無能な僕ら

　30年前、一般の人々にはない特異な能力を持つ「能力者」たちが現れた。
10年前、「7.12事件」として知られる7月12日に、首謀者3名の能力者を中心に国会議事堂でクーデターが発生した。それを阻止するために、警察は「対能力者特殊部隊」を派遣し、クーデターを沈静化した。
この事件を契機に、様々な事件が頻発し、増加する犯罪に対して政府は対応が追いつかず、犯罪を犯した能力者に懸賞金がかけられ、銃器の使用が許可され、危険な能力者を排除することが認められ、銃の販売が合法化された。そして、能力者を狩るハンターと呼ばれる者たちが現れた。
主人公である紀谷塁の父は、7.12事件で命を落とした。
同様に、7.12事件で両親を亡くした幼馴染の神奈波見里や、7.12事件で親を失った原山来と共に、ハンターチームを結成し、7.12事件の首謀者3名の確保を目指す。