表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/214

第15話 いなくなったインコ!どう責任を取る源三!?

前回のあらすじ


宮永家に楓が老人仲間から預かって来たインコがやってきたのだった。宮永家の面々は好意的にそのコザクラインコを受け入れるのだったが。一同が目を離しているすきに源三がパチンコから帰宅して日当りのいい玄関付近にゲージに入った状態のインコと対面!大人げない源三はゲージの中に入った状態のインコとバトル!勝って当たり前の状態でありながら大苦戦し、その戦いのさなかでインコがゲージから出てしまい逃走!後になってそのインコが預かって来たインコで飼い主夫婦の夫が空手5段と知った源三は大慌てでペットショップに行って逃がしたインコと同じコザクラインコを求めに来たのだったが……





源三「い、い、一万五千円?」

有紗「はい、税別ですけどね」

予想以上に高額なインコの値段に源三は唖然として鼻水を垂らしていたのだった。

源三「な、な、なんでこ、こ、コザクラインコはこんなね、値段なんじゃ……?あれか?金持ちが買うペットなのか?」

有紗「そんな事ないですよ~、コザクラインコは他のインコと比べ得ると割と安価な方でペットとしてにんきなんですよ~」

有紗に言われて他のインコたちを見てみると確かに総じてコザクラインコよりも高いインコばかりだった。しかし、今の源三にとっては一万五千円と言うのはとても手が出せるような値段ではなかった!源三は息をのみながら自分の財布の中を見てみる。

源三「……124円」

源三は今朝から朝一でパチンコに行って盛大に負けた結果、残りの所持金は僅か124円しかなかった。この場合源三は普段は妻の楓に土下座したり駄々を捏ねたりして小遣いをもらっているのだが、その場合必ず小遣いが必要な理由を聞かれる、そして今回の小遣いを強請る理由は源三にとってはとても言い難い、自分のせいで預かっていたインコを逃がしてしまったという理由だった。

源三「あ、有紗ちゃんよ……」

有紗「なるべく下の名前で呼ばないでくださいね」

源三は有紗にこの状態をどうにかするために相談しようとするが、有紗からは舌の名前で呼ばれたことに対して苦言を呈されていた。

源三「こ、この一万二千円ってさぁ~」

有紗「一万五千円ですよ~」

さりげなく3千円を値切ろうとする源三だったが当然うまくいくわけがない、今更3千円が安くなったところでどうにもならないのだが。

源三「ろ、ローンを組んでどうにかならんのかの~?」

有紗「残念ながらありません!て言うかこの値段でローンって流石に無理あるし……」

源三「え~とぉ~……そ、そうだ!出世払いじゃ!出世払いでどうじゃ!?」

有紗「出世払い……」

源三「そうじゃ!ワシが将来ビッグでレジェンドなカリスマになったら払う出世払いじゃ!それで良いのなら3万円払うのじゃ!」

有紗「いやいや!将来出世も何も将来何てそんなにあるような年齢じゃないし!」

源三「がび―――――ん!!」

そう!源三は既に68歳の爺さん!出世払いとは将来の出世の見込みがある、そして将来の人生がある若者に許された支払方法なのである!

源三「お、おのれ、どうすれば……」

しかし源三はここで引き下がるわけにはいかない、もたもたしていたら自分がインコを逃がしてしまった事が楓にばれてしまい、そうすればそのことは確実に飼い主夫婦にも伝わり、最終的に空手5段の旦那に殺されてしまいかねない。

源三「えっとぉ……有紗ちゃんお金持ってない?」

有紗「持ってても貸しませんよ!て言うかお客さんがバイトの店員に借りようとしないでください!」

源三の執拗な態度に苛立ち始める有紗。

源三「…………」

そこで源三はここに来る前にインコは死んだことにしてしまうパターンを思い出していた。しかし、それは死体が無いと言う理由でとん挫したが逆に言えば死体があるのなら死んだことにしてしまう作戦がなんとか可能なのである。

源三「じゃあ、死んだ鳥たちの死体はないのかの?」

有紗「死体なんて死んだその日のうちに処分しちゃうに決まってるじゃないですか。何時までも取って置いたら腐敗してほかの鳥たちにも悪影響だし」

源三「今日死んだ鳥は~……」

有紗「一匹もいませ~ん」

源三はいよいよ追い詰められていた、代わりのインコを手に入れる為にペットショップを訪れたと言うのに金銭的な問題で手に入らず、死体すら手に入らない状態なのであった。





源三「こうなったら自分で捕まえてやるのじゃ!」

ペットショップに行っても全く解決にならない事を知った源三は(自分の金銭面が原因)自力で代わりを捕まえようと目論むのだった。当然、コザクラインコがその辺で捕まえられるわけがない事は百も承知なので源三は赤と黄緑色のペンキを用意していた。

源三「考えてみれば簡単な事じゃ!その辺の鳥をとっ捕まえて、そいつらをコザクラインコと同じ色に染めてやれば良いだけじゃわい!ワシって頭良いの~」

ちなみに、この時の源三は焦っていたせいで、鳴き声はどうするとか大きさなどはどうするかとかは全く考えていなかったのだった!まさにバカ丸出しであった!

源三「あの辺のカラスどもを一匹捕まえるだけで十分じゃな」

源三はカラスを一匹捕まえて、それをコザクラインコとして家に連れて帰ることを目論んでいた。

カラス「アホー!アホー!」

カラス「カァ―――!カァ―――!」

当然、インコはあのような鳴き方などは絶対にありえない!

源三「はぐれカラスを発見した!奴に狙いを定めるのじゃ!」

源三は群れからはぐれて飛んでいるカラスに目を向けていた。夏に買って結局使わなかったロケット花火をこの場で源三は使う事にしていた。

子供「お母さん、あのお爺さん冬なのに花火やってるよぉ~」

母親「ダメよ、ああいう人に話しかけちゃダメ!」

ちなみに、源三は間違った方向に気合を入れて頭にヘルメットをかぶりコスプレ用の軍服を着ていた。

源三「死ねぇ――――――――!!」

捕まえるのが目的であるのに、死ねと叫びながらカラスに向かってロケット花火を飛ばす源三。

カラス「カァ――――!カァ―――――!」

はぐれカラスは突然のロケット花火に驚いてジタバタと飛び回る。

源三「オラオラ!休ませんぞ!今度はコイツじゃ!」

そして源三が更に取り出したのはAK47のエアガンだった。鳥飼がコレクションで持っているエアガンを半ば強引に借りてカラスに向けてフルオート射撃をする。

カラス「カァ!カァ!」

そのうちの数発がカラスに被弾してカラスは痛みでフラフラと落下しつつあった。

源三「おっしゃ!そのまま落ちるが良いわ!ワシがしっかりと捕まえてくれる!」

源三は大きめの袋を用意してカラスを捕まえる準備をする。しかしカラスも何とか体勢を立て直して飛び続けようとする。

源三「まだ逃げようとするか!更にAK47の銃撃をお見舞いしてくれるわ!」

源三は再びエアガンを構えてフルオート射撃を開始する。

源三「どうじゃどうじゃ――――――!!大人しくワシにつかまらんか――――!!」

カラス「カァ!カァ――――!」

またしても銃撃されて飛ぶ力を失うカラス。このまま源三がカラスを捕まえるかと思われた時だった。

カラス「カァ―――――――!」

カラス「カァ―――――――!」

源三「ぎょえ――――!な、なんじゃ――――!?」

どういうわけか離れていた群れのカラスたちが一斉に集まってきて源三に襲い掛かってきていた。

カラス「カァ――――!」

源三「ええい寄る出ないわ!貴様ら散らんか――――――!!」

群れのカラスたちに対してもエアガンで銃撃するがカラスたちは抜群のチームワークと飛行速度でそれを避けると一斉に源三の周りに群がり始める。

源三「ぎえー――――!突くな!群がるな!」


ポチャン


そんな音が聞こえたかと思ったら、源三の頭に白い液体が付いていた。

源三「ぎょわ――――――!これはカラスの糞じゃ――――!何晒すんじゃ己ぇ――――!!」

カラスに糞を掛けられて怒り狂う源三だがカラスたちの猛攻は収まらない。

カラス「くぁ―――――――!!」

源三「か、数が増えてきやがった!もう限界じゃ――――――!」

更に数を増して襲い掛かるカラスの攻撃に源三は逃げ回るのだった。そして、そんな様子を建物の上からじっと眺めている一羽のインコ。

インコ「…………」

そのインコは実は源三が逃がしたコザクラインコであった!インコは源三の無様成り様を見届けると呟く。

インコ「……計画通り」

実は大変賢いインコは逃げたふりをして源三を密かに上空から監視して、仕返しの機会を伺い、源三がはぐれカラスを捕まえようとしたのほ群れのカラスたちに知らせてこの状況を招いたのだった。

インコ「……帰る」

そして、賢いインコは何食わぬ表情で宮永家に飛んで帰るのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ