第54話 ダメな大人たち総編集版!
鯨田「どいてどいて~、ここは鯨の生息地域だから勝手に領海を侵すようなまねはいけませんよ~」
比較的底の浅いプールの中心はホエール鯨田によって占拠されていた、鯨田曰く、ここは鯨の生息地域一般人は進入禁止で、自分は鯨の飼育員なので入る事が出来るとのこと。
男「何だよお前!ここの係員でもねぇくせに好き勝手言ってんじゃねぇよ!」
女「そうよそうよ!それにその鯨って単なる子供の水泳おもちゃじゃない!」
カップルの女が言ったように、鯨田の主張する鯨と言うのは、本物の鯨ではなく、空気を入れて膨らませる、いわゆるビーチボールと同じようなもので、それが鯨のデザインをしているだけに過ぎない。
鯨田「は~い、鯨の領海を侵したので発砲許可を願いま~す」
男女「「は……?」」
鯨田は自分の海パンから何かをごそごそと探り始める、意味不明な行動に首をかしげる男女だったが、次の瞬間、海パンから出てきた物に表情を一変させることになる。
鯨田「発砲許可が出ました」
海パンから出てきたのはライフルタイプのウォーターガンだった。
男「待てよ!なんで海パンの中にそんなデカいのが入ってるんだ……うわぁッ!!」
玲かに海パンに入るはずのないサイズの銃を持っていることにツッコミを入れる男に対してウォーターガンの水鉄砲が男に直撃していた。
女「ちょっと!いきなりなにすんの……きゃぁッ!」
鯨田「警告、領海を侵す侵入者に攻撃します」
プールの中なので直ぐに水を補充して、即座に何度も強力な水鉄砲を発射し続けていた。
男「ったく、相手してられるか!」
女「本当に超ウザいんだから!」
鯨田「排除完了」
男女のカップル(侵入者)を撃退して涼しい表情の鯨田。
美咲「鯨を発見したわ、これより捕獲するわよ」
鯨田「え?な、なにぃ!」
ほっとしたのも付かぬ間、いきなり船の形をしたゴムボートに乗って、目の前に現れた緑色のビキニ姿の沢渡美咲が鯨田を見て、そう言うと、いきなり鯨田に向かって大きな網を放り投げる。
鯨田「な、なんてことを!ここは鯨の領海だというのに!」
美咲「こっちは捕鯨が目的なのよ、鯨の領海なんて侵して当然よ」
鯨田「な、なんて卑劣な!」
自分がプールの中心を占拠しているのを棚に上げて、美咲を非難するが、美咲は今度は、網にかかった獲物にライフルエアガンを向ける。
美咲「行くわよ、鉛玉を撃つエアガンの威力を侮らない事ね!(パンッ、パンッ!)」
鯨田「ひぃっ!!動けない相手に何と言う仕打ちだ!」
美咲「それじゃ、鯨が怯んだところで、水に対して効果抜群のこれを使うわね」
鯨田「それは……」
美咲が笑顔のまま見せつけて、鯨田の表情を引き攣らせたのは、電源が入った状態のバトン型のスタンガンだった。
美咲「これって便利なのよ、伸縮式である程度長く伸ばせるから電源が入ったまま、放電してる部分を水に付けるとね」
鯨田「うばばぁ―――――――――――っ!!効果は抜群だぁ――――――――――――!!」
水を通した電撃を浴びて思いっきり感電するのだった。
美咲「ま、倒してのは良いけど捕獲して連れて帰るのは正直勘弁してほしいわね」
そして倒れた鯨田を放置したまま美咲は立ち去るのだった。
皆さんは本屋や玩具屋なのでこんな注意書きを見たことは無いでしょうか?
『万引きは犯罪です!発見次第警察に通報します』
そしてこの本屋にもこの張り紙はあったのですが……
バイト「店長、この張り紙、肝心な部分が消えてるじゃないですか」
店長「ん?ああ、こりゃいけないな」
バイトの店員が発見したのは万引きに対する警告の張り紙だが、肝心な部分が抜けてこのようになっていた。
『犯罪です!発見次第警察に通報します』
バイト「新しいのに張り替えた方が良いんじゃないですか?」
店長「そうだな、万引き撲滅の為にもこの張り紙は本屋に取っちゃ欠かせないんだが、あいにく今は予備が切らしてるからな、代わりにマジックで書いといてくれないか?」
バイト「分かりました」
店長に頼まれてバイト店員は消えた部分の文字をマジックで書き足す。
『変態は犯罪です!発見次第警察に通報します』
店長「違うだろ!」
バイト店員の気の抜けた勘違いに店長のツッコミが店全体に響き渡った。
バイト「え?変態は犯罪じゃないんですか?」
店長「いや、変態も度が過ぎると犯罪だが……だけどそんな注意書きは本屋に張っても仕方ないだろうが!『万引き』って書かなきゃ万引きの防犯にならんだろ!」
バイト「そうですけど、それだと変態の防犯はどうするんですか?」
店長「本屋が防犯するべきは変態よりも万引きだろ!だいたいあからさまな変態が堂々と人が集まる本屋に現れるわけが……」
源三「ハァ~、ワシも最近頭がボーっとしてるせいかうっかりズボンをはき忘れていることに今気が付いたのじゃ」
食い太郎「お前もか?俺もらしくもなくパンツの上に女物のパンティ穿いてる事にたった今気が付いたところだぜ」
店長「…………」
周囲の視線を一身に集めながらも、全く意に介さない様子でのうのうと店に入ってきたのは下半身パンツ一丁の老人とオウムの着ぐるみを着つつも下半身はパンティと言う紛れもない変態のコンビだった。
バイト「店長、この張り紙、買い換えていいんですか?」
店長「いや、そのままにしてくれて結構だ……」
そう言いながら店長は携帯を取り出して警察にさっそく通報するのだった。
~里村忠雄の鬼嫁〇記~
皆さん、私のブログ『鬼嫁〇記』にようこそ。ユーザーのただっちです。妻を持った男性の皆さん。鬼嫁がどんな存在化はご存知でしょうか?
鬼嫁とは旦那が気弱なのを良い事に妻が強権を存分に発揮して夫を甚振り精神を削りに削りまくって暴君のように振る舞うまさに鬼と言う例えが相応しい嫁の事です。そしてこの私、ただっちの妻がまさにその鬼嫁に該当します。
鬼嫁とは20年ほど寝食を共にしている私ですが結婚前に比べて私の身体は酷く痩せ細り、頬も随分とこけて白髪も年相応以上に目立ってきているような気がします。
さて、本日の私ただっちは、6回目の更新をしたいと思います。
~鬼嫁の理不尽な怒り、私だって何か青春したかったのに~
娘「イェ―――――イッ!!皆、アタシの歌を聞いてくれてありがとぉ―――――――っ!!」
私の娘は最近になって本格的にギターを弾き始めています、元々一昔前にやっていたのでその腕は今でも健在で私も娘の弾くギターに最近は夢中になっちゃっています。
私「はぁ……私も生き生きとした青春が欲しいな……」
同時にそんな元気な娘を見ると私は自分の青春が恋しくなります、思えば私の青春はどこに置いて行ってしまったのでしょうか?
私「そうだ、私も何か熱い青春を思い出せるようなことに挑戦してみよう」
私は思ったのです、青春に年齢は関係ない。やりたいことに打ち込んでいる人間は例え中高年だろうと青春を満喫している人間なのだと。
私「そうだ、一昔前に男子のシンクロが流行ったっけな」
それは10年ちょっと前の映画をきっかけに、TVドラマで続編が作成されるなどの展開がなされて、日本で男子のシンクロブームを引き起した映画からのアイデアでした。
私「よし!私が男子シンクロブームを再び引き起こすんだ!」
決心した私は自分の部屋から若い頃に海に行くたびに穿いていた海パンを物置にしまってあったのを思い出して探し出します。
私「そう言えば、鬼嫁は一度も私と二人で海やプールに付き合ってくれたことなかったっけ……」
それは鬼嫁がまだ若くてお淑やかだったころです、当時の鬼嫁は今と違って私の後を付いてきてくれるような人で私の考えたデートにもいつも楽しそうに付いてきてくれていたのですが何故か鬼嫁はプールとか海と言った水着になる場所には付いてきてくれなかったのです。
私「あ、これだ」
そんな思い出に浸っている間に私は昔穿いていたゾウのハナを模ったの玩具が付いた海パンを見つけ出しました。
私「もう一度これを穿く時が来たんだなぁ……」
さっそく私は服を全部脱いでゾウのハナ付き海パンを着用します。
私「おお、なんだか若い頃に戻ったようだ……」
この履き心地の良さは昔と全く変わりません、これを穿いただけでまさに海の男になったような気分になれるのです。
私「よし、さっそくこれで近くの市民プールにでも……」
TV「と言うわけで、巷では今ちょっとしたジョギングブームだそうです」
私「え?」
今から走ろうと思っていると、少し聞き捨てならないニュースを耳にして私はそちらに目を向けます。
TVには黒人の男性がにこやかな表情でインタビューに答えていました。
黒人『うむ、拙者もここ最近は意味も無く走っているでござるがなかなか面白いでござるよ、時々走りながらファイヤーと叫ぶと爽快でござる』
私「そうか、ジョギングか!」
これは良い事を聞いてしまいました、ジョギングがブームなら私も走ることで青春を謳歌する他ありません。
私「よし、走るぞ!」
さっそく私は駆け足でその場から走り出し、まずは家の玄関を目指して走ります。その途中で中学生の息子とすれ違って。
私「ああ、父さん少し走ってるよ」
息子「………………………」
と、一応そう伝えておくのでした、息子は何も返事をせずに呆然としていましたけど今は走る時間がオシイので私は即座に外に出て外を走ります。
私「おお、なんか本当に気分が良いかもしれないな」
この前私は娘に頼まれて24時間マラソンに挑戦してリタイアしたばかりですがその時とは違った解放感が私を満たしてくれているのです。
特に全身が直に風を浴びているようでとても気持ち良いのです。
子供「…………」
女性「…………」
老人「…………」
そして道行く人たちは私とすれ違うたびに一目置いています、そんなに今の私は清々しく輝いているように見えるのかも知れません。
私「よし、もうしばらく走るとしようか!」
そんな調子で私は無理のないペースで適当に家の近くを走り続けるのでした。
………
……
…
私「ふぅ、良い汗を掻いたな」
それから身体を休める為に私は一旦家に戻って台所で水を飲むに来ました。
鬼嫁「ちょっとアンタ」
私「ん?」
と、そんな私に腕を組んで何やら様子がおかしい鬼嫁が声を掛けてきました。
鬼嫁「アンタ、外で一体何してきたんだい?」
私「ああ、ジョギングだよ。久々に青春を謳歌したいと思っていてね、ジョギングがブームらしいから軽く外を走って見たんだよ」
特にやましい事はしていないはずなので私はにこやかに笑って見せるのですがそれでも鬼嫁の表情は晴れません。
鬼嫁「自分の格好は気にならないのかい?」
私「自分の格好って……ああっ!」
迂闊でした、私は元々シンクロをやろうとして海パンに着替えてそのままの格好で外を走っていってしまったのでした。
私「これはいけない!これは水泳用だった走るなら海パンじゃなくて体操着じゃないと!」
鬼嫁「水泳だろうとジョギングだろうとその見っとも無い海パンを人前で穿くこと自体が大恥なんだよおのドアホォ――――――――っ!!」
私「好みの違いじゃないかぁ!!」
どうやら、鬼嫁はこの海パンを穿いた私と一緒に並ぶのが嫌で海やプールには付き合ってくれなかったみたいです。
だけど私にとっては本当にお気に入りなのですよ。どうかその辺りをご理解してもらいたいものです。




