今日も私は憂鬱です。
はじめての投稿です。
つたないことが多いと思いますが、
どうか、なまあたたかく視ていただけると幸いです。
はじめまして。
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
今日も私は憂鬱です。
なぜかって?
理由を聞かれると困ります。
憂鬱の原因を説明することが要因の一つでもあります。
実は私、「視える人」というやつです。
ほらね、へー、あっそうなんだってなったでしょ?
信じてもらえない。
それが私の憂鬱要因その2。
これはその1に伴う副産物。
最大の要因その1は視えてしまうこと。
今日も私は憂鬱です。
信じる信じないは、見て視てから決めてください。
これは、そんな私の日常的な非日常。
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そこそこ人の多い地方都市。
時間は通勤ラッシュ前。
見慣れた街並み、いつもの通勤路。
少しいつもと違うのは、何を思ったのか早朝にも関わらず叫び声を上げた愚弟のせいで起きてしまい。二度寝は怖いので1時間ほど早めに家を出たこと。
雲はなく、太陽のあたたかさが気持ちの良い朝。
家を出る前は弟を恨めしく思ったものだが、たまには通勤ラッシュの電車に揉まれず人もまばらな街を歩くのも悪くない。
今日は平和だといいなぁ
私はそう願いながら歩き出す。
駅を出て数分後、私の願いが叶うことはありませんでした。
空は快晴、されど気分は曇天。
なぜかって?
"すみません!すみません!そこのお姉さん、あたしのこと見えていませんか?"
私の後ろにぴたりと付いてくる女性。
いいえ、いいえ!
嘘です。女性なんて見えません。
白かっただろうワンピースを着て、髪が長くて、頭から血が出てる女の人なんて見えてませんとも!
ふわっと、目の前を白いものが横切る。
しまった!と思った時には、もう遅かった。
"あ!目をそらしました!やっぱり見えてますよね!お願いです、話を…"
……はぁ
幽霊。もうこの世にいないはずの人。
何かの間違いでこの世に残ってしまった存在。
普通の人には認識されない。
普通の人には…
"や、やっと見つけたんです。他に頼れる人がいないんです。相談に乗っていただけませんか?"
…
……
あー、もーやだやだ。
はい、はい!見えてます。見えてますよーだ!
はっきり聞こえてます。
最初に目線が合った時に立ち止まらなければ良かった…
残念ながら出勤時間までは時間がある。
早めに家を出たことが裏目に出てしまった…弟よ、帰ったら説教だ。と私は心の中で愚痴をこぼす。
私は覚悟を決めた。いや、諦めた。
「はあ、わかりました。わかりましたよ!
お話だけは伺いましょう。その前に、人目のつかない場所に…」
「ママぁ、あのお姉ちゃん、一人でお話してるー」
「しっ!ゆうくん、気にしちゃいけません」
"あ………ごめんなさい……"
幽霊の女性は何かを察した。
そして、母親は子供を連れて急ぎ足で去って行く。
……
公園近くでこの幽霊に返答したことは失敗だった。
うん、慣れた。
慣れたくはなかったが慣れた。
変人だと思われることは不本意ではあるが耐性は青春を犠牲にして身につけた。
でもね、しょうがないじゃない!
ずっと後ろについて来て
しかも、話しかけてくるんだもん!
気にならない方がおかしい!
困ってるみたいだし…
というか
せめて、せめて!
夜に出てきてくださいよ…
セオリー無視の幽霊さん…
「先ほどのように、人が多く通る場所では私が変な人だと思われ…。ともかく!できれば人目のない場所に着くまでお静かにお願いしますね!」
"ごめんなさい、お姉さん、変人だと思われてしまったみたい…でも、やっとあたしが見える人に出会えたのです!嬉しくて……"
「慣れたくはないですが、もう慣れてしまったので、いいですよぉ…」
しばらく歩き、人気が少ない通りに出る。
人目を気にしながら路地裏に入る。
早いこと、話を聞いて、適当なアドバイスをしてそれで…
とにかく!普通の日常に戻らなければ!
「さぁ、どうぞ!ここなら平々凡々な一般人の私が変人扱いされることはないでしょう。お話を聞きましょう!」
"ありがとうございます!ありがとうございます!……えっと、その………"
?
ぱぁっと明るくなったと思ったのもつかの間
どうしたのだろうか、先ほどの勢いは何処へやら、ソワソワし始める幽霊。
「えーと、貴女の相談事は?」
この感じの幽霊は未練系だろうなぁ。
と、思いながら幽霊の相談を待つ。
"なんと言えば良いか…"
「私もあまり時間があるわけではないのですが…」
就業時間までには一度、話の区切りをつけたい。
長くなるようなら、仕事が終わるまで待ってもらおう。
……
………
幽霊と待ち合わせか…
私の平凡な日常はどこへ…
そんなことを思っていると
くわっ!と幽霊が顔を近づけてくる。
"…っ、あ、あたしは、どこの誰だったのでしょうか?!!"
「…」
えぇ……
そんなこと私に言われても……
これは、長くなりそうだわ
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今日の非日常
記憶喪失の幽霊に出会ってしまった。
今日の異常
私の弟が、朝から叫び声を上げた。
ご覧いただき誠にありがとうございます。
一応、今後続けていこうと思います。
が!仕事が休みの日にしか執筆できませんので
ご容赦くださいませ泣
感想やアドバイスをいただけると、泣いて喜びます。
よろしくおねがいします。
この小説はフィクションです。
実際の人物、団体とは一切関係ありません。
ただし、今後私の実体験(霊感はありません)や友人の話をネタに話を作ろうと思っています。