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森と向こうの扉  作者: 03


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9/33

深まり

翌朝。

迅たちは再び集まる。

美咲もいる。

昨夜のことは伏せない。

全部話す。

彼女は黙って聞く。

そして言う。

「行く」

迷いはない。

四人で、再び森へ。

昼。

霧はない。

だが円は確実に広がっている。

石の並びもはっきり見える。

圭が写真を撮る。

翔太が簡易的に目印を設置する。

迅は森の奥を見る。

今日は、石の円の向こうへ進む。

雪は浅くなる。

地面が硬い。

足音が響く。

そして。

木々の間に、黒いもの。

布。

引っかかっている。

迅が近づく。

学校の上履き袋の紐。

切れている。

健太のものだ。

確信に変わる。

森は繋がっている。

教室と。

迅は奥を見る。

まだ、気配だけ。

姿はない。

だが確実に。

何かがこちらを見ている。

そして物語は、もう戻れない場所まで来ている。

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