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勘違いから生まれた悲劇

作者: apple
掲載日:2021/04/05

バイトの先輩にやばい人がいた。どうやばいかというと、言ってしまえば犯罪者レベルかもしれない。新しくバイトに女子が入るたびにその子のLINEを全員が入っているグループから勝手に追加して話しかけるのだという。ここまではまだマシな方、ちょっと気持ち悪いけど。そう思うのは感覚がマヒしているのだろうか。しかも、そういう人に限って返信がめちゃくちゃ早いから終わりがなくて困ってしまう。

そんなこんなでやり取りが続いて、私が帰るときに便乗して一緒に帰るようになった。ほぼ毎週。そんな状況を見た社員さんが「2人は付き合ってるの?」と全く見当違いなことを言い始めた。そして、その言葉に調子に乗った先輩は「俺ら付き合ってるから仕方ないよね」と意味の分からないことを言うようになった。もちろん私はスルーしていたけれど。でも、あんまりにも何回もそのフレーズを言ってくるからあるとき

「そうなんですか?」と聞いた。そうしたら

「え、違うの?」と言ってきた。もちろん、付き合ってなんかいない。勘違いも甚だしいとはこういうことなのだと思った。

「いつからそんなことになっていたんですか?」とも聞いてみた。

「1週間くらい前から」と返ってきた。

嘘だ。絶対嘘。こんなこと言われてどうしたらいいのかわからなくて彼女を演じるしか選択肢はないように思われた。

話を聞いてくれて、味方してくれて、一緒に笑ってくれて、みんなで守るよって言ってくれる人たちがいるのは、本当に人間関係に恵まれているのだなと身に染みて感じた。完全男社会なバイトでも私が常に笑っていられるのはそうやってみんなに支えられて、励まされているからなのだと。ありがとう、泣けてくるくらい嬉しかった。


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