第2話「店主との取引」
『オンリーワン・ワールド』でも売人は沢山いた。それぞれの売人にイベントが存在し、各売人の品物はバラバラで値段にも違いがあった。中には店を構える売人も居た。しかし、それはごく少数で、大体は脇道逸れたところで1人立ってたり、品物を布の上に広げて座ってることが多い。なんでこんな売れなさそうなとこにいんの??と誰しもが思ったりするのだが、客を厳選してると思えばわからなくもない。そういう裏設定があるのなら仕方ないが、基本的に通る必要性のない路地でアイテムを売り、其方の方が希少性が高かったり、他店と比べて、品質は同じなのに格安だったりと、運営の意地の悪さが透けて見えるようだった。
僕はヴァル達三人に着いていき、どんどん人通りが少ない路地の深くまで歩いてく。この辺りは店も売人も存在しない為、物静かな印象を受ける。もしかして、ここまで来て騙された?とふと脳裏に横切るが、僕の勘と幸運を信じてついていく。
どれくらい歩いただろうか?気付けば、小さな看板がぶら下がってるだけの建物の前に着く。店の名前は『シャドウムーンラビット』。正直、こんなところに店を出して利益があるのか不思議で堪らないくらい誰も道に居ないくらい閑散としてる。実は奴隷店でした。僕を奴隷にするためにここまで連れてきました。とかだったら、笑えないどころか逃げることも抵抗することもできない。そんな不穏な被害妄想をしつつ、中へと入った。
「あら、いらっしゃい。ヴァル、久し振りね〜。最近、顔見せてなかったから心配してたのよ?」
「おう、悪いな。つっても、ポーションはそんなに減ってないし、行く用事がなかったんだ。勘弁してくれや。」
どっかの酒場の店長でもやってそうな巨乳の女性が暇そうに店頭で座っていた。身長も高くスレンダーで妖艶な雰囲気を醸し出してる。長い髪の毛は後ろで纏めていて、だらけてる割にその仕草は男を虜にさせるような魅惑さがあり、その姿もかなり露出度が高い。会社の受付嬢が来てそうなスーツなのだが、胸元はその色白いたわわな胸が半分程目に見えて、ヘソ出しまでは行かなくともギュッと引き締まった腹がチラ見してる。下はジーンズの短パンで引き締まった腰とは非対称的にムチッとした太腿が短パンの裾口に食い込まれていた。また、短パンの裾口は軽くほつれかけてるようなデザインで、少しダメージが入っていて、太腿とお尻の色白い肌が僅かにその姿を顕にしてる。その隙間からパンティーが見えないところから、恐らくTバックを履いてるのだろう。元から女性にしては高身長にも関わらず、黒いシンプルなハイヒールを履いてるために、高身長の男性と並ぶくらい背が高い。
最後尾だった僕が最後に店の中へと入ると、その女性と目が合う。少しばかりの微笑を浮かべつつ、こちらに興味を示した。
「あらあらあら、その娘、新しいお仲間さん?」
「いんや、暫くの間、荷物持ち頼もうと思ってな。さっき転生してきたばっかだから、シズクも利のある話ってわけで共闘してんだよ。」
「あら、そうなの。」
軽口を叩く姿からそれなりに仲のいい相手なのだろう。その女性はこじんまりとしたカウンターから出てきて、僕の目の前まで歩いてくる。そして、背の低い僕に目線を合わせるよう屈んできて、その微笑を浮かべたまま声をかけてくる。
「ねぇ、貴女。よかったらウリしてみない?ホテル代は払うわ。15kで……いっ!…ちょっ!何するのよ!ヴァル!」
「いや、お前こそ何してんだ!出会ったばかりのやつを援交に誘うな!それにな。………シズクは男だぞ。」
「へっ……?お…と…こ?こんなに可愛いのに!??やだぁもう…こんなに可愛いなら男でもありかも…。私、新しい扉開いちゃうの?……あ、前は隠してね。後ろ使うから。」
「あー、シズク。すまんな。こいつはレディ。レズビアンなんだ。幾ら見境なくても、男だとバラせば大丈夫だと思ってたんだが、まさかこうなるとはな。」
「あ、どうせなら性転換魔法使わない?」
「え?」
その言葉を聞いて、つい食い入るような目で視線を合わせ、呆けたような声が出た。前世の地球では性転換技術がまだ途上で子宮を移植する方法が確立されてなかったのだ。それに僕自身女性ホルモンを摂取してるとはいえ、骨格などは男性のものだ。そういう意味では子宮移植による性転換手術が導入されたところで、完璧な女性にはなれない。
今の時点でも自身を不完全と定義してしまってるのに、どう足掻いても不完全なままなんて、絶望でしかない。そのせいで鬱になってた時期もあった。『オンリーワン・オンライン』をやってからはリスカもやらなくなり、ODも控えめに落ち着き、精神安定剤(抗うつ剤)も飲まずに済むようになった。
そう、ゲームにのめり込み忘れようと現実逃避の道具にしたのだ。そして、それは今までは実際に忘れていた気がする。忘れようと必死にゲームに打ち込んだ。それこそ、トッププレイヤーの一人にまで登り詰める程に。けれど、そんな言葉を聞いてしまうと淡い希望を持ってしまう。もしかしたら、僕は女性になれるのでは?と。
レディは少し驚いたような表情をしたが、僕が気付く前に微笑に戻し、想定した答えであるかを不快にさせない程度に探る。
「あらぁ〜?もしかして、興味あるのかしら?」
「い、いえ…。」
つい実際に伝えたい内容とは逆のことを言ってしまう。会ったばかりの相手に今まで隠してきたことをいきなり打ち明けるなんて無理な話だ。それに存在するのなら一人で迷宮に潜れるようになってから探せば良いだけだ。と自分に言い訳をする。ただ否定されることが怖いだけだ。
しかし、レディは思ったよりも優しくはなかった。
「嘘ね。動揺し過ぎて見え見えよ。安心して、ここにはゲイとレズしかいないわ。貴女がもしもトランスジェンダーだとしても笑う人は居ない。それどころかこれからはお互いに助け合って生きていける友達になれると思うの。だから、良かったら話してみない?」
その言葉は"私"の心に熱を生み出す。目尻に涙が浮かび、その激情を表に出してしまいそうになる。けれど、その直前で頭の中で自身の声が聞こえてくる。「どうせレズビアンだなんて嘘だ」「彼らは私を騙そうとしてるの」「私みたいなゴミに友達ができるわけないでしょ?」「私は彼らとは違う。彼らは完璧な存在。けれど、私は不完全な体。理解し合えるはずがない。」「きっと、本当の私を見たら失望するわ」「私は誰にも愛されない。家族のいない私は独りぼっち。」「仮に多少の理解があったとしても、真の意味での理解は得られない。」「経験したことがないくせに。知ってるような口を聞かないで…。」
《闇値1上昇 闇値1》
「ねぇ…大丈夫?」
鬱のせいで自分の闇に囚われかけたが、なんとか現実に戻ってきた。最近は鬱になんてならなかったのに、そんな温かさを見せられたら、余りに突然のこと過ぎて、心は勝手に拒絶をしてしまった。けれど、大丈夫。私はまだ大丈夫。私は……まだ………。
"僕"の感情を表情から読み取ったのか心配するように声をかけてくるが、一度自分の本心を切り離し、他人に接するときに使う仮面を被る。仮面さえ被れば、違う自分が演じられる。誰しもペルソナは持っているが、シズクにとっては、醜い感情や暗い感情を隠すための仮面なのだ。
仮面を被った瞬間から、嘘は言わない範囲で誤魔化した。
「あはは、大丈夫です。残念ながら僕は (体が)男ですよ。女装が好きなんです。」
僕の吐いた言葉はもう後戻りはできない。一度吐いた言葉には責任が伴うからこそ、相手に勘違いさせるような誘導の仕方を含めた言葉を吐いたが、それでもそういう意図があることに変わりなく、僕の心は少し傷ついたような気がする。そんな僕の表情に対して、彼女は一瞬悲しそうな目をするものの、すぐに微笑へと戻る。僕は目を逸らしてたのでその表情には気付なかった。
レディは何でもなかったかのように鈍感なフリをしつつ、単なる店主へと戻った。
「あらそう。ごめんなさいね。私の早とちりだったみたい。それじゃあ、店の中好きに回ってちょうだい。」
「あー、シズク。なんかすまんな。レディのせいで迷惑かけちまったな。」
そんなヴァルに対して、笑みを取り繕う。けれど、その目の端には涙が少し溢れてて、明らかに作り笑いだとわかる。レディだけじゃなく、男衆三人すらその無理をした表情が痛ましく見えたのだが、気づかぬは本人ばかり。真っ直ぐな性格故に、嘘をつくのが苦手なヴァルの態度にすら気づけない程に動揺していたが、それを隠すように、そのままポーション売り場の棚の方へと向かう。
ポーションも色んな種類がある。その中でもシンプルな体力回復のみとするならば、粗悪ポーションは1割回復、安物ポーションは2割回復、初級ポーションは3割回復、中級ポーションは4割回復、上級ポーションは5割回復、超級ポーションは8割回復、伝説級ポーションと神級ポーションは完全回復とある。ちなみに、合成や調薬によって作れるのは伝説級までだ。伝説級ともなると、素材が全て難易度8以上の高難易度のステージやボスのドロップでの入手となるので作成にはかなり骨が折れる。
特殊な方法でボスを復活させる方法もあるが、それを最大限利用した上で作れる最大個数は一人辺り20個位が限度と言われてる。神級ポーションは超低確率ドロップか超低確率宝箱のどちらかであり、こちらは更に滅多にお目にかかれない。どちらも最高難易度の迷宮でしか出現しない上に、ドロップはレアモンスターのみ。宝箱は罠の危険度が最高。ちなみに、超級以降は隠しバフ効果が付与されていたが、この世界でも同等の効果が付与されるのだろうか?無理やり思考を逸らし、まだまだ先の不必要な情報について考察をする。
この店で売られてるのは中級ポーションまでのようだ。粗悪ポーションは10本で50G。安物ポーションは50G。初級ポーションは100G。中級ポーションは250Gだ。しかし、中級ポーションが1つだけ安売りで150Gになっていた。これはお買い得だ。是非とも買いたいが、ふとその横にある回復の泉という魔石に目が眩んだ。1000Gという値段で、ポーションをランダムで1時間に1回作るらしい。こちらはゲームに存在した覚えがない。
回復の泉に注目しているとレディに背後から、声を掛けられた。
「シズクちゃん。それはオススメしないわ。一応、高難易度の迷宮から見つかったものだけど、基本的に粗悪品しか出てこないし、上級ポーションなんて1年に数回しか出てこないくらい粗悪な魔石よ。効果欄読む限り神級も出るらしいけど、この分だと一生賭けても出るかわからないわ。」
「そうですか。」
少し冷たく反応しすぎたかもしれない。先程の件を引き摺ってる。仮面を被ったとはいえ、別人格というわけでもなく、人との関わりを断ってきたというのもあり、まだ隠しきれていない。
それはともかく、幸運カンストしてる僕ならもしかすると、良いものが出てくる可能性があるのでは?と少し気になる。というか、普通に欲しい。ゲームではこんなの見たことない。攻略サイトにも載ってないのは間違いないのだ。それ故に、ゲーマーとして、コレクターとしての欲が湧いてくる。
ただ、その前に他のアイテムも見ておこう。ここで焦っても仕方ない。よりよい買い物ができるのなら、今はそちらを選ぶべきだ。回復の泉は謂わば趣味でしかない。命の危険が晒されてるかもしれない今、優先すべきものでもないのは理解してる。
違うアイテムも見に行くと、レディがついてくる。微妙に鬱陶しいが、気にしたら負けだ。解説してくれるナビゲーターとして考えよう。
次に目に止まったのが初級バッグだ。これも古いやつなのか1つだけ安売りで1500Gが1000Gとお買い得になっている。正直、ここで買わなければ売り切れる可能性がある。しかし、回復の泉も欲しい。視線が左右に揺れる。そして、先程レディからの提案から、とんでもないことを思いついてしまった。
「あの〜、レディさん。」
「何かしら?」
「僕のキス1回分を売りたいんですけど…。」
「は?」
一瞬、目を見開いたと思いきや、妖艶な雰囲気が濃くなり、微笑を浮かべ、唇を舐める。本人も半分冗談のつもりで声を掛けたのだが、まさかこんな幸運が待ち受けてるとは思っても見なかった。実際、彼女はかなり経験が豊富だが、今まではこんな可愛い男の娘をお目にかかったことがなく、自分がどこまでもイケるのか試す機会もなかった。
ちなみに、シズクの突拍子もない提案に対して、声を出したのはヴァルの方だ。残りの2人は別のもの見てて気付いていないが、運悪く一人だけ聞こえてしまった。ヴァルの発した声はそこまで大きくなかったので、二人が気づくことがなかったのは幸運だったのだろうか。
「そうねぇ。初めてだろうし、1分DKしてくれたら1kあげようかしら。」
1kというのはキロの略で1000という意味だ。そんなレディの援交の際に使われる隠語を聞いても、特にその意味を聞くこともなく、交渉に出る。
「もし、5分ならどうです?」
「あらあら、欲張りさんねぇ。そういうの嫌いじゃないわ。それなら、2kでどうかしら?」
レディはシズクの欲しいものを理解した上で最低限の値段を突きつけた。けれど、これは自分の損害を最低限にするためだけではなく、初めてのキスで5分間は息継ぎがしづらいだろうと思った気遣いも含まれてのサービスだ。でなければ、現実では余りにも高すぎると言えよう。
一方、シズクはキス程度で2000G手に入るなら楽な方だと心の中でほくそ笑んでいた。シズク自身相反する2つの思考に囚われているのだが、鬱のとき以外は自分の体を売りに出すこと自体は特になんとも思わない。自分が最大限利益を得ることを第一としている。感情的思考が主軸ではあるが、論理的思考も兼ね揃えてるわけだ。それなりに長い鬱により歪んでしまった思考が、自分の体を大切にしない。
勿論、いつもそんな考え方でいるわけではないが、こういう手合ならそういう損得勘定で動く方が賢いと思うわけだ。特に、こっちは迷宮に一人で行くことすらできないような危機的状況なのだから、藁でも何でも縋りにいく。シズクにとっては、これも攻略の1つ。
「それじゃあ、早速その可愛らしい唇、貰おうかしら。」
そう言って、レディの顔が僕に近づく。唇を舐めていたお陰でそっと触れる唇はぷるんと弾む。最初は啄む程度だったが時間が経つにつれて、より濃厚に舌と舌を絡ませ、舌同士の接地面を増やしてく。そんな二人の情事を横目でヴァルが気まずそうにチラ見していた。
(こいつら店内で何やってやがんだ。俺達が居ること忘れてねぇか?てか、客入ったらどうすんだよ!あーもー、せめて二人にはあいつらの姿見せねぇように気をつけないとな。)
そう思い、二人の気を引くようにしながら、その場から最も遠いアイテムが置かれてる棚へと誘導をする。
それから、お互いにどっちの唾液がわからなくなるくらい舌を絡ませ合い。ときに息継ぎさせるために口を離し、ときに隙間がないほどに密着し、5分が経過し、レディと僕の口が離れる。
お互いの口を繋ぐようにして唾液の糸が引いてる。それがまたなんともいやらしくて、より興奮する。僕もレディも途中からキスに集中していて、それなりに楽しんだ。
「はい、きっかり5分。ありがとね。シズクちゃん?」
「はー、はー、はー、ひゃい…。」
《闇値1上昇 闇値2》
長くも一瞬の出来事だった。できるならもう少しやってたかったという感情も芽生えつつあるが、それは心の中に押し留めておく。実際、キスはいつも男性としていたので、シズクも自分がバイセクシャルだとは気づかなかった。それも当然だろう。バイセクシャルとはいえ、好きな性別の比率は男性の方が多かったのだから、わざわざ女性とキスする必要性は感じなかった。
それにレディも男とキスができるとは思ってもみなかった。だからといって、純粋な男性が好きなわけではない。あくまで、心は女であると察せて、見た目が女に近かったからこそ、受け入れることができたのであって、これが単なる男性ならすぐに拒絶していたであろう。
「ふふふ、可愛いわね。」
その細い指で、髪を優しく撫で、そのまま流れるように頬を擦られる。レディの手の温かさが伝わり、余韻が少しばかり長引いた。けれど、すぐに気を取り戻し、必要なものを要求する。
「それで2000Gで欲しいものがあるんです。」
「わかってるわ。回復の泉と初級バッグでしょ。」
レディは回復の泉と初級バッグを手に取り、僕へと渡した。本人が役に立たないゴミだと評価した回復の泉をチョイスしたその手腕は見事であった。きちんと客を見ている証拠だ。レディは顔を僕の耳元に寄せ、小さく呟いた。
「もし、お金が欲しくなったりしたら、また来なさい。金額によっては内容も変わるけど、それでも良かったらいつでも相手するわ。」
正直、これ以上を求められても困るのだが、それでも困窮したときは間違いなく命綱となるし、素直に頷いた。
ヴァルや他のメンツもこちらに来始めたので、レディはそっと離れて、カウンターへと戻る。
「よっ、シズク。買い物は終わったのか?」
先程の情事は見なかったことにして、何事もなかったかのように振る舞う。
「あー、あと念の為、ポーション買っておきたいですね。」
「わかった。それ買ったら早速潜るぞ。」
「はい!」
先に渡された回復の泉はアイテム欄に入れておく。1つの実験として、アイテム欄でもポーションが生成されるかを確認しておきたかった。その実験が終えたら初級バッグにも入れておいて、初級バッグの中でも作られるのかの試しておかなければならない。このバッグと回復の泉の性質や効果を見極めることこそ、今後の攻略には必要なことだ。
そのあと買ったアイテムは初級ポーション×3、中級ポーション(安売り)×1だ。他にもヴァルの勧めもあり、木製投げナイフ、1つ10Gを50本買った。木製ナイフ自体は敵に与えるダメージは1なのだが、これは攻撃をしないメンバーや魔術を温存する魔術師にうってつけのアイテムだ。パーティを組むだけで経験値は入手できるが、戦闘に1回でも介入していれば手に入る経験値は他の皆と同等になる。その差は実に10倍だ。僕は現在攻撃できる立場ではないことからも、木製ナイフの投擲は非常に有効というわけだ。
まぁ、お陰様で所持金が残り50Gとなってしまったが、安い宿屋ならギリ足りるだろうという算段だ。それにこれから潜るのだから、そこで稼げばいいと腹を括った。
キャラインタビュー
記者「はい、皆さんこんにちは〜!今回は私が噂のレディさんにインタビューを致しますいえーい!!」
レディ「あらあら、元気ねぇ」
記者「レディさんはレズビアンだとお聞きしましたが、その真偽は?」
レディ「えぇ、本当よ。前世では女喰らいのレディって呼ばれてたわ。」
記者「レディってのはそこからつけたんですか?」
レディ「その通りよ。私からすれば馴染み深いあだ名みたいなものね。」
記者「ちなみに、最近、可愛らしい男の娘を召し上がったと聞きましたが、本当ですか?」
レディ「えぇ、本当よ。美味しかったわぁ。」
記者「見た目は可愛らしくとも男ですよ?レズビアンじゃなくて、バイセクシャルなのでは?」
レディ「いいえ、私は間違いなくレズビアンよ。」
記者「なら、何故手を出したのですか?」
レディ「それはね。いつかは彼をピーピーピーさせてピーピーするためよ。」
(放送禁止用語が入ったので一部ピーでお送りします。)
記者「なるほど、そういうことでしたか。」
レディ「更に言わせてもらうなら、ピーピーしてピーピーピーピー化させてついでにピーピーにもしてその上でピーピーを使って条件つけしてから私しかピーピーピーにするのも良いわね。」
記者「な、なるほど。インタビューありがとうございました〜!」
レディ「あら、貴女もよく見ると可愛いわね。私と……」
記者「はい!インタビュー終わったので帰ります!!では!」
レディ「あら、つまんないの。」