第61話 エイプリールフールだから嘘ばっかりです!
~女子大生は友達なのじゃ~
シノブ「ふわぁ~、やばい二日酔いかもしれない……」
とあるボロアパートの一階に住んでいる茶髪でセミロングに二重まぶたの女子大3回生の境シノブは二日酔いで目覚めていた。
シノブ「そうだ、洗濯取り込まないと……」
二日酔いで揺れる頭を押さえながらバルコニーのカーテンを開けて、窓を開ける。
源三「おう、起きたのかの?」
シノブ「って、誰よ爺さん!?」
彼女の着替えが干してあるバルコニーには見ず知らずの老人が体育座りでこちらを向いていた。
源三「そうじゃな、しいて言えば雨宿りなんてどうじゃ?」
シノブ「今日も昨日も雨なんて降ってないわよ!」
天気はここ一週間は晴天続きなので、源三の雨宿りという言い訳は全く通用しなかった。
シノブ「て言うかお爺さん、いつからウチのバルコニーにいたのよ?」
源三「ふぉふぉふぉ、いつからウチのバルコニーにいたのよじゃと?愚か者め!その油断が貴様の命とりじゃ!」
シノブ「め、めんどくさ~……」
初っ端から会話のキャッチボールが全く成立せず、早くもシノブはこの老人に対して極度の苦手意識を抱き始めていた。
シノブ「それよりも、アタシの着替えを取り込むだから退いてよね」
源三「何、それには及ばんのじゃ。ワシが代わりに取り込んでやったからの」
シノブ「って、自分の荷物と一緒にするなエロ爺!」
彼女の着替えはブラジャーもパンティも源三の荷物が入っている鞄に押し込められていた。
シノブ「全く……爺さんが後10年若かったら4、5発は殴ってるわよ!」
源三「ワシはお主が後10年若かったとしても全然OKじゃわい、ど~んとワシの胸に飛び込んで来るが良い」
シノブ「んな事お断りだわ!て言うか、アンタはロリコンか!」
度重なるツッコミの嵐を浴びせ続けている彼女は二日酔いの影響もあって、息切れが激しくなっていた。
シノブ「とにかく、用が無いなら出て行って!アタシは暇なボケ老人の相手してる余裕なんてないのよ!」
堪忍袋の緒が切れたシノブはついにバルコニーの窓を閉めて鍵をして部屋に入ってこれないようにしていた。
源三「済まんかったのじゃ!介護されておる身でワシが生意気じゃったわい!これからは謙虚を心がけるから許してくれなのじゃ!」
シノブ「根も葉もない嘘を吐くんじゃないわよ!周囲に変な誤解されるじゃないのよ!」
源三の情に訴える様に思えて、実際は単に適当な言葉を並べただけの行動に、シノブは余計な誤解が広まるのを恐れて、仕方なく老人を部屋に入れていた。
シノブ「爺さん、それ食べたら本当に帰ってもらうわよ!」
シノブは取りあえず冷蔵庫にあった賞味期限ギリギリのアンパンを差し出していた。
源三「望むところじゃ、そっちがその気ならワシもそのアンパンを食べんのじゃ、そしてそのアンパンを食わん限り、ワシはここから帰らんのじゃ!」
シノブ「食わないならさっさと帰れ糞爺!」
源三「何!どっちにしろそれではワシはここから出ていくしかないと言うことになってしまうのじゃ!」
シノブ「当たり前でしょうが!理不尽な決断を迫られているかのように驚くな!」
しぶとく自分の部屋に居座ろうとしている源三に対してシノブの苛立ちは更に増すばかりだった。
シノブ「爺さん、家族の連絡先でも教えてもらおうかしら」
このストレスを増大させるばかりの老人を一刻も早く自分の元から取り除きたいシノブは源三の身内を呼んで、その身内に源三を引き取ってもらおうと考え始めていた。
源三「ワシの身内じゃと?取りあえず、食い太郎、ジミー、マッハ吉田でも呼べばいいのじゃな?」
シノブ「その変な名前の人達が爺さんの身内?だったら早く呼んでよね」
この時彼女は、この目の前の老人を追い払う事で頭が一杯で、考えていなかったのだった。この老人の知り合いにはそれと同等の変人である可能性を。
源三「では、早速奴らを呼ぶのじゃ、携帯弄ってピ、ポ、パっと~」
シノブ「やっと、この爺さん引き取ってくれる人が来るわ……」
………
……
…
その後、自称天才医師の老人とフェニックスの老人が現れたのだが、両方ともうざいという理由でその場から抹消されました^v^
~戦え源三!世界の為に!~
絵梨「助けて!誰か助けて――――――!!」
来牙「助けてだと?この腐敗して荒廃しきった世界で助けなんかくるわけがない!」
絵梨は来牙によって捕らわれの身となり、今まさに来牙の毒牙によって汚されようとしていた。
有紗「このクズ男!もうアタシはこんなのウンザリなんだよ!さっさとアタシを離せよ!」
そして、絵梨の他にも有紗も来牙によって強引にその身を貪り尽されようとしていた。
来牙「そう慌てるな、お前もその内、味わってやるからな。こんな世界じゃお前らみたいな若い女は貴重だからな、しっかりと容姿を磨き続けろよ」
絵梨「いやぁ!止めてぇ――――!!」
来牙「嫌がれ、嫌がれ!その方が、俺の方が楽しめるからな~」
源三「そこまでじゃ!その欲望を抑えんかゴミめ!」
来牙「なに!?」
が、そんな欲望むき出しの来牙に対してゴミ扱いする一人の男が現れたのだった!
源三「全く、ゴミが!貴様のようなゴミ男が美少女を好き勝手する権利などない!」
来牙「何だかよくわからんが、俺のやってることを見られたからには消えてもらうしかないようだな」
来牙は両手を広げると、広げた両手からは黒い光弾が現れる。
来牙「死ねっ!」
そして、凄まじい数の光弾が源三に向かって発射される、常人であれば回避不可能、まさに死の光弾であった。
来牙「ふはははっ!消えろ消えろ!」
源三「ハァ――――――!」
が、源三が両手から放った青い波動光線はそれを打ち消したのだった。
来牙「なんだと!?」
源三「ほほほ、この程度か?ワシの敵ではないのぉ~」
来牙「ならばこれならどうだ?」
今度は来牙の両手からビームサーベルが出現していた。
来牙「この剣でお前を跡形もなく切り刻んでやる!」
源三「なんと、まだそのような技を隠し持っておったのか!」
二刀流のビームサーベルが源三に襲い掛かる。その切れ味は鉄すらも容易く切り裂く恐ろしさ、人間の肉体など一溜りもない。
源三「源三シールド!」
来牙「な、なんだと!?俺のビームサーベルで切り裂けないシールドだと!?」
源三「それだけではない!ワシのシールドは攻撃に変換できるのじゃ!ハァ―――――――!!」
来牙「うわぁ――――――!!」
シールドが一気に拡大すると、来牙はその余波によって吹き飛ばされていた。
源三「全く、その程度の力で彼女たちを思うがままに使用などとは……この源三セイバーが許さん!」
絵梨&有紗「「げ、源三セイバー!!」」
その名を聞いて、絵梨と有紗は驚愕する。源三セイバーと言えば、この荒れ果てた世界で弱者を守り、悪を倒し続ける正義の戦士なのである!
源三「お主たちよ、もう安心するがよい」
絵梨「源三セイバー!アタシ、貴方の子供が欲しいです!抱いてください!」
有紗「アタシも!貴方の遺伝子を持った子供が欲しいの!」
そして、世の若い女性たちにとって、彼の子供を授かるのは至高の幸福でもあった!
源三「うむ、お主らが望むのであればその願いをかなえよう、さぁ、どんと来るが良い!」
………
……
…
源三「いや~、エイプリールフールって最高じゃな~。嘘つき放題だから、こんな話だってありじゃ!いやいや~、世界が荒廃するのはいかんが、世の美少女たちが皆してワシの子供を欲しがる世の中はありじゃの~」
完!




