プロローグ
百合やら男性に迫られたり(ギャグです)やら色々ある異世界物です。
最後はハーレムになるかもしれないです。
【よくぞ来たな勇者よ】
天から声が響く。
「は?」
俺は思わず声をあげてしまう。
一体ここはどこだ?周囲を見回すとまるで魔法少女が変身している時の空間のように周囲はキラキラとうごめき輝いていた。ここはどこだ?俺は何をしている?
【お前はこれから勇者として我らが世界に召喚させていただく】
「ちょっとまて!」
【なんだ?】
「勇者として召喚って、これもしかして!?」
【あぁ、そうだな、お前の世界で言う「いせかいてんせいもの」と言った奴だ】
「……ま」
まじかーーーーーーーー!!!!!!
とうとうやってきました!人生初の俺の最大級のチャンス!みそじになってまでニートでごくごく平凡な落ちこぼれ系の人生を送ってきた俺に!とうとう!ハーレムチャンスが舞い降りてきたと!そういうことだな!異世界っていうとあれだな?けも耳とか!エルフとか!あとちょっと特殊ジャンルかもしれないけれど俺は個人的にいいなって思ってる単眼とか!!!ロリババアにバインバインなおねーさん!最高じゃねえか!やった!!!
【確かに今いっていたお前の欲望の数々は存在しているぞ】
「人の心読んでんじゃねえよ!!!」
やばい、浮かれ過ぎた。
今の心が読まれたのは正直恥ずかしいけれど、まあ異世界でウハウハハーレムできるのならばそれに越したことは無い。むしろドMにすら目覚めそうだ。
「……というか本当にいるのか」
【あぁ、けもみみもエルフも単眼もろりばばあもないすばでぃなおねえさんも全員】
「人生勝ち組ッ…!」
かみしめるように言うと語りかけてくる声はこう言う。
【他に聞きたい事はあるか?】
「あ?こりゃなんでまた」
【何でも答えてやるぞ?】
「ただし3つだけとか?」
【いや、さっきいるのかという質問に答えたから、あと2つじゃ】
「まじか…」
結構くだらないことにこの質問使ってしまったかもしれないけれどそれでも俺にとってはさっきの事はわりかし重要だからいいや。質問、質問、質問な……
俺が向こうに呼び出されて何をするかとかはきっと向こうで教えて貰えるだろうし、だとすると何でも教えてやるっつってんだから未来の事とか聞いておくか?いや、むしろ俺が元の世界に戻れるかという方面の事とかを気聞くべきか…そう、真面目に質問を
「勇者になったら可愛い女の子が奴隷とかでついてきたりしない?!」
【せんな】
「グゥッ…」
【いやそんなもうこの世界に用は無いみたいな悔しい顔されてもわしこまっちゃうんじゃけど】
「さっきから~じゃ喋り止めてくんね…」
【神の口調に癖付けるとかこやつ不遜すぎるじゃろ!!!】
いやいや、幾ら神様でもそんな~じゃ喋りが許されるのはロリババアオンリーだから。俺のポリシーでこれは譲れないところだから。
【もうしらん!お前の質問なんぞ答えん!】
「嘘だろ!答えろよ!」
【なあに!】
「素直!!!」
俺はとっさに頭を巡らせる。やっぱり今度こそ真面目な質問をしなければやばい。俺だって元の世界もあるわけだしのんきに異世界に転送されても困ってしまう。
そうして考え付いた俺の脳みそがたたき出した質問は
「せめて!せめて可愛い騎士とかが一緒に旅したりするよね!」
【それはお前次第じゃ!はよう転生されてしまえ!】
結局私欲にまみれまくってる。
でもこれってすっげえ大切だしもしかしたら可愛い騎士が俺の部下になる可能性もあるってことだよね!よし!俺頑張ってハーレム作ろう!そして極楽浄土へ旅だつ…!
俺の周りをあの魔法少女変身シーンのような輝きが囲み、俺は意識が遠のいて行く……。
一日一話更新できたらいいなと思っております。