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第24話 白熱する素人老人たちの戦いの行方

前回のあらすじ


素人参加型番組で行われるのは何と鼻くそほじりであった!あまりにも汚らしい内容に視聴率は2%を下回るほどに激減!そして参加者は全員老人!本来は4人で行われる予定であったのだが、源三が全国に放送されているテレビの前で透明パンツを穿いただけの下半身を披露した事により源三は強制退場となったのであった!





福澤「ジャスト―――――」

麗華「それは良いからさっさと始めるよ!テレビの前の皆さん!これから見るからに汚らしい身なりの爺さん婆さんが鼻くそをほじります!観るに堪えない光景だと思うから覚悟してくださいね~」

籔井「負けん……!30万円を獲得して成り上がるのだ!」

食い太郎「鳥類が人類に負けるわけにはいかねぇ!たとえそれが鼻くそほじりだろうともな!」

婆さん「死ぬのじゃ――――――!鼻くそほじってワシは死ぬぅ――――――――!!」

恥など全く気にしない三人の老人達は既に二つの鼻の穴に指を突っ込む準備は万端だった!

福澤「では、フライングにお気を付けください!始めますよ!3……2……1……鼻ほじりスタート!!」

福澤アナの合図と共に番組市場に残るどうしようもない戦いが始まった!


ズボ!

ズボ!

ズボ!


参加者たちは次々と自分の鼻の穴に指を突っ込んでいた。無論両方の穴にである!

籔井「私は元医者だぞ!人間の鼻孔の構造を知る私が鼻ほじりで負ける物か!」

来牙「医療の知識もどうしようもない事に活かされようとしてるんだな……」

もはや、あの医者は復職するべきではないだろうと、来牙は心底思っていた。元よりすでに68歳で定年を超えているのだが。

食い太郎「俺の鼻ほじり!見やがれぇ――――!!」

福澤「おおっと!食い太郎選手!オウムのマスクの下の隙間から手を入れて鼻をほじっているそうです!」

食い太郎「マスクなんてねぇ!オウムの鼻の穴は内部にあるからこうして皮を少し捲って手を入れなくちゃならねぇんだよ!」

麗華「あくまでマスクを認めない往生際の悪さは凄いけど~、正直めっちゃやり難くて不利ですよね~」

福澤アナの指摘に対して食い太郎はあくまで自分は鳥類であってマスクの存在を否定した!麗華はそんな必死の様子の食い太郎を見て笑い者にする。

婆さん「…………」

福澤「おっと、どうした事だ?死にたがり婆さんが微動だにしません!どうしたのでしょうか!?」

麗華「もしも~し、耳が遠いんですか~?始まったのに気が付いてないんですか~?」

福澤「いや、確かにスタートの合図時には間違いなく鼻の穴に指を突っ込んでいたはずです!どうしたのでしょうか死にたがり婆さん?」

婆さん「騒ぐ出ない愚か者ども」

麗華「はい、いきなり喋ったと思ったら人の事愚か者呼ばわり!カメラが回ってなかったらグーで殴っちゃいたいですね~」

麗華は笑顔のままであったが、握りこぶしを見せつける様に怒りを露わにしていた。

婆さん「鼻の穴に溜まった鼻くそが出るのを妨げているのは鼻毛じゃ……じゃからまずワシは鼻毛を全部抜くのじゃ―――――――!!」


ブチブチ!ブチブチブチ!!


福澤「ああっとぉ!死にたがり婆さんがなんと鼻毛を次々と抜いています!脱毛です!鼻毛脱毛を始めました!」

婆さん「ワシは死ぬ!鼻くそをほじって死ぬんじゃ―――――!!」

絵梨「うわっ!なんか鼻の穴から汚らしいのが出てきてる!」

来牙「あの婆さんの作戦は成功したって事なのか?」

食い太郎「ふざけんなコラ!俺だって負けてられるか!えっとぉ……この辺だよな俺の鼻?」

マスクを被っている食い太郎は自分の鼻と手が見えないので思うように鼻ほじりが出来ていなかった。

籔井「どうやら敵はあの婆だけのようだな!あと少しで……あと少しで、た、辿り着くのだ……ぬおぉ――――――!!」

籔井は自らの全身全霊で指を穴の届くところまで突っ込んだ!薮井にとっても68年間の人生において、指をここまで鼻の孔の奥底まで突っ込んだのは初めての経験であった!そして奥底に眠る巨大なモンスターを捕獲したのであった!

籔井「ふふふ、見つけたぞ。貴様を捕らえる日をずっと夢見ていたのだ……」

籔井のイメージでは彼は鎧を身に纏った騎士となって、自らの鼻の穴の奥底に潜んでいた巨大な鼻糞モンスターと対峙しているのである!

鼻糞「…………」

籔井「今日こそお前を我が手中に収めて見せる!とわぁ――――――!!」

籔井が指を引っこ抜くと、そこにはカメラから見てもTVの前の視聴者たちに分かるくらいに巨大な塊が穿り出されてきたのであった。

食い太郎「な、なにぃ!?」

福澤「き、来ましたぁ――――――!!これはデカい!デカすぎる!通常の3倍どころではありません!なんだこのモンスターは!?」

そのあまりにも目立つ大きさに福澤アナの実況も凄まじく熱が入っていた。

来牙「なんで、汚らしい競技でここまで熱く盛り上がってるんだろうな……って絵梨?」

絵梨「御免来牙君、今コッチが忙しいからテレビの話は止めてね」

来牙がふと横を見ると、既に絵梨は汚らしいやり取りが横行するテレビから目をそらしてスマホのゲームに打ち込んでいた。しかし、それも無理のない事だろうと来牙は納得して絵梨はそのままにしておくことにする。

籔井「どうだ!これで私の勝利はほぼ確定的となったな!」

食い太郎「んなろぉ!負けてられるか!」

籔井が巨大な塊を穿り出したことに食い太郎も流石に焦りを隠せなかったようで必死になって自分でも見えない鼻の穴に指を突っ込んで奮闘するがやはり不利はいがめない。なにせ食い太郎はオウムのマスクに手を突っ込んでやっているのであるのだから!

食い太郎「ここか!ここか!ここかここかここか――――――――!!」

苛立ちの余りあちこちに指を突っ込んでいる食い太郎、そんな彼の行動が恐ろしきミラクルを引き起こすのは次の瞬間であった!


ズボ!


食い太郎「……あ」

福澤「…………」

その光景に福澤アナはもとより、食い太郎自身も唖然として言葉が出てこなかった。

麗華「あははははっ!!突き出てる!指がオウムマスクのクチバシを突き破って突き出てるぅ―――――!!」

そしてそんな食い太郎のオウムマスクの悲惨な惨状を麗華は司会の立場を忘れて大爆笑していた。

食い太郎「こ、今回はこれで勘弁してやる!鳥類は去り際も弁えてるんだよ!」

慌てふためいているのか、食い太郎は指がマスクを突き破った状態のまま慌てて立ち上がって自ら勝負を投げ出すように逃走したのであった。

籔井「ふははははっ!これで私の勝利は間違いない!30万円を手にして私は成り上がる!かつての地位をわが手に収めるのだぁ――――!!」

福澤「おおっとぉ―――――!死にたがり婆さんがここで両方の鼻の穴からまるで鼻栓の役割でも果たしていたかのような長い鼻くそをだしてきた――――!!」

籔井「なぁにぃ――――――!!」

婆さん「見たかぁ!ワシはこれで死ぬんじゃ――――――!!」

死にたがり婆さんの鼻から長さが5センチくらいありそうな超ロング鼻糞が現れたのであった!それも左右両方からなのである!

籔井「な、なに……?」

婆さん「死ぬんじゃ―――――――――!!」

こうして、勝敗はあっと言う間の逆転劇によって決したのであった。勝負の最中で食い太郎が逃走したので実質残った参加者二人での決勝と言う形となった!薮井は鼻の奥底に眠っていた鼻糞モンスターを捕獲するという大偉業を成し遂げたが、それ以上に死にたがり婆さんが巨大な鼻栓の様なクソを取り出したことによる大逆転であった!

来牙「ああ、勝負付いたんだな」

この時既に来牙もテレビに対する興味を喪失していた。誰が優勝して誰が賞金を得たなどと言う事もすっかりと忘れ去られていたのであった……

福澤「ここで時間終了です!誰が見ても勝者は死にたがり婆さんでした!」

婆さん「これで死ねるんじゃ――――――――――!!」

ちなみに、実際に賞金を得た死にたがり婆さんは何かしらの欲望に目覚めたのか、素直に金を受け取って黙って去って行ったのであった……

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