第一話 死亡そして異世界転生
とある社畜が有休を取った日のこと
ふぅ と溜め息を漏らし、ベッドの上で読んでいた異世界転生系のラノベを本棚にしまう。夕焼けがとても綺麗だ。
なぜかこのとき嫌な予感がした。
「嫌な予感がするしフラグが立った気がする」
まぁそんな事よりテーブルの上に佇んでる書類に目を向ける。
「はぁ、どうしようかな。この書類」
ケータイにメールが来る。内容が
[少し用があるから寄らせてもらうよ]妹からだ、
ヤバッ、一階の部屋綺麗にしないと。さっさとパジャマから私服に着替え、急いで階段を降りる。
『ゴリッ』
聞いたことの無い音が聞こえた。足首を挫いたのか?俺はそのままバランスを崩し階段から転がり落ちる。頭を打ち、顔面を打ちながらゴロゴロと落ちた。不思議と痛みがない。いや、痛みを感じる余裕が無いのだ、意識が遠退いてくる。
「あ、やばい。」
これが俺、25歳社畜である[もみじ](偽名)の最後の言葉だ。そういや仕事どうしよう。
光を感じふと目を開ける。そこはは宇宙みたいな空間でポツンと俺は浮いていた。
「お〜い、誰か居ないのか〜」と聞いても何も帰ってこない。手を叩いても音が帰ってこない。するとどこからか
[転生準備及びそれに対するスキルを習得中 しばらくお待ちください]
ほぉ、スキルか。どんなのが付くのだろうか。いや待て!何だスキルって!ゲームじゃあるまいし
[習得完了]
[物理ダメージ軽減、治癒、全知のスキルを習得しました。]
「全知ってどんなスキルなんだ?」
[全知とは見たものの形質、性質、能力を瞬時に理解及び記録します。]
最近のスキルってのは便利だなぁ。なんて思っていると
[新しい身体が正常にインストールされました。これより転生します、過度な負荷に注意を]
物凄い負荷が身体にかかる。ドラッグレースの加速みたいだ。
「ぐおぉおぉおお!!」
今にも身体が潰されるような負荷に意識が飛びそうになる。
すると急にピカッと辺りが白くなるほどの強い光がさし、とっさに目を瞑る。そして
[第二の人生を謳歌してください]
とあの声が聞こえた気がする。
目を開けてみるとそこにはだだっ広い草原のど真ん中に生前持っていたリュックと共にポツンと、俺はいた。
なんで俺のリュックが?と不思議にも思いながら開けてみるとそこにはマルチーツールが今の俺みたいに
ポツンとあった。俺は嬉しくて
「しゃぁぁああ!」と声をあげて喜んだ。一瞬で違和感に気づいた。声が高いのだ、気にはしていなかったがよく考えると目線が低い。それに肌も色白だ。
ずぐに近くにあった池に顔を近づけると俺は男じゃなく、女いや幼女になっていた。
生前は「幼女になりてぇな~」みたいなバカな事を言ってたがこうも幼女になると頭がおかしくなるな。
しかしこの顔は結構好みだな、髪も黒髪のショートヘアーだしな。だけど服は死んだ時の服装だった。
そんなことより寝床、食料を探さないといけないな。
近くにあった洞窟に向かい歩く。ポケットには万が一のために刃を出したマルチツールを入れておく。
どうも、初投稿で緊張気味のもみじです。この度はこの小説をお読み頂きありがとうございます。また誤字脱字はご指摘頂けると幸いです。