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第81話 ダイエットなぞクソくらえ!+特別劇場

~宮永源三のダイエットなどクソ食らえ!~



源三「全く、TVを見て見ればどこもかしこもダイエットだのエクササイズだのヘルシー食品などを取扱いおって!」

源三は高カロリーなインスタント食品を頬張りながらダイエット志向な世間に対する怒りを露わにしていた。

源三「痩せたから褒められるなどワシには信じられんわい!ワシが10代の頃は女子学生達もダイエットなど無縁じゃったぞ!なぜ目の前に食事があるのにそれを我慢する必要があると言うのじゃ!」

源三はインスタント食品だけでは物足りず、プリンを大量に飲み干して、続けてシュークリームの中身のクリームだけを舐めまわして表面の生地をそのまま捨ててしまう。

絵梨「女の子にとってスタイル維持は必須なんだよ。アタシだってカロリーに気を付けて今のスタイル維持してるんだもん」

絵梨は源三が散らかしたカップ麺のカップなどをゴミ袋に入れながら源三の言い分に反論する。

絵梨「それにお父さんだって、太ったダルダル体型の女の子よりもスマートで細身の女の子の方が好きでしょ?」

源三「若い娘はともかく男までなぜダイエットを痩せればならん!?男が痩せておったところでなんの需要があるのじゃ!?食って食って食いまくって腹を満たして食品業界の経済も活性化させてその方が一石二鳥だと言うのに全くバカらしいわ!(ブゥ――――!)」

絵梨「ちょっと、臭いよ~」

源三「だはははははッ!!ワシの腹が満足しておる証拠じゃ!尻も最近はデカくなってズボンも買い替えなければならんわい!ほれ、太った事で服屋も新しいLサイズの服を売れてさらに得する者が増えたわい!だははははっ!!」

口から炭酸ジュースを零しながら源三はゲラゲラと笑い転げていた。その後、ベットから転落して足を痛めたのはまた別の話。


大木「空が騒がしいな」

彼の名前はタイガー大木、ゴルフに人生を捧げる根っからのゴルフ野郎だ。人は彼をタイガーと呼ぶ。

大木「ガオ――――!!」

子供「あ、またタイガーのおっさんだ!」

子供「あいつまたトラの真似してやがるのかよ?全然似てねぇよな~」

子供「ガオガオ~」

そう、彼はガオーが口癖故に人からタイガーと呼ばれるようになったのである。

大木「さてと、これでナイスショットをお見舞いしてやろう」

そう言って大木が取り出したのはゴルフクラブではなく孫の手だった。

大木「さぁ、風邪を味方につけた私こそが勝者になるのだ!」

そして孫の手をゴルフクラブの様にスイングして足元のピンポン玉を吹き飛ばす!孫の手でスイングされたピンポン玉は軽々と飛ばされていった。

大木「ふはは、今日も絶好調だな。ふはははは、ガオォ―――――――――――――――!!」

そして忘れてはいけないのが彼の盛大な雄叫びだ、これにより彼はますますタイガーとしての地位を不動の物にするのであった。





大木「さてと、昼間は風が弱いからな、正確なコントロールでナイスショットが決められるぞ」

タイガー大木はとある中学校の屋上に上っていた。そして足元には相変わらず飛ばし易いピンポン玉。

大木「我が孫の手よ、その手の力によって絶対的な飛距離を飛び回るが良い!ファイヤー!!」

大木は気合を込めて孫の手をスイングするが


スポ←手から孫の手が抜ける


大木「ガオー――――!やっちまったよ!」

大木の手からすり抜けた孫の手がそのまま遠くまで飛んで行ってしまう。

老婆「あ痛いっ!」

既に大木の目には見えていないがそのすっ飛んだ孫の手は見ず知らずの老婆に直撃して彼女を転倒させてしまうのだった。

大木「さてと、次のステージを探さなくてはならないな」

タイガー大木は何時までも落ち込んだりしない。失敗を参考にして次はどうするかを考えて成長するのがタイガー大木なのであった!





大木「子供達が多いな」

時間的に今は中高生たちの下校時刻であった。大通りには学校帰りに当たり前の様に友達同士で寄り道をする学生たちが溢れている。

大木「だが、子供たちは気が付いていない。この下校ラッシュのこの時こそがタイガーが吠える時なのだとな」

大木の足元には相変わらずのピンポン玉、大木は孫の手を構えて孫の手を思いっきりショットする。今度は孫の手をしっかりと握りしめてすっぽりと抜ける事などなかった。

大木「決まったぁ!これぞタイガー大木による全てを暴くタイガーショットだ!」

女学生「やぁ!」

女学生「な、なによ!?」

女学生「誰なのよぉ!」

大木のショットしたピンポン玉はスカートを入った女学生たちのスカートをめくりまくってその下の下着を次々と暴く。

大木「隠れていても無駄だ、このタイガーのショットは全てを暴くのだからなガオォ―――――――!!」


………



~特別劇場~


タイトル:キャラに成りきるオタク


キャスト

主人公     沢渡美咲

成り切りオタク 宮永絵梨




アタシは今までアニメとかゲームとかのサブカルチャーの趣味とは無縁でいた。だからそれに嵌っている人たちがどんな人なのかなんて知る由もない。

だけど、私が初めて関わるようになったアニメオタクの少女。この子は絶対に一般的なオタク像からかけ離れているのはなぜだか断言出来た。

絵梨「おーっす。美咲、元気してたか~?」

アタシ「あ、絵梨ちゃんおはよう」

アタシに対して陽気に挨拶をしてきたこの少女は宮永絵梨ちゃん。一見すると彼女は元気で陽気な正確に感じるけど実は彼女、自分が現在気に入っているキャラに成りきろうとする風変わりな趣味を持ったオタク少女だったりする。

絵梨「なぁ美咲~。来週の月曜日の学校帰りにカラオケよってこうぜ~」

アタシ「えぇ、今日は別に用事内から特になんともないんだけど」

ちなみに今の絵梨ちゃんはちょっとボーイッシュな元気っ娘キャラに嵌っているらしく喋り方も男勝りで性格もやたらとはきはきしているように振る舞っている。

絵梨「おっ!なぁなぁそれと知ってるか?今日から学食に新しくコロッケカレーってのが期間限定でメニューに入ったんだってよ!」

アタシ「あら、それ初耳よ。カレーにコロッケって遭うのかどうかわからないけど一度試してみようかしら?」

絵梨「何事も冒険冒険。食って美味かったら次もまた食って期間があるまで飽きるまで食い尽くしてやろうぜ!」

アタシ「あら、絵梨ちゃんったらそんなに同じメニューばっかり食べてたらすぐに飽きちゃうわよ」

この男勝りの元気っ娘キャラはまだ良かった。見てて明るいし、あたしにとっては話しやすい相手だったから。しかしその次の週の月曜日。その時には彼女は既に別のキャラに興味が移り変わってアタシは全くの別人となった絵梨ちゃんとカラオケに行かなければならないのであった





女生徒「あれ?宮永さんどうしたのその眼鏡?」

女生徒「もしかしてイメチェン?意外と似合ってたりして?」

男子生徒「だけどよ、スカート長くしちまったのは勿体なくねぇ?宮永のショートスカートって俺結構グッと来てたのによ」

月曜日の朝、絵梨ちゃんはクラスの多数の生徒達から注目を浴びていた。それは絵梨ちゃんが眼鏡を掛けている上に今まで短めだったスカートをいきなり長くして来たからである。クラスの大半は絵梨ちゃんなりのイメチェンだと思っているけどなぜいきなりそうなったか私には大体察しが付く。

絵梨「皆さん。少し道を開けてくれませんか?教室の扉に集まっていては他の生徒に迷惑がかかります」

女生徒「え?ああ、ご、ごめんなさい……」

女生徒「み、宮永さんってあんな真面目な人だっけ?」

男子生徒「て言うか、何でクラスメイトに敬語?」

絵梨ちゃんはゆっくりと真面目そうな雰囲気を漂わせてアタシに近づいてくる。一応アタシの方から先に挨拶しようかしら。

アタシ「お、おはよう絵梨ちゃん」

絵梨「おはようございます沢渡さん」

先週までの男勝りの元気っ娘とは全く違った子の態度。友人であるあたしに対してすら敬語で苗字で呼ぶようになっている。

これはおそらく生真面目タイプの眼鏡っ子委員長キャラに嵌っているみたいね。この手の堅物はアタシは苦手なので一日でも早く別のタイプのキャラに興味が映って欲しいと思う。

アタシ「ああ、そういえばさ絵梨ちゃん。今日のカラオケなんだけど……」

絵梨「沢渡さん」

アタシ「はい」

分かってはいたことだけどアタシが先週のカラオケの約束(絵梨ちゃんの方からしてきた)のことを持ち出そうとすると絵梨ちゃんはピシャッとアタシの言葉を遮って眼鏡をくいっと指で動かす。

絵梨「校則を忘れたのですか?学校帰りにゲームセンターやカラオケなどの娯楽施設への立ち入りは禁止されていると」

アタシ「そうだったわね……」

この手のキャラは現実の委員長とはかけ離れているほどとにかく生真面目らしくやたらと校則や普段の振る舞いにはやけに気を使うので一緒にいる方も滅入ってしまう。

絵梨「では沢渡さん。もうすぐ朝のHR(ホームルーム)が始まるのでこれで失礼させて頂きます」

アタシ「ええ、変なコト聞いてゴメンね……」

そんな感じで朝のHRが始まり続いて一時間目の英語が始まる。

ここでアタシから一つ補足。アニメキャラに成りきろうとするオタクはあくまで性格や雰囲気や言動などを真似しているだけであってそのキャラの特技や能力まで真似できるものでは決してない。だから絵梨ちゃんは……

教師「それでは宮永。この英文を日本語に訳して見なさい」

絵梨「え……す、すみません。何一つわかりません」

このように委員長キャラになったからと言って学力が高くなったりするわけではないのは言うまでも無かった。


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