里村忠雄、人助けの為に奔走する!
~里村忠雄人助けをする!~
忠雄「たまには世のため人の為になる事をしよう!」
彼の名前は里村忠雄。里村家の主である!忠雄は気弱で優柔不断で天然ボケで的外れの行動が多い中年男性であるが基本的には温厚な善人である!そして彼はこの日はなにか人助けになる事をしようと考えていたのであった。
忠雄「世の中には困っている人が沢山いるからね、私も助けになるような事をしたいんだよな~」
のほほんとした表情で頭の中をすっからかんにしている状態の忠雄であった。
チャラ男「おいお~い、話しつけにきたぜ~」
少女「あ、はい?」
そんな忠雄の目の前で娘の有紗と同い年くらいと思わしき少女が如何にもチャラ付いた身なりの男に絡まれていたのであった!
忠雄「あれは強引なナンパじゃないか!」
忠雄の正義感が今、目覚める!人を助けたいと思っている忠雄は形振り構わず助けようと駆けだすのであった!
忠雄「ま、待ちなさ――い!!」
チャラ男「ウチの親がやってる喫茶店のバイトだけどさ、お前採用だってさ、良かったな~」
少女「本当ですか?ありがとうございます先輩!本当に最近お小遣いに困ってたから助かります~」
忠雄「…………」
その少女まであと3メートルほどの距離まできて、忠雄は走っている体勢のまま硬直するように停止していた。そう、彼女はナンパされていたのではなく、学校の先輩にバイトを紹介してもらっていたのであった!
忠雄「…………」
チャラ男「時給は800円だけど、お前の頑張り次第じゃもっと上がるかもな」
少女「はい、頑張ります!お店の人達に迷惑が掛からないように働きます!」
そしてそのチャラ男、もとい親切な先輩と下級生の少女はそこから去っていくのだが忠雄は相変わらず走っているポーズのまま停止していたのだった……
☆
忠雄「まだまだ困っている人は世の中に沢山いるはずだ!誰かを助けるぞ~」
しばらくして忠雄は気を取り直して再び誰かを助けようと息巻いていた。
忠雄「ああっ!こ、これは酷い!」
忠雄はその道路に来て怒りと悲しみ、二つの感情を同時に実感していた!辺り一帯に大量の空き缶が散らかされていたのであった!
忠雄「皆の公道をこのままにしておくわけにはいかない!きれいに掃除しないと!」
忠雄はさっそく近くのコンビニで手早くビニール袋を購入すると、落ちている大量の空き缶を手たり次第拾いはじめていた。
忠雄「これも人助け!人助け!人助け!」
人助けと連呼しながら空き缶を拾い続けるのだった、そして気が付けばすでに1時間以上が経っていたのだった。
忠雄「よし、綺麗になったぞ~!」
忠雄はビニール袋に入った大量の空き缶を自分の家に保管して燃えないゴミの日に出す事にしていたのだった。
ホームレス「あれ?あれあれ?なんだよ、すっからかんじゃないか!」
ホームレス「いつもは毎週この時間帯は空き缶だらけなのにどうなってんだよ!」
が、そこに数人のホームレスの男性たちがやってきていた。
ホームレス「勘弁してくれよ~、誰だよ全く勝手にフライングして持って行った奴は~!!」
ホームレス「俺達ホームレスにとってここに大量に捨てられる空き缶は貴重な儲ける手段だったのに!」
ホームレス「そうだそうだ!だから毎週この時間に回収ってルールを定めてたのに何処のどいつだ!それを破って全部勝手に持って行ったのは!」
忠雄「…………」
そうここに捨てられている大量の空き缶は全てこの当たりにいるホームレスたちの貴重な財源であったのだった!捨てる側もホームレスたちに配慮捨て態とここに捨てており、ホームレスたちもそれを分かって自分達の決まり事を作り毎週決まった時間にみんなで回収していたはずが、忠雄の要らぬ行為によってそれが台無しであった!
忠雄「……今日はもう帰ろう」
里村忠雄、彼は彼なりに全校を尽くそうとしていたのであった!しか~し!それが必ずしも報われるとは限らない!




