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第53話 源三と鳥飼、ついに目論見通りになる!?

~とある日の出来事~



有紗「な、何なの?アタシに用があるって?」

翔「いやな、ちょいとお前の昔話を聞きたくってな」

幼さを感じさせるが、比較的愛らしいと評判のこの美少女、里村有紗はクラスの遊佐翔に人のいない放課後の理科室に呼び出されていた。

有紗は翔の嫌らしい視線を不快に感じているのだが、翔はそんな有紗の心中などお構いなしに話を続けていた。

有紗「アタシの昔話なんて別に翔君が面白がるような事なんて何もないと思うよ、昔っからゲームして、アニメ見て、マンガ読んで、後はギターくらいかな」

翔「そうだよ、お前はギターを手に入れるのに必死だったんだよな?身体を売るくらいにな」

有紗「……何のこと?」

翔の『身体を売るくらいの』と言う台詞に有紗は身震いをしながらとぼけようとする、しかし翔はすべてお見通しだと言わんばかりに自分のスマフォのメアドのリストを有紗に見せる。

有紗「え、こ、こいつ等って……!」

翔「懐かしいだろ?こいつらは有紗の身体を隅々まで知り尽くした奴らだもんな~」

翔のメアドのリストに載っていた男たちの名前は、かつて有紗が中学時代に高いギターを買う金欲しさに援助交際をした男たちの中でも常連客と言えるほどに関係を持った者たちだった。

翔「こいつら、揃いも揃ってお前の身体が恋しいってよ、一回5万円以上払ってでもまた、やりてぇって言ってるぜ、相手してやったらどうだよ?」

有紗「もうやらないんだよ!そいつらに言ってくれる、『いい加減にアタシの事思い出すなっ!気持ち悪いんだよ!』ってね」

有紗は元援交相手達に対する苛立ちを目の前にいる翔にぶつける様に大きな声で言い放っていた。

翔「おいおいおい、俺様が教えてやればな、こいつらはお前がこの学校の生徒だって事を知ることになるんだぜ~」

翔は有紗の剣幕に全く臆することなくニヤニヤと笑いながら話を続ける。

有紗「だから、何だって言うのさ?」

翔「こいつらはな、お前の学校さえわかれば、こっちから学校に来てでも、お前にもう一度やらせてくれるように頼みこむ覚悟でいるんだってよ」

有紗「そ、そんな……!」

それは有紗にとって、極めて不味い事だった、有紗は自分が過去に援助交際をしていたことなどは、当然周囲には知られないようにしている。

それがこの男たちが有紗がこの学校の生徒だということを知れば、またやらせてくれと学校に言いに現れるかもしれないということだ、それはもちろん、有紗が援助交際に手を染めていたことを、周囲の生徒や教師たちに暴露されるも同然の事だった。

翔「なぁ、有紗。お前どうせやり慣れてるんだろ?だったら今更一人を相手にやるくらいわけねぇだろ?不特定多数の男と金目当てでやってた事が露見するよりな」

有紗「うぅ……!」

翔は勝ち誇った表情で有紗のスカートの中に手を入れて、股間に手を押し付けてきた。

翔「どうなんだ?俺にやられるくらいなら、全部さらけ出しちまう方がマシか?」

有紗「あ、うぅ……」

指の力を翔は強めて、有紗はその不快な感触に身体をビクビクと振るわせ始めていた。

翔「もしそんな事がバレたりでもしたら、お前に体目当てで言い寄る男子が次々と出てくるだろうな。里村有紗は金さえ払えばやらせてくれる女だって思われてなっと」

有紗「うぁぁ!ハァ……ハァ……」

そう言いながら、翔は思いっきり指を動かして、有紗はその勢いでその場で倒れ込み、息を荒げ始めた。

翔「ほう、やり慣れてるだけのことはあるじゃねぇか。男を興奮させる仕草ってのが身に付いてるな~」

有紗「……好きにしなよ」

翔「何だって?」

小さな声だったが、翔は確かに聞き取った。

しかしそれでも翔はもう一度有紗が言いたくない台詞を言わせるために聞こえない振りをして、もう一度言わせる。

有紗「そんなにやりたいなら好きなだけやればいいだろ!今更アタシにとって一人にやられるくらい大したことじゃないんだよ!」

翔「よ~し、良く言ったよく言った」

有紗の口から言わせておきたかった言葉を引き出した翔はそれだけで己の欲望を大きく満たす。

翔「んじゃ、さっそくやらせてもらうとするぜッ!」

有紗「ああぁ!」

しかし翔の欲望を完全に満たすには有紗は身体を全て捧げるしかない、翔は有紗を求めて、一気に来ている服を脱がしにかかっていた。

翔「この未発育な身体も良いもんだな~、こういうのを好む男見入るくらいだからな」

有紗「この変態……!」

翔を睨みつける有紗を、翔は思う存分味わうことで、その鋭い視線を、生気の失った視線に変えていくのだった。

そしてこれ以後、有紗は翔に言われるがままに欲望を処理する奴隷と化してゆくのだった……


………


……



来牙「また、このゲームかよ」

翔「どうだ?進め方次第で有紗ルートにも突入出来るぜ」

来牙「進め方次第と言うか、プレイヤーの好み次第だろ、最初選択画面で誰を奴隷にしたいかって丁寧に表示されてたしな」

翔「ま、女を奴隷にする過程を楽しむゲームだから難易度は必要ねぇんだよ」



※前回のあらすじ



源三と鳥飼はラッキーの研究施設をあちこち見回り、そのすべてが凄まじい金銭的価値を秘めていることを知る。そして……



ラッキー「にはは、どうだったお爺さん達~?」

源三「いや~、真に素晴らしいですじゃ~、ワシは感動したのじゃ~」

鳥飼「ラッキーさんマジ半端ねぇっす!本当に天才だってわかったッス!」

源三と鳥飼はどういうわけか、ラッキーに対して敬語を使っていた、源三と鳥飼が68歳なのに対して、10歳児のラッキーに対して仕立てに出る姿は旗から見たら見っとも無さ丸出しであろう。

源三「と言うわけで、ワシらはこれからも天才ラッキー博士の助手としてここで研究のお手伝いをしたいのですじゃ!」

鳥飼「誠心誠意、大天才ラッキー博士の役に立てるように研究に取り組むッス!」

当然、この申し出には裏があるのである。源三と鳥飼は内心でこんなことを考えているのであった。

源三(ふぉふぉふぉ、この幼女の研究施設に入り浸れば、必ず、盗み出すチャンスが巡ってくるはずじゃわい)

鳥飼(取りあえず、今はこの幼女に対して仕立ての態度を取るべきだな、こうやって助手として潜り込んでもっと探ってやるか!)

と、言うまでもなく、源三も鳥飼もラッキーの研究施設をさらに探り、研究成果を盗み出すことを目当てとして助手になることを申し出たのだった。

ラッキー「別にいらないよ~」

源三&鳥飼「「あんぎゃ―――――――――――!!」」

が、すんなりと断られてしまった。源三と鳥飼は初っ端から自分たちの計画が捻じ曲げられてしまいムンクの叫びのような表情で絶叫したのだった。

源三「あ、あ、あ、あのぉ……な、なぜ?なぜワシらの助手になるという申し出を……いらないと?」

ラッキー「見ての通りさ、ここの研究施設の設備ってどれも高度な技術や専門知識を必要とするものばっかりだからさ、お爺さん達には扱えないと思うんだよね~」

鳥飼「ぐはっ!」

そう、源三や鳥飼にはラッキーの研究施設の高度な設備を扱うことなど到底不可能なのであった!しかし、ここであっさりと断られてしまっては源三と鳥飼の計画は水の泡になってしまう。

源三「そ、そこをどうにか!どうにかしてくれませんじゃろうか!?」

源三はタブレットに移ったラッキーに対してすがるように両手を地につけた態勢で頼み込んでいた。

鳥飼「お、俺からの頼みます!どうしても人類の英知の結晶であるラッキー博士の役に立ちたいんです!」

何としてもラッキーの研究成果を盗み出すための作戦を成功させたい源三と鳥飼は必死になって土下座をしてラッキーに頼み込む。

ラッキー「う~ん、そこまで言うなら~、特別な知識や技術が無くても何とかできるお仕事がないわけじゃないんだよね~」

二人「「是非やらせてください!」」

ラッキー「だけどだけど~、結構大変で体力仕事にもなるかもしれないよ~、お年寄りには辛いんじゃ無いのかな~?」

ここで源三と鳥飼は引き下がるわけにはいかなかった。

源三「問題ありませんのじゃ!体力には自信があるんですじゃ!」

鳥飼「肉体労働ど~んときやがれっす!」

ラッキー「う~ん、そこまで言うのならお任せしようかな~……」

この瞬間源三と鳥飼はほくそ笑んでいた。そこに入り込んでいずれ金目の研究成果を盗み出そうともくろむ源三と鳥飼であった。

ラッキー「それじゃ、これからラッキーが案内する場所に移動してね~」



数日後、源三と鳥飼は望み通りラッキーから紹介された研究室で助手の仕事をしていたのだった。ラッキーの言った通りそこに関しては高度な技術や知識がなくとも辛うじて仕事が出来る内容である、何故なら。

人工生命体「ぎしゃ――――――!!」

源三「ぎょえ――――!エサはこっちじゃ!ワシを食おうとするな――――――!!」

鳥飼「お、お前ら!口から光線を出すんじゃねぇ!俺たちに当たったらどうしてくれんだ―――――!!」

その研究室はなんとラッキーが生み出した人工生命体を飼育している施設で、源三達は彼らの世話を任されたのだった!

源三「おのれ!確かに発表したら儲かりそうじゃがこんな奴らどうやって連れていけば良いんじゃ――――――!!」


完!

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