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第83話 決着はバスケットだぜ!

レポーター「こちら現場です!かつて世間を賑わせたあの白装束集団そっくりの一味が再び公の場に姿を現したとの情報が入り、私、例の白装束集団の車の近くまで来ております!」

とあるテレビ局のレポーターはかつて世間的に有名になった白装束集団の再登場と言う情報を聞きつけて現場中継を行っていた。

レポーター「見て下さい!彼らは我々の記憶に残っている全身白尽くめの服装で見るからにその異様さが思い出されます!」

白装束集団の何人かは車の外から出てその場で何か話し合っているようだが遠すぎるせいかレポーターの方までは声が聞こえない。

レポーター「ちょっと待って下さい!今車の中から最高責任者の千乃氏が姿を見せました……ってあれ?」

いきなり姿を見せた最高責任者だがレポーターはその姿を見て奇妙な違和感を感じる。

千乃「良く聞くのです皆の者、私は鼻ウェーブ集会所の教祖にして最高責任者のウェーブ千乃と言います」

レポーター「鼻ウェーブ集会所?一体どういう事なのでしょうか?彼女たちは我々の知っている白装束集団とは全くの別物と言う事なのでしょうか?」

TV局の予想を覆す展開にレポーターも困惑し始めるが、詳しい詳細を確認するために敢えて直接の取材を試みることにする。

レポーター「すみません少しよろしいでしょうか?」

白装束「何者だ?俗世の者が千乃様に近寄ることは許さんぞ!」

千乃「およしなさい、迷える子羊を導くのも教祖の役目なのです」

白装束の一人がレポーターの接近を阻止しようとするが、教祖の千乃はそれを許し、自称教祖としての役割を果たすかのようにそう言う。

レポーター「はい、ありがとうございます。ところであなた方は一体どういった方々なのでしょうか?」

千乃「我々は見ての通りの集会所の者です」

レポーター「集会所?何の集会所でしょうか?」

イマイチ意味の掴めないレポーターは詳しい詳細を確認するべく取材を続行する。

千乃「ここは悩める子羊たちが集まる集会所なのです」

レポーター「悩める子羊と言いますと……?」

白装束「実は私は、半年前に風俗通いが嫁にばれて離婚になってしまったんだ」

レポーター「はぁ、そうなんですか……」

白装束「私なんて姑の嫁イビリが酷いんです!この前も味噌汁に唐辛子を30グラムくらい間違えていれただけで怒鳴りだすんですよ!」

レポーター「そ、それは凄まじく辛い味噌汁だったんでしょうね……」

白装束「僕なんてテストで4回連続で20点以下だからって先生がウチの親に連絡して放課後の居残り授業をやらせるなんて言い出したんだよ!」

レポーター「あ、あの~、話の内容と彼の背丈からして明らかに小学生くらいかと思われる人がいるのですが……」

千乃「言ったはずです、ココは悩める子羊たちの集会所であると」

レポーター「そ、そういう事ですか……」

要するに、彼女は悩みを抱えた者達に白装束の格好をさせて、自分がその白装束集団の教祖となることで自己満足に浸っているだけであった。

千乃「さぁ、悩める子羊よ!そなたの悩みを私に申しあげて見なさい!」

レポーター「いや~、悩みなんて言えるほどの事は特に……」

実際はレポーター自身も人並みに悩み事を抱えていたりはするが、それを相談したら自分もこの集団の一味に入れられてしまいそうなので詳しい話を話すのは躊躇った。

白装束「千乃様に話せば少しは楽になる!さぁ話してみろ!」

白装束「彼女はどんな思い悩みを抱えた者でも受け入れて下さる御方なのだ!」

レポーター「いや、ですから私は……」

千乃「さぁ、迷える子羊よ!そなたの悩みを私に申しあげて見なさい!」

レポーター「はぁ……それじゃあ試しに……」

その後、そのレポーターはどういうわけかTV局に戻ってくる事は無かったそうだった。



※前回のあらすじ!


源三と貞治は争っていた!親友同士の彼らであったが、源三が貞治のプリンを勝手に食べてしまった為に争いになっていたのだった!というか本来使い捨てで終わるはずだった貞治は何時まで出番があるのだろうか!?


貞治「そうだ、バスケで決着をつけるんだ!」

源三「バスケじゃと!?」

色々な方法で決着を付けようと考えたものの、中々いい案が思い浮かばないまま貞治が唐突に提案したのはバスケだった。

貞治「そうさ!バスケなら5人でチームを組めるからね、野球やサッカーよりは人数を集めやすいと思うんだ」

源三「そうか、確かにそれならなんとかなるかもしれん」

というわけで、源三と貞治はチームメンバーを募集することにしたのであった!

源三「ワシと貞治の他にあと3人を集めなくてはならんな」

貞治「ああ、後3人くらいならどうにかなるさ!」

こうして源三と貞治のメンバー集めが始まったのであった!





鳥飼「バスケだぁ?」

源三「うむ、試合の為にメンバーが必要なんじゃ!」

源三と貞治はまず鳥飼の元を訪れていた。

貞治「ああ、是非とも君の力を貸してくれ!」

鳥飼「だからってなんで俺がバスケなんてしなくちゃならねぇんだよ、意味が分からねぇ!」

当然の反応でもある。唐突に表れていきなりバスケをしようなどと言われたのだから。

源三「決着の為なんじゃ!このままでは決着がつかん!」

鳥飼「なんの決着なのか知らねぇが、俺には関係ねぇだろうが!さっさと帰れ!」

源三「な、なんじゃと――――!!」

源三は鳥飼の態度に苛立って、喧嘩になりそうになっていた。

貞治「待つんだ源三君!喧嘩しても仕方ないよ!」

源三「じゃ、じゃが……鳥飼の野郎が……」

貞治「ここは対話と圧力で説得するんだ!」

源三「対話と圧力じゃと?」

そう言われても、源三は一体どうするつもりなのか見当が付かなかった。

貞治「ここは任せてくれ!」

そういうと今度は貞治が鳥飼に向き合っていた。

鳥飼「んだよ!俺は絶対にバスケなんてやらねぇぞ!」

貞治「まずは対話!鳥飼さん頼む!一緒にバスケをやろう!」

鳥飼「だからやらねぇっての!」

貞治「次は圧力!スイッチオン!」

いきなり貞治は手に持っていた謎のボタンを押していた。

鳥飼「どわぁ――――――――!!」

すると上から筋肉マッチョのおっさんが降ってきて鳥飼を圧し潰していたのだった!

貞治「再び対話だ!鳥飼さんもう一度頼む!一緒にバスケをやろう!」

源三「おお!これが対話と圧力なのか!」

鳥飼「んな事よりもこのオッサンを退けやがれ―――――――――!!」

貞治「よし、もう一度圧力だ新しいスイッチを用意するぞ!」

鳥飼「ま、待て!これ以上一体どんなオッサンを落とすつもりだ!もうやめやがれ!」

ただでさえ体重の思いマッチョのオッサンによって圧迫されている状態で鳥飼はこれ以上の重さには絶対に耐えられるはずがない。

貞治「さぁ極めつけの交渉だ!鳥飼さん、この契約書にサインをしてくれ!」

鳥飼「テメェ鬼か―――――――!!」

こうして、鳥飼をバスケのメンバーに加えたのであった。





源三「後は二人探すだけじゃな」

貞治「ああ、そうすればバスケのチームのメンツが足りるようになる」

鳥飼「ったく、めんどくせぇ事に巻き込みやがって……」

鳥飼を加えた一行は今度は薮井をメンバーに加えるためにホームレスのたまり場の橋の下に来ていた。

貞治「えっとぉ、薮井さんは……」

薮井「待たんか―――――――――!!」

薮井を探している矢先に早速薮井の怒鳴り声が聞こえてきていた。

薮井「私のポテチを返せ――――――――!!」

老人「こ、これは私が食べるんだ―――――!!」

それは、たった一枚のポテトチップスを巡って老人と争う薮井だった!

薮井「ええい!これは私のだと言っているだろうがクソ爺め!」

源三「バスケやらんか?」

薮井「いきなりなんだ貴様は!」

老人「もぐもぐもぐ」

薮井「ああぁ――――――――――!!わ、私のポテチが……」

源三にバスケに誘われている間に一枚のポテチは老人の口の中に吸い込まれていくのだった。

源三「バスケじゃバスケ!バスケするじゃろ?」

が、源三は薮井のそんな事などはお構いなしに平然とした顔でバスケに誘い続ける。言うまでもなく源三のその無神経な態度は薮井の怒りに火をつけるのだった。

薮井「誰がやるかぁ―――――――――――――!!私のポテチを返せぇ――――――――!!」

源三「や、やらんじゃと!き、貴様!この状況下で断った挙句にポテチじゃと!?どういう神経をしておるんじゃ!」

鳥飼「オメェこそ、今のでなんでバスケに付き合ってくれるって思っちまったんだよ!」

当然ながら薮井を怒らせる結果になってしまった!

貞治「落ち着くんだ薮井さん!ポテトチップスは源三さんが後で買ってくれるからバスケに参加してほしい!」

源三「な、なに!なぜワシが薮井などのポテチを買って―――」

貞治の勝手な提案に源三が抗議の声を荒げるが。

貞治「ちょっと黙ってて!」

源三「ぎゃぶん!!」

飛び蹴りで源三を黙らせたのだった!

薮井「……何袋だ?」

貞治「3袋でどう?」

薮井「……最低でも4袋は欲しいのだが」

貞治「なら4袋だ!」

薮井「引き受けた!」

薮井はポテチ4袋(約400円分)でバスケのメンバーに入ったのだった!支払いは源三である。





貞治「さて、問題はあと一人だね、手頃な知り合いはもう当たっちゃったし、どうするべきか……」

メンバーはこれで4人になった。あと一人でバスケのチームとして成り立つのだが、他にどこからメンバーを招集するかで悩んでいたのだった。

源三「そうじゃ、絵梨に頼むのじゃ!絵梨はあれで運動神経抜群じゃからな!」

貞治「絵梨って源三さんの孫娘さんだよね?今から良いの?」

源三「大丈夫じゃ、そろそろ学校が終わったころじゃから家に戻るのじゃ、そして絵梨を入れれば無事に5人チームの完成じゃ~」

鳥飼「ったく、結局は身内頼みかよ」

こうして源三達は宮永家に移動して絵梨にバスケに参加するように頼むことにしたのだった。

源三「絵梨よ、座りなさい」

絵梨「なに?」

源三は絵梨を椅子に座らせていかにも真剣な話が始まるかのように振る舞う。

源三「実は……バスケをしなくてはならんのじゃ!」

絵梨「…………」

絵梨は表情を全く変えないまま源三の要求に対して一言こういった。

絵梨「来牙君と遊びに行かなくっちゃ」

源三「来牙など関係ないのじゃ!ワシに必要なのは絵梨だけじゃ!」

絵梨「アタシは必要ないから!だから足に捕まらないで!」

源三は立ち上がって立ち去る絵梨の足にしがみついて粘ろうとするが当然絵梨は猛然と拒否する。

ユーにゃん「うにゃ―――――!!」

そこに主人のピンチを察してユーにゃんがさっそうと登場して源三に対して爪で顔を引っ掻くのであった!

源三「ぎょわ――――――――!!」

絵梨「ありがとうユーにゃん!偉いねユーにゃんは^v^」

ユーにゃん「うにゃ~」

貞治「ならば次は僕の番だ!何気に実はネゴシエイターの僕が圧倒的な話術で説得して見せる!」

ユーにゃん「うにゃ―――!!」

貞治「なんていうのはうっそ―――――――!!はははっ!絵梨ちゃんをメンバーに入れるのは諦めますからやめて――――――――――――!!」

貞治の活躍は失敗で終わったのであった……

薮井「5人目は幻で終わりそうだな」

鳥飼「このまま俺たちも帰っちまえば終わりそうだってのにな」


続く!(^^)!

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