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源三VS振り込み詐欺師!

~なりすまし詐欺にご注意を!~



なりすまし詐欺とは、電話やはがきなどの文書などで相手をだまし、金銭の振り込みを要求する犯罪行為である。2004年ごろまではオレオレ詐欺と呼ばれることが多かったが、手口の多様化で名称と実態が合わなくなったため、こう呼ばれるようになったのである。そして、ここにも、とある老人をだまして金をだまし取ろうとしたオレオレ詐欺師がいたのであった!





源三「あ~い、もしもし?」

平日の真昼間に一人で家で18禁のDVDを見ていた源三だったが、いきなり電話が掛かって来たので、仕方なく布団から出て電話に出るのだった。

詐欺師「あ、もしもし!俺だよ俺!」

源三「俺?俺じゃと?」

いきなり俺だと言われても源三は何の事だかわからず、気怠い声のままめんどくさそうにする。

詐欺師「だから俺だって!俺だよ爺ちゃん!」

電話の相手は源三の事を爺ちゃんと呼んだ、詐欺師はこうやって孫を装う手口が王道である。

源三「誰が爺ちゃんじゃ――――――――!!」

詐欺師「ええ―――――!?」

が、源三はキレたのだった。

源三「ワシは年寄りじゃないわ!老人が年齢を重ねただけじゃわい!」

詐欺師「えぇ~」

それは完全な老人であった!余りにも無茶苦茶な言いがかりに詐欺師は閉口してしまっていた。

源三「忙しいときにいきなり電話かけてきやがって何なんじゃ!」

そう言い放ち、源三は一方的に電話を切ったのだった。

源三「全く!ワシは今『女子校生集団ソープランド』を見るのに忙しいんじゃ!空気の読めないやつじゃったわ!誰かは知らんがな!」

独り言を言いながら源三は、再びDVDを見始めようとするのだったが。


ぷるるるる!!


またしても電話がけたたましく鳴り響いた。

源三「何なんじゃ一体!」

源三は苛立ちながら受話器を取った。

詐欺師「待ってよ待ってよ!だから俺なんだって!」

源三「だからなんなんじゃ!ワシは忙しいと言っておるじゃろうがボケ!」

詐欺師「孫息子のピンチなんだって!」

源三「孫息子?貴様もしかして来牙なのか?」

詐欺師「そうだよ、来牙だよ!」

内心で詐欺師はほくそ笑んでいた。なりすまし詐欺師はこうやって相手の方から名前を訪ねてくるのを待っているのである。

源三「一体何の用なんじゃ?ワシは忙しいと言っておるじゃろうが!」

詐欺師「やっちまったよ!事故だよ事故!走り回ってたら婆さんに怪我させちゃってさ!取りあえず治療費で10万円必要だから振り込んでくれよ!」

源三「何!婆さんに怪我をさせて10万円が必要じゃと!?」

詐欺師「そうなんだよ、頼むよ!」

詐欺師はこの時点で金が振り込まれるのは時間の問題だと確信していた。

詐欺師「それで、その婆さんの口座の振込先は……」

源三「だはははははっ!!ザマァ見るのじゃバ―――――カ!!」

詐欺師「えぇ―――――!!」

が、源三は心配するどころか大笑いしながら喜んでいた!

源三「だ~れが、折角の貴様のピンチに手を貸したりなどするか!だははははっ!終わりじゃな!観念してお縄に付くがいいわ!」

詐欺師「な、なに言ってんだよ!孫の大ピンチに!」

源三「あ~、良かった良かったわ~、これで絵梨はワシの物じゃ!だははははっ!!」

源三は馬鹿笑いしながら電話を切ったのであった!何はともあれ、これで源三は詐欺師に騙されずに済んだのである

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