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第29話 謎のクローゼットにご案内

前回のあらすじ


源三と薮井はラッキーの家に忍び込んで、格闘予測プログラムを盗み出す作戦を立てていた。源三と薮井はラッキーの家を守るドローンに捕まらない作戦として片方がドローンに捕まっている間に、もう片方がラッキーの家に忍び込む作戦を立てたのだったが、両者ともに考えていることは一緒!相手を囮にして自分が忍び込んで美味しいとこどりをすることであった!





源三「…………」

籔井「…………」

地獄は既に深夜の12時を過ぎていた。源三と薮井はラッキーの家の前に来ていたが、お互いに黙り込んだまま動こうとしない。先に口を開いたのは籔井の方であった。

籔井「源ちゃん、入らないのか?2人掛かりで入れば何とかなるかもしれないぞ」

源三「藪ちゃん、ここはお主が先陣を切って活躍しても良いんじゃぞ?」

二人とも先に入れば、ドローンに見つかって捕まってしまうと考えていたので相手が先にラッキーの家に入るのを今か今かと待ち望んでいた。

源三「いや~、ワシはのう、藪ちゃんは切り込み隊長的なボジションが似合っていると思うのじゃ!」

と言っているが、源三は内心ではこう思っているのである。

源三(さっさと入らんか使えん奴め!貴様の様なザコは威勢よく真っ先に突っ込んで呆気なく捕まる、噛ませ犬がお似合いじゃ!)

籔井「はははっ!そういう源ちゃんこそ、先陣を切って活路を開く特攻隊長が似合っていると思うぞ、私の目に狂いはない!」

等と言う籔井であったが、薮井は内心ではこう考えている。

籔井(何をやっているのだ!この私を手間取らせるな!バトル漫画で言えば第一話で主人公に負ける立ち位置の貴様の唯一の役割だろう!)

源三と薮井は口では互いを褒めながらも、内心ではさっさと使い捨ててしまいたいという事しか考えていないのである!

源三「う~む、この作戦は二人じゃ難しいかもしれんな~」

籔井「そ、そうだ、私も同じような事を考えていた」

源三と薮井は中々相手が引かないので、早くもこの作戦を諦めつつあった。せめて、他に第三者がいれば、話は別なのであるが、そんな好都合な事が起きるとは思わないと考えていた矢先だった。

裸男「幼女!幼女!」

源三&薮井「「…………」」

上半身裸で下半身は廻しだけで、サングラスを掛けた怪しすぎる中年男が、幼女と連呼しながら源三達のそばを徘徊していたのだった!

裸男「はっ!?」

そこで、裸男は源三と薮井が自分に冷たい視線を向けている事に気が付いた。

裸男「あ、あまり、見ないでほしい……」

源三&薮井「「勝手に見せるなぁ――――――!!」」

恥ずかしがる裸男に対して源三と薮井の怒りの怒声がさく裂したのだった!





源三「貴様、リアルな変態じゃな……」

変態「はい、趣味は可愛い幼女に自分の裸を見てもらう事ですから……」

籔井「こんな輩が平然とのさばっているとはな……」

源三と薮井はリアルな変態をとっ捕まえて、その男が自分の裸を可愛い幼女に見てもらう事で性的興奮を覚えるリアルな変態である事を知ったのだった。

変態「だけどこれがなかなか難しいんです。この時間帯は殆ど幼女に出会えませんし、昼間だと人が多いから警察を呼ばれてしまう可能性が高いですし……」

源三「何を深刻な悩みごとのように語ってやがるんじゃ……」

リアルな変態は自分の趣味が中々実現できない状況に悩んでいるのであった。しかしその悩み姿は源三と薮井には寝ぼけた男の妄想にしか見えなかった。

変態「はぁ……どこかに私の裸をじっくりと見てくれる可愛い幼女はいないんでしょうか?」

そのときであった!源三と薮井は互いにシンクロしたかのように意識を同調させたのである!

源三「それならおるぞ、この家の中に可愛い幼女がおるんじゃ」

変態「えっ!?」

源三の一言に変態は目を大きく見開いて詰め寄る。正確には、サングラスを掛けているので目は見えないのだが。

籔井「うむ、なかなか可愛らしい娘だぞ、見てみるがいい」

籔井は以前に色々とあって、スマホ(解約状態)の加増登録してあるラッキーの写真を見せるのだった。それを、変態はじっくりと見続ける。

変態「ぶるわぁ――――――――!!」

そして奇妙な絶叫をあげて股間を抑えていた!

変態「ストライクゾォ――――――ン!!クリティカルヒットォ――――――――!!満塁ホームラン!!」

源三「どうやら気にいったみたいじゃな」

取り敢えず、源三も薮井もそのイカレ具合からしてラッキーを一目見て気に入ったのだと判断した。

変態「最高過ぎる!数々の幼女を見てきたが素晴らしい!トップクラス級に可愛らしい幼女だ!この長い明るい金髪ヘアー!無邪気で明るい笑顔!そして、幼いながらも床まで届くような白衣のギャップが良い!変態パワーにくるぅ――――――――!!」

籔井「その意気だ!この家の中にお前が気に入っている幼女が無防備に寝ているんだ!今がチャンスなんだぞ!」

籔井は興奮する変態に対して焚き付けるように煽り立てて、更に意気込ませるのである。

変態「オッケー!オッケー!私は変態!逮捕なんて怖くない!今更失う物なんて何もない!オッケー!」

こうなるともはや変態は躊躇も迷いも無かった!自らの欲求を満たす為だけに下半身の回すを捨てて、ラッキーの家に猛突進していったのであった!

源三&薮井「「…………」」

そんな変態の様子を黙って見送る源三と薮井。

変態「のわぁ―――――!助けて離して!私はこの家の幼女に会いたいんだぁ――――――――!!」

源三&薮井「「計画通り!」」

この瞬間、源三と薮井はこの瞬間にリアルな変態が警備のドローンに捕まったのだと確信していたのだった。

源三「さらばリアルな変態よ!お主はラッキーに会えんかったが、ワシらは無事に格闘予測プログラムを手に入れて見せるのじゃ!」

籔井「我々が成り上がる代償が変態の一人や二人程度であれば安い!早く今のうちだぞ!」

源三と薮井はドローンが変態の始末をしている間にラッキーの家に入り込んで格闘予測プログラムを奪おうと必死になっていた。

源三「しかし~、あの天才幼女は何処じゃ?」

籔井「この家の中に寝ているのは間違いないと思うが、姿が見えん」

源三「じゃが、ワシらに必要なのは格闘予測プログラムじゃろう!誘拐目当てではないのだから、ラッキーを見つけられんでも格闘予測プログラムだけでも手に入るのじゃ!」

籔井「私も今全く同じ事を思っていたんだ源ちゃん!」

源三「藪ちゃん!焦りは禁物!落ち着いて家の中を隈なく探し回るのじゃ!」

源三と薮井は家の中をあちこちと探しまくったが、二人とも一向に目当ての物を見つけられなかった。二人が確かに分かっている情報は格闘予測プログラムは注射を利用したナノマシンであるという事だけである

源三「は、早く見つけなくてはいかんのじゃ!もたもたしているとあのドローンが変態を始末して今度はワシらを処理しに来るぞ!」

籔井「どうなっている!?家の中を隈なく探したつもりだが注射器どころかあの天才幼女すら見当たらない!」

大して広い家ではなく、どちらかと言うと小さな賃貸住宅なので探すのはそんなに難しくも無いはずである。

源三「どこじゃ?どこにあるのじゃ?」

籔井「ま、待て……そ、そう言えば、こんな事があった覚えがある」

そこで薮井はクローゼットを見て以前の事を思いだしていた。

籔井「私があのドローンに連れていかれる間際に、天才幼女を見ていた時だった、あの幼女はどういうわけかクローゼットに入ったのだ。」

源三「そ、それでどうなったんじゃ?」

籔井「何時まで経っても出てこないから、私はすぐにドローンに捕まるのを覚悟でクローゼットを開けたら、あの少女は何処にもいなかったのだ!」

源三「な、なんじゃそりゃ!?イリュージョンか!?それとも瞬間移動をしたというのか!?」

籔井「その後私は案の定、スグにドローンに捕まったのでクローゼットを調べる事は出来なかったが、間違いなくあのクローゼットに何らかの仕掛けがあるのに違いは無い……」

過去の事を思いだして籔井はクローゼットを調べるという思考に考え付く。

源三「藪ちゃん!ワシはお主の記憶に掛けるのじゃ!」

籔井「源ちゃん、付き合ってくれるか?」

お互いにいざとなったらコイツを囮にしてやろうと考えている源三と薮井は取りあえず利害は一致して、クローゼットに入る事にしたのだった。

源三「流石に、二人は狭いのじゃ……」

籔井「あの少女はこのクローゼットに入ってから忽然と姿を消していた、一体何があったというのだ……?」

ただの狭いクローゼットに入った源三と薮井であった。


ゴトン!


源三「何じゃ今の音は!?」

何かが動いたような大きな物音で源三も薮井も動揺が隠せない。

籔井「う、動いているのか?このクローゼットは動いているのか!?」

籔井は慌ててクローゼットの扉を開けようとしたが、どういうわけか鍵が掛かっているかのようにビクともしない。

音声「拡張工事労働者、作業場に移動します。移動完了までもうしばらくお待ちください」

源三「な、どういう事じゃ?拡張工事労働者?作業場?なにがどうなっておるんじゃ―――!?」

籔井「本当に何処に向かってるんだこのクローゼット!そもそも、格闘予測プログラムはどこにあるのだぁ――――――!!」


数時間後


源三「な、なんでワシがこんなところで働かされるんじゃ―――!!」

籔井「私ともあろうものが何ゆえに肉体労働をさせられるのだ―――――!!」

源三と薮井は整備中らしき建物内のような場所に連れてこられて、そこで拡張工事の手伝いをさせられていた。源三も薮井も最初はすぐに逃げようとしたのだったが、すぐに巨大な人型メカに阻まれて、徹底的に監視された状態のまま、拡張工事に従事させられていたのであった。

変態「ああ、ここには幼女っ気がないな……」

そして、ドローンに捕まったリアルな変態もこの場所での労働に従事させられていたのであった!

源三「格闘予測プログラムを盗もうとしただけなのになぜこんな目に!?」

軽く言っているが、要するに窃盗目的で忍び込んだことになるのである!

源三「籔井―――!貴様がクローゼットの話をしなければこんな事にはならんかったんじゃ!責任を取らんか――!」

籔井「何を言うか!それを言うなら貴様こそクローゼットに入るのを私に急かしたではないか!お前は自業自得だ!!」

先ほどまでお互いを源ちゃん、藪ちゃんなどと呼び合っていた源三と薮井であったが、この状況下であっさりと互いに本心を出し合う様になり、またしても争い事を繰り返すようになるのであった!

源三「ワシをここから出せぇ――――――!!」

籔井「歩いてでも出口を探さんか――――!!」

変態「あぁ――――――!!幼女成分が足りないたりないたりない!こんな場所は嫌だ!早く早く早くあの白衣の超かわいい幼女に会いたいんだ――――――――!!」

源三と薮井はこの状況下で争い事を初めているのであった!責任の擦り付け合い!予想外の連続による苛立ちの連鎖!そして変態の存在!

源三「もう二度と忍び込まないからお助けじゃ―――――――!!」

軽い子持ちで人に家に忍び込んでいると取り返しのつかない事件にもなるので是非とも!

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