オークとの戦い
次の日の朝
待っていると あの場所に船が来た。
船には 長老も乗っていたので 経緯を全て話し
解決を喜んだが 帰送魔法はまだ完成しておらず
元の世界には まだ帰れない……。が良いのだー。
俺には あの可愛いい三人が 待っているのだから
さぁ こうなったら 早く家に帰りたたーーい!
ようやく家に 辿り着くと
またまた あのふわふわ攻撃があった。
俺はこの為に 戦っている様な気がして来た。
「ご主人さまぁ お帰りなさーい!」(三人)
「さぁ 皆んな!もうあっちのゴブリンも倒したぜ
やる事は全てやった 後はーーーーお風呂!」
「わーーーい ご主人さまぁ 一緒一緒!」
そのあとーーー。
俺達四人は なんとまあ夢の様な時間を過ごした。
まぁ これもご褒美だからねぇ もう帰るの辞めるかなぁ マジで考えて来たよ。
こんなの毎日やってたら もう絶対帰れない!
いや もはや 帰りたくなーーーーーーい!
そして暫くはそんな 幸せな極楽な日々を満喫して
いた俺だったが……。ある日の事
一艘の舟が 港に着いた。
その船には あの魚釣りを教えたゴブリンが乗船
していたが そのゴブリン達は 一様に怯え俺の所
を訪ねて来たのだった。
「お前達 一体どうしたと言うのだ!」
「突然すみません アレから食料事情は劇的に改善
し同胞達も 貴方様に感謝致しております。
ところが その平和を崩す様に 大陸にオーク軍が
攻め込んできて 既に同胞の大半はオークどもに
囚われてしまいました。
どうぞ シン様 お助け下さい! こんな事を頼めな
い事は重々理解しておりますが もう貴方様しか
頼る道はございません。どうか同胞をお助け下さ
いませ!」
「ゴブリンよ お前達とは 一緒に魚を釣った中では
無いか! 堂々と俺に頼って良いのだ! わかったぞ
すぐに出発しよう してオークの数はどのくらいなのだ。」
「あぁ〜 ありがとうございます!シン様!
同胞も喜びますー。オークの数は およそ500と思
われます。その中のリーダーはジェネラルオーク
でして 一段と強く 大柄なオークでした。」
「よし 分かった すぐ行くぞ! 用意せよ!」
「ははぁ!」
俺は 心配する三人に 熱い抱擁を残してから
ゴブリンの船に乗船し 大陸に向かった。
波高く荒れていたが どうにか大陸に到 到着した。
大陸は以前と違い殺伐とした雰囲気で森も半分は
燃やされて建物だけが ポツンとあった。
「コレは 酷いなぁ。 あそこに囚われているんだ
な?」
「はい あそこにいます。」
「お前はこの辺で 待っていろ。危険なら逃げるん
だぞ!」
「はい 分かりました。」
俺は建物に近づくと ドア付近には2匹のオークが
警備していた。
「おやおや 人間が 自ら餌になりに来たぞ!」
「本当だよ 物好きなもんだ ははははっ」
「お前らの頭では 理解出来んだろうがなぁ
お前達二人がかりでも 俺を倒す事など出来んよ
だから 早く助けて〜と ジェネラルオークを
呼んだ方がいいと思うよ〜。」
「貴様ぁ 人間如きが 舐めた事言いやがって
おい やるぞ!」
二人のオークは同時に 俺に襲いかかり 太い腕で
パンチを繰り出していたが……。
「おい 兄貴 コレ当たっているよなぁ。」
「俺のも ヒットしている筈だ…。」
二人のパンチは 俺の顔に見事に当たっていたが
全く動じない俺の態度に 驚いていた。
「分かった? アンタのパンチなんてさぁ
蚊に刺されたのも同然なのよ。コレがパンチって
言うんだよねぇ。」
シュッ バゴーーーーン ! ヒュルルルーー
立っていた 一人のオークの頭が吹っ飛んだ音。
「あっ 兄貴! お前ぇーー!」
「いいから 早くボス呼んで来いよ 面倒だなぁ。」
「あぁ 呼んでくるさ! 待ってろ! 」
暫くすると 一段と大きいオークが出てきた。
「なんだ 人間かぁ こんな者にやられただと?」
「そうだ こんな者にも 勝てん弱い奴だったよ」
「貴様ぁ ジェネラルオークを舐めんなよぅ!」
「ふふっ ははははっ ジェネラルだとお?
笑わせるな! お前など 俺からすれば
便所の紙以下って事を 理解させてやる!」
「べ 便所の、紙、だと!」
「お前は タダでは 殺さんぞ! 煮て喰ってやるから安心しろ!」
ジェネラルオークは 持っていた 大きな斧を 振り
回し 突進して来た!
俺は 地面から小石を2つ拾い 手の平に乗せて
指で パシッ パシッと弾き飛ばした。
その小石は なんとジェネラルオークの フガフガ
していた 鼻の穴に見事に 入り塞がった。
「フゴー フゴー 何をしやがる! 鼻が!」
「この豚がぁ フゴフゴ煩いんだよ!」
更に小石を 手の平に乗せ 弾き飛ばすと 今度は
ジェネラルオークの 眼球に当たり その両目は
脆くも潰され穴が空いた。
「あぁ〜俺の目がぁ 俺の目がぁ 見えぬわ〜
何にも見えぬ〜」
「だから 煩いんだよ いちいち 。 さぁトドメだ」
俺は少し大きめの石を拾い 大きくモーションして
ジェネラルオークに投げつけた!
バゴゴーーーーーーーン!
その石は ジェネラルオークの狭い額に直撃し
頭蓋骨を砕き 貫通し 背後の壁に当たって
パシーーーーーン と砕け散った。
ジェネラルオークは 大きな斧をドシンと落とし
体も後ろに倒れて絶命した。
そのすぐ横にいた オークどもは 何が起こったか
理解出来ず 声も出なかったが 一人が
「アレ? ジェネラルオーク様 ジェネラルオーク様! あぁ 死んでる!」
ようやく 周りのオーク達も 自分達のボスが倒され
た事を理解し 今度は自分に向けられている殺気に
恐怖に慄いていた。
「ブホーブホーブホー!」
「フゴーフゴー」
「お前ら 静かにしろーーーー!」
「・・・・・・・・。」
「よし よろしい これからお前らを煮て豚シャブ
にする!」
「ブホーブホーブホー!」
「フゴーフゴー」
「はははははっ それは冗談だ。 先ず 監禁しているゴブリン 達を解放しろ!さぁ早くしろ!」
数分で ゴブリン 達が外から出て来た。
「おぉ シン様 ありがとうございます!」
「おぉ お前達 無事だった様だなぁ 良かった
それでお前達 このオークどもを どうする?」
「はい もう戦う意思の無い者を殺す事はもう
我々には出来ません。ここを更に開拓し 魚釣りを
伝授して 共存しようと思います。」
「お前達……感激したぞ 成長したなぁ。」
「はい これも全て シン様のお陰でございます。」
「良かった ではオークよ いいか これからは
お前達はゴブリンと共存していくんだ。
お前達の その労働力をゴブリン に提供するのだ
分かったなぁ!」
「はぃ シン様! ありがとうございます!
そしてゴブリン殿 我々を許して下され!」
「あぁ その代わりしっかり 働いて貰うぞ!」
これで ゴブリン とオークの戦いは終わった。
俺はゴブリンの船で またあの三人のいる家に
戻って行った。
「早く 帰りたーーーーい!」
つづく