忠雄の会社生活+絵梨のお料理タイム
~宮永絵梨のお料理タイム~
絵梨「今回はオレンジカスタードデニッシュの作り方を紹介しちゃうよ」
来牙「デニッシュか、パンだよな?」
絵梨「そ、美味しい菓子パンだよ。形は丸い形の奴や四角い形のがあるけど、今回は四角い形のデニッシュを作るの」
来牙「で、どうやって作るんだ?」
絵梨「さっき言ったように四角い形のデニッシュだからね。生地は均等に正方形の形にして切って冷凍しておくんだよ」
来牙「だいたい8センチくらいか?」
絵梨「うん、今回は縦横8センチを意識して作ってみたの。そして今度は生地を半分に折るの。真横に長方形に折るんじゃなくて、三角型になるように折るんだよ。そしてその後はピザカッターとかを使って切れ込みを入れてから開くの」
来牙「包丁よりもピザカッターを使うんだな」
絵梨「あくまで切り込みを入れるだけで完全に切っちゃうわけじゃないからね。切れ込みを入れた細い部分を、もう片方の切れ込みの内側に合わせて同じように反対側も重ねるとボートみたいな形になるの」
来牙「なんか、言葉での説明だけだと分かりやすいな」
絵梨「うん、本当は画像や動画も一緒に張られてれば分かりやすいんだろうけどね」
来牙「けど今はまだオレンジもクリームも入ってないな」
絵梨「うん、だから今から真ん中の部分にオレンジカスタードクリームを入れて半分にカットしたオレンジを入れるんだよ。霧吹きをしてからゆったりラップを掛けて30℃で大体1時間位二次発酵しておくの冷凍し過ぎて膨らみが悪い場合は適当に延長しておいてね」
来牙「形はデニッシュぽくなって来たな」
絵梨「発酵したら縁の部分にハケで牛乳を塗って、220℃の状態で予熱したオーブンを210℃にして5分焼くの」
来牙「予熱は220℃で実際に焼くときは210℃にして5分か、細かく分けるんだな」
絵梨「その後は更に190℃に下げて更に10分くらい焼くんだよ」
来牙「そこまで細かく分けるのか……」
絵梨「パンやお菓子作りって基本的に精密な作業が多いからね。焼きあがったら、まだ熱々のうちにハケでガムシロップを全体にまんべんなく塗って完成だよ」
来牙「これがデニッシュの作り方なのか」
絵梨「美味しそうでしょ?小腹がすいた時とかに食べるとお腹が満たされると思うよ。難しいと思うけど作ってみたいと思う人は一度やって見せてね」
~里村忠雄の会社生活~
忠雄「はぁ……小さい頃から有紗は可愛いな~」
彼の名前は里村忠雄。とある中小企業に勤務する窓際族で40代の平社員だ。
部長「里村!携帯を眺めてばかりいないで仕事をせんか!」
忠雄「はいぃ!も、申し訳ありません部長!」
こんな感じで普段から仕事中に娘の写真や録音した娘の声を聞いて和んでいるので上司からは頻繁に叱られている。
忠雄「ぶ、部長!任された書類を完成させました!」
部長「うむ、見せて見ろ」
普通の社員の倍以上の時間をかけて彼は書類を完成させてそれを見せるが―――
部長「バッカも――――――ん!貴様は何をやっておるかぁ!」
忠雄「ひぃ!わ、私が何か粗相を!?」
部長「良く見んか!会社の捺印を押さなければならない場所になんでお前の名前の捺印が押されておる!これでは会社の契約ではなくて貴様個人の契約にやるだろうが!」
それは通常ではあってはならない致命的なミスだった。
忠雄「す、すいませんでした!似ていたのものでついつい!」
部長「何処が似ている大馬鹿者!もう良い!貴様は倉庫にある過去の契約会社の資料を運んで来い!他は何もするな!」
忠雄「畏まりました!」
その後、忠雄は倉庫で過去の資料を持ってくるはずが、会社の内部情報に関する資料を持ってきてしまうミスを犯すのだった。




