アテネの宿敵、現る
――― 8/26 10:41 ―――
「なぁ、春夏秋冬さん」
「遥子でいいわよ? で、何かしら?」
「いや…、アテネの説明なんだが、よく分からなかったから、もう1度説明してくれないか?」
「ああ…、アテネの説明は無駄なことが多すぎてよく分からないのよね…」
「無駄なんかじゃないよ!! みんな必要なことだよ?」
「相須さん、アテネの説明は9割5分程が無駄情報だから。 何か分からないことがあったら私に聞いてくださいね?」
なるほど。確かに遥子の方が落ち着いてるもんな。どこかお嬢様みたいな雰囲気だし。
「ちょっと遥子! 私の説明には5分しか必要な情ほ―――」
なんか騒いでるやつがいるが無視だ。
「それもそうか。 じゃあ遥子、俺等代行者が戦うって言ってたが、それはどうやって――――」
「ちょっと! 無視して話を進めないでーー!!」
「五月蠅い」
どこから取り出したのか、アテネの頭を剣美がハリセンで叩いていた。
ていうか、なんでハリセンなんて持ってるんだ?
さっきのバットといい…、病院には無いだろうから、剣美が持ち歩いているとしか考えられない。あいつは何がしたいんだろうか…。
「何で叩くの!?」
「言ったでしょ、五月蠅いって」
「神様に向かって五月蠅いだってー!? おのれー! 私の力を見るが――――― 痛い!痛いから止めて!!」
それによく平然と神様を叩けるな…。罰が当っても知らないぞ?
しかも、アテネは涙目だし…。
まぁ、それよりも、
「遥子、俺等が戦うって言ったって、剣美は剣道やってるからまだいいとして、俺は何もできないぞ?」
「大丈夫ですよ。相須さんは選ばれたんですから。何かしらの長所はあるはずです」
「そんなもんなのか?」
「そんなもんですよ」
なんだか不安になってきたな…。今の話もそうだが、なにより…、
「ちょ…2人とも助け…って痛い!ホントにごめんなさい止めてくだ…痛いってば!」
一般人(と言っても代行者ではあるが)に泣かされてる神様がパートナーだからな…。
――――閑話休題――――
「うぅ…、剣美のばかぁ…。グスッ」
一旦剣美を落ち着かせてアテネを解放してやった。そしたらいきなり泣きながら俺に抱きついてくるんだから驚きだ。
どうすればいいか分からないが、とりあえず頭を撫でてやる。そしたら、少しは落ち着いたみたいだ。
撫でられて落ち着く神様ってどうなんだ…?
「まぁ、とりあえず話を進めましょ?」
「ああ、了解」
「いいわよ」
「じゃあ、まずこれを…。ほら、アテネも相須さんに渡して」
「うん…、はい、これ」
「これは…」
俺がアテネに渡されたのは、鎌の形の飾りがついているネックレス。剣美が遥子に渡されたのは、黒い髪留めだ。
「これはね、私たち神が使う武器なの」
「ネックレスや髪留めが武器だって?」
「いいえ、それはあなたたちが身につけていても不審に思われないように、形を変えているの。だって考
えてみてください?現代で、腰に刀を提げた人とか、盾を付けて歩いている人などいたら、どう?」
…確実に通報するかコスプレイヤーだと思うかだな。
「これからあなたたち代行者は、その武器で戦うの」
「なるほどな…。だけど、どうやってこれを武器にするんだ?」
さっきから見ているが、ボタンのような物はない。てっきりボタンを押すと、『トラン〇フォーマー』的な感じで武器になると思っていたんだが…。
「簡単よ。念じればいいの。『武器になれ』って。あ、ここでやらないでよ?一般人もいるんだから」
「早く言えよ!! やりそうになったわ!!」
危なかった…。もう少し遅かったら…。
「じゃあ、屋上に行きましょうか。あそこなら人も来ないでしょうし、ドアが開かないようにすればいいですし」
「開かないようにって…、何する気なんだよ」
「それはまぁ…、何とかします」
適当だな…。
「ほらアテネ、離れろよ。立てないだろ」
「うぅ…、嫌だよ…。離れたらまた剣美に叩かれる…」
アテネにとっては剣美は宿敵らしいな。
てか、神が一般人を恐れてていいのかよ…。いや、剣美がおかしいだけなのか…?
お待たせしました!!
って、待ってないかww
やっっっっっと投稿ですw
時間が出来たので書きました。
久々に書くと楽しいですね~ww
最近は勉強ばっかだったので…w
まぁ、昨日はボカロのイベント行ってたんで、勉強してないですが(笑)