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第32話 源三とユーにゃんの続く戦い+若き源三物語?

~面白CMないかな?~


源三「はぁ~、さっきから30分以上CMを見ておるわい、なんか面白CMってないかの~?」


※ダイエットCM


MC「ちょっとそこの奥さん、自分の身長とウエストサイズを把握してますか?」

主婦「え?身長は158cmですけどウエストはもう何十年も図ってないですねおほほほっほ」


それではさっそく計測していましょう~


MC「結果が出ました!身長が158cmに対してウエストは……78cmです!」

主婦「うっそ~、あたしそんなにあったんですか~?」

MC「そこでオススメなのはこのウエスト引締めスーツ!着ているだけで体が熱くなってカロリー消費量を常にアップさせるダイエットに打って付けのスーツです!」


と言うわけで主婦さんには一ヶ月間このスーツを着て過ごしてもらいました


MC「あら凄い!ウエストが74cmになっちゃってるじゃないですか~」

主婦「本当にこれ来てると自然に汗がかいちゃうんですよ~、ほら腰の回りもこんなにすっきりして4センチも細くなっちゃいました~」

MC「と言うわけで皆さん!着るだけでこちらの主婦のお方のようなスリムなウエストを獲得できるウエスト引締めスーツは如何ですか!?今なら新品でなんと19800円!これはお買い得です!」


CM終了


源三「ぎゃはははははっ!!ウエストが74cmになったぐらいで何がウエストスッキリじゃ!まだまだデブではないか!絵梨なんて161cmで57cmじゃぞ!舐めるでないわ!」



※カップ麺のCM


アイドル「ああ~、癖になっちゃいそう、このフルーティーな匂い、ツルツルの麺、お湯で3分でこの美味しさ!もうたまんないわ!」

アナウンス「これぞ革命!ラーメンとデザートを一緒に楽しめる『イチゴタルトラーメン』!ただのラーメンと思って侮るな!麺の出汁はイチゴタルトの味が濃厚に染みるデザートソースを不断に使った超お得一品!タルトらしさを引き出すために付属のトッピングは乾燥させたイチゴとパインのフルーツ尽くし!」

アイドル「これを逃したら時代に乗り遅れちゃう!絶対に食べないと損よ!」

アナウンス「新商品『イチゴタルトラーメン』は近日発売予定です!」


※CM終了


源三「ワシも買うぞい!」




~ああ、若き日の宮永源三~



源三「うらうらうらうらぁ―――――――――――!!番長、宮永源三さまの参上じゃボケェ―――――――――――――――!!」

時は昭和××年。ここに一人の番長気取りの高校生がいました。

女学生「見て見て、宮永君よ。また自転車に乗って、自分の事を暴走族だとか番長だとか言ってるのよね~」

女学生「彼って、自分の事をツッパリみたいに気取ってるけど、実際は喧嘩とかって凄い弱いって知ってる~?」

そんな番長気取りの高校生、宮永少年を見て、女学生たちは陰口を叩いている。

源三「ふぉふぉふぉ!女どもが俺を見て色気づきやがって!俺に恋したきゃ、大人になってからにしろっての!ふぉふぉふぉ――――――――――――い!!」

そんな陰口を自分を称賛する言葉だと勝手に勘違いした源三は更に舞い上がって自転車を漕ぐペダルにも力が入る。


ガシャン←自転車がバイクにぶつかる音


源三「あ、痛っ!」

有頂天になっていた源三は、前をまともに見ないで自転車を漕ぎまくっていたので、バイクに激突してしまった。

源三「誰じゃ!こんなところにバイクを置いておいた馬鹿者は!ワシに当たってしまったではないか!」

バイクにぶつかった源三は一人怒りだし、その場で怒りをぶちまけ始めていた。

不良「ああん?こんなところにバイク置いたのはワシじゃが、それがなんや?」

源三「いや~、近頃たちの悪い連中が多くて困りますの~、自転車で人のバイクにぶつかるなど無礼極まりない」

バイクの持ち主が身長180センチ以上の大男で、厳つい顔立ちのまさに本物の番長と言った風貌の男だと言う事を知った源三は、完全に下手に出て、普段使わない敬語を使い始めていた。

そんな彼にはとある呼び名があった。

女学生「あ、宮永君がまた土下座してる」

女学生「ホント、良くやってるよね~」

通称。『土下座の源三とは彼の事である!』




前回のあらすじ


源三は暇で暇で仕方なく、外を意味もなくぶらぶらとで歩いていたら、学校に遅刻して慌てていた小学生と衝突。源三は小学生が男児であったことに気が付くと、大人の権威を振りかざすように子供を理不尽なまでに叱りつけて満足に浸っていたのだったが……なんと、その小学生は給食費を落としてしまったのであった!源三はそれを迷うことなくネコババするのだが、後をつけていたユーにゃんはそれをさせまいと源三から給食費の入った封筒を取り戻そうとするのだが、源三は悪臭極まりないオナラでユーにゃんに反撃をしたのであった!





源三「ふぉふぉふぉ!この金はワシのものじゃ!きっとあのガキがワシにプレゼントするために回りくどいことをしたんじゃな!全く困ったクソガキじゃわい!」

勝手な解釈をした源三はゲラゲラと気持ち悪く笑いながら、封筒を持って、早速競馬に行こうとしていた。そうすれば、源三が減額失ってしまうことは目に見えているので、ユーにゃんはなんとしてでも取り戻そうとする。

ユーにゃん「う、うにゃ~……」

源三のオナラの悪臭に苦しみつつも何とかユーにゃんは立ち上がる。

ユーにゃん「うにゃうにゃ~!」

源三「おのれ、しぶとい猫じゃ!ワシの楽しみを邪魔するな!」

諦めずにユーにゃんは源三の前に立ちはだかる。猫が苦手な源三にとっては、目の前のユーにゃんを突破するのは容易なことではなかった。

ユーにゃん「うにゃにゃ――――!」

源三「ま、参った!降参じゃ!」

ユーにゃん「うにゃ?」

ユーにゃんが源三から封筒を奪おうとしたとたんに、源三はいきなり両手を挙げて、降参を宣言していた。

源三「すまんかった!やはり人の金をネコババするなどあってはならんのじゃ!」

そういうと源三はポケットにしまってあった給食費の入った封筒を取り出してユーにゃんに差し出す。

源三「ワシはきっとあの小僧に怖がられておるからの、せめてユーにゃんが届けてやってくれんか?

ユーにゃん「うにゃ!」

純粋なユーにゃんは源三の改心を受け入れて、源三が手渡した給食費の入った封筒をくわえて受け取る。

源三「頼んだのじゃ、あとはおぬしに任せたぞ!」

ユーにゃん「うにゃ―――!!」

ユーにゃんは子供の匂いを頼りにして、追いかけるのであった。

源三「頼んだのじゃ!おぬしにすべてを任せたぞ――――――!!」

背後からはユーにゃんを応援する源三の声、しかし、その源三の表情はニタニタと薄気味悪く歪んでいることにユーにゃんは気が付かなかったのである。

ユーにゃん「うにゃ!うにゃ!うにゃ!?」

そして、ユーにゃんは給食費を届けるために走っていたが、途中でどういうわけか、カメが横に転がって自力で立てなくなっている光景を公園の水場で発見した。

ユーにゃん「うにゃ~」

ユーにゃんは急いでいたが、カメを見捨てることはできず、駆け寄って、亀を助けることにする。一旦、封筒を傍に置いて、引っ繰り返っているカメをユーにゃんが元の態勢に起こしてあげるのだった。

ユーにゃん「うにゃにゃ~」

自力で動けるようになったカメは、安心して水場に向かって歩き出していた。それを見届けたユーにゃんも一安心して再び封筒を銜えて、走りだそうとしたが、封筒の中身が若干はみ出ていることに気が付いた。

ユーにゃん「うにゃうにゃ!」

運んでいる最中に中身が飛び出てしまっては元も子もないのでユーにゃんは自分でそれを再び中に入れようとして封筒から出ているお札を銜えたのだったが、すぐに異変に気が付いた。

ユーにゃん「う、うにゃ!?」

封筒の中から出てきたのはお札ではなく『アホ猫』と書かれた単なる紙切れであった!

ユーにゃん「う、うにゃ――――!!」

そう、源三はユーにゃんをだましたのであった!密かに封筒の中に入っていたお札を紙切れと交換してユーにゃんに渡していたのであった!





源三「ふぉふぉふぉ!!あのダメ猫は簡単に騙されたのじゃ!ワシの大勝利じゃ――――!!」

まんまとユーにゃんを騙した源三は大急ぎで競馬場に向かって走っていた。

源三「次のレースで大当たりすればこの金が10倍くらいになるはずじゃ!」

などという考えで源三は今までに多額の金を馬につぎ込んできた過去の持ち主であった……

源三「そんでもってじゃ!その金で今度はパチスロじゃ!パチスロで更に当てまくって、金を増やして増やして増やしまくって今晩は風俗で豪華3Pで盛り上がるのじゃ―――――――――!!」

70歳手前の老人がギャンブルで連続で成功することを前提とした豪遊を計画して大笑いする姿はとてもよく目立っているのであった。しかし源三は浮かれきっているので周囲の目など気にせずにフラフラとしている。

少年「日本という国はとても治安が良くて清潔ですね、来て良かったです」

そして、これは源三に対する天罰の前触れなのだろうか?偶然、日本に旅行に来ていたサウジアラビアの石油王の孫の少年が二人の屈強な護衛を引き連れて、源三のすぐそばを歩いていたのであった。

源三「嗚呼、ワシの人生生きているだけで丸儲け!略してイマル!って、それはサンマの娘じゃったか!どわっはっはっはっはっは!」


ドカッ←誰かにぶつかる音


少年「いたっ!」

源三「いてて……」

そして、源三はその少年にうっかりとぶつかってしまった。少年は尻餅をついて、源三はその少年を見てさっきと同じようにぶつかった相手が美少女ではなく子供の少年であることに対して怒りを感じ始めていた。

源三「なんで、さっきからクソガキ小僧にばかりぶつかるんじゃおのれぇ――――――!!」

護衛「ぼっちゃま、お怪我はありませんか?」

源三「ぇぇぇぇぇぇぇ……」

が、すぐ後ろに屈強な護衛の男が二人もいることに気が付いて、源三の声は一気に小さくなり、勢いを失っていた。

護衛「爺さん、ぼっちゃまにぶつかっておいて、逆切れとは命知らずだな」

源三「ひょえ―――――――!!」

そして、もう一人の護衛が源三の肩を軽くつかむと、源三はそれだけで恐怖のあまり悲鳴を上げてしまっていた。

護衛「我が国の石油王の孫息子に怪我をさせて、外交問題にでもなったらアンタ……どう責任とるんだ?」

護衛「石油王はおぼっちゃまを痛く可愛がられてる、おぼっちゃまが日本で現地人にけがをさせられたと知れば……その影響力は大きいぞ」

源三「えっと、えっと、えっと、えっと、えっと、」

源三は恐怖と混乱のあまりえっとを連呼して全身をがたがたと震えさせるまでになってしまっていた。

ユーにゃん「うにゃ―――――!!」

源三「ゆ、ユーにゃんか!?」

絶体絶命のピンチと思われた時だった、ユーにゃんが源三のもとにたどり着いたのは。

護衛「……猫?」

源三「ふははははっ!猫が来たからにはもうワシの勝ちじゃ!ユーにゃんよ、遠慮はいらん、奴らを完膚なきまでに……」

ユーにゃんは何も言わずに源三に接近すると源三が隠し持っていた給食費を回収する。

ユーにゃん「にゃにゃ~」

そしてそのままそれを銜えて出て行ってしまったのだった。

源三「ワシの軍資金がぁ――――――――!!」

護衛「その前に死ぬ気で謝るべきだな……」


続く!

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