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とある魔法使いの話

作者: kiruna

とある魔法使いの話。


その世界では魔法が使える人と使えない人がいる。


使える人でも各々の属性を持っていたり、魔力の強弱なんかもある。


魔力が強ければ如何に初級魔法だろうと、魔力が弱い人が時間をかけて作った中級魔法に勝ることもある。


それだけにこの世界では、魔法の有無、魔力の強弱によって周囲の人々から受ける目が変わった。


生まれつき魔力を持っている人もいれば、後天性に魔力を得た人がいる。


俺は高校2年で魔力を得たわけだが、後天性の場合、ほとんどの人が魔力が弱く、俺も例外ではなかった。


そして魔力を持つ人はそれぞれの年に合わせた特殊な学校に入れられる。


それぞれの年なのだ。


つまり俺が行くのは10年間以上も魔法を使い続ける人たちが沢山いる学校に転入することになった。


せめて、魔法使用年数に合わせてくれれば、少しは周りの目からとか学ぶ内容とか合わせられるのに、年齢で合わせたら学ぶ内容や熟練度が違って、それはそれは嫌な目で周りに見られるわけだ。


魔力を持たない人たちが通う学校に生活してて、魔力を得たときには、周りからお前はこの学校の期待の星だとかもてはやされたけど、魔力を持つ学校にきてからは酷い扱いを得て、もう天国から地獄だった。


魔力なんて得ずに、元の学校で平穏に暮らしていきたかったなとか思うも、既に魔力を得てしまったのだからどうしようもない。


この魔力と向き合っていきて行くしか無いわけだ。


さて、俺が魔力を得たわけだが俺が持つ属性はまだわからない。


基本的に魔力が弱すぎると何の属性に恵まれたかわからないのだ。


魔法を発動するには、空中に魔力で陣を書くことで魔法が発動する。


それぞれ陣には意味があってそれの組み合わせでどんな魔法が発動するか変わる。


陣を描く色で属性が変わる。


基本的に恵まれた属性の色しか描け無いが、白色の無属性は魔力を持っている人には誰でも描ける。


無理な陣を描くと発動しなかったり、単純な爆発をしたりする。


そして魔法を描く速さは慣れだ。


魔力の強弱では無い。


そこだけが魔力の弱い人でもどうにかなる部分なのだが、俺は魔力得たばかりな為、陣を描くのも遅かった。


でも諦めずに何度も何度も描き続け、やっとの事で平均的な速さになった。


さて、この学校にはすごい人が沢山いる。


そのうちの一人が、魔力強く陣を描くのも早く、さらに特殊な物をもっていた。


陣を描くのは頭で考えたことが、それはもうすごい集中力を元に空に描かれる。


手で描くわけでは無い。


なので、基本は1回に1つの陣を完成させるのだが、この人は違った。


1回に2つの陣を同時に描いたのだ。


1つの陣を描くのでさえものすごい集中力が必要なのに、この人は同時に2つ。


どれだけの集中力や特訓をしたのだろうか。


けどこれは使えるかもしれない。


魔力の強弱に関係なく使えそうだ。


俺はまず両手にペンを持って、同時に別の事が紙に書けるように練習した。


そして挫折仕掛けたけど、本当に頑張って出来るようになって気づいた。


物事が同時にに2つ考えるようになったのだ。


まだ拙いけど、そらは追い追い頑張っていきたい。


そこからは空中に陣を1つ描く。


何が変わったか。


1つの陣に思考2つで描いていったのだ。


上手く描けない事が多く、描けても速さ的には1.5倍くらいにかならない。


失敗した時に爆発なんかもしたが、俺の魔力ではそもそも大した威力にならない為気にしない。


そして気づいた。


陣を描くには魔力で描くわけだか、そこにこめる魔力の量によって魔法の強弱が変わる。


俺は魔力が少ない為ごく少量でいままで描いていたが、それでも最初は何度も魔法を発動すると気絶しそうなときもあった。


というよりもそこまでを毎日描いたのだ。


そして、最近では当初に比べて気絶しそうなまでの魔法の枯渇が遅くなっている。


つまり魔力が増えてる?


とまあそこはわかったが、とりあえず今は1つの陣を2操作同時に描く事の練習をした。


そうして、また気づいた事があった。


単純に1つの操作で描くこと自体が明らかに早くなっていた。


確かに何度も何度も練習していれば早くなるものだけど、今まで以上に明らかに早くなっている。


つまり2操作同時のおかげなのだろう。


そして、2操作同時に描く事も失敗は無くなった。


そして2操作同時に1つの陣を描く事によって陣を描く速さは学校の中でも上位ほどになったと思う。


魔力の強弱はやはりまだ下位のほうだ。



さて、次に参考にしたすごい人だが、ここのOBでいまここの教師をしている人だ。


その人は魔力はたいして強く無いが、完成させた陣に一手間加える事で、通常の低級魔法を中級魔法ほどの威力にするといった事をしているようだ。


この教師は魔力の弱い人に主についているようだ。


俺も何度か魔法を見てもらっている。


ちなみに2操作はまだ誰にも見せていない。


対抗戦とかもあるみたいなのでそのときのお楽しみにしたい。


そして、その教師にまた見てもらえる機会ができて、その魔法のことについて聞いて見た。


この方法は、とてつもない想像力と直感力と集中力が必要らしい。


出来上がった魔法をさらに強くしたものはどんなものか想像し、それに伴う陣の継ぎ足しを直感で描き、それをなす集中力。


簡単にいうと陣の上から、もう1つの陣を足すようなイメージだそうだ。


さて実際に見てみると、最初の陣は普通の無属性の防御の陣、そこから付け加えた陣は意味不明だった。


規則があるのかさえわからないような陣。


それが防御の陣に付け加えられて、魔法が発動した。


それは通常の防御の魔法に比べて大きく、堅そうだった。


すごいと思った。


そして練習を始めて行くわけだがなかなか上手くいかない。


すると、教師はこう言った。


始めの陣だけ描いてみようか。ただ規則を気にせずに、ただ想像したものが発動するようなイメージだけで描いてみようか。


と言われたが、どういうことだろう?


今まではこういうふうにするにはこれを描くみたいなのが、頭の中で計算して作っていったわけだけど・・・


こちらの納得いってない表情に教師はつづけた。


もともと魔法は自由なものなんだよ。たしかに法則とかあるけど人それぞれ同じものを書いても全く同じにならないし、同じ人が描いてもその日のコンディションやイメージの差によっても違うものになる。そりゃ法則によって似たようなものになるけどね。でも法則とか気にせずにただ発動したあとのイメージを想像しながらただただ直感で発動するのが本来の魔法だったんだよ。感覚としては絵を描くような感じかな。絵も法則で描けばすごいものになるけど、小さい時にお絵描きしたときそんなの気にせずに頭の中に描かれるものをそのまま紙に描いてなかったかい?よくある有名な絵で、なんでこんなのが有名なのかわからないものが、結構法則とか無視していないかい?それと魔法も一緒なんだよ。型にとらわれるのもいいけど、今は外してみようか。ただ思うがままに、目を瞑って描いてもいい。さあやってごらん?


長々と手振りをしながら、強弱をつけながら暑く語る教師。


そうか。ただただ発動したいと思うものを目指して・・・


俺は目を瞑った。


俺には実は目標があった。


その目標は、数年前の妹の死から生まれたものだった。


あるとき、魔法を使う強盗にとある店で俺と妹は出くわした。その時に、店にいた勇気ある青年が魔法で注意を払い店にいた人を逃がそうとした。しかしそこで強盗は火の魔法を使い、それに巻き込まれたのが妹だった。目の前で妹は焼かれ苦しんでいるが俺には何もできなかった。そうして勇気ある青年は強盗を魔法で気絶させたけど、その時には妹は死んでいた。


あの時に俺が守れるだけの力を得ていたら・・・


そうして数年後に魔力を得た。


ならばやる事は決まった。


もし、次にあんなことがあっても大丈夫なように・・・


俺はどんな魔法をも打ち消す魔法を想像した。


ただただ妹を守りたかったあの時のイメージ。


そうしてがむしゃらに描いて、納得のいったところで、目を開いた。


陣はなんとも言えないような、でたらめなものになっていた。


でも俺は気にせずにそのまま発動する。


アイギス・ガード


そうして俺の前には透明なシールドが現れた。


教師はふむとうなづいて、攻撃魔法をそれに向かって発動する。


アイギス・ガードにあたった、いや、当たろうとした攻撃魔法は消滅した。


教師はこう言った。


確かに魔法を受けるのではなく、打ち消すのなら最強の盾に相応しいね。そのイメージで今までの陣も強化できるし、その魔法だってまだ強化できるはずなんだよ。そして気づいているかい?君の描いた陣の色に・・


そう言えば気にしてなかった。俺はもう一度アイギス・ガードを発動する。


先ほどと違いはあるが発動するだろう。そして陣をかたどる線の色は、無色だった。ではなんで見えるか。魔力がそこにあるからだ。普通の人は魔力が見えない。魔力のある人は魔力を見るために目に魔力を集中させる。すると魔力が光ってみえるようになる。今回のは白でもなかったし光魔法といったものでもなかった。そして誰もが知っているもの。無色だったのだ。


教師は続けた。


まさか魔力の素の色をそのまま出せるとはね。


そう、魔力の素の色は無色で、そこにそれぞれの人が魔力を描くと普通は色がつく。色を付けないようにしても普通は白になる。おそらくこれも法則の一つなんだと思う。今回は法則を気にせずにただがむしゃらにそして属性の関係ないことを想像したから無色になったんだと思う。


あと、一度、他の属性の色を使うとそちらに素の魔素もかたよりやすくなってしまうらしい。だからほとんどの人には得意な属性というものがあるのだ。


さて、もう一度アイギス・ガードを発動しようとしたところで倒れそうになる。


あー、魔力の枯渇だ。


どうやらこの方法だといつも以上に魔力使ってるみたいだ。確かに、描くときにこめる魔力の量もその時のイメージによって色々と変えている。陣のあの線は少ないとかあの線は強いとか結構散らばっている。


普通の魔法はなるべく統一しないと失敗するときがあるが、今回のこれは逆にその統一のなさが発動しているようにも思える。なるほど想像と直感ね。たしかにそうだったよ。


教師には無色の事を秘密にしてもらい、今日の特訓を終えた。


次の日も次の日も何度も練習を繰り返し、時にはイメージ不足で失敗することもあったが、最近ではもう失敗する事もなくなった。


さらに普通の魔法も二次の陣で強化出来るようになった。


ただ、直感の魔法の二次の陣の強化は未だに出来ない。


直感の上に直感とか厳しいものがあった。


まあこれも追い追いだな。



さて、次に参考にしたのはなかった。


ただ思ったことがあった。


今までは単純に紙に描くように縦と横の2次元で陣を描いていたし、当然だと思った。


けど、あの教師の話を聞いて法則にとらわれなくてもいいといわれた。


つまり今までの常識にとらわれなくたっていいんだ。


もともと俺は後天性だし、父親も母親も魔力をもたない。つまりしがらみも何もないわけだ。


ただ自由に出来るわけだ。


よし、とりあえず試してみることにした。


まずは法則があるかもしれないので、通常の2次元陣を作り、次に繋がるように同じ陣を直角になるように描く。


側から見ると十字に見えるかもしれない。


さて上手くいくかな?


俺は魔法を発動する。


が、結構な爆発をして失敗した。


やはりそこまではうまくいかないか。


魔法の発動は、出来た陣から魔力が始まりから終わりまでの道を辿って発動するものなのだが、今回のは始まったはいいけど終点が見えずに永久循環してしまったみたいだ。


ならば終わりをつくればいいのか。


終わるところは交じり合うところにつくらないといけないな。


って、それって中心部の一点しかなくない?


一点じゃ終わりの型が描けないわけだし、あーこれ無理かな?


ふう、終わりか。


終わりといえば魔力が完結するところ。完結した後は魔力のながれが無くなるところ。流れがなくなるのか。


とどまるようにすればいいのか。


そういえば、無色の魔法の長所って変幻自在でその中に周囲の魔力を吸い取るとかなかったかな?

短所にも周囲の魔力に流されやすいといったものもあるけど、逆に吸い取って何かをするといった方法でちにもなる。


魔力を吸い取るってことはそこにとどまり続けるってことだよな?


そういえば1つの陣に1色ってのも今までの拘りか。


なら、


俺は先ほどの陣の中心部にかなり量をこめた無色の魔力を描く。


これでどうだ!


そうして発動したのは、初級魔法だったはずだが・・・


通常の上級魔法の威力を圧倒的に超えたものだった。


おお!


予想以上の威力だった。


けどもう一度はできない。この魔法のに魔力をたくさん使うのと、それまでに魔力をたんまりとつかってしまったからだ。


明日以降もこの魔法の練習をしていきたいと思う。


そして数日練習した結果、徐々に自身の魔力が高くなっていたり描くスピードも早くなったりした。


なによりも十字式魔法陣もうまくなってきた。


そして慣れてきたので次の段階の直感で十字式ができるかどうかを試してみた。


想像するのは自分の周りに魔法が消し去るイメージ。


アイギス・ガードは選択した場所に2次元の壁を張るだけだったけど、今回のは3次元の自分の周りに張るようなイメージ。


十字式ならできるはずだ。


そうして描いていく。


自分だけだけでなく、周りの仲間が守れるようなそんな場所を。


そうして完成する。


何の法則性もない十字式の魔法陣が。


アイギス・フィールド


そして、自分の周りの約3メートルに球場のドームのような壁が現れる。


全方位壁に包まれていて、これなら味方も入れそうだ。


しかし、疲れるなこれ。


これも数日練習して失敗はなかった。


さて次の段階だ。


十字式の次は✳︎型とかがいいかなと思うところもあるけど、縦横高さの全方位360度の球体の陣を描いてみたいと思う。


直感は難しいし魔力を使うため、法則型でいきたいと思う。といっても球体型のなんて法則もなにも初めてなのだろうしあんまりないかもだけど、それっぽいものを描いていく。


この時に気をつける事は、中心部から描くこと。


中心部は無色の魔力多めで描くこと。


中心部から書かないと線で埋め尽くされて、見えなくなってしまうと思ったからだ。


そうして出来上がった。


普通の陣に比べて10倍いや20倍近くの時間がかかっている。


そして、発動する。


うまく発動したみたいだが、


それは魔法の練習室を破壊した。


そして慌てて駆けつけてきた教師に状況を聞かれた。


どうしようか悩んだ。といったところで直感の陣を教えてくれた教師も入ってきた。


そしてこちらをみて弁明してくれたようだ。


そうして何とかなったが、学校の中でルームブレイカーと呼ばれるようになった。


まあ仕方ない。


基本的に魔法の練習室を壊せる魔法は極大魔法と呼ばれるものか、俺の魔力を無効化するような魔法でしかできない為だ。


だから畏怖としてそう呼んでいる人もいる。


入ってきた当初は最底辺魔法しかできなかったのに、今では極大魔法を使えると思われてしまったのだ。


参考にした人たちも呼ばれているものがあり、一度に2つの陣を描く人はダブルコンストラクターとか、あの教師はアップキャンプとか言われている。


とまあそんな感じの括りの中に入れられたわけだ。


因みに今は球体の陣は1日1回が限界だろう。それほどまでに魔力を使ったのだ。


直感のほうなんてしたら発動した瞬間に気絶するか、描いてるときに気絶すると思う。


とりあえずは普通の球体の陣の練習が必要ってことだな。


次の日からは直感の陣を教えてくれた教師がつきっきりになってくれたり、特別な練習室を使わせてくれたりと対応された。


まあ、ここまでいったら仕方ないか。


とりあえず、十字式の陣の練習をする。


そして、それに愕然とする教師。


あなたが、直感とか常識にとらわれない事を教えてくれたんですよ。


君はすごいとか言われたけど、まだまだだと思う。


これからも頑張っていって、魔法で傷つくひとをなくさないと。


教師は魔法大会が楽しみだといった。


魔法大会とは、お互いが魔法で戦い気絶するまで争うといったものだ。戦いの前に特別な魔法を施してもらい、傷つかない変わりに精神力にダメージがいって気絶するようになる為、死ぬ事はない。酷い例だと1週間気絶したままとかもあったが死者は出ていないそうだ。


魔法大会は2ヶ月後なので、それまでにいろいろと考えていきたいな。


とりあえずは、魔法の選定。


魔法の無効化はアイギス・ガードくらいならいいかな。アイギス・フィールドだと俺にかかっているその死なない魔法が解けてしまうのでやめておこう。


そのほかにも無色の魔法で戦えるものを考えておかないとな。


あとは武器の使用も可能だ。

俺はここに来る前は剣道をやっていたので、竹刀でいこうと思う。

竹刀自体はそんなに威力はないかもしれないが、魔法で強化すれば問題ないだろうし。


そうして、大会に向けての特訓が続いた。


そして大会前には、魔力は中の上くらいになっていた。

あー、描くの早い人は魔力が高い人が多いと思ったけど、多分その人は何度も練習して、早くなって、結果魔力も上がったのではないだろうか?


とまあ、そんなこんなで大会が始まった。


結構楽に勝ち続けて呼び名が増えた。


マジックブレイカーだそうだ。


いや壊してるのでなくて、無力化してるだけなんだけどな。まあルームブレイカーのも含まれているのだと思う。


防御はアイギス・ガードで、そのまま守りながら攻撃魔法を放つ、名前は単純にアローで、無色の魔法の矢を放つ。これは敵の魔法を吸収しながら敵に向かっていく。

因みにこの程度くらいだったら死を防ぐ魔法は消えなかったから安心した。


魔法にとっての絶対防御の後ろから敵の魔法を吸収する矢を放ち続けて勝ち続けた。


だが問題に当たった。


回復魔法と硬さを誇る人がいた。


こちらの矢の魔法だけでは回復されて延々と続く。


そこで仕方なく無属性の十字式魔法を放つ。


結構な威力がでてその人はそのまま気絶した。


ちなみに見ていた人はほとんどが愕然としていた。


今までになかったのだろう十字式魔法に驚いていたのだ。


そしてまた呼び名が増えたが、どうせすぐにまた増えるものだと思って気にしなかった。


てか竹刀を一回も使ってないんですけど・・・


そうして決勝までいけた。


なんでここまでいけたかは無色の魔法が他の魔法に対して効果がありすぎるからだ。


決勝の相手はセブンスカラーと言われていて色々な属性の魔法がつかえる。


そしてはじまった戦いでは不思議なものを使ってきた。


魔法で分身とか出す事はできるけど、それは魔法を使えない。けど、この人は魔法で何人もの本人とほとんど同じものを作り上げ、1対1対が魔法を放つ。


俺は慌ててアイギス・ガードを順次に使っていきそのままそのものにあてる。

いくら本物に近いといえど、魔法な限り分身ならそのまま消えるだろうし本人ならただ残るだけ。

そうして戦っていると下からいきなりでてきた。

あー、土魔法ね。


けどその攻撃は届かずにきえていく。


俺が先に本体に攻撃したからだ。

まだ地面の中に隠れていた魔力源を確認してそこに矢を放っておいただけ。


無色の魔法は魔法に関する察知魔法も効率が良く、今回はそれに助けられた。


そうして手を上げようとしたところで、上空にモンスターがいることに気がついた。


そのモンスターはこっちを狙って魔法を発動しようとしている。


俺は慌てて十字式魔法のアイギス・フィールドを展開しようとする。


だがこれだけだと流れ弾で観客にあたってしまうかもしれない。


俺はそのアイギス・フィールドをあの教師に教えてもらった方法で陣を強化する。


そしてアイギス・フィールドはこの闘技場全体をつつんだ。


ちなみに俺が展開する前に何人かが魔法を放っていたがダメージを与えられている様子はなかった。


上位の魔法もあったにもかかわらずだ。


ふむ、あれしかないかな?


そしてモンスターの魔法が来るが消え去る。


俺はその時には次の魔法の準備をしていた。


球体の陣の魔法。


モンスターは何度もこちらに魔法を仕掛けているが意味はない。


そうして、陣は完成した。


初級無属性魔法、レイ!


それは初級魔法だけど、球体の陣の魔法だ。


極大魔法並みの威力を持っているし、いまできる最大の魔力をつぎこんだ。


それはモンスターにあたってそのままモンスターは消滅した。


あー、ちなみにアイギス・フィールドの中では俺だけ魔法が使えるというチート能力です。


まあ使用者特権てやつですね。


俺と全く同じ魔力を持つ人がいれば使えるだろうけどそんなのいるわけないしね。


そうしてこの件が終わったわけだが、俺は取り調べを受けることになった。


まあ仕方ないか。


俺は十字式の魔法と球体式の魔法を報告した。


まあ多分無色の魔法が使えないとできないけどね。


因みに、俺の呼び名はまた増えた。

モンスターブレイカーとか、ルールブレイカーとか、なんでブレイカーばっかなんだよとか思いながら、でも1つだけ違うものがあった。ニューデイズディフェンダーだそうだ。


とまあいろいろあったが、俺はこれから先はモンスターから守れるような仕事についていきたいと思う。


少しでも守れるようにと。

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