第24話 都会とサラマンダー
中央都市エスタノールに到着し、
セリスさんは、ギルドで用事があるらしく
別行動になった。
「さて、見て回るとしますか!」
そしてエスタノールを観光して、
時が経ち俺は宿屋のベッドの上にいる。
「よし、とりあえず宿屋が取れて良かったな。」
1日回ってわかったことがある
いや、本当に都会だった。
まず最初に宿を取りに行ったのだが、
宿屋のレベルが違う。
外装も少し高級感があり、一つ一つの部屋も広い。
そしてベッドも高品質。これ重要!
正直グランのベッドはカッタかったからな。
それに各部屋にトイレお風呂が付いているのも、
ポイントが高い。
まぁそこら辺は良くて。
とりあえずエスタノール=都会という印象で大丈夫だな。
それにしてもこの世界に来て一ヶ月。
一ヶ月...いや、一ヶ月もたってなかったな!
俺も忘れていた。
経験の人口密度的なやつが多すぎるんだよな。
そして次の朝になった。
宿屋のおじさんにギルドの場所を聞いて、
ギルドに到着した。
「おはようございます!」
「おはようございます。もう用事は済みましたか?」
「はい、ギルドの本部に行ったのですが、
豪華すぎてびっくりしました。
タクトさんはあの後どうされましたか?」
「まぁ僕は宿屋を取って、
街をふらふら、って感じですね。」
「そうですか。グランとは全然違いましたよね。」
「まぁグランにも10日くらいしか
いませんでしたけどね。」
「そういえばそうでしたね。
あっ、昇級の話なんですけど、ギルドの本部の人が
一人で魔族を倒せる人がグランにいるはずがない。
と、信じてもらえなくてですね。
本部の偉い人に、ゴルドさんのお知り合いが、
いらっしゃって、通信で説得してもらったんですけど
ゴルドさんも歳なので、鵜呑みにはできないと
言われてしまったんです。」
「はい。それで?」
「ん?お、落ち込んだらしないんですね。
えっと、それで、エスタノールから、
西にかなり進むと洞窟があるんですね。
かなり深い洞窟でかなり強い魔物がいるんです。
そこに行って、えっと、
さ、サラマンダーの鱗を取って来いと、
それを取ってきたら認めると、そういう事でした。」
「へぇ。そこにはどうやっていけばいいんですか?」
「え?た、多分徒歩か馬だと思います。」
「分かりました。
西って事は西門から出ればいいんですよね。
じゃあ行ってきますね。」
「ちょ、ちょっとまってください!
た、タクトさん、サラマンダーですよ?
倒せるんですか?」
「いや、だって本当に魔族を倒せるか信用できないから
行けって言われてるんですよね。
実際に魔族は出させたんだし、
いけるんじゃ無いですか?」
「いや、サラマンダーは
いや、タクトさんは常識が通用しない人でしたね。
じゃあ一つだけ、
死なないで下さいね。」
「はい。もちのろんですよ!」