転生先を決めよう
やっと異世界へ行きます
もっと短編をポンポン読む感じでやりたいのだけど文才のなさ・・・これが消費者の限界です
前回のあらすじ!
異世界転生神は男女神?だった!しかも転生先は俺が選んでいいらしい、やったね!
・・・あれ、チート能力は?
「どんな異世界に行きたいか、の前に一つ確認させて欲しいんですが」
「どうぞ?」
「ぶっちゃけチート能力ってもらえます?」
この男、ぶっちゃけすぎである、神をも恐れぬ狂人か
「チート能力ね、うーん、正直考えるの面倒だから好きなの言ってくれたら作ってあげるよ?」
この神、適当すぎである、というかやる気を感じられない
「では能力も、転生先も俺の好きにしていいって事ですか」
「そうだねー、どっちもアナタの希望通りのものを見繕えると思うよ」
なんと、願ったり叶ったりだ、常々理不尽な現世から逃げたいと思っていたんだから
神は俺を見放さなかった、死んでよかった!
そして俺は異世界転生ものを読み込んで色々と考えていたチート能力を転生神に説明、ちょっと無理を言いすぎたか?と思ったがあっさりとOKをもらった
「じゃあ能力はこれでいいね、転生先の希望も決まってたりする?」
ここが重要だ、転生先次第でその後の異世界ライフが決まると言っても過言ではない
「なんとなくのイメージはあるんだけど伝わるかな、よくある剣と魔法のファンタジー世界みたいなやつなんだけど」
何故か世界にはモンスターが溢れていてダンジョンがあって、多種族がモンスターという共通の敵を倒しながら手を取り合って生きる中世ベースの世界観で、重婚もOK、ハーレム上等!同性婚でもなんでもござれなご都合主義な世界がいいんだよなぁ、あるかな?そんなの
「ふーん?あるよ、そんな世界」
「まじで?」
「うん、転生先は無数にあって、アナタたちでいうところのパラレルワールドみたいになってるんだ」
「パラレルワールド」
まじか、胸アツ、他の世界に移ったりとかも出来るんかな?
「うーん、出来なくはないけどワタシの力が必要になるからおすすめはしないな」
そうか、残念だ、とはいえ俺が行きたい世界に行けるんだし必要ないといえば必要ないか
「そういえば名前とか見た目はどうなるんだ?」
いつの間にか神にタメ口な男、適応早すぎではなかろうか
「ん?変えたいなら変えてもいいよ、年齢とか性別とかも好きに出来るよ」
え、そんなに至れり尽くせりなの?何これ、夢オチとか言われない?
「言わないよ、初めからないものを一から作るんだから好きに出来るんだよ」
なるほど、親も居なければ戸籍もないんだから簡単か、というか戸籍なくて問題ない世界だよな?
ギルド的なものに登録すれば身分証明証もらえる的な
「そうだね、そういう世界だと思ってくれていいよ、異世界に送るわけだし辞書みたいなものをあげるよ、念じれば答えるタイプのやつだね」
おお、所謂大賢者的なやつだな、OK!ASS!とでも呼びかければいいかな
「うーん、センスが壊滅的だねー、名前はどうする?ちなみに漢字は使えるけど名前に使ってる人はほとんどいないかな」
「ほっとけ、あ、苗字持ちって結構いる?」
「いるねー、逆に苗字がない子も結構いるよ」
なるほど、であれば苗字はいらないかな、平家とはおさらばだ、ご先祖様、俺は異世界で新しい俺として生きていきます
「ちなみに酒っていくつでも飲める?」
「えーと、一番繁栄してる王国では16歳以上じゃないダメってことになってるみたいだね」
じゃあ16以上ならいくつでもいいな、どうせ転生するなら若いほうがいいけど若すぎるのもあれだよなぁ、ハタチくらいにしとくか?
性別は今のままでいいだろ、せっかくだから冒険者とかやりたいし男の方が舐められなさそうだ
「よし、大体決まったな、あと見た目は神様みたいな感じがいいんだけど」
どちらでも通用しそうなイケメン、俺が望んでもなれなかったイケメン、イケメンになってモテたいと思うのはいけないだろうか?いや、むしろ当然の欲求であろう
「男の子だねー、美醜の基準も同じだからイケメンであることは保証しよう」
神のお墨付き、ありがてぇ・・・
「さて、だいぶ長くなったけどそろそろ異世界転生の準備は出来たかな?」
「ああ、大丈夫だ、至れり尽くせりで感謝しかないよ」
「どういたしまして、じゃあ新しい世界で2度目の人生を楽しんでね」
「あ、最後に質問」
「なにかな?」
「なんでここまでよくしてくれるんだ?というか使命とかそういうものは何もないのか?」
これは最初から疑問に思っていた事だ、この神は異世界に転生させるとの説明だけで他には何も提示していなかったのだから
「んー、そういう役回りだからかな?転生に特に意味はないんだ、たまたまアナタがワタシのもとへ来た、だからワタシはアナタを異世界に送るだけ」
なんと・・・選ばれてすらいなくて偶然だって事か、宝くじにでも当たった気分だな
「そー、だから楽な気持ちで次の世界に飛ばされてね、それじゃいくよー!」
次の瞬間よくある五芒星の魔法陣的なものに包まれて俺は意識を失ったのだった
神はただ与えられた作業を適当にこなしてるだけです、閑職だし割と何をやっても文句は言われません