第79話 今回のゲスト、ホエール鯨田+ラッキーの温泉
此処はスイミングスクール、基本的に小学生くらいの事も達を対象に水泳の授業を実施していた。
コーチ「と言うわけで皆さん、今日から新しい先生が来ますよ~」
子供達「「はーい!」」
中年男性のコーチは教え子の子供たちに対して、今日から新しい先生がやってくることを告げると、子供たちはそれが楽しみのようで目を輝かせ始める。
男の子「どんな先生なんだろ~?」
女の子「綺麗な女の先生が良いな~」
男の子「俺は筋肉向き向きのマッチョ先生が良い~」
女の子「え~、そんなむさ苦しいの嫌だ~」
コーチ「はいはい、今から新しい先生が来ますから静かにしましょうね~」
コーチが子供たちを宥める様に軽く、手を叩くと子供たちは条件反射であるかのように、静かになる。
コーチ「それでは来てもらいましょう。鯨田せんせ~」
………………
女の子「誰も来ないよ」
コーチ「あ、あれ?おかしいな~」
打ち合わせではこの後、鯨田が現れることになっているのに、鯨田はコーチが呼びかけても、全く姿を現す様子が無かった。
男の子「もしかして遅刻なの?」
女の子「えぇ~、先生なのに遅刻なの~?」
一向に姿を見せない鯨田によって、子供たちは再びざわめき始めていた。
コーチ「お、落ち着いてください皆さん!鯨田先生は必ず来ますので!」
鯨田「やれやれ、呼ばれたとなったら、仕方あるまいな」
コーチ「……はい?」
どうしようかと、冷や汗をかいていたコーチの近くでいきなり現れたのは、今日からスイミングスクールの先生になるホーエル鯨田であった……
鯨田「諸君、俺が噂のホエール鯨田だ」
男の子「誰だよホエール鯨田って?」
男の子「知らない、ワンワン煩く吠えるんじゃないの?」
自らを噂のホーエル鯨田と名乗るのだが、子供たちは鯨田の事など全く知らないので、だれも驚くはずもない
鯨田「俺がホエール鯨田と呼ばれるようになったのには理由がある、それは2年前、尖閣諸島付近をゆらゆらと泳いでいた時の事だった……」
しかしこのホエール鯨田は人のペースなどお構いなしに喋りまくるのが大好きな男である。子供たちの疑問をよそに自らの真偽不明の武勇伝を語りだす男なのであった。
☆
鯨田「では、君たちには私のホエールスイマーの能力を伝授して進ぜよう」
鯨田の武勇伝もようやく終わって、これからが水泳の授業の本番である、子供たちはこれから始めて鯨田の水泳授業を受けることになるのだが、早速鯨田にしかわからないであろう、『ホエールスイマー』なる技術を叩きこもうとしていた。
コーチ「あの、鯨田先生。その、ホエールスイマーとはいったい……?」
鯨田「口で言っても分からない奴には体で教えるのが一番だ、この私の泳ぎを見るがよい」
コーチ「」いや、多分誰も分からないと思うんですか……「
これから何をしでかすのかわからない鯨田に心配を募らせるコーチだったが、当の鯨田はそんな事などお構いなしに、一人の女の子を指差す。
女の子「え、あたし?」
鯨田「そうだ、君だ。君以外に誰がいるってんだ?ああん?」
女の子「ひぃ……!ひっく」
コーチ「鯨田先生!子供たちを怖がらせないでください!」
鯨田「弱肉強食、これが海の掟なのだよ」
コーチ「ここは海じゃなくてプールですから……」
何故か少女に対してやたらと威圧的な目つきと台詞を向けた、鯨田をコーチが咎めるが、そんなコーチのお咎めも、自分ペースの鯨田はお構いなしで、少女の手をつなぐ。
女の子「あ、あの、アタシは……」
鯨田「レッツ、ホーエルスイミング!」
女の子「ひゃ―――――!」
子供達&コーチ「「「…………」」」
鯨田は女の子の両肩を掴んだままそのままプールの底に押し込めていた。
女の子「…………(ブクブクブク)!!」
鯨田「さぁ、鯨なら潮を吹け!潮吹きを披露するんだ!」
女の子「鯨じゃないからそんなの出来ないよ――――っ!!」
鯨田「出来る!メスである君になら出来るはずだ!」
女の子「だから潮なんて吹けないって言ってるんだもん―――――っ!」
鯨田「出来ないわけないだろ!女なら出来るんだよ!鯨の如く潮を吹くことが(ゴツン)あうち……」
コーチ「あんたは水泳の授業を通して子どもたちに何をさせたいんだ!!セクハラスイミングトレーナーか!!」
鯨田が執拗に少女に対して潮を吹けと言い放つのに対して、コーチの堪忍袋の緒もついにキレて、鯨田に対して額に華麗な冗談回し蹴りを放っていた。
コーチ「もう二度と気やがるな!!」
こうして、鯨田先生のコーチはこれ一日で終わりを告げることになるのだった。
~温泉でうはうは?~
来牙「温泉だ……」
宮永来牙は温泉に来ていた。しかし、この温泉は普通の温泉とは一味違う。普通に運営されているわけではなく、一個人が自力で作り上げてしまった、いわば自家用の温泉であった。来牙はその温泉の所有者から妙に気に入られているため、こうして呼ばれたのであった。
ラッキー「お兄ちゃんも早く入ろ~、温かくて大きくって気持ちいいよぉ~」
男子高校生である来牙が見ている前でなんの抵抗もなく裸で入浴しているこの幼女が、この自家用温泉の所有者である天才幼女の菜畑来季。通称ラッキーであった。
来牙「とうとう、温泉の所有者になったんだな~、しかもそれで商売するわけでもなく、単に自家用の温泉で使うとは豪勢だな~」
ラッキー「だってだって~、温泉旅館の経営ってめんどくさそうなんだも~ん♪だから、この温泉はラッキーが個人的に楽しむのと、お兄ちゃんに楽しんでもらうために使う事にしましたぁ~」
そして、この温泉こそ、ラッキーが発明した『温泉ほりほりドリル』だった!
ラッキー「これを使えば、まずはレーダーが温泉を掘り当てられる地点を探し当ててくれるんだよ~、そしてそれを発見したらドリルが巨大化して、自動的に数千メートル以上先まで掘ることが出来るから、短期間で気軽に温泉を掘り当てられるんだよ~」
来牙「日本人の夢の温泉発掘もこのドリルがあったら気軽なもんだな、普通に地下を1000メートルも掘ったら1億円くらい掛かるってのにな……というか、温泉法は大丈夫なのか?」
来牙の言う温泉法とは温泉を掘ろうとする際に温泉を掘るとき、温泉を汲み上げるとき、温泉を利用するときにそれぞれ許可が必要なのである!それらを全て満たすのはコネも金も入用なのである!
ラッキー「そんなお金と手間と人脈を使うやり方はラッキーの性に合わないので、このドリルと一緒に『催眠振り子』を使って許可は二言返事で貰ってきました~」
来牙「そうか、洗脳だな」
そう、天才であるラッキーは温泉を掘るのに様々な許可や手続きが必要であると初めから分かっていた、そんな頭が固く尻の思い役人たちを手っ取り早く動かすためには粘り強い交渉よりも洗脳が楽だと考えてラッキーはドリルを作るついで感覚で人を洗脳できる振り子を作ったのだった!
ラッキー「というわけだから、お兄ちゃんも入って入って^^お風呂上がりの特製牛乳も用意しておいたよ。北海道の牛農家から取り寄せた新鮮な牛乳なんだよ~^^」
来牙「まぁ、そういうならお言葉に甘えさせてもらうか……」
男子高校生の自分が幼女のラッキーと裸で同じ風呂に入ることに多少のうしろめたさを感じつつもラッキーの誘いなので断りにくいと自分に言い聞かせながら一緒に混浴する来牙、そしてその様子を妬ましく見つめる視線があった!
源三「おのれ来牙め――――――!!天才幼女と親しい間柄を利用して巨大温泉にタダ入りした挙句に己のロリコン趣味を満たすとは許せん!こうなったらワシのあのドリルを使って温泉を掘り当ててくれるわ……!」
続く?




