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宮永源三の一度やってみたかった

~宮永源三の一度やってみたかった~


絵梨「一体今度は何の真似をする気なの?」

源三「ふぉふぉふぉ、今回のワシはシティーハンターなのじゃ!」

来牙「また懐かしいアニメだな」

絵梨「あれは何度にもわたってアニメ化された人気作品だからね、あたしのマイナーアニメ紹介のコーナーでは紹介し辛いんだよ」

源三「今回はこのワシ宮永源三が冴羽りょうとしてシティーハンターを演じてやるのじゃ!」

絵梨「そうなんだ、それで一体どんなシーンを演じるつもりなの?」

源三「ヒロインの香が悪役に人質に取られた時にりょうが銃を向けるがりょうの持っておった銃は威力の高すぎるマグナム銃じゃったから関係ない通行人にまで被害が出ぬように自分の左手をあえて貫通させて威力を落として悪役だけを倒すと言う名シーンじゃ」

絵梨「あれはりょうのスイーパーとしての実力だけじゃなくて覚悟まで知らしめる名シーンだよね」

来牙「アンタにあれが出来るのか?」

源三「ワシを舐めるでないわ!ワシは何気に冴羽りょうとは同年代なのじゃ」

来牙「何気にそうだったな?」

絵梨「たしかりょうは1959年ごろの生まれだから現時点で50歳そこそこだね」

源三「ふぉふぉふぉ、今思えばワシとりょうは宿命のライバルじゃったのう……」

絵梨「さ、漫画のキャラクターとの架空の記憶を思い出すのは良いからさっさと終わらせようね」


キャスト


 冴羽りょう→宮永源三

   槇村香→宮永絵梨(本人は嫌々)

    悪役→鳥飼(本人は不本意)

ナレーション→宮永来牙(本人は仕方なく)




源三「大人しく彼女を話すことじゃな、さもなくばワシのマグナムが貴様を貫くのじゃ」

鳥飼「は、やれるもんならやってみやがれ、テメェのマグナムじゃ威力が高すぎて俺どころか後ろに嫌がる他の人間にまであたるぜ、しかも連中はその事に気が付きやがらねぇ」

来牙「ひょんなことから香は鳥飼によって人質に取られている、シティーハンターのりょうが助けようとする」

源三「……大人しく彼女を話すのじゃ!」

鳥飼「だから撃ちたければ撃ちやがれって言ってるだろうが!」

絵梨「げ、源三?何やってるの?」

来牙「が、源三は自分の左手をマグナム銃に手を近づけようとしたところで冷や汗をかいて手を止める」

鳥飼「おい源三。テメェまさかこの肝心な場面でビビったんじゃねぇだろうな?」

絵梨「え?やっぱりそうだったの?それならそうと言ってくれればいいのに」

源三「バカモノが!ワシはビビッてなどおらんわい!ちょっと精神を集中しておっただけじゃ!」

来牙「源三は体中から冷や汗をかいてそう言い繕う」

源三「もう一度言うのじゃ、彼女を話すのじゃ」

鳥飼「だったらそのマグナムを撃てばいいだろうが!他の連中がどうでも良いってんならな」

絵梨「げ、源三ごめん、あたしがドジなせいで……」

来牙「源三と鳥飼の睨み合いが続く、源三のマグナム銃はそのまま撃てばその威力の強さゆえに鳥飼を貫通して後ろにいる何も知らない一般人達に合ったってしまいかねない」

鳥飼「やっぱり撃てねぇよな源三?」

来牙「鳥飼はそれを理解しているからこそ得意気になっていやらしく笑う」

源三「ワシは……ワシは……」

鳥飼「なんだ?一体何が言いてぇってんだ?」

源三は「無言のまま狙いを鳥飼に定める、そして……」

源三「絵梨を守るなら他はどうなっても構わんのじゃーーッ!!」

絵梨「お、お父さん!そんなのシティハンターじゃないよ!」

鳥飼「コラ源三!テメェしっかりと打ち合わせ通りにやりやがうごぉッ!?」

来牙「怒鳴り散らす鳥飼に源三のマグナム(エアーガン)が命中して鳥飼はその場に崩れ落ちる」

源三「ふぉふぉふぉふぉふぉ、どうせ演技用のエアーガンじゃから他の連中を巻き込む心配など最初から無かったのじゃ!」

鳥飼「て、テメェ……いつかぶっ殺す!」

絵梨「もう役に徹する意味なくなってきたよ……」

来牙「俺もナレーションはこれで終わりにさせてもらう」


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