表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

異世界転生量産車

それは本当に夢?

俺の名前は車 率継(くるま ひきつぐ)

運送会社に勤める長距離トラックドライバーだ


ここ数年仕事の疲れからか同じような白昼夢に悩まされている


どんな内容かというと、仕事中にトラックで老若男女を轢いてしまうというもの

確実に轢いた感触が残っているんだけど慌てて外に出てもそもそも道路上ではなく休憩中の駐車場だったり、車体にも傷一つ無くてそこで白昼夢だとわかる


とはいえここ2年くらいずっとこんな白昼夢を見ていると慣れてくるわけで、相手がどんな見た目だったかを観察するようになった


最初の頃は若い学生風や引きこもりのような見た目の人間が多かったように思うが、最近は普通の会社員、いや、疲れた会社員をよく轢く気がする

今日の白昼夢は珍しく夜中というシチュエーションだったのでスーツを着た平凡な会社員だったがなんとなく印象に残っている


あの時の彼は驚いたような、それでいてほっとしたような不思議な表情をしていた

いつも恐怖に引き攣った顔ばかり見ているのでより印象的だった


それにしても慣れというものは恐ろしい

最初この夢を見た時はしばらく車に乗るのをためらっていたものだが・・・


あ、ちなみに現実で人を轢いた事もなく模範的な運転を心がけているため俺はゴールド免許を持っている


さて、休憩もした事だし残りの仕事を済ませてしまおう密林からの宅配依頼はまだまだ残っているのだから


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ