表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/19

7 嫌でも出発

 何の力もない僕が、何の力もないと確信したすぐ後に、出発の時がやってきた。

 装備を固めたジュドー、アラクラ、タロスの3人と、丸腰満開の僕。


「何も、持ってきてないのか」


 さすがに戸惑い顔のジュドー。

 涙目で頷く以外にない僕。




 何の特技もないですから。

 何を持っていいかも分かりませんから。


「…お荷物、お持ちします」


 僕は、蚊の鳴くような声で言うしかなかった。






 分かってる。

 皆呆れている。タロスはため息だ。

 ほら。

 僕が何を言ったか聞こえてもない癖に、見送りしている奴らが噴き出し笑いしてる。

 僕を指さして非難してるジジイとババアもいる。


 メビウス姉さん。これが僕だ。


 で、ジュドーとアラクラは優しいできた人間だから、庇ってくれる。

 全部、分かってる。





 そして、僕の考えた通りになる。

 ほらね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ