プロローグ
不定期更新ですが細々とやっていく予定です
突っ込みどころ満載、ご都合主義で話が展開していくので
読む際はリアリティ度をギャグマンガレベルに落としてもらえると嬉しいです
俺は常々思っていた、この世の中は理不尽で退屈だと
顔、金、家庭環境、先天的なものと後天的なもの
持てる者がより繁栄し、持たざる者は奪われ続ける
努力神話なんてのもあるがあんなものは切り捨てられた大量の凡人の中の突然変異でしかない
才能も能力もない一般的な消費者である俺は、夢もなく、家庭もなく、働きたくもない会社で生きる為に日銭を稼いでいる
今日もそんな現実から逃避するため、一人酒場で呑んだくれていた
平 凡楽33歳、平凡ながらも楽しく生きてほしいという両親の願いはこの日潰えるのであった
「流石に飲みすぎたな・・・ハハ、足元がおぼつかねぇや」
千鳥足で歩く帰り道、店は国道沿いではあるが夜更けなのであまり車通りはない
ふと思い立って道路に飛び出し横たわってみる、アスファルトの冷たさが気持ちいい
「・・・あほらし、とっとと帰るか」
路上から起き上がった刹那、閃光に目が焼かれて立ちすくむ
次の瞬間、プァー!というクラクションの後にとんでもない衝撃が体に駆け抜ける
・・・これが現代日本における最後の記憶だった