宮永源三の一度やってみたかった劇場
~宮永源三の一度やってみたかった~
源三「と言うわけでじゃ、今回はワシが名作ドラマの名シーンをバッチリと再現してやるのじゃ」
絵梨「ふざけんなって言う苦情の声がきそうだね」
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キャスト確認
宮永源三:青年
食い太郎:刑事
ジミー:子供
源三「ワシが面倒みるのじゃ、この子の親が来るまで」
食い太郎「その子の親がいつ戻ってくるのはいつになるかなんてわからないんだぞ、一週間後か一年後かずっと戻ってこないことだって考えられる」
源三「それでもワシはこの子の親が帰って来るまで面倒を見るのじゃ」
源三は小さな子供、ジミーの方をムリ向いてこう言った。
源三「ジミー、一緒のママが返ってくるのをワシの家で待とう」
ジミー「うえーん、うえーん(棒読み)」
その台詞を聞いたジミーは小さく声に出してオロオロと泣き出す。そしてその子供の手を掴んで警察署を後にするのだった。そんな源三の背中に向かって食い太郎が声をかける。
食い太郎「源三」
源三「はい」
食い太郎「その手を離すなよ」
源三「……はい」
源三はジミーの両親が迎えに来るのその日を信じてジミーの父親代わりとして過ごすことを決意するのであった。
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……
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源三「どうじゃ、ワシが覚悟を決める名シーンじゃ」
絵梨「これって、確かSM〇Pのあの人が主演であの子役のデビュー作だったよね?」
来牙「爺さんがそんな名作をパクるとは恐れ多いことしたな」
源三「本来の話しだと母親がその子供を正式に引き取りに来るのは約三か月後なのじゃが、かったるいから設定を変更して家に帰ったら親が旅行から帰ってきて無事に再開してハッピーエンドと言う内容にしてみるのじゃ」
絵梨「感動の欠片も何もない設定だねそれって」
来牙「アンタの場合は『人にやさしく』じゃなくて『自分にやさしく』だな」




