目を覚ますとそこは真っ暗闇でした
わぁ、ここはどこだろう。
と言うか背中が、と言うかあちこち痛い。それもそうか、ごっつごつした石の床の上に寝てたみたいだから。
いや、どこだよここ。ここは誰?私はどこ?ってな。
どこに飛ばされるかわからないってホントにどこだよここ。
僕っ娘系神様によれば異世界に来たはずなんだが…。
キョロキョロと辺りを見渡せば明らかに固い石の床と石の壁と先を見通せない暗闇しかない。
一切の灯りも見えない中、真っ暗なはずの俺の周りがぼんやりと明るいのは、あぐらをかいて座る俺の頭の横にふわふわと浮かぶ謎の飛行物体によるところだろう。
なんぞぼんやりとオレンジ色っぽく発光しつつ、謎の飛行物体はただただぼんやりと浮遊している。
飛行物体の上下左右前後を手で探ってみるが、何かに支えられてるとか吊られてるとかではないようだ。
謎の飛行物体は謎の浮力で浮遊している。
これはあれだな。僕っ娘系神様がくれた謎能力の球だな。
謎球だな謎球。
恐る恐る謎球に触ってみるが、熱かったり電気ビリビリしたりもせず、謎球はなんら反応を示さないまま、俺の手は向こう側に貫通した。オレンジ色のぼんやりの中にも何も入ってないみたいだ。
完全に未確認飛行物体だ。UFOだなUFO。
って言うかこれ、あれじゃないか?あの、グラ○ィウスとか沙羅○蛇のオプションだよな?
あれ、でもグラ○ィウスのオプションは中身入ってるはずなんだけどな?いや、そんな話はどうでも良いか。
とりあえず立ち上がろう。尻が痛い。石の床だから固いったらないぜ。
今年30になったばっかりのおっさんの尻には優しくないったらないな。
あ、でも体は若返ってるのか。じゃあ若くてもおっさんでも尻は痛いってことだな。
立ち上がった所で気付いたけど、俺めっちゃ質素な服じゃねぇか。
布の服の上下に素足だ。持ち物は何もない。手ぶらで異世界だ。
おい神様よぅ。何かこう、もうちょっとなかったんか。
昔の一人旅系勇者さまでももう少し装備もらえたはずやで?
ちくしょう。通信は不可能はきついな。何のバックアップもない。うーむ、ならば自力でどうにかするしかあるまい。
よし、とりあえずここがどこだか知らないとな。
こんな真っ暗闇なところで突っ立ってても仕方ないしな。
よし、じゃあ行動だ行動。ムーブムーブムーブだ。
よーし、おじさん無駄な行動力を発揮しちゃうぞ~。伊達に長く独り暮らしやってないぞ~。
しかし暗いな。灯りがないと全然先が見えないぞ?これは困ったな。ここで頼るべきは…。
発光する謎の飛行物体、謎球改めオプションさんだ。
ぼんやりとした発光のため視界の幅は10メートルはないとは思うが、まっ暗闇の中の唯一の光だ。殊更明るく感じられる。
しかし俺には触れることすらできないオプションさん。持って歩くことすら儘ならないな。どうしたもんか。
普通のオプションさんなら親機の後をふわふわ付いてくるはずなんだが、この場合親機が俺かどうかが問題だな。
この場には俺しかいないし、俺の能力のはずだから俺が親機のはずなんだけど、これでもしオプションさんが付いてこなかったらこの暗闇の中を手探りでうろちょろせにゃならん。
それは余りにも心許ない。
是非ともオプションさんには付いてきていただきたい。
よろしい、ならばアプローチだ。
「オプションさんオプションさん。ちょっと付いてきていただけませんか?」
やんわりとオプションさんに声をかけてみた。
だがオプションさんからの反応はない。オプションさんは変わらずただそこに浮いているだけだ。
うーむ、感情が見受けられるような機関どころか耳も鼻も口もないからなぁ、意思の疎通は出来そうもないぞ。
まずこちらの声とかは聞こえてるのか?
むう、これはちょっとさい先不安だな。
よし、とりあえずオプションさんから距離を取ってみよう。
通常仕様のオプションさんなら親機についてきてくれるはずだ。
試しに離れてみて付いてこない様ならどうにか考えよう。
すたすたすた~、っと。おい、ちょっとオプションさん。普通に付いてくるじゃねぇか。
推進力も浮力も謎のままだけど、オプションさんはぼんやりと発光したまま付いてきてる。
これはあれだな、俺が親機って認識してると見て間違いないな。よし、これなら何とかこのお先真っ暗な世の中をやって行けそうだ。
ありがとうオプションさん。よし、いくぞオプションさん。欲を申せばなるべくなら俺よりもちょっと先を進んでいただきたい。
転ばぬ先の杖張りに俺の行く先を照らしてほしい。
うお、オプションさん。マジすか。ホントに俺の行く先を照らしてくれるんすか。
俺の後ろでふわふわと浮かんでたオプションさんは俄にスピードを上げたかと思えば俺の前方、2メートル程先に進み出た。
俺が進むとそれに合わせて進み、後ろを振り返るとそれに合わせてスピードを上げて俺の前に出てくれる。
何度振り返っても前に回り込んでくれる。
えー!何このオプションさん!健気!すげぇ可愛い。
しかもこう、何?頭で思ったことに応じてくれるみたいだ!
上にと思ったら上に、周囲を回れと思ったら回り、俺の頭にドッキング!と思ったら頭にドッキング!
やだ、従順なオプションさん可愛い。
ここで停止だって思いながら離れてみたが、ある程度離れたら停止命令を無視してオプションさんは俺に向かって近づいてきた。
あんまり遠くには行けないのね。
やだ、さみしがり屋のオプションさん可愛い。
何となくオプションさんのこともわかってきた所で、気を取り直してムーブムーブじゃ。
行くぞオプションさん。俺の行く先を照らしてくれ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ペタペタと素足で石造りの通路を歩いていく。
俺の前方にはぼんやりと光を放つオプションさん。
他の光源はないため、ぼんやりとした光でも十分な灯りだ。
石造りの通路はこう見るとなかなかデカイ。
幅は5メートル程、高さも同じくらいか?通路の形的にはほぼ正方形くらいだ。
しかしあれだな、通路にしちゃデカイし、何度か曲がり角やらT字路やらあったし、行き止まりにもぶつかったし、何か迷路みたいだなぁ。ダンジョンだな。ダンジョン。
こんな建造物があるなんて異世界の建築技術は凄いなぁ。
こんな世界で第2の人生を送れるなんて俺は幸せだなぁ。
オプションさんみたいな献身的な相方もできて、幸福者過ぎて涙がちょちょぎれちまうぜ。後、素足も若干痛くて涙がちょちょぎれちまうぜ。
都会っ子としてはなるべくなら靴が欲しい。靴が贅沢なら靴下でも良いよ。ワイルドな石畳にいじめられて都会っ子の柔らかい足の裏が悲鳴をあげてるぜ。
ぎゃーってほらぎゃーって。
「ぎゃあぁぁぁぁっ!!ぎゃっ…!」
うぉわぁ!びっくりした!!なんだよなんだよなんだよ!!
悲鳴をあげてるのは足の裏だよ?俺の足の裏の悲鳴はあんな野太いおっさんの声じゃねぇよ?もっとソプラノチックな高めのぎゃーよ?
なに今の悲鳴。えー、ちょっと怖いやん。やめてーや。小心者のおっさんには今の悲鳴はおっかなすぎるで。
案外近かったよな?と言うか目の前の曲がり角の先の方からじゃないか?
ちょ、オプションさんステイ!戻って!灯りもちょっと押さえ目で!できねぇか!あぁっすごい!オプションさんの明るさが控え目に!やるもんだなオプションさん!明るさ調節機能搭載かよ!ハイスペックだな!よしオプションさん俺の後ろ2メートル辺りに待機!俺が曲がり角の先、ちょっと見てみっから!
オプションさんが明るさ控え目になりながら俺の背後にステイしたのを確認して、ごくりと生唾を飲み込みつつ、俺はそーっと曲がり角に近づいていく。素足でスニスニ。
さすがの素足。隠密性能が半端ない。足音なんか微塵もたてねぇぜ。
曲がり角に近づいていくと何やらカチャカチャガチャガチャとした金属音が通路に反響して聞こえてくる。
何かがいるのは確かっぽい。
ゆっくり、ゆっくり曲がり角に近づき、そーっと曲がり角の先を覗きこむ。
俺の目に写ったのは、石造りの床の上に落ちたランタンから溢れた炎に照らされた人の姿だ。
床に倒れて燃料の油が溢れたランタンを気にする様子もなく、二人の人が通路で何かをカチャカチャやっている。
一人は通路の壁にもたれかかりながら床に座り、もう一人はその体の何かをどうにかしようとカチャカチャガチャガチャやっている。
ここからだと暗いしよく見えないけど何かを外そうとしてるのか?
何やってんだろ…、だがさっきの悲鳴的には何か危険な臭いがぷんぷんするぞ?追い剥ぎ的な何かか?えー、マジすか。そんな治安悪いの?ココ。
こちとら都会っ子、コンクリートジャングルのサバイバルには慣れてても弱肉強食のサバイバルには慣れてませんのことよ?
小中高と続けてたボーイスカウトで培った知識がどれだけ通用するもんかよ。
君子危うきには近寄らず的な精神で、来た道を引き返すことにするとしよう。
いきなり不確定名ナイフのような物を突きつけられても怖いからな。
よし、行くぞオプションさん。転進だ、転進でござる。
『ギィッ?』
ウェッ?
不意に通用の向こう側から声?があがった。明らかにこっちに向けて。
バレた?気づかれた?何で?音なんかたててない、…あ。
俺が振り返ったことにより背後にステイしていたオプションさんが指令通りに俺の背後に回り込んで、通路の角からこんにちわした感じかな?
あー、そりゃバレるわ~。明るさ控え目になったとは言えこの暗闇の中じゃオプションさんの魅力と輝きは隠せないもんな~、仕方ないな~。
『ギギィ…』
何かまた変な声が曲がり角の先から響いてきましたよ?足音が明らかにこっちに近づいている。
マジかよ。オプションさんの魅力半端ねぇな。いや、そうだよな。こんな一寸先は闇な世界で自分の行く先を照らして光輝くオプションさんは、まさに暗黒世界の救世主だもんな。
そりゃ誘蛾灯に誘われる虫なみに誘われるよな。
よっしゃ、いっちょやってみっか。
全力の逃走ってやつを。
オプションさん俺の前方にカモン!&ダッシュ!走る、俺は走るよ!
『ギギャッ!』
オプションさんが角から見えなくなると同時に曲がり角の向こうの何かが声をあげやがりました。
それに応じて駆け足の音も響いていらっしゃいます。
やべぇ!追っかけて来てる!
走れ俺!待ってるセリヌンティウスはいないけど、命の限り走れ!
『ギャッ!ギギャッ!』
ペタペタと素足で石畳を駆け抜ける。前方には未確認飛行物体オプションさん。背後からは未確認生物の泣き声と足音ひとつ。
やべぇ!もしかしなくてもやべぇ!
さっきチラッと振り返ってみたけども闇の中で何か光ったぞ!
不確定名ナイフのような物に違いない!
小癪な未確認生物は何回曲がり角を曲がってもしつこくついてくる。
待ち伏せして逆襲しようにも不確定名ナイフのような物があるかぎり、返り討ちにされる可能性が否めない。
だあぁ!このまま鬼ごっこし続けるしかねぇのか!?
「いっ!?」
必死の鬼ごっこが続くと思いきや、左足の裏に巻き起こる激痛に強制ストップ。
「いてぇ!?何だ!?」
片足けんけんからの、石壁にもたれ掛かりながら足の裏を確認する。
足の裏を照らすように移動してくれるオプションさんマジ天使。
足の裏には不確定名木の破片の様なものが、さっくりと刺さっておられました。木の破片のようなものって言うかまったくもって木の破片だわ。あぁ、そりゃあ痛いよね。
『ギギャッ!』
木の破片の様なもの改め、木の破片を足の裏から引っこ抜くと、暗闇の中から現れるストーキングマン。
そりゃそうだ、立ち止まれば必然的に追い付かれますよね。
ぼんやりとしたオプションさんの灯りに照らされたストーキングマンを見て俺は言葉を失った。
尖った耳、歪な鼻、ギョロリとした目にデコボコな顔面とめくれ上がった唇から覗く不揃いながらも鋭い歯。鋭いナイフを持つ手と、靴を履いてないためか薄汚れた足はひょろりと細く、腰には粗末としか言えない布切れを巻いている。
そしてオレンジ色の灯りの中でも、何だか肌の色が人のそれとは違って見えた。
あるぇ~?これ、人とちゃうんちゃう?これちゃうちゃう?ちゃうちゃうちゃうんちゃう?うん、ちゃうちゃうちゃうね~。
はっ、危ない、意識が幕末辺りに飛ばされる所だった。
っていうかヤバイ。顔のつくりとか明らかに人じゃない。何かちっちゃいし。身長130cmくらいしかない。っていうか見た感じ完全にゴブリン。何てったってゴブリン。いやでもホントにゴブリンかどうかわからないから、ゴブリン(仮)。
わぁ、マジで異世界。第一魔物と初めての遭遇だよ。
こんにちはー、とか声かけたら返してくれるかな?くれないだろな~。くれないよね~わかるよ~。
『ギギィッ…』
うわぅ!意識が素敵に無敵な状態に陥りかけてた。
ゴブリン(仮)がこちらの様子をうかがいながらジリジリ近づいてくる。
手には千原ジュニ、違う切れたナイフ。いや、めっちゃ切れそうなナイフ。
対する俺は丸腰+足痛い+オプションさん。
状況赤!危険!ゴブリン(仮)危険!
エクス○リアームズ!エクス○リアームズ!武器よ去れ!
うわぁ!俺、まだ魔法とか使えない!どうする?どうする?
このままじゃ記録的早さで異世界からのリタイヤをすることになる!それは色んな意味でお断りしたい!どうする!俺!
こちらの戦意の無さを感じ取ったのか、ゴブリン(仮)が笑ったような気がした。
それと同時に俺に向かって飛びかかる。手にはめっちゃ切れそうなナイフ。
ぎゃあぁぁ!死ぬ!あんなん刺さったら即死しなくても出血多量的な原因で死ぬ!
「うおぉ!!」
右足ケンケンで何とか回避。しかしバランスを崩して石畳とこんにちは。必死に距離を取ろうとするが、ゴブリン(仮)がまた俺に狙いを定めて突進してくる。
うわぁ!ヤバイ!殺される!誰か、助けて!神様!オプションさん助けてぇ!
咄嗟に叫び声をあげることすらできず、向かってくるゴブリン(仮)のナイフを素手で掴むしかない、と見開いていた視界の端から、何かが飛び込んできた。
衝撃音、の後に更に大きく鈍い衝撃音。
オレンジの光を放つそれは、迫り来るゴブリン(仮)の死角から高速で突入、勝ち誇った表情のゴブリン(仮)の横っ面を強かに、かなり強かに強打した模様。
そのダメージによりバランスを崩したゴブリン(仮)は突進の勢い+強打の衝撃をそのままに石の壁に頭からダイブした。
ドサリと力無く倒れ込むゴブリン(仮)。倒れ込むと同時に微かにバイブレーション。
よくよく見ると首が曲がっちゃいけない方向に曲がっている様子。微かなバイブレーションは、今際の際のバイブレーションのようだ。
「……、おぅ」
呆気にとられながらもよろよろと立ち上がる俺。
よし、落ち着け、落ち着くとき、落ち着けば、落ち着こう、落ち着きやがれ。状況整理だ。
何が起きた?アンサー、オレンジの何かがゴブリン(仮)にアタック。そしてゴブリン(仮)は死んだ。いやまだ瀕死か?ゴブリン(瀕死)だな?
オレンジ色の何かって?アンサー、この場にはオプションさんしかいないよねマジで。
と言うことは?アンサー、オプションさんが守ってくれた。
オプションさんマジ天使。いや、神。僕っ娘系神様じゃない方の神。
身を呈して、突進には突進をもって対抗してくれるとは。
オプションさんマジ相棒。オプションさんいなかったら天に召される所だよ。
これが身を守れる程度の能力か。うん。ギリギリ。凄いギリギリ。
もう少し余裕があっても良いと思うな俺。
あれ?でも、オプションさんって触れない感じじゃなかった?
確認のためオプションさんに手を伸ばす、が、やはり触れない。
俺には触れない?でもゴブリン(仮)に体当たりを…。
と思案していたら、微かにバイブレーション中のゴブリン(瀕死)にオプションさんが突進。
ドゴォ!と言うオプションさんとゴブリン(瀕死)のクラッシュ音が暗闇に響き渡る。
後頭部にクラッシュされたゴブリン(瀕死)は一度大きく痙攣した後、ピクリとも動かなくなった。
死んだな。完全に。ゴブリン(死)になったな。
オプションさんいきなりどうしたんすか。いきなりのバイオレンス。焦ったわ。
…ん?もしかして…。
ゴブリン(死)に体当たり、と念じてみる
ドゴォ!
オプションさんがゴブリン(死)に凄まじい体当たり。
ゴブリン(死)は死んでいる!
「なるほど。そういう感じね。オプションさん、俺以外の物には触れられる感じなんだね?」
そして、俺の思考に応じて、攻撃や防御をしてくれる感じなんだな。
なるほどなるほど。身を守れる程度の能力と言えど、そう言うことならまたゴブリン(仮)が現れても何とかなりそうだ。オプションさんマジ有能。僕っ娘系神様ありがとう。
足はまだ痛いけど、移動できないって程でもない。木の破片から受けた傷もそれほど大きな傷じゃない。
よし、とにかくここがどこで何がどうなってるのかを把握しなければ。出来たら日の光を浴びたい。
にっちもさっちもどうにもブルドックだよもう。
僕っ娘系神様がドヤ顔ってた異世界が暗闇に閉ざされた暗黒世界だとは思いたくないしな。
決意を新たに気合をいれると、壁際に倒れていたゴブリン(死)が淡く光を放つと、小さな石とナイフ、ナイフの鞘、ゴブリン(仮)が腰に巻いてた布切れを残して消えた。
うわぁ、なるほど。死体はこう何か不思議な力によって分解されるわけね。ゲームでよくある表現ね。そのままにしとくと画面が死体で埋まっちゃうからね。マジでファンタジー。マジで異世界。ゲーム脳でごめんなさい。
ナイフが残った…。装備品は残るのか。それとも中身より分解に時間がかかるのか。
どっちにせよ、使えるものは使わせていただくとしよう。
めっちゃ切れそうなナイフとその鞘をゲット。布切れはどう見てもばっちいので放置。
石は、あれだな、モンスターを倒すと手に入るお金とか換金系とかそういう系の物と考えよう。
ならば布の服のポッケにボッシュート。
うん、凄く、ゲーム脳です。
でもこんな状況でも落ち着いて行動出来るなら、ゲーム脳も捨てたもんじゃないよね。
まぁ、異世界に手ぶらで放り出されるとかいう状況になる人がどれほどいるのか知らないけどさ!