり、

俺はリビング側からしかベランダにいけなくなってしまったが、

結果的にはリビングから普通にベランダに出入りして、

洗濯物を取り込んだりして対応してる。


つまり契約して繋がった窓が俺の寝室だけだったのだが、

そこが契約で繋がれたらしく、結果リビングと隣の物置にしてる、

空き部屋からしかベランダに出られず、寝室はベランダ側から覗き込むと、

真っ暗で何も見えない、不思議な空間が出来上がっていた、

こうして俺の寝室が契約によって宇宙の中継地である謎の中継点と、

繋がって仕舞って、聞けば窓の外は宇宙船の通路って訳だ、

だから特に困らず生活できる状態だが、俺の部屋の日光とか扱いを、

どうしたものか?と考えて夜になり寝た。

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― 新着の感想 ―
[一言] そうですね区読点の付け方は個性でもあるので難しいですね
[気になる点] 変なところで改行されています。 もしかしてスマホなどから投稿されていますか?
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